I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

雲仙地獄めぐり

2009年09月25日 | いろんなお話

今年から始まった5月のゴールデンウィークならぬ9月のシルバーウィーク。皆さんはどんな休日を過ごしましたか?私はというと、旦那さんは出張で不在、特に予定もなし、という悲しい休日になりそうでしたが、タイミングよく五島から友人yokoが小学校3年生の息子shotaと二人で遊びに来てくれたので、私も雲仙へ同行させてもらうことにしました。この日のkero-keroツアープランは以下の通りです

10:00 佐世保駅前出発 → 諫早にある『草ぶき』でお昼ごはん → 雲仙地獄めぐり → 小地獄温泉で入浴 → 仁田峠循環道路 → 17:00 諫早駅到着

まずは、前日に佐世保パールシーリゾート内に今年7月にオープンしたばかりの海きららを訪れ、そのまま佐世保に宿泊していた二人を迎えに、10:00頃佐世保駅前へ。そのまま佐世保みなとICから大塔ICまで西九州道にのり、その後は下道を通って東そのぎICから再び高速道路にのり、諫早ICで下りて雲仙を目指しました。ETCが付いているので高速道路の通行料は全部で500円。半額ってやっぱり嬉しいですね~♪

ちょうどお昼頃、諫早市森山町にある麺処『草ぶき』に到着!佐世保からノンストップだったのでご飯を食べてちょっと一休み。さて、雲仙までもうひとっ走りするぞ~

ご飯を食べてからは小浜経由で雲仙へ。平日は静かな雲仙の温泉街も、さすがに大型連休中とあって辺りは観光客で賑わっていました。そのため、雲仙地獄の近くにある駐車場はどこもいっぱいで車を停められそうになかったので、少し離れた有料駐車場(一日410円)に車を止めて、地獄まで歩いて行くことに。するとその途中にちょっと変わったお店を発見!

 

その名も『おもちゃ博物館』。うわ~、なんだかおもしろそう!小学校の通学路にあった駄菓子屋さんを思い出させる懐かしい雰囲気に心惹かれ、ちょっと寄り道しちゃいました 中に入ると小さい頃によく食べた駄菓子やふる~いおもちゃがズラリ!私たちの世代よりもう一世代前に流行ったおもちゃが多かったようですが、現代っ子のshotaも昔のおもちゃを楽しんでいるようでした。2階がおもちゃの博物館になっていて、昭和20年代から現代にかけてのおもちゃが2000点ほど展示されているとのことでしたが、今回はお土産だけ買っていよいよ地獄めぐりへ。

こちらは地獄の入り口にある温泉神社。私が高校生の頃、学校の机と椅子を隣にある旅館に持ち込み、朝から晩までひたすら机に向かって勉強する『雲仙合宿』という行事があったのですが、毎朝ここでラジオ体操をしてから散歩がてら地獄めぐりをしていたのを思い出します。私はあまり優等生ではなかったので、先生の目を盗んでは居眠りばっかりしてましたけどね~

雲仙の地獄めぐりは初めてという二人。温泉神社の鳥居をくぐり、いざ雲仙地獄へ!

あ~、これこれ!鼻を突く強烈な硫黄のにおいと、もくもくと立ち上る大量の湯煙。これが雲仙地獄です

shotaが私たち二人の写真を撮ってくれました。なかなか上手だねぇ

お~っ!沸いてる沸いてる!!もちろん地獄に手を入れることはできないけど、耳をそばだてなくても聞こえてくる「グツグツグツグツ…」という音がその猛烈な熱さを物語っています。

地獄めぐりのあとは温泉に浸かって一休み。ここ小地獄温泉館は温泉街からちょっと離れた場所にあるのですが、雲仙温泉随一の天然のにごり湯とされ、400円(子どもは200円)で入ることができます。シャンプーなどのアメニティは充実していませんが、ホテルや旅館の立ち寄り入浴はだいたい1000円くらいするので、「とにかく雲仙温泉の源泉に浸かりたい!」という方にはオススメですよ~

さて、お次は「火山を見たい!」というshotaのご希望にお応えすべく、仁田峠循環道路へ。嬉しいことに、以前は770円も取られていた通行料が、なんと無料になっていました 今年4月から無料化されたそうです。これはありがたい!以前の料金所を通過し、一方通行の循環道路をくねくねと上っていくと、仁田峠の手前にちょっとした展望台があります。ここから見えるのは、1990~1995年にかけての火山活動により形成された平成新山と雲仙の主峰である普賢岳

大分緑に覆われてきましたが、火砕流の跡が今もなおはっきりと残る普賢岳の姿に、火山を初めて目の当たりにしたshotaは大興奮!その姿を展望台に設置してある双眼鏡でなんとも興味深そうに眺めていました

その後仁田峠まで行き、間近に普賢岳を眺めてから雲仙を後にしたのですが、帰りは行きと同じ道を辿らず、国見町経由で帰ることに。いつもはあまり通らない農道を走っていると、途中瑞穂町付近で手作り感たっぷりの『さんめんわら』と書かれた展望台を発見! 

展望台の造りはイマイチだったけど、ここから見える棚田の風景は絶景でした こんな場所があったなんて知らなかったなぁ。

黄金色に染まる棚田の風景にしばし見とれて…と思いきや、さっさと車に乗り込んでしまったshota。どうやら一日中はしゃぎすぎて疲れていたようです。ここから諫早駅までずーっと爆睡してました(笑)。 この日は長崎駅の近くに宿泊するという二人を諫早駅で見送り、そのまま私は諫早の実家へ。yokoもshotaも初めての雲仙を楽しんでくれたようだし、私もまた新しい発見がいくつもあったし、本当に楽しかったです yoko、shota、またゆっくり遊びに来てね♪ 待ってるよ~


Rest House 森のしらべ

2009年09月18日 | 美味しいお話

先日、友人satomiが勤める某ホテルで長崎音楽祭が開かれるということで、旦那さんと義母と三人で雲仙に行ってきました。雲仙に上る道はいくつかあるのですが、今回は千々石から別所ダムへ抜ける道をチョイス!幸運にもその途中でステキなレストランを見つけました 

森の中にひょっこりと現れた『Rest House 森のしらべ』は、宿泊もできるレストラン、いわゆるオーベルジュ。入り口に立てかけられたメニューを見ると、比較的手ごろなお値段で美味しそうなメニューが並んでいたので、私の独断と偏見により、この日のランチはこちらで頂くことにしました

中に入ると1階がレストランになっていて、店内は木のぬくもりに包まれたあたたかな雰囲気。今回は初めてだったので、いろんなものを食べてみようと、パスタとピザとカレーを頼んで3人でシェアすることにしました。

まずはカルボナーラ(880円)。カルボナーラって少しくどいイメージがあるけど、こちたのカルボナーラはこってりしすぎず、上品なお味でした。四角いお皿もステキ

こちらはミックスピザ(800円)。生地がちょうどよい厚さで、耳のところがパリッとしていてとても美味しかったです。 

そしてちょっと珍しかったのがこちらのキーマカレー&チーズモッフルセット(880円)。モッフルとはお餅で作ったワッフルのことで、それをチーズが入ったカレーにつけながら食べるというもの。男性にはちょっと量が少ないかも知れませんが、こちらもいいお味でした (*後日私の両親が訪れた際にドリアを注文したそうですが、こちらの方は残念ながらあまり美味しくなかったとのこと 一応参考まで。)

ちなみに宿泊すると、2階にあるリビング・和室・ベッドルームの3部屋全てを貸しきることができるそうです。米ぬか湯『残響の湯』は立ち寄りも可能なのだそうですよ。気になる方はHPをご覧になってみてくださいね~

 

『Rest House 森のしらべ』

場  所:長崎県雲仙市千々石町庚4568-59
電  話:0957-37-6556
営  業:11:00~日没
店休日:火曜日
駐車場:あり
H   P:
http://morinosirabe.fc2web.com/


轟アイス

2009年09月16日 | 美味しいお話

轟峡で小さい秋を見つけた後、ちょうど山道を下ったところで小さいアイスクリーム屋さんを見つけました。その名も『轟アイス』。う~ん、なんだか美味しそう!時間もあるし、ちょっと寄り道しちゃおうっと!  

          

こちらが轟アイス(300円)。乳脂肪100%で濃厚かつ上品な甘さがたまりません しかもコーンの先の先までアイスがびっちり詰められていて、かなりのボリューム感。これで300円なら納得のお値段です。「美味しーい!」と私達が轟アイスに舌鼓を打っていると、どこからともなく「チーチー」と鳥の泣き声が聞こえてきました。どうやら私達の近くで鳴いているようです。その可愛らしい鳴き声の方へ近づいてみると…

いたいた!いましたよ~!隣にある野菜の販売所に小さな小鳥が一羽、売り物の木にとまって鳴いているではありませんか!可愛い~ でも一体なぜこんなところに?まだ雛のようだけど…。もしかしたら巣から落ちちゃったのかな?

お店の外からも同じような泣き声が聞こえてきたので、周囲を捜索していると、同じ種類の小鳥が木の枝にとまって鳴いていました。まるで母親が迎えにくるのを待っているかのようです。しっかり飛べるようになるまでは母親の元で育てられるのがいいのでしょうけど、辺りに巣らしきものは見つからず、私にはどうしてやることもできませんでした。どうかこの小鳥達がちゃんと成長して大空に羽ばたいていきますように!

 

轟峡の帰りに偶然見つけた『轟アイス』。アイスの味もさることながら、お店のおばちゃん達も気さくで優しくて、なんだかホッとできる場所です。轟峡の帰りに小腹が空いたらぜひ立ち寄ってみてくださいね

 

『轟アイス』

場  所:長崎県諫早市高来町神津倉町468-3
電  話:0957-32-2941
営  業:平日12:00~17:00 土日9:00~17:00
定休日:月曜日
駐車場:あり


秋の轟峡(諫早市高来町)

2009年09月16日 | 山のお話

                               小さい秋見ぃつけた♪

久々に諫早にある轟峡に行ってきました 

轟峡といえば、地元民ならおそらく誰もが一度は訪れたことがある長崎県の人気スポット。大小30余の滝があり、 周りに生い茂る大きな木々は、まるでその美しい清流を守っているかのようです。

轟峡にある滝の中で最も存在感があるのはこちらの轟の滝。落差12mと決して大きな滝ではありませんが、その水量はほぼ一定に保たれ、いつ訪れてもその美しさに思わずうっとりしてしまいます

                 

足元に目をやると、水際に小さな秋を発見!赤・黄・橙に染まり、すでに冬支度の様相を呈した葉っぱ達に対して、どんぐり達はまだ緑色のまま落ちていました。でも緑色のどんぐりも可愛いですよね♪

ここでは水が流れる音以外なにも聞こえません。滝つぼの周りにゴロゴロと転がっている岩の上に座って、ザアザアと流れ落ちる滝の水音を聞いていると、自然に肩の力が抜けて、心の中がスッキリと洗われるような感じがします。それがとても心地よくて、私はしばらくの間滾々と流れ落ちる滝の様子をぼんやりと眺めていました。

轟峡に一足早く訪れた秋の気配。まだまだ日中は暑い日が続いていますが、ここに来て確実に秋が近づいていることを感じることができました。皆さんはもう小さい秋を見つけましたか?


生月サンセットウェイ

2009年09月15日 | 長崎県北部のお話

                    怪しい人影を発見!果たしてその正体は…!? 

さて、ついにこのドライブの締めくくり、「水平線に沈む夕陽を眺めながらサンセットウェイを走る」のにちょうどよい時間帯となってきました 大バエ灯台を後にし、いよいよサンセットウェイへと向かいます

道すがら何度も私達の目に飛び込んできた黄金色に輝く田園風景。すでに収穫が終わっている田んぼもいくつかあって、収穫された稲がガードレールにズラリと干されている様子がとても印象的でした。そういえば久賀島でも同じような景色を見かけたなぁ。島ならではの風景なのかも。

と、辺りが徐々に薄暗くなり、サンセットウェイの中ほどに差し掛かったところで、車の中から数人の怪しい人影を発見 何か気になることがあるとそのまま通り過ぎるなんてことのできない好奇心旺盛な私達は、車を停めてその正体を確かめてみることに。するとそこに現れたのは…

カールおじさん!?…じゃなくて、なんとも可愛げな河童達 どうやら池の中にいるのはファミリーで、外に座っているのはカップルのようです。しかしなぜこんなところに河童が!?その理由はちゃんと説明板に書いてありました。

河童のモニュメントについて

この下の宝倉(ほうくら)神社は水天宮(すいてんぐう)を祀った神社で、ここの祠の前には小さな沼があり、昔この沼には99匹の河童が棲みつき、住居とする為、夜毎小石を取り除いて沼を造ったという言い伝えがあり、河童たちの造ったこの沼にはどんな嵐の時も小石一つ転がり込まなかったとの事です。

現在この沼には河童の化身と言われている大うなぎが棲息し、人々はこれを「神うなぎ」とよび捕獲することなどはせず、漁家の人たちは大漁祈願に参詣している。

このような事からこの地に言い伝えのある河童をモニュメントとして設けたものである。

なんと、日本各地に様々な形で伝わる河童伝説がこんなところにもあったとは。気になるのは河童の化身と言われる大うなぎ。どうやら今もご健在のようですが、この時は日も暮れかけていたので見に行きませんでした。宝倉神社も次回のお楽しみということでご了承を!

河童の像の由来も分かり、再び周囲を散策していると、そこにまたまた気になる生物を発見 第一発見者tamiが草むらからおもむろに取り出したのは…

生命が宿っていそうな、なんとも可愛らしいボールでした つぶらな瞳がたまりません

夕陽を眺めるたまひよちゃん(←勝手に命名)。その横顔には哀愁が漂っています。こんなに可愛いあなたを置いて、ご主人様はどこに行ってしまったんだろうね?見覚えのある方は迎えに行ってあげてください 

そんな悲しげなたまひよちゃんと一緒に水平線を眺めていると、西の空がいよいよ琥珀色に染まってきました。水平線に近づくにつれて、まるで線香花火が最後に勢い良く光を発するように、その輝きを増していきます。

「さあ、サンセットウェイを走るよ!車に乗って!」

ここからはtamiにデジカメを預け、私は運転席に、tamiは後部座席に乗りこみ、サンセットドライブスタート!ドライブ中、tamiが西の空に沈み行く太陽と東の空から上り来る三日月を上手に撮ってくれました 毎日こうやって昼と夜が入れ替わっていくのですね

 

The long  and winding road

That lead to your door

Will never disappear

I've seen that road before

It alway leads me here

Leads me to your door

 

なんてThe Beatlesの名曲が聞こえてきそうな風景。本当に美しかった。日々の営みの中にこんなにステキな瞬間があることを、私達は普段気づかないことが多いけど、もしオフィスの窓から赤い光が差してきたら、ちょっとだけ手を休めて窓の外を眺めてみてください。その瞬間、大切な一日が過ぎ去っていく寂しさを感じると同時に、あなたの心の中に明日への希望が湧き上がってくるはずだから。

今回の生月ドライブはこれでおしまい。アップするのにとても時間がかかってしまったけど、それだけ皆さんに紹介したい場所が多かったということです(←若干言い訳)。平戸・生月には他にも人津久の浜山田教会など見どころがたくさんありそうなので、またもう少し涼しくなってからドライブに出かけてみようと思います。次はどんな発見があるのやら乞うご期待!

生月ドライブ(完)


塩俵断崖と大バエ灯台

2009年09月11日 | 長崎県北部のお話

塩俵断崖にたどり着いたのはちょうど6時頃。次第に日も暮れかけてきて、真っ青だった空も少しだけ赤みを帯びてきました。 

実はこの前日、旦那さんとも同じ場所を訪れたのですが、その時は見る場所が悪かったようで、どこが珍しいのか分からず、さっさと次の大バエ灯台に向かってしまったのでした。前日の印象があまりよくなかったので、tamiに「たいしたことなかったよ~」なんて言いながらも、今回は前日とは違う草の生い茂った展望台の方からその姿を見てみることに。するとそこからは前日には見られなかった断崖の全景を見ることができたのです

こちらが私達を驚かせた塩俵断崖の全景です 写真では分かりにくいかも知れませんが、きれいな多角形の柱が何本もそびえ立っている姿は、とても自然が作り出したものとは思えないほど整然としていて、とっても不思議です

そもそもこの不思議な断崖はどうやってできあがったものなのでしょうか?展望台の近くにこの断崖についての説明書きがあったので、そのまま引用させてもらいます。

生月島塩俵断崖の柱状節

生月島は南北約10km、東西(最大幅)3.8キロの細長い島で、新第三期(約2500万年前~200万年前)に平戸層群(約1500万年前)の上に松浦玄武岩(約800万年前)が重なった溶岩台地です。

柱状節理は溶岩流が厚い部分に発達する場合が多く、玄武岩の柱はほぼ垂直で、さらに水平に亀裂が生じてくる。当地の姿や断面5~7角形の蜂の巣状の俵を重ねた様は、これらを物語るものです。

本摂理は県内でも代表的なもので、南北に約500mの長さと海面から約20mの高さの規模をもち、景観的にも優れ貴重なものです。

ふむふむ、なるほど。この塩俵の断崖は玄武岩の特徴がきれいに現れた場所なのですね。ちなみに『玄武』とは、中国神話で方位を司る神(四神)のうち北方に相当する蛇と亀が合体した神体で、黒色の意味もあるそうです。確かに長細い蛇と甲羅に多角形の模様を持つ亀の特徴を併せ持った岩なので、そのような名前が付けられたのにも納得がいきます。

一緒に来る人が違うと同じ場所でも新たな発見があるものだなぁと感心しながら、次に向かったのは塩俵断崖から3~4kmほど離れたところある大バエ灯台。ちょうど太陽が赤く染まり始めてきた頃に到着しました。

灯台の上からは風力発電の風車が立ち並ぶ大島が見えます。 橋でつながってはいませんが、大島も平戸市の一部です。島から島へ渡り、さらにそこからまた別の島が見えるのは、水平線が日本一長い長崎県ならではですよね

さあ、いよいよサンセットウェイを走るのに最高の時間が近づいてきました 車のCMにも使われたというサンセットウェイからは、一体どんなステキな夕景が望めるのやら

長くなりましたが、次回はいよいよ生月ドライブ最終回です


生月大観音

2009年09月11日 | 長崎県北部のお話

                         この逞しい背中の持ち主の正体は…!?

今回のドライブの最大の目的は、水平線にちょうど夕陽が沈む頃、生月島西部を通るサンセットウェイを走ること。その目的を果たすべく、ちょうど日が落ちかけてきた夕方5時頃、私達は生月島へと渡りました

まだ夕陽が沈むまでには時間があったので、まずは島の東側の道路を通って島を左回りに走ることに。すると生月大橋から少し走ったところでやたらと大きな観音様を発見 とりあえず『生月大魚藍観音』という案内板を道しるべに近くまで行ってみることにしました。

木々の間からちらりと覗く観音様。まだその大きさを実感できませんが…

近くまで行くと「デカーッ!」と思わず口にしてしまうほどの大きさです

その高さは18m、基壇は3m、合計21mあるそうで、ブロンズ像としては日本一の大きさなのだそうです。この観音様は世界の平和と海難者および魚介類の霊を追悼し、漁船の航海安全を祈願して昭和55年に建立されたもの。一見あぐらをかいているように見えますが、脚のように見える部分は実は波の形をした台座で、買い物かごに魚を入れた観音様が海の中からザバーッと現れた、という感じのデザインです。五島の魚藍観音もそうですが、魚藍観音を見るとどうしても観音様が買い物かごをもって魚を選んでいる様子を想像して楽しくなってしまうのは私だけでしょうか

観音様以外にも目を引いたのは、なんともアクティブな姿勢を保ち続ける狛犬たち。みんな元気いっぱいです

観音様の大きさもさることながら、ここから眺める景色もなかなかのもの。生月大橋や生月の町並みも一望することができますよ。ちなみに今回は気づきませんでしたが、なんと観音様の中にも入れるのだそうです。もしこれから行かれる方はその入り口も探してみてくださいね!

次は不思議な形をした塩俵の断崖と島の最北端にある大バエ灯台に向かいます


平戸教会めぐり

2009年09月10日 | 長崎県北部のお話

川内峠で平戸の自然を満喫した後は、平戸の教会を巡ることに。目指す教会は、平戸教会宝亀(ほうき)教会、そして紐差(ひもさし)教会。まずは平戸のキリスト教の歴史を語る上では欠かせない南蛮貿易の歴史を少しだけご紹介しましょう。

1550年 ポルトガルの貿易船が初めて入港
       聖サンフランシスコ・ザビエルが平戸でキリスト教(カトリック)を布教

1580年 スペインの貿易船が入港

1609年 オランダが商館を設置

1613年 イギリスが商館を設置

1641年 オランダ商館が長崎へ移転
       平戸の南蛮貿易終了

今ではなかなか想像できませんが、当時の平戸には外国商館が立ち並び、たくさんの外国人が居留していたようです。平戸におけるキリスト教の歴史はおよそ460年前にさかのぼりますが、1873年(明治6年)に禁教令が解かれるまでは弾圧と潜伏の歴史があり、平戸や生月の信仰は次第に隠れキリシタン信仰へと変容していったのだそうです。これから紹介する教会は、弾圧を乗り越えてきた信者さんたちの強い思いによって建立された大切な祈りの場所なのです。

まず最初に訪れたのはカトリック平戸教会。1931年(昭和6年)に設立され、40周年を迎えた1971年(昭和46年)には、聖サンフランシスコ・ザビエルが3度訪れたことを記念して聖サンフランシスコ・ザビエルの像が聖堂の傍に建立され、それ以降『聖サンフランシスコ・ザビエル記念教会』とも呼ばれているそうです。外観はゴシック様式、中は美しいリブ・ヴォールド天井で、荘厳な雰囲気が漂っています

この平戸教会は入り口までしか入ることはできません。近年見学者の数が増え、中には大変マナーの悪い方もいると聞いています。教会を見学するときは決して大声を出したりゴミを残したりせず、きちんとマナーを守るようにしたいものです。

次に訪れたのはレンガ造りで瓦葺のちょっと珍しい宝亀教会。1898年(明治31年)に建立され、翌年に紐差教会から分離・独立した教会で、世界遺産暫定リストに決まった『長崎の教会群とキリスト教関連遺産』を構成する教会の1つです。

 

この教会の最大の特徴は教会の両サイドにベランダがあること。これは珍しい 今までたくさんの教会を見てきましたが、このような造りは初めてです

ベランダへの出入り口も兼ねている大きな窓は床面まで達し、教会の中は外から差し込む光で満たされています。こじんまりとした小さな教会ですが、装飾がとてもカラフルで、天井から吊り下げられた照明も可愛らしく、優しい印象を受けました

最後に訪れたのは紐差教会。この教会は、長崎市の旧浦上天主堂が原爆の被害を受け、新たに建てられるまでの間、日本で最も大きな教会と言われていたそうです。確かに近くで見るとなかなか大きいです

1929年(昭和4年)に五島の教会も多く手がけている鉄川与助によって造られた鉄筋コンクリート造りのこの教会は、外観はロマネスク様式で、日本最大級とあって内部も立派 天井が高いのでますます空間が広く感じられます

大きなステンドグラスからは色とりどりの光が差し込み、それが教会の床に映ってとてもきれいでした なんか天使が舞い降りてきそうだなぁ~

教会の裏にある『十字架山』にはたくさんの十字架が立ち並び、それぞれにキリストの歴史が刻まれていました。ゴルゴタの丘をイメージしているのかな?

建物だけを見れば完全に洋の雰囲気ですが、教会の周囲に植栽されている樹木はきれいに剪定され、和の雰囲気を漂わせています。完全に西洋のものではなく、日本の文化とうまく融合しているところが長崎の教会群のステキなところ。皆さんも平戸を訪れた際にはぜひ教会めぐりもしてみてください。ただし、どの教会も現役で、今も信者さんたちの大切な祈りの場となっているので、見学するときはくれぐれもお静かにお願いします

次回は生月に渡ります


川内峠(平戸市川内町)

2009年09月08日 | 長崎県北部のお話

『Sea View Ranch』でお腹いっぱいランチを食べた後は、カロリー消費も兼ねて平戸の絶景が広がる川内峠へ。

ここは私が大好きな場所で、平戸に来たら必ず立ち寄ってもらいたいネイチャースポット。青々とした草原が広がり、頂上からは平戸周辺の景色を一望することができます。 日差しの強い8月の終わりに、30代女性にとっては大敵の日焼けも恐れず、頂上を目指してLet's go!

まずは一つ目の山頂に到着!いつもならここで終わりですが、この日は二つ目の山頂まで歩くことにしました。

草原に続く階段を上り、私もまだ行ったことがなかった二つ目の山頂へ。さて、どんな絶景が私達を待っているのやら!?

 

若干息を切らせつつも、頂上に到着!誰が立てたのかはわかりませんが、山頂には紅白の旗がハタハタとはためいておりました。とりあえず記念に一枚。

「着いたどー!!」

これが二つ目の山頂からの眺めです。遠くに見える島はこれから行こうとしている生月島。空を見上げると、風に流れる雲がまるで大空を羽ばたく鳥のように見えます。これぞ自然の美しさ 空気も美味しいし、気持ちいい~

後から調べて分かったのですが、ここから見える道路は『日本百名道(須藤英一著)』という本に載っているらしく、ちょうどその百名道を今年の5月に走破した人のホームページを発見しました(→『絶景を走る!日本百名道』)。ここ川内峠の他にも私が学生時代に住んでいた山口県の秋吉台や、熊本県の阿蘇ミルクロード、鹿児島県の指宿スカイライン、長崎では雲仙にある仁田峠循環道路など、これまで私が通ったことがあるお気に入りの道もたくさん紹介されていて、私も自分の車で全国の百名道を走破してみたくなってしまいました いつかこのブログで紹介できる日が来るといいなぁ。

平戸の中でも一際美しい風景が広がる川内峠は、平戸大橋を渡って車で20分くらいのところにあります。平戸の自然に包まれて疲れを癒したい方にはおススメですよ~ 

次は平戸の教会を巡ります 


Sea View Ranch

2009年09月08日 | 美味しいお話

潜竜ヶ滝でステキな滝に出会い、マイナスイオンをたっぷり浴びてリフレッシュした私達は、平戸大橋を渡り、これまた以前から気になっていたレストラン『Sea View Ranch』でランチを食べることに。

 

カタカナで『シービューランチ』と書かれていたので、最初はlunchの間違い?と思っていましたが、実はranchは英語で「牧場」のこと。つまり『海の見える牧場』という意味なのです。

隣接した牧場では、初心者は一周600円、20分3000円から乗馬体験ができるようになっていて、この日も3頭の馬が活躍中でした 私の乗馬といえば、小学校の修学旅行中に阿蘇の草千里で一度馬の背中に乗ったきり。でもあれはおじさんが引く馬に乗っかっていただけなので、乗馬とは言えないかな 一度美しいサラブレッドにまたがって颯爽と砂浜を走り抜けてみたいものです。

店内の大きな窓からは、芝生の緑と、砂浜の白と、海の青が見えて、さながら南国の島にでも来ているかのような気分にさせてくれます。希望すれば外でもお食事ができるとのことなので、もう少し涼しくなったら海風を感じながら外で食べてもいいかも知れませんね。

さてお食事の方ですが、ハンバーグ好きな私が敢えてハンバーグを外して注文したのはカウボーイ風ピラフ。初めてのお店ではついハンバーグを注文してしまう癖があるので、今回はこのレストランだからこそのメニューをと思い、『カウボーイ』という名前のついた一品をチョイス!濃い目に味付けされたお肉がピラフの上にどかんと乗っていて、ボリュームもあってなかなか美味しかったです

テーブルの上に飾られた観葉植物は、土が見えないように貝殻で飾られていてちょっとステキでした 我が家にもいろんなところから拾ってきた貝殻がたくさんあるので、今度真似してみようっと!

美しい千里ヶ浜を望むレストラン『Sea View Ranch』。休みは不定休のようですが、お天気の良い休日にドライブがてらぷらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?ちょっとしたリゾート気分を味わえますよ~

 

『Sea View Ranch』

場  所:長崎県平戸市川内町35(千里ヶ浜の目の前)
電  話:0950-24-2338
営  業:11:00~20:00
店休日:不定休
駐車場:あり(広め)
H    P:http://www.svr.jpn.com/


潜竜ヶ滝(佐世保市江迎町)

2009年09月08日 | 長崎県北部のお話

この夏も親友tamiが佐世保に遊びに来てくれました 二人のドライブはいつもステキな発見が盛りだくさんで、特に計画を立てなくても満足のゆく旅になってしまうのが本当に不思議。さてはて、今回はどんな発見があるのやら!?

今回のドライブコースはコチラ

潜竜ヶ滝 → 平戸大橋 → 『Sea View Ranch』でランチ → 川内峠 → 教会めぐり(平戸教会・宝亀教会・紐差教会) → 生月大橋 → 生月大観音→ 塩俵断崖 → 大バエ灯台 → 生月サンセットウェイ

まずは以前から気になっていた江迎町にある潜竜ヶ滝へ。

 

こちらは文政12年(1830年) に平戸藩主観中公が「潜竜」と命名し、周辺を神域と定め、石垣や鳥居などを整備したと言われているそうで、苔むした古い灯籠や石段がその歴史を物語っているかのようです。

駐車場からしばらく階段を上って行くと、展望所のようなところがあり、そこから一つ目の滝を望むことができます。この滝はまるで竜が体をくねらせながら勢い良く山を下っているかのようにも見えます。

もうしばらく歩いていくとさらに大きな滝が現れました こちらは落差が約20m、滝つぼの深さが約6mあり、近くで見るとなかなかの迫力です。高くそびえ立つ木々の隙間からは光が降り注ぎ、まるでスポットライトのように滝を照らし、辺りはとても静かで、水が流れ落ちる音しか聞こえない。日常では味わえないこのような空間だからこそ、人々はそこに神様の存在を感じたのでしょうね

滝の傍には石碑二つが並んで立っていました。いつ頃のものかは分かりませんが、石の形や筆跡からして古そうです。

滝の周辺は県立公園として整備されていて、ちょっとした遠足やピクニックにもちょうど良い感じです。 MR潜竜ヶ滝駅から歩いて30分ほどで来れるようなので、MRを利用して来るのも楽しいかも知れませんね!

公園内を散策していると、tamiが変わった気の実を発見 辺りにたくさん落ちていたので手で割って中身を見てみると、サクランボのような果肉が詰まっていて、ほのかに甘い香りがします。これは食べられそうだなと思い、試しにペロッとなめてみると甘くて食べられそうな感じでしたが、とりあえず正体が分からなかったので食べるのはやめておきました 帰ってから調べてみると意外な事実が判明。この実の正体は…


(6月4日皿山公園にて撮影)

なんとこちらのヤマボウシ(ミズキ科)の実だったのです 花はよく知っていたけど、このような実が成るとは知りませんでした。しかもサクランボと同様にちゃんと食べられるんですって。今度は安心して口に入れてみようっと

ムクゲ(アオイ科)の花は今が最盛期で、この公園の入り口にもたくさん咲いていました。潜竜ヶ滝周辺には大きなモミジの木もたくさんあったので、11月~12月にかけての紅葉の季節もまた別の趣があってきっとステキだと思います 秋もぜひ訪れてみたいな~


お弁当もって生月ドライブ

2009年09月04日 | 長崎県北部のお話

出不精の旦那さんを誘って、初めて生月(いきつき)までドライブに行ってきました 

この日は朝からお天気がよかったので、「外でご飯を食べたら絶対美味しいはず!」と確信した私は、急遽ありあわせのものでお弁当を作ることに。バタバタと準備を済ませ、生月島へいざ出発!

我が家から生月へは、県道11号線を通って吉井町を抜け、国道204号線にのるのが一番早く、約1時間半ほどで生月に到着します。吉井町のお隣にある江迎町では、ちょうど『千灯籠まつり』の準備の真っ最中で、商店街にはたくさんの灯籠が飾られ、賑わいを見せていました。

と、そこに三角のとんがり頭を発見 以前から千灯籠まつりに興味があった私は「あれは噂の灯籠タワーに違いない!」と思い、近くまで行ってその正体を確かめることに。

灯籠タワーが建てられている寿福寺の駐車場で、まずはタワーの全景を撮影。車の大きさと比べてもらうと分かると思いますが、かなりの大きさです。江迎町のホームページによると、9200個の灯籠で覆われたこの塔の高さはなんと22m この日本一の高さを誇る灯籠タワーは、夜になると全ての灯籠に明かりが灯され、町は幻想的な雰囲気に包まれるのだそうです

 

塔の中に入って見上げてみると、塔の骨組みを見ることができ、そのしっかりとした造りと高さに圧倒されます。ここ寿福寺は恋愛成就のご利益があるようで、縁結びの絵馬もたくさんかけられていました。みんなの願いが叶うといいなぁ

千灯籠まつりで賑わう江迎町を抜け、田平町の道の駅を過ぎ、平戸大橋(通行料100円)を渡ると、真っ赤な平戸大橋を望む平戸公園があります。ここから見る平戸大橋は、真っ青な空に美しく映え、とってもきれいです。真夏の景色も最高ですが、大きな桜の木がたくさん植栽されていたので、春はより一層美しさを増すこと間違いなし!来年は春の景色も見に来なきゃ

さて、生月に行くにはさらにもうひとつ橋を渡らなければなりません。それがこの生月大橋(通行料200円)。生月の美しい海の色に溶け込んでしまいそうなライトブルーの生月大橋は、全長960m、また中央径間(支柱と支柱の間の距離)は400mあり、三径間連続トラス橋としては世界規模なのだとか。総工費は45億7千万円で、平成3年に完成したそうです。ちなみに平戸大橋は全長880m、総工費は56億円で、昭和52年に完成(詳しくはコチラのHPへ→『長崎県道路公社』)。橋をひとつ架けるのにも大変なお金がかかるのですね~

生月大橋を渡ってすぐのところに道の駅生月大橋があったので、そこに車を停めて、朝からバタバタと作ってきたお弁当を食べることに。ここは生月大橋を望めるし、空気も美味しいし、お弁当を食べるには絶好のロケーションです。

ちょうど東屋があったので、そこに座って海風を感じながらお弁当を食べました。お弁当の中身はたいしたことはなかっけど、きれいな景色を眺めながら食べるお弁当は、いつもの倍くらい美味しく感じました。こんな時間が私にとっては一番幸せ。これからは月に一回でもいいからこんな時間を持てるといいなぁ~

お昼ご飯を食べた後は、生月島の最北端にある大バエ灯台へ。

 

灯台の上からは島の北部が一望でき、生月島の豊かな自然を感じることができます。

さらに北側に目をやると、風力発電の風車が立ち並ぶ大島村まで見ることができます。生月町は、かつては北松浦郡に属していたのですが、平成17年に平戸市・田平町・大島村と合併し、平戸市生月町となり、その当時の人口は7215人。面積は16.58平方kmしかないので、車で島を一周するのに1時間もかかりません。今回の生月ドライブはあまり寄り道をしなかったので、あっという間の滞在でしたが、お天気にも恵まれ、とても気持ちの良い一日を過ごすことができました。やっぱり島は最高だなぁ

皆さんもお天気の良い日にはお弁当を持って自然豊かな場所へ出かけてみませんか?きっと身も心もリフレッシュされますよ~

 

kero-keroより

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自家製梅干し活躍中!

2009年09月01日 | 手作りのお話

今年初めて挑戦した梅干し作り(→『梅干し作りに挑戦中!』)。途中でカビが生えたりすることもなく、梅雨明けの土用干しを経て、無事に成功しました 土用干しをしなくても食べられそうでしたが、やはり三日間天日に干した後の方がうまみが増したような気がします。今回は塩漬けのみの白梅干しと、塩漬けした後さらに紫蘇漬けした赤梅干しの二種類を作りましたが、我が家では赤梅干しの方が人気があります。やっぱり手をかけた分美味しいのかな~?

完成した梅干しは食卓やお弁当の中で活躍してくれていて、もうそろそろ無くなりそうな勢いです。今年は初めてだったので1kg分しか作らなかったけど、だいたい作り方も分かったし、来年はもう少し量を増やしてみようかな。ちなみに「梅はその日の難逃れ」と言って、朝梅干しを食べると福を招くのだそうです。皆さんも毎日の朝食に梅干しを食べてみては?手作りだと効果も倍増するかもですよ~