I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

ハマボウ(浜朴)

2007年07月26日 | 植物のお話

                    高浜海水浴場にて

高浜の松の木々の間に淡い黄色の花を咲かせているのはアオイ科のハマボウ。関東以西の海岸などに生える落葉低木で、花はオクラの花によく似ています。お馴染みのハイビスカスも同じアオイ科フヨウ属の植物で、真ん中にある雌しべにたくさんの雄しべがくっついているのが特徴です。

ここでちょっとkero-kero豆知識

実は私たちがハイビスカスと呼んでいる花の和名は「ブッソウゲ(仏桑華)」で、学名をhibiscus rosa-sinensisと言います。ハマボウの学名もhibiscus hamaboですから、ハマボウも「ハイビスカス」と呼ばれてもおかしくはないのですが、せっかくなので黄色い花はハマボウと覚えて下さいね!                   

                   

一方こちらは魚津ヶ崎で見つけたクマツヅラ科のハマゴウ。名前は似ていますが、ハマゴウは暖地の海岸に生える常緑低木で、ハマボウとは花の色も形も全く違います。数年前に上五島の日島を訪れた時、古墳群のまわりにハマゴウの花がたくさん咲いていたのがとても印象的で、それ以来この花を見ると上五島の海と不思議な古墳群を思い出します

                   

ハマボウの開花時期は7月~8月。ハイビスカスより控えめで、あまり目立たない花ですが、これから賑わう高浜のビーチをそっと見守っているようです 

しっかし今日の福江はめちゃめちゃ暑い!外で洗濯物を干すだけでフラ~ッとしました いよいよ本格的な夏の到来です。皆さんも日焼けや熱中症には気を付けて、夏をenjoyしてくださいね!


ウバユリ(姥百合)

2007年07月25日 | 植物のお話

                    城岳にて

岐宿にある城岳展望台に上る途中に、一風変わったユリの花が咲いていました

        

太くて長い茎の先端に、淡いグリーンの花を四方八方に向かって咲かせているのは、ユリ科のウバユリ。花が終わるとぷっくりとしたラグビーボール状の実を付けます。名前の由来はいくつかあるようですが、花が咲く頃には葉が枯れてなくなってしまうことから、「葉がないユリ→歯がない姥(うば)のようなユリ→ウバユリ」という説が一般的に知られているようです。

                   

しかし、実際には葉が少し痛み始めてはいるものの、枯れて無くなってしまうほどではありません。そこでもう少し調べてみると、花の時期に葉が痛み始めることから、「花盛りの時期にすでに老女のおもむきであるユリ→ウバユリ」という説がありました。なるほど~!こちらの方が説得力がありますよね

                   

ウバユリは少し暗い林の中に生えていることが多いようです。鬼岳に登る道の途中にもたくさん咲いていました。関東地方以西の山林ならどこでも生えているようなので、皆さんも探してみて下さーい


夏の来客第1号! その3

2007年07月24日 | 五島のお話

                    ハマユウの花は昆虫たちに大人気!

いよいよ最終日。福江島を網羅すべく、まずは富江ゾーンへ向かいまーす

まず最初に訪れたのは香珠子椿浜海水浴場。高浜ほど濃いブルーではなく、淡いエメラルドグリーンの海が広がる、砂浜のビーチです

                   

このビーチは浜に打ち寄せる波の音がとても心地よく、ここに来るといつもしばらくぼーっとしていたい気分になります 波の音にはリラクゼーション効果もあるそうなので、ゆっくりリラックスしたい方には特にオススメのビーチです

次に訪れたのは、干潮時には潮溜まりがたくさん現れる勘次ヶ城付近の浜。2体の大きな倭寇像が目印です

                   

潮溜まりの中には、エビ(イソスジエビ)やカニや魚など、たくさんの小さな生き物たちが息づいています。いつもはザルやバケツを持ってエビを捕りに来るのですが、今回素手でチャレンジしてみることにしました。1匹ずつではありますが、下から両手でゆっくりそ~っと掬い上げると上手に採れますよ~ あまり焦らないのがポイントです!

                   

潮溜まりもさることながら、この浜のもう一つの特徴は、きれいな貝殻が多いこと。様々な形をした貝殻がたくさん打ち上げられています

                   

浜を散策していると、aiちゃんが大きなタカラ貝をゲットしました なんでも、この種の貝は昔お金の代わりに使われていたのだとか。aiちゃんは一時期この貝を集めていたことがあったそうで、形の良い大きなタカラ貝を見つけてとても喜んでいました。良いお土産になってよかった!(タカラ貝についてはコチラ!

富江の浜で遊んだ後は、鬼岳の麓にある鐙瀬(あぶんぜ)熔岩海岸へ。ここは鬼岳が噴火した時に流れ出した熔岩が固まってできた海岸で、展望台からは鬼岳はもちろん、同じく火山だった箕岳(みたけ)や火の嶽(ひのたけ)を望むことができます。

        

お昼ご飯は、島外からお客さんが来たら必ずと言っていいほど連れて行く『バイクハウス』へ。私の大好きなハンバーグカレー(700円)をaiちゃんにも食べてもらおう!と意気込んでいると、無情にもお店の前に「本日定休日」の看板が… ツアコンkero-kero痛恨のミスと思っていた所に、店主zenさん登場 なんと、わざわざお店を開けて、「カレーは出せないけど」と言ってアイスコーヒーをご馳走して下さいました zenさん、ありがとーうっ

                   

zenさんの毎日の楽しみは、飼っているメダカに餌をあげること。最近はカラスやトンビの餌付けにも挑戦しているのだそうです。トンビの餌付けはちょっと失敗したみたいですけどネ 「記念に写真を撮らせてください」と言うと、zenさんもデジカメを持ってきて、逆に私たちの写真を撮って下さり、後日その写真をレイアウトして暑中見舞いを送って下さいました。私も負けじと(?)今回の旅の写真をレイアウトして送ろうと思います!

バイクハウスでカレーの代わりにバイク&お話好きのzenさんのおもしろトークをたっぷりと味わって、次に訪れたのは樫之浦のアコウ樹

                   

このアコウの見所は枝から延びる数々の気根。大きい気根だけでも100本以上、さらに地面に達し支柱根となっているものも40本を越えるとのことです。今は空中にぶら下がっている気根も、いずれは地中に根差すことになるのでしょうね。一体どれくらい先のことになるのかな

旅の最後に訪れたのは、福江島の秘境・半泊(はんとまり)の海岸。波の穏やかな石ころの浜です。

                   

この浜の石はどういうわけか角の落ちたきれいな石ばかり。しかも色も模様も様々です

                   

「ペンダントにしたらかわいいよね」そう言ってaiちゃんが見せてくれた石には、ステキな模様が入っていました。誰が入れたわけでもないのに、自然にできあがった模様。自然の神秘を感じます

                   

海の中にはいろんな海草がいっぱい!枝豆のようなカタチをしたものもあれば、

                   

棒のようなものもあり、

                   

ニワトリのトサカのようなものもあれば、

                   

フリフリのフリルのようなものもあります

GWに両親や祖母と来た時には見あたらなかった様々な海草を発見することができました 来る度に新しい発見があるのは、豊かな自然があってこそ。また、たとえ同じ場所でも、一緒に来る人が違うと発見するものも変わってきます。それは人によって自然の見方や感じ方が違うからなのでしょう。同じ離島である壱岐のお祖母ちゃんの家に幼い頃から遊びに行っていたというaiちゃんは、私より島の楽しみ方を知っていて、今回は私の方が楽しませてもらっちゃいました

                   

いろんな人と一緒に旅をすることで、相手の価値観を共有できるってステキなこと。今度は誰が来てくれるかな?16:40発の飛行機で福岡に帰っていくaiちゃんを見送りながら、そんなことを考えていたkero-keroなのでした 

aiちゃん、はるばる福岡から来てくれてありがとう!今度はご主人と遊びに来てね!

皆さんも青い海と緑溢れる夏の福江島へ遊びに来ませんか?どこへ行ってもきっと島の人たちのあたたかい笑顔が迎えてくれますよ~

 

バイクハウス

場所 : 長崎県五島市下崎山町983-4
電話 : 0959-73-6588
*ホームページはブックマークからどうぞ!


夏の来客第1号! その2

2007年07月23日 | 五島のお話

                    石田城のお濠に咲くハスの花

2日目の旅は石田城から始まりました~

石田城のお濠は今ハスの葉っぱでひしめき合っています。満開の時期は少し過ぎてしまったようですが、所々に美しいピンク色の花が、その花びらの一枚一枚をめいっぱい広げ、太陽に向かって咲いていました あと一週間早かったらもっときれいだったかも知れませんね。

こちらは五島氏の庭園心字ヶ池。スイレンの花を見に行ったのですが、ハスと同様、すでに見頃は過ぎていて、ホテイアオイの花ももうほとんど枯れてしまっていました さらに蚊が大量発生していて、とてもじゃないけど長くいられる状態ではありませんでした。観光でこれから見に来られる方には、虫除けとムヒを持参されることをオススメします

                 

そんな中、一人でせっせとお庭の手入れをしているおじさんに遭遇しました。笑顔がステキなおじさんで、もともとは船乗りさんだったそうです。いつもお手入れご苦労様です

        

石田城からほど近い福江商店街には、ここにしかない、非常に珍しい電話ボックスがあります。それがコレ!福江には『チャンココ』と呼ばれる伝統的な念仏踊りがあり、その姿を模した人形が商店街の通りに2体(だったかな?)並んでいます。正面から見るとただの人形かと思いきや、背中側に回ってみると公衆電話を背負っているではないですか ここにしかない代物だと思いますので、福江に来たらぜひ探してみて下さい

福江商店街の散策もほどほどに、この日のメインである玉之浦ゾーンへと向かいました。最初に訪れた場所は大宝寺。弘法大師空海が唐から帰ってきて最初に真言宗に改宗したと言われているお寺です。

        

                   

大宝寺は五島八十八ヶ所霊場の八十八番目で、境内には様々な観音様やお地蔵様が立ち並んでいます。この日はいつもと様子が違うと思ったら、八十八体のお地蔵様が全てピカピカ新品になっているではないですか!私が好きだった古くて味のあるお地蔵様はどこに行ったのかしら??と思ったら…

        

よかったぁ~!こんなカタチで残ってました こういうのを地蔵塚っていうのかな?

        

次に訪れたのは井持浦(いもちうら)教会。ルルドがあることで有名な教会です。

                   

中はとってもシンプルな造りになっています。歴史を感じる木の長いすに座ると、なんだか神聖な気持ちになります

                   

途中『ニューパンドラ』というレストランで食事をしようと思っていたのですが、観光客でいっぱいでお断りされてしまいました 玉之浦地区にはあまりレストランなるものがないので、どうしようかと思っていたら、隣にある『Sea Board』という喫茶店が開いていたので、そこで昼食を食べることに。すると、出てきたお食事メニューはニューパンドラと全く同じ!試しに頼んでみると、なんとニューパンドラから出前がやって来るではありませんかっ ここは姉妹店!?だったら「お隣の喫茶店へどうぞ~」とか言ってくれればいいのに… まぁお食事ができたからよしとしましょうか

お食事の後はカヌー体験ができる小浦海水浴場へ向かいました。向こうに見える橋は福江島と島山島を結ぶ玉之浦大橋です。

                   

水際でお洒落なマイホームに住むヤドカリを発見!ヤドカリって手の上に載せるとなかなか貝の外に出てこないのですが、ここのヤドカリたちはなぜかとても自己主張(?)が強く、水から上げるとすぐに貝から出てきます。 観察するにはもってこいですよー

                   

小浦海水浴場の特徴は、真っ白な砂浜とほとんど波のない穏やかな水面。水の色は遠くに行くほど深いブルーとなり、小さな魚たちの陰もはっきりと見ることができます。あいにく水着は持ってきていませんでしたが、この透き通った海を見ていると、服のまま飛び込みたい気分になっちゃいました

小浦海水浴場のすぐ近くには、県の天然記念物でもある玉之浦のアコウ樹があります。樫之浦のアコウ樹と比べると大きさは少し小さめかも知れませんが、とっても不思議なカタチをしていますよ。春に訪れた時よりも葉が青々と茂っていてとてもきれいでした

この日最後の目的地は、大瀬崎灯台園地。ここから見る夕日は絶景なのですが、今はまだ日が長く、日が落ちるのを待っていたら帰りが遅くなってしまうので(ここから福江までは40~50分くらいかかります)、しばらくの間展望台から海を眺めながめてから、5時頃岐路に着くことにしました。この後、コンカナ王国の中にある鬼岳温泉に行き、露天風呂にゆた~っと浸かり、晩ご飯は『なか乃』というお寿司屋さんで、五島の海の幸をたっぷり堪能して、この日の日程は終了。

次回はいよいよ最終日。最後は富江・奥浦ゾーンを旅します

つづく

 

ニューパンドラ

場所 : 長崎県五島市玉之浦町玉之浦1153-2
電話 : 0959-87-2566

 

なか乃

場所 : 長崎県五島市幸町8-61
電話 : 0959-72-1397


夏の来客第1号! その1

2007年07月20日 | 五島のお話

                    aiちゃん初来島!

福江島に幼馴染みのaiちゃんがやって来ました

7月14~15日は長崎から別の友達が来るはずだったのですが、台風4号の影響で船が全便欠航となり、残念ながらキャンセルとなってしまいました 立て続けに16日からは福岡からaiちゃんが来る予定になっていたので、お天気が心配だったのですが、なんとaiちゃんの来島と同時に曇天の空から太陽の光が差し込み、徐々に青空が広がってきたのです!雨は降らないとは思っていたけど、天気予報では一日中曇りだったので、二人ともびっくり。その後も晴れ女aiちゃんはそのチカラを見事に発揮することとなるのです

飛行機がちょうどお昼頃着いたので、まずは鬼岳の麓にある『四季の里』で五島うどんを食べ、そのまま鬼岳展望台へ上り、福江の町を眺めに行きました。鬼岳の緑はなんといっても夏の間が一番きれい 山の緑も久々に太陽の光をいっぱい浴びて気持ちよさそうです

        

福江の町を一望した後は、岐宿ゾーンへ車を走らせました。煉瓦作りの楠原教会に立ち寄った後は、岐宿の町を望む城岳展望台へ。

車を停めてすぐの所にも展望所があるのですが、さらに階段を上がった所に携帯電話の電波塔があり、そこからは七ツ岳など玉之浦の山々や岐宿の町を一望することができます。この展望台は、屋根もあるし、風も通るし、ベンチもあるし、眺めも良いので、展望台としては文句なし!夏でも涼しいので、ドライブの休憩場所にはもってこいですヨ♪

次に訪れたのは魚津ヶ崎(ぎょうがさき)公園。岩場の方に下りて散策していると、何やら道具を持ったおばちゃん達に遭遇しました。「今から何か採りに行くんですか?」と尋ねると、「ついておいで~」と言いながら岩場をさらに下っていったので、おばちゃんの後についていくことにしました。

                   

着いた場所には黒い貝がびっしり!おばちゃんはどうやらこの貝を採りに来たようです。

 

おばちゃんが採っていたのは、こちらでは「カラス貝」と呼ばれる貝。手ではなかなか採れないので、道具を使って上手に岩から剥がしていきます。おばちゃんの話によると、みそ汁にするととっても美味しいんですって。私も一度澄まし汁でいただいたことがあるのですが、出しが出てとっても美味しかったです 今度はおばちゃんに教わったとおりに採ってみようっと!

                   

貝採りのおばちゃんにさよならを言って、次に訪れたのは水之浦教会。魚津ヶ崎からほど近い場所にある、真っ白で可愛らしい佇まいの教会です。

        

教会の裏にはキリシタン墓地へつながる道があり、その道沿いにはいくつもの十字架が並んでいました。それらの十字架には番号がうってあり、イエス・キリストが十字架にかけられるまでの様子が順を追って絵と文章で綴られていました。人間って罪深い生き物なんだなぁ。

岐宿ゾーンと散策した後は、三井楽ゾーンへ。白良ヶ浜を望む万葉の里公園では今、真っ白なハマユウの花が満開です!

そして、この日最後に訪れたのはやっぱり高浜海水浴場!環境省が選定した快水浴場百選にも選ばれた、福江島一美しいビーチです

                   

この時はちょうど潮が引いていて、浜の左側にいくつもの潮溜まりができていました。

                   

よくよく観察してみると、岩の隙間からウニがチラチラと顔をのぞかせています。この岩のまわりだけでも4~5匹はいました!おいしそう~ 一見すると何もいないように見えますが、目が慣れてくると、小さな魚やヤドカリなど、様々な生き物が見えてきます。

このまま高浜で海に夕日が沈むを見たいところでしたが、この日のドライブはこれでおしまい。夜は『上海故事』という中華料理屋さんで、思い出話に花を咲かせながら、本格中華を堪能しました。いつものように事前に立てたツアープランは無事消化できたのですが、この日唯一の失敗は、日焼け対策を怠ったこと。日差しがとても強かったので、首もとやら肩やら真っ赤に焼けてしまいました 寝る時に体が火照ってよく眠れなかったので、外に長く出る時は気をつけなければっ …とちょっと反省したkero-keroなのでした

2日目は玉之浦ゾーンを旅します

つづく

 

上海故事

場所 : 長崎県五島市中央町3-14
電話 : 0959-72-6155


アオノクマタケラン(青の熊竹蘭)

2007年07月05日 | 植物のお話

                    五島邸心字が池のほとりにて

心字が池で見つけたお花をもう一つ。

こちらはスイレンを見に行った時に偶然見つけたショウガ科アオノクマタケラン。一見すると、葉の形と花の付き方からランの仲間に見えますが、実際はラン科ではなく、ショウガ科の植物です。「アオノクマタケラン」なんて長い名前だと思われるかも知れませんが、

「アオノ」 → 「青の」 → クマタケランと比べて赤みが少ない
 「クマ」  →   「熊」  → 茎が熊のように強い
 「タケ」  →   「竹」  → 葉が竹のように強くて真っ直ぐである
 「ラン」  →   「蘭」  → 花がランの花に似ている

とちゃんと意味があり、これだけ長~い名前になってしまったのもうなずけます しかし「ラン」という名前がついていながら、ラン科ではないことには驚きました。調べてみると、ユリ科のスズラン(鈴蘭)ヤブラン(薮蘭)など、他にもそのような植物はたくさんあるようです。植物の名前ってやっぱりおもしろいな~。ちょっと紛らわしいけど、また一つ勉強になったkero-keroなのでした


ヒツジグサ(未草)とホテイアオイ(布袋葵)

2007年07月04日 | 植物のお話

                    五島氏庭園心字が池にて(午前10時頃)

Kittyと石田城の中にある心字が池にスイレン(睡蓮)の花を見に行ってきました

水面にはスイレンの葉がびっしりと敷き詰められていて、その上に咲く真っ白な花は、まるで緑色の絨毯の上にちりばめられた宝石のよう とってもきれいですよ~! 

                   

私たちは普段この植物を「スイレン」と呼びますが、それは園芸上の呼び名で、本当の和名はスイレン科ヒツジグサ(未草)というそうです。未の刻、つまり午後2時頃に花を咲かせるので、そう呼ばれるようになったそうですが、実際には日が昇り明るくなると花が開き、薄暗くなると閉じてしまいます。

                   

また一つの花は一度咲いたら終わりではなく、2~3回開いたり閉じたりするそうです。黄色やピンク色の花もありましたよ~

                   

池の隅にはミズアオイ科ホテイアオイ(布袋葵)の花も咲いていました。名前の由来は、「葉柄の膨れてる部分が布袋様のお腹のようだから」(笑)。

                 

確かに、葉っぱの付け根の部分がぷっくりと膨らんでいる(←浮き袋の役割をしているらしい)のですが、まさか布袋様のお腹に由来しているとは ちょっと笑っちゃいました このホテイアオイは熱帯アメリカ原産の帰化植物で、観賞用に池に浮かべておくのにはもってこいですが、用水路や田んぼに繁殖すると、とても厄介な植物なんだそうです。やっぱり帰化植物って強いんですね~

ハスやヒツジグサ(スイレン)など、水草の花の時期はまさに今!早朝に見に行くと花が開く様子が見られるようです。明日は晴れそうだし、ちょっと早起きして見に行ってみようかな~?

 

五島氏庭園心字が池

場  所 : 五島市池田町1-7 
電  話 : 0959-72-3519
時  間 : 9:00~17:00
入園料 : 大人350円


フジナデシコ(藤撫子)とヒメハマナデシコ(姫浜撫子)

2007年07月04日 | 植物のお話

                    樫之浦漁港にて

「大和撫子(やまとなでしこ)」と言えば、古来から日本女性の清楚な美しさを表す言葉。五島では今そのナデシコの花が満開の時を迎えています

                   

港を散歩しながらふと目を降ろすと、碇をつなぐロープの隙間からピンク色の花がのぞいているのに気が付きました。「何の花かしら?」と近づいてみると…

                    

ナデシコに似た小さな濃いピンク色の花が、まるでアジサイのようにびっしりと咲いていました その時は分からなかったのですが、後で調べてみたところ、どうやらこの植物はナデシコ科フジナデシコ(藤撫子)であるらしいことが判明!花の色が藤色であることから「フジナデシコ」という名前がつけられたそうですが、実際は藤色というよりはむしろピンク色です。葉が多肉質で、光沢があるのは、海岸性植物によく見られる特徴で、海の近くに生息することからハマナデシコ(浜撫子)とも呼ばれています。 

 

                   

こちらは勘次ヶ城で見つけたナデシコ。最初はこちらの方がハマナデシコだと思っていたのですが、どうやら同じナデシコ科ヒメハマナデシコのようです。

                   

フジナデシコと比べると、こちらの方が淡いピンク色をしています。環境によって色の変化があるのかも知れませんが、ヒメハマナデシコの方が藤色に近いような気がします。ちなみに、今回分かったことですが、英語の“pink”はこのナデシコの花に由来するのだとか。つまり、この花をpinkと名付けた後、この花のような色がpinkと呼ばれるようになったというわけです。ナデシコの色は元祖ピンク色なのです

ピンク色の由来となったナデシコの花。もしかしたら花が由来になってできた色の名前って他にもあるのかも知れません。そう考えると花を観察するのがますます楽しくなってきたkero-keroなのでした


ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)

2007年07月03日 | 植物のお話

                    五島市樫之浦にて

久々に花の紹介です

先日Kittyとドライブに行った時に見つけたこの野草は、アヤメ科ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)。南アフリカ原産のヒオウギズイセンとヒメトウショウブをかけ合わせたもので、明治時代の中頃に観賞用として日本に入り、その繁殖力の強さから、今では日本全土に帰化しているのだそうです。名前の由来は、葉のつき方が公卿が儀式の時に持つ檜扇に、花がスイセンに似ているヒオウギズイセン(檜扇水仙)の小型なものだから。植物に和名をつける時、海岸に住むものに「ハマ(浜)~」とつけるように、小型で愛らしいものには「ヒメ(姫)~」を付けるんですね~

                   

ヒメヒオウギズイセンは、6月~8月にかけて鮮やかな朱色の花を咲かせる多年草です。葉の明るいグリーンと花の鮮やかなオレンジ色のコントラストがとても美しく、道端に咲いていると、運転中でも思わず目を奪われてしまいます 去年は岐宿と戸岐を結ぶ山道でも発見しました(→『小さな滝と小宇宙』)。来年もまた別の場所で発見できるといいなぁ~ 


Kittyとexcitingドライブ~!

2007年07月01日 | 五島のお話

                                               Let's go exploring!!

先週末、五島高校のALT(外国語指導助手)であるKittyさんとドライブに行ってきました 彼女とその思い出を共有したいので、今日はEnglish Versionでお届けします

I took a drive with Kitty last weekend. She is from Canada and she works for Goto high school as an ALT (Assitant Language Teacher) . We met at noon and had lunch together at Bike House in Sakiyama, and then I took her to Kanjigashiro in Tomie. We discovered some interesting living things in the tide pool.                  

                   

This is our Yadokari (= hermit crab) friend! We tried to put some of them together on a rock but they jumped into the tide pool. Kitty said "They are trying to commit suicide!!"                

                   

There are some pink flowers around. Their name is Hama-Nadeshiko which means Japanese beauty. They don't look that special, but they are modest and simple. That's why they represent the beauty of Japanese women in the old days.

                   

Hamayu (= crinum) is blooming now. The shape of the flower is very unique!

        

We haven't seen so many flowers blooming on cactus before. A surprise while we were driving. I spotted the flowers and we backed up the car for taking their photos. They are quite rare.

                   

We had cake at tea time at Hatanaka in Tomie. I ordered rare cheese cake and Kitty had green tea mousse. She liked the cake container and took it home. She might use it as a plant pot in the future.

 

On the way to Kashinoura, we discovered this Nemunoki (= silk tree) and some wild flowers.

                 

Kitty and Ajisai (= hydrangea). She said since they are already in a ball shape, they are good for wedding bouquet.

 

I found a small insect on the petal. There are different colors of Ajisai in this area.

                   

This is the original Japanese Ajisai. They were exported to Europe and improved, then brought back to Japan as the ball-shaped Ajisai.

                 

After I explained this to Kitty, she made this pose for the picture. 「コッチガホンモノダョ~

                   

Akounoki (= banyan tree) at Kashinoura is designated as a natural monument of Nagasaki prefecture. 

        

Strange roots hanging down from the tree branches. People enshrined the snake to protect this area...I think.  

                 

Blue hydrangea next to the banyan tree.

                   

Ooops!! I was concentrating on photo-taking so I didn' t notice that Kitty took a picture of me!

                 

Tairyo-bata(大漁旗) is a flag put on fishing ships in hope of having a big catch of fish. How colorful these flags are!

                 

We found Tenmangu(天満宮) branch shrine near Akou tree while walking around.

        

There is a cow and a phrase "Life is a journey of study(人生は手習い)" carved on the stone.

                   

Fudezuka(筆塚) is a place where people bring their used brush and enshrine them, because they think studying is very important in life.

        

There are some interesting stone sculpture, Shachihoko(鯱) and Komainu(狛犬).

                   

We made a lot of new discoveries in Goto last weekend. I'm very sorry but Kitty is leaving Goto at the end of July. I hope these are good memories for her. Please come back to visit Goto and make more discoveries!