宇都宮在住の同僚が入院したので、見舞いがてら栃木県立図書館に行ってきました。どうも国会図書館に通える神奈川に住んでいる為か、今まで国会図書館を過大評価している感があり、大体の郷土史は国会図書館で読めるとの思い込みがありました。この為栃木県立図書館に所蔵されている史料に今まで興味を持っていませんでした。しかし今回に同僚の見舞いに行くにあたり、折角だから栃木県立図書館に行って見ようと、同図書館のサイトを見てみたら、国会図書館に所蔵していない郷土史がゴロゴロしている事が判ったので、今更ながら同図書館に行ってきました。
いざ実際に同図書館に行ってみたら、本当にたくさんの郷土史に野州戦争についての記述があり驚きです。地元の方による安塚村の戦いの記述や、大鳥軍所属の幕府歩兵第七連隊長の米田桂次郎についての記述などは興味深く、嬉々としてコピーさせて頂きました。そのように色々な郷土史をコピーした中で、今回最大の収穫だったのは製作者不明の今市宿攻防戦関連の地図です。地図と今市宿攻防戦の説明によって構成されており、わら半紙製なのと旧漢字で書かれているのを考えると昭和初期の物だと思われるものの、とにかく地図が詳細で、私が欲していた今市宿攻防戦時の、今市宿内の町並みが書かれているありがたい物でした。説明の方も『戊辰役戦史』や『北関東戊辰戦争』が書かれる前に書かれた物と考えれば優れた物であり、このような優れた物を書かれた方の名前が残っていないのは勿体無いと感じました。
ひょっとしたら、この著者は自分の研究を発表したくて、栃木県立図書館に寄贈したのかもしれません。ただネットが無かった当時では発表する方法がなかったのではないでしょうか。そう考えると自分の意見をネットで全世界に発表出来る自分は恵まれてるのだから、頑張らないといえないと改めて思った日となりました。
それにしても、それなりに郷土史も調べていたつもりだったものの、今回の経験でまだまだ勉強不足だったのを実感しました。う~んこれはいつか米沢や新潟県に行って郷土史漁りをしなくては・・・。
なんでも宇都宮駐屯地に所蔵できない書籍を管理しているそうですが、書籍目録だけでも凄い本の量に圧巻されまするぞ。
残念ながら大山柏文庫は見れませんでした。元々見舞い前の三時間くらいしか図書館に居れなかったので、今回は野州戦争関連の史料のコピーだけに専念しました。時間がゆっくりとれた時に、もう一度ゆっくり訪問したいですね。