I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

小値賀島ツアー 最終回

2011年09月18日 | 五島のお話

道中で見つけた一対の道祖神様

小値賀の旅もいよいよ終わりに近づいてきました。最終回は黒島笛吹地区界隈を散策します

小値賀のターミナルから程近い場所にある黒島は、斑島同様橋で繋がっており、車で渡ることができます。島内にある黒島園地には展望台があり、笛吹地区を一望する事ができると聞いていたので、さっそくその場所へ。駐車場に車を止めて外に出ると、蝉達の大合唱が私達を出迎えてくれたのですが、その声の大きいこと私達をでっかいメス蝉と勘違いしてるのか??って思うくらいの勢いで鳴くので、思わず耳を塞いでしまいましたあんなにたくさんの蝉が一斉に鳴くのを聞いたのは初めてです

階段を上り終えると、城壁のような石垣を発見どうやらこれが展望台のようです。

確かに展望台からはターミナル周辺の笛吹地区を一望することができました

笛吹地区は小値賀の中で最も人口が密集している場所で、役場はもちろん商店や食堂などが立ち並び、島の人たちの生活の中心となっている場所。島の自然は目一杯堪能できたので、最後に人々の生活が垣間見えるその場所へ行ってみましょう!

これがアレックス・カーさんに「昭和30年代のような風景がそのまま残っている」と言わしめる小値賀の町並み。右側に見えるのがアレックス・カーさんのプロデュースによって再生された古民家ステイの「先小路(SAKISHOJI)」です。

こちらは普通の民家。築何年かはわかりませんが、このような古い造りのお家が小値賀にはたくさん残されています。古い神社やお寺などの歴史的建造物にはよく見ることがありますが、普通の民家で手すりや格子まで全て木で造られているのは驚きました。少し手をかけてあげればステキなお家に変身しそうだな~

ここは小値賀町民族資料館。江戸時代に栄えた小田家のお屋敷を改装し、平成元年に開館した町営の資料館です。入館料は100円で、古代の遺跡から近代までの民俗資料が集められていて、それらを通して小値賀島の歴史を知ることができます。

こちらは小田家代々の家長の肖像写真。管理人の方のお話によると、一人ずつ家長の像が作られ、それらは今も近くにある阿弥陀寺万日堂に収められているのだとか。小田家は江戸時代初期に壱岐から渡ってきた初代から12代目まで続き、捕鯨や新田開発や酒造りなどで巨万の富を築いた名家なのだそうです。

 

平戸藩のお殿様も訪れていたというこのお屋敷は本当に立派で、当時の小田家の繁栄が伺えます。

お隣には町が建てた資料館も隣接していて、たくさんの展示品が並べられていました。こちらでは小値賀のPRビデオも見せてもらえるのですが、ちょっと長いので時間のない時にはご遠慮した方が良さそうです。実際に管理人の方がわざわざご親切に見せてくださったのですが、10分や20分では終わらず、フェリーの時間が迫っていた私達は、「いつになったら終わるのかな」とハラハラドキドキででも管理人の方には小値賀の歴史から観光地にいたるまで懇切丁寧にお話していただいたので、とてもありがたかったです

こちらが小田家代々の像が収められているという阿弥陀寺万日堂。資料館から歩いてすぐの所にあります。

なんと驚いたことにこのお寺は小田家専用なのだそうで、おそらくこれらのお墓も小田家の人たちのものだと思われます(時間がなくて確認できませんでしたが…)。しかし専用のお寺があるなんてすごいですよね~。小田家がどれほど裕福であったかが容易に想像できますよね

さて、小値賀の旅もいよいよ終わりに近づいてきました。が、その前に14時発のフェリーに乗る前に腹ごしらえといきましょう~資料館で思いのほか時間を取ってしまったためすでに13時を回っていましたが、地元の食堂の味を堪能すべく最後に訪れたのは、港のすぐ近くにあるやませ食堂

ここはお年寄り夫婦が経営されているお店で、小値賀では日曜日定休日というお店がほとんどなのですが、「観光客のために」とここ最近は日曜日でもお昼過ぎまでお店を開けるようになったという、とても良心的なお店なのです。ちなみに町歩きの途中で出会った島のおじちゃん達イチオシの食堂ふるさとさんは、やっぱりお休みでした島にもっと観光客を呼び込むにはお食事処をもう少し充実させる必要がありそうですね

やませ食堂のおばちゃんに「オススメは何ですか?」と尋ねると「うちはチャンポンです~。」とおっしゃったので、迷わずチャンポンを注文。日によって味が違うという噂もちらほら聞いていたのですが、野菜たっぷりで美味しゅうございました~

最後にいつも何かやらかす私達ですが、やはりこの旅でもありましたよ、ちょっとした笑い話が。

チケットを買い、フェリーの出航時間までターミナルの売店を物色していた私達。何気なくふと外を見ると、なんとフェリーが岸から離れているではありませんか

tami「ねえ、あれ私達が乗るフェリーじゃない??」

kero「え?いや、あれ別のフェリーやろ?だってまだ2時じゃないよ?」

tami「でも岸から離れていってない

kero「えぇーっうっそーん

このフェリーが最終便で、これに乗らなければこの日の内に帰れないという事だけはしっかりと分かっていた私達は、ターミナルの中でこのような会話を繰り広げ、プチパニックに辺りを見回すと、さっきまでチケット売り場のまわりにいた他のお客さん達の姿も見えません。ますます焦る私達に近くにいたおばちゃんが「どの船に乗るの?」と声をかけてくれたので「佐世保行きのフェリーです」と答えると、「それなら今入ってきてるところだよ」と。なんと、私達はフェリーが入港してきているのを、岸から離れていっていると勘違いしていたのです他のお客さん達も一足先にフェリー乗り場の方へ移動していただけ。なんとも人騒がせな我々なのでした~

例のごとく、最後にちょっとドタバタ劇があったものの(屋久島の時もそうでしたが…)、無事にフェリーに乗り込む事ができ、ほっと一息。フェリーには子ども達もたくさん乗船していて、島の方達から温かい見送りを受けていました。この光景を見ていると、自分が福江島を離れた時の事を思い出します

夏休みの間、福島の子ども達も受け入れていたようで、この島にいる時間だけでも何の心配もせずに楽しい時間を過ごしてくれたらと願わずにはいられません。3月11日に起こった大震災から半年以上経った今もなお解決のめどがたたない原発問題。これからも私達一人一人が関心を持ち続け、息の長い支援を続けていかなければいけません。

さて、小値賀の旅日記もこれでようやくおしまい。たった一泊二日の旅をアップするのに一ヶ月も経ってしまいましたが、それほど紹介したい事がたくさんあったということでお許しくださいませ!皆さんも神秘の島小値賀島へ出掛けてみませんか?心のこもったおもてなしと、ここでしか見る事のできないステキな景色に感動すること間違いなしですよ~

小値賀の旅の情報

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小値賀島ツアー その8

2011年09月16日 | 五島のお話

地の神島(こうじま)神社にて

なかなか終わらない小値賀の旅。いよいよ二日目に入ります

夜中に激しい稲光と雷雨の音で目が覚め、「この日はもう観光は無理か…」と思いきや、明け方には雨も上がり、まだまだ小値賀を散策できそうなお天気にさすが晴れ女(自称ですが…)の私達低気圧も小値賀の上空を避けてくれたようですさて、まずは前日にたどり着けなかったの神島神社五両ダキへ向かいましょう~

この地の神島神社は、704年(飛鳥時代)に遣唐使の航海の安全を願って創建された神社で、五島列島一古い神社と言われています。

しかも野崎島にある沖の神島神社と向かい合っており、この二つの神社が一対の神社となっているとのこと。今までいろんな神社を訪れましたが、海を隔てて一つの神社が建立されているなんて初めてです

 

狛犬好きの私は、神社を訪れると必ず狛犬さん達のお顔をじっくり拝見するようにしているのですが、この神島神社の狛犬は私がこれまで見てきた中でもかなり上位にランクインする可愛らしさこの表情、とっても個性的でステキでしょ?残念なのは片方の狛犬さんは顔が崩れてしまっていたということ。あぁ~元のお顔が見てみたいなぁ

鳥居の向こうは海。そしてその先には野崎島が見えています。この野崎島自体かつては「神島」と呼ばれていて、信仰の中心になっていたのだそうです。

鳥居の先にある階段を下りると、海に面したところに鳥居が立っていて、その姿はまるで海の向こうにある沖の神島神社の方をしっかりと見据えているかのようです。残念ながらここから沖の神島神社を確認することはできませんでしたが、次回は必ず野崎島まで足を伸ばしてその姿をカメラに収めてこようと思います

さて、お次は巷では『小値賀のハワイ(←後輩oka曰く)』と呼ばれているという五両ダキへ。前日にレストラン藤松のお姉さんに教えていただいた道を辿って行くと、教わっていた通り牧草地の中へ突入「車で行ける所まで行って後は歩いて行ってください」と言われていたので、その通りに草むらを歩いて行くと…

昨日は遠くから眺める事しかできなかった五両ダキが目の前に見えてきました~

さらに進んで行くと、五両ダキの真下まで来ることができましたよ~う~ん、なるほど!確かにハワイのビーチのような美しさです

 

名前の由来など詳しいことはよく分かりませんが、この五両ダキは海底火山の噴火口の跡なのだと聞きました。五島地方では火山性の山が海蝕作用によって断崖となった地形を「ダキ」と呼ぶのだそうで、この小値賀島は火山活動という自然の営みによってできたものなのだとか。

私達人間が出現する遥か昔、噴火によって隆起した真っ黒な大地に新しい命が芽生え、緑が繁茂していく。それを動物が食み、また新しい命が息づいていく。私達はそのずっとずっと後に生まれ、それまで不毛の大地を豊かにしてきた植物や動物達の命を頂きながら、この地に住まわせてもらっているのだ。

五両ダキの真下に立ち、この島の生い立ちを想像しながら、自分たちはこの熔岩の隙間から伸びる植物達と同じように自然の一部であるのだということをまた改めて感じる事ができました。人間が中心なのではなく、植物も動物も私達と同じように生きていて、その命もまた同じように大切なものであることを、私達はいつも心に留めておかなければなりません。それを忘れないためにも、これからもこのように生の自然と向き合う事を続けていきたいと思ったkero-keroなのでした。

五両ダキの迫力に圧倒され、しばらくの間言葉を失い、その雄大な景色に目を奪われていると、今朝からずっと薄暗い雲が立ちこめていた空が、みるみるうちに美しい青空へと姿を変えてくれました明け方には激しい稲光と雨音で眠れないほどだったのに、こんなに晴れるなんて島の神様がちょっとだけサービスしてくれたのかな空の変化と同時にその透明感と青さを増していく小値賀の海。沖縄の海にも負けないくらいとってもきれいでした

この旅で一番のお気に入りとなったこの場所で、この旅で一番のお天気に恵まれて、とっても幸せ~な私達レストラン藤松のお姉さん、ここまでの道を教えてくださって本当にありがとうございました

五両ダキがステキすぎてその場を離れるのもすごく名残惜しかったのですが、とにかく限られた時間の中で小値賀の見所を余す所無く見て廻りたい!ということで、次にやってきたのは番岳園地。ここでも小値賀の牛さん達が放牧されていて、すぐ間近にその姿を見ることができました。

 

毛並みに艶があって、とっても立派な小値賀の牛さん達。ここまで近づくと「ぼりぼりぼり…むしゃむしゃむしゃ…」という彼らが草を食む音が聞こえてきます。お食事中に邪魔してごめんね

この写真、かなりお気に入り牛さん達の会話が聞こえてきそうでしょう?青い海と豊かな緑とそこに生きる命。小値賀の雰囲気をよく捉えてるなぁって思います。ま、シャッターを切ってくれたのはtamiなんですけどね

その8くらいで終われるかな~と思っていましたが、またまた終わりませんでした小値賀の旅はもう少し続きます

その9へ続く


小値賀島ツアー その7

2011年09月11日 | 五島のお話

『乾坤一擲』by Alex Kerr

そうそう、今回の小値賀島ツアーの宿泊プランについてまだお話ししていませんでしたねまずはそのお話から。

小値賀島には『古民家ステイ(詳しくはコチラ)』というのがありまして、このレストラン藤松と同じように古民家を改装して作られたステキな宿泊施設が4棟あります。最初はこの『古民家ステイ+藤松の夕食』を希望していたのですが、ちょうどこの日は満室だったためやむなく断念。藤松のお料理は食べてみたかったので、『小西旅館(島で唯一の旅館)泊+藤松の夕食(送迎付き)』というプランに切り替えたところ、空きがあったので即予約。古民家ステイと比べるとお値段も10000円とリーズナブルだったので、その分お食事を追加できて結果的にはよかったです

しかもこの日は私達以外にお客さんは誰もおらず、レストラン丸ごと貸し切り状態。お店の方もとても親切で、私たちがたどり着けなかった五両ダキへの行き方を尋ねると、食事をしている間に手書きの説明付きの地図を準備して下さり、行き方を丁寧に教えて下さったのですこの心遣いが嬉しいですよね~

さらにお食事を終えた後、「二階を見せていただいてもいいですか?」というリクエストにも「どうぞ~」と快く答えてくださいました

このスペースがまたステキ!カフェの時間帯はこちらでお食事をいただくこともできるのだそうです。昼間だと景色も良さそう~

30年間家主不在だったこのお屋敷の屋根裏部分は、柱や梁はしっかりしていたものの床板はかなり傷んでいて、とても歩ける状態ではなかったのだそうです。そんなボロボロの古いお屋敷に価値を見出だしたのが、東洋文化研究者であり「おじか観光まちづくり大使」でもあるAlex Kerrさん。

Alex Kerrさんは京都の町家など古民家修復を中心とした町づくりのコンサルティング事業を手がけている方で、小値賀島を訪れたとき「この島はとても神秘的。昭和30年代のような風景がそのまま残されていて、大変貴重である」と感銘を受け、この古民家再生事業に携わることになったのだとか。ここにある書はAlex Kerrさんから贈られたもので、「乾坤一擲(けんこんいってき)」とは「天下をかけた大ばくちのこと」「自分の運命をかけて、のるかそるかの大勝負をすること」という意味なんですって。確かにこの日本列島の西の果ての小さな小さな島で、このような大きな事業を興すことはばくちのようなものかも知れません。でもそこまでしてもやる価値があると判断されたのでしょうね。 

最後はお食事中ずっとお世話してくださった接客係の方とお庭をお散歩しながら夕涼み。その方はもともと県外の方で、やはりこの島の魅力に取り憑かれ、この島で働くことを決めたのだとか。昔からずっと島の中で暮らしている人たちにとっては昔ながらの当たり前の風景が、島の外から来た人たちにとってはとても新鮮に見えるものなのでしょうね。ここ数年で小値賀に移住する人や観光客が増えたのがその証拠です。この島が変に開発されていたら、逆に衰退の一途をたどっていたかも知れません。

家主を失った古い家がそのまま残されていたからこその再生事業。古いものをどんどん破壊してきた現代人が、古いものに新しい価値を見出し、再生していく。これってとってもステキなこと。私達の価値観そのものも、いつの間にか「新規」から「再生」へと移行していっているのかも。

そんなことを思いながら過ごした小値賀での夜でした

藤松の接客係の方、最後の最後までお付き合いいただき本当にありがとうございましたまだまだいろんな面で課題もあるとは思いますが、これからもレストラン藤松さん(詳しくはコチラ)の息の長いご発展を心よりお祈りしています。また小値賀を訪れた際には立ち寄らせていただきますね!小値賀の旅はいよいよ二日目へと突入します

その8へ続く


小値賀島ツアー その6

2011年09月09日 | 五島のお話

玉石大明神の鳥居

この日の小値賀探検もいよいよ終盤。日が暮れる前に島の西部にある斑島(まだらじま)へ渡りましょう~

斑島は小値賀本島と橋で繋がっていて、車で渡ることができます。

この島の観光スポットと言えばポットホール(甌穴)。ポットホールとは河岸や海岸の岩石面上にできる円形の穴のことで、この斑島のポットホールは硬くて黒い熔岩(玄武岩)の裂け目にできた穴に直径50cmの玉石が入っているのだそう。

しかもその玉石は国内でも最大級の大きさで、国指定の天然記念物にもなっていて、地元の人たちからは玉石様として信仰されているのだとか。早速その玉石様を拝見しに行ってみましょう

 

遊歩道の脇にある白い『→』をたどって行くと、ありましたよ~確かに甌穴の下の方に丸い玉が入っていますこれが玉石様かぁ~

なぜこんな形になるのかというと、海に通じる熔岩の亀裂から侵入する海水の激しい動きによって中の石が甌穴の中を回転し、徐々に角が研磨されてきれいな丸い形になるのだそうです。この日も甌穴の上に立っていると、大きな波が打ち寄せるたびに亀裂の間に波が入り込み、ドドーン!ゴロゴロゴロ…というまるで雷のような音が響き渡っていました。自然の力ってやっぱりすごいですね

ポットホール一帯に広がる熔岩の大地も圧巻こんなに小さな島でこんなに雄大な自然と向き合えるなんて本島に驚きでした

 

最後に斑島西部のサンセットロードを通りましたが、ご覧の通り曇り空だったので、残念ながら夕日を望むことはできませんでしたま、悪天候が予想される中、ほとんど雨に降られなかっただけでもよしとしましょう~この日の探検はここまでにして、一旦今夜の宿である小西旅館にチェックインし、送迎車で再び古民家レストラン藤松へ。明かりの灯った藤松は、昼間の雰囲気とはまたひと味違う表情に変わっていました

店内に入るとランチの時と同じ部屋に案内され(できれば別の部屋がよかったなぁ)、あらかじめ予約しておいた5000円のコース料理が出てくるのを待ちます。

まずはビールで乾杯この一杯が美味しいんですよね~この日出されたお料理は以下の通りです。

心太

蓮根餅とヒラス

イサキとヒラスのお刺身

イサキと茄子の挟み焼き・ゴーヤのきんぴら

あらかぶの南蛮漬け

たこの柔らか煮

と、ここまで来て締めのご飯となるところでしたが、全てのお料理をきれいに平らげていく私たちを見て「この人たち、まだいけそう」と思ったのか、お店の方が「猪肉のすき焼きをお作りできますが、いかがでしょうか?牛肉に近い味でとっても美味しいですよ~」ともう一品勧めてくださいました猪肉のすき焼きなんて食べたことないし、お肉も食べたいねって話していたので、ぜひ作っていただきましょう!

そして出てきたのがコチラこれが結構なボリュームでビックリ食べきれるかな~と思っていましたが、これまたちゃ~んときれいに平らげてしまいました

しかしあれだけ牛がいたのに、なぜ猪肉しかも他のお料理はすべて小値賀産の食材を使ってあったのに、この猪肉は佐世保の江迎産。どうしてだろう?これは後で聞いたことなのですが、島で育てている牛達は食肉になる前にみんな島外へ出荷されるそうで、島で食されることはないんですって。そこで地元産にこだわる料理長が小値賀牛に代わる食材として選んだのが江迎の猪肉だったということなのでしょう

最後に出てきたのはカマス飯。これがまたとっても美味しかったんですけど、なんとお釜ごと二合分も出てきたものだから、さすがの我々もこればっかりは完食できず、ご飯茶碗一杯分でギブアップしてしまいました

デザートには抹茶のアイスが出されたのですが、これがまた美味でしたほのかにお酒の味がするなぁと思ったら、アイスの上にちょっとだけ日本酒のシャーベットがかかっているんですって。デザートからも料理長のこだわりが感じられますお料理はどれもこれも美味しくて、最後まで満足させていただきました。どうもごちそうさまでした~

この後はなんとここ藤松の中をお店の方に案内していただきまーす

その7へ続く


小値賀島ツアー その5

2011年09月06日 | 五島のお話

長崎鼻の入り口にて

時刻は3:45。徐々に太陽も沈んできましたが、私たちの小値賀島散策はまだまだ続きまーす

ここは長崎鼻。入り口には門があり、「開けたら閉める 牛が逃げます」と書かれています。「入ってはいけません」とは書かれていないので、ちょっと中に入ってみましょう~

中に入ってみると、確かに広々とした牧草地の中に牛達がたくさん放牧されています気持ち良さそう~

お~なんと牛のフンにキノコが生えているではありませんかキノコ好きの私も初めて見る光景です。こうやってフンもきれいに分解されて行くのですね~

入り口には「長崎鼻・五両ダキ」と書いてあるのですが、そもそも五両ダキって何だろう?「ダキって崖のことかな?」なんてここから見える崖を五両ダキだと思っていたのですが、たまたま近くにいた地元のおじさんに話を聞くと、「そっちじゃないよ。あっちだよ。」と反対の斑島の方を指され、どうやらここからは見えない様子。入り口の看板以外何の説明も無いので、初めて小値賀を訪れた私たちには、それが何なのか、どこにあるのか、全く分かりませんとりあえず五両ダキを諦めて、次のスポットへ移動します

次に訪れたのは白浜海水浴場。細長い入り江の中にあるきれいなビーチです。

柿の浜よりも小さなビーチで、この日は人っ子一人いませんでした。

シャワーやトイレなど一通りの設備は揃っていたので、シーズン中は海水浴客で賑わうのかも知れません。しかしこの辺りにはヒラタブンブクをはじめ毒を持った魚が数種類出没するそうなのでご注意を~

次に訪れたのは浜崎鼻キャンプゴルフ場。「へ?キャンプゴルフ場??」と思われる方も少なくないとは思いますが、なんとここはゴルフ場とキャンプ場が一体となっているちょっと危険なスポットなのです(笑)。

この時はキャンプをしている人は見当たらず、ゴルフバッグとグリーンを整備しているおじさまのみを確認。2000円払えば誰でもラウンドできるんですって

『ホールインワン やき鳥こにし賞』って、このローカルな感じがいいわ~他にも『ホールインワン 太閤賞』とか『イーグル (有)こつじ賞』とかあって、地元商店街の宣伝にもなっているようです。

ゴルフ場をどんどん奥の方へ歩いて行くと、長崎鼻から見ることのできなかった五両ダキらしきものを発見

位置的にもどうやらこれが五両ダキのようです。えぐられたような岩肌の下には白い砂浜が見えるのですが、そこへ行く道はここからでは確認できません。どうにかしてあの崖の下へ行けないものかな~?

五両ダキへ行く道は今夜にでも検討するとして、日没まであまり時間がないので、とりあえず先を急ぎましょう~。こちらはこのキャンプゴルフ場の管理棟と思われる建物。扉とかボロボロで廃墟にも見えなくないのですが、自販機はちゃんと動いている様子。喉が渇いたので飲み物を買おうと自販機に近づくと…

コカコーラの真っ赤な自販機の上にきれいな緑色のケロちゃんを発見しかも何匹も

おぉ~なんとお行儀の良い座り方なのでしょうステキすぎる~しかしなぜ自販機の上に居心地がいいのかしら先を急いでいたのに、自販機の上に佇むカエルさん達に釘付けになってしまったkero-keroなのでした

次回はこの日の最終目的地である斑島(まだらじま)へ向かいまーす

その6に続く


小値賀島ツアー その4

2011年09月05日 | 五島のお話

膳所城(ぜぜのしろ)跡の案内板

古民家レストラン藤松でランチを食べた後は、再び小値賀島散策へ。

午後からの散策でまず最初に向かったのは膳所城跡。膳所城に関しては、詳しいことはよく分かっていないようですが、どうやら12世紀頃に築城され、近江公藤将軍松浦定公という人物が関わったお城のようです。説明板には今は新田神社になっているとのこと。とりあえずその神社へ行ってみましょう~。

松の木の並ぶ草むらを歩いて行くと、奥の方に小さな鳥居を発見

薄暗い森の中にひっそりと佇む鳥居。人の気配が全く無くちょっと不気味な感じもするけど、とりあえず階段を上ってみましょう。

階段の先にあったのは、今にも崩れ落ちそうなボロボロの神社。壁は剥げ落ち、屋根の上には草が生い茂り、扉も壊れて向こうまで筒抜けです

中に敷かれている畳もめちゃくちゃで、全く管理されていない様子。膳所城跡として表に案内板も出ているのに、どうしてこんなに荒れ放題なんだろう。梁なんか立派な木が使われているのに、なんかもったいないなぁ。神主さんはいなくても、せめて建物だけでも修復して町で保存することはできないのでしょうか?この有様はちょっと残念です

次に訪れたのは島の北東部にある愛宕山園地。ちょっとした展望スポットです。島の北東部に突き出た半島にある唐見崎の方へも行きましたが、展望台らしきものは無かったのでスルーしてきました。

お次は島唯一の中学校である小値賀中学校へ。この一帯に小学校から高校まで集まっていて、県内でも珍しい小中高一貫教育が行われています。たまたま中学校の校長先生が校舎から出てこられて少しお話を伺うことができたのですが、島の子ども達のことをとても褒めておられました生徒数は中学校の生徒だけでなんと60人弱。小さな学校ですが、生徒達はのびのびと学校生活を送っているようです。

学校の前には姫の松原と呼ばれる見事な松並木が一直線に続いています。

この姫の松原は昭和58年に日本の名松百選の一つに選ばれており、天高くそびえ立つ松の木々は今もなおそれにふさわしい立派な姿を保っています。県内の松は松食い虫の被害により枯れてしまったものも多いそうですが、小値賀ではいち早くその対応に取り組んだためにこのような立派な松並木が残ったのだとか。これからもこの景観が保たれるといいなぁ

お次は小値賀島の中でも最も美しいと言われる柿の浜海水浴場へ。ここでようやく人の気配がどうやら観光客の人たちが海水浴を楽しんでいるようです。

見てください!この透明度やっぱり離島の魅力と言えばこの海の美しさでしょう。海の色とは対照的に赤みを帯びた溶岩と、どこまでも透き通る淡いブルーのコントラストが織りなす風景に、しばし時間を忘れてうっとり

お盆過ぎにも関わらず、泳いでる人たちはとっても気持ち良さそうあ~ん、水着持ってくればよかった~でも今回の目的は島を網羅すること。後ろ髪を引かれつつも再び車に乗り込み散策に出掛けた我々なのでした。時間はもうすぐ夕方の4時。天気予報によると翌日は雨とのことだったので、とりあえずこの日のうちに島を一周してしまおう

一日目の散策はまだまだ続きます

その5へ続く


小値賀島ツアー その3

2011年08月30日 | 五島のお話

古民家レストラン藤松にて

さて、そろそろお腹がすいてきたので、島の東部にある古民家レストラン藤松へランチを食べにいきましょう~

藤松があるのは島の東部にある前方郷という場所で、空港からだと車で5分くらいのところにあるのですが、途中で道に迷ってしまい、気がつけば島の北部にある柳郷という場所にいた私たち。それから軌道修正して藤松に着いた時には、空港からすでに30分ほど経っていました小さな島とはいえ、細い道が入り組んでいて、道を一本間違うとどこにいるか分からなくなっちゃうんですよね~県道も町道も道幅があまり変わらないし、県道の標示もほとんど無いので、初めての人にはちょっと分かりにくいかも…なんて言い訳してみたりして。まぁ、ここで迷ったおかげで『中村』『三方坂』という二つの分岐ポイントを発見することができたのでよかったんですけどね~

こちらが古民家レストラン藤松の入り口です。ピンク色のサルスベリの花がお腹を空かせた私たちを出迎えてくれました

ここ藤松は、もともとは捕鯨と酒造りで栄えた藤松家の豪邸で、最後の家主さんが亡くなられて30年間も空き家になっていた家を改装してできたお店です。2年前にオープンしたばかりなのですが、テレビや雑誌などでも紹介され、今では小値賀観光の目玉の一つとなっています。

普段は日本料理メインで夜だけ営業しているそうですが、土日限定でランチタイムに合わせてカフェもやっているとのこと。お店の方のお話では、料理長はカレーにこだわりがあるらしく、カレーは特製カレースタミナカレーの二種類がありました。

tamiは特製カレー(850円)を、私はとりから定食(950円)を注文。カレーも気になったけど、「柚胡椒卸しポン酢」に惹かれちゃいましたどちらも美味しかったですよ~本来なら刺身メインの本日のきまぐれドリンクセット(プチデザート付き)を頼むところですが、晩ご飯もこちらでいただくことになっていたので、おそらく同じものを夜に食べられるだろうと敢えてパス。後のお楽しみにとっておきましょう~

玄関先の棚に飾られていたカエルの一輪挿しが可愛くて思わずパチリ。もしかしたら、お香立てをアレンジしてるのかしら?

こちらは中庭。お屋敷の周りは自由に散策できるようになっています。

槙の木のアーチの先には、なんと藤松家専用の船着場が!今は島の南側にあるターミナルがメインの港になっていますが、昔はこちらの方がメインだったんですって。どれだけお金持ちだったんでしょうね~

船着き場からは野崎島を望むことができます。野崎島にはかつては三つの集落があり、600人ほどの人々が暮らしていたそうですが、現在は廃校になった学校を利用してできた自然学塾村という宿泊施設の管理人と400頭ほどの野生のシカが住むのみ。人々は離村したものの、野首天主堂というレンガ造りのステキな教会が現在も残されており、そこもまた小値賀観光スポットの一つとなっています。小値賀島からは町営船「はまゆう」で約30分。トレッキングもできるようなので、来年あたり訪れてみようかと企み中~

レストラン藤松の傍らにある浜辺には大きなアコウの木もあります。五島列島にはこのようなアコウの巨木が何本かあるのですが(玉之浦のアコウ、樫之浦のアコウ、奈良尾のアコウなど)こちらのアコウも立派です

色鮮やかなカニさんもたくさんいましたよ~ありのままの自然がたくさん残されているから、この島では植物たちや動物たちがとっても生き生きとしています。さて、お腹も満たされたことだし、そろそろ出掛けましょう午後からは島の西部を散策します

その4へ続く


小値賀島ツアー その2

2011年08月30日 | 五島のお話

牛の塔入り口にて

レンタカーに乗り込み、いよいよ小値賀島の中を巡ります。今回の運転手担当はtami、ナビ担当は私kero-keroとなり、港でもらった小値賀島の地図を片手にLet's goまずは島の南東部から攻めましょう~

小値賀港のある笛吹郷を抜けて、県道161号線を海岸沿いにちょこっと行った所に、早速最初のチェックポイントである牛の塔を発見

しかしここには説明板などなく、何やら文字の書かれた石碑が祀られているだけで、なぜここが『牛の塔』と呼ばれてるのかよく分かりません。後で調べてみると、昔この小値賀島は大近小近という二つの島に分かれており、1300年頃その二つの島の海峡部分を埋め立てて田んぼを作る工事を行ったのだそうです。その工事は困難を極め、当時主要な労働力であった多くの牛達が犠牲になったため、石に経文を刻んだもの(一字一石経)を舟瀬の浜に埋め、その上に供養塔を建てたことが由来となっているのだとか。この島が元は二つの島だったんですね~

牛の塔の前にはなぜかお髭の立派なヤギさんが一匹繋がれていました。もしかして君もおぢかアイランドツーリズムのスタッフさんかい?

こちらは牛の塔のすぐ目の前にある船瀬海水浴場。お天気もあまり良くなかったし、もうお盆も済んでいたからか、浜辺には人っ子一人いませんでした。晴れてたら海がもっときれいに見えるんだろうけどな~

次に訪れたのは赤浜海岸公園。きれいな緑色の芝生の中には子どもが喜びそうなアスレチックがあり、ちょっとしたピクニックにはもってこいの場所です。しかしやはりこの曇天のせいか、ここでも人っ子一人見当たりませんでした

海岸の方に出ようと広場の先にある階段を下ろうとしたのですが、なんと草がぼうぼうに生い茂っていて通れないではありませんか~なんとか途中まで下ってはみたものの、草むらはますます深くなっていくばかり。間違いなくこの先に赤浜海岸があるはずなのに、どうにもこうにも前に進めず、二人とも階段の途中で立ち往生してしまいましたしかしその時、すぐ近くで「ウィーン…」という車の音が「もしかしたら車で行く道がすぐ近くにあるかも」と思い直した我々は、階段を下るのを諦めて赤浜海岸へ続く車道を探すことに。

すると案の定すぐ近くに車道がありましたよ。そちらからだと難なく赤浜海岸にたどり着きました赤浜海岸公園』の標示をちょっと通り過ぎた所に『赤浜海岸』の標示があるのですが、きっと港方面から来る観光客は私たちと同じようなことになるでしょうねぇ公園からも草が生い茂ってさえいなければちゃんと海岸に出られるはずなので、できれば階段の草だけでも刈っておいていただけるとありがたいですネ

ここ赤浜海岸は読んで字のごとくどういうわけか砂が赤い実はこの小値賀島は火山活動によってできた島で、この赤浜の近くには火山の噴火口跡があり、火山活動の影響で酸化鉄が多く含まれているため砂が赤いのだとか。そういえば福江島の鬼岳温泉も鉄分が多くて赤かったなぁ。あれと同じようなものかな?

次に目指したのは、今はもうすでに閉鎖されている小値賀空港。れんが造りの教会をイメージして建てられたのか、中央にはステンドグラスがはめ込まれています。この空港は人里離れた場所にあり、これまた人の気配がほとんどありません。ここへ来る途中きれいな桜並木があって、春はピンク色のアーチとなるのでしょうが、今となってはそこを通る人も私たちのような観光客くらいかもしれません。

以前は福岡空港長崎空港へ就航していたそうですが、2004年に福岡便が、2006年には長崎便が休止となり、今は飛行機のいない滑走路が残っているのみ。離島の空港ではだいたい離発着時にしか飛行機が停まらないので、閉鎖される前もこんな感じではあったのでしょうけど、やはり飛行機のない空港というのは寂しいものです。今でも管理室(というのかな?)には人がいて、空港の管理をされているようですが、私たち一般人は建物の中に入ることはできませんでした。残念

とても小さな島とはいえ、初めて上陸した場所で、大まかな地図しか持たずに島巡りへと出掛けた私たち。しかも地図上では県道も私道も田畑を縫うような細い道もみんなほぼ同じ太さで描かれているので、どれがどの道なのかイマイチ把握できません。そしてこの先何度もUターンを繰り返すことになるのですが…。長くなってきたので、この続きはまた今度!

その3へ続く


小値賀島ツアー その1

2011年08月25日 | 五島のお話

佐世保港にて

8月20日(土)~21日(日)、旅仲間のtamiと一緒に五島列島の北部に位置する小値賀(おぢか)島へ行ってきました~

では早速小値賀がどんな所なのかをちょっとだけご紹介します! 

長崎県北松浦郡小値賀町

人口 2989名(2011年7月現在)

面積 25.46平方km
   (小値賀島は12.22平方kmで、他に大小17の島を含む)

有人島 小値賀島・斑島・黒島・大島・納島・六島

HP 長崎県小値賀町へようこそ!!

これだけ見ても、本当に小さな島だということがわかります。でも島にはちゃんと高校まであるんですよ。学校にも少しお邪魔してきたので、その様子はまた後ほどご紹介したいと思います

諫早から小値賀島へ行くには、佐世保港から九州商船が運行するジェットフォイル(高速船)かフェリーに乗るのが一番手っ取り早いです。(*長崎港からは小値賀への便は出ていないのでご注意を!)諫早IC~東彼杵ICだけ高速を使うと、一時間ちょっとで佐世保港に到着します。事前に電話でジェットフォイルを予約しておいたので、予約番号を告げて早速チケットを購入!

ジェットフォイルの1便は9:20発で、小値賀島までは約1時間20分ほどかかります。2枚組の回数券を買うと、一人4000円なので正規料金よりもなんと960円もお得です♪二人旅の時はオススメですよ~

ジェットフォイルの中は椅子席が並んでいて、座席に座ってテレビを見ながら船旅を楽しむことができます。福江航路と比べると随分小さいけど、こちらの方が新しそう

「椅子に座るよりも横になった方が楽!」という人にはコチラのスペースがオススメ福江航路のジェットフォイルにはありませんが、上五島航路のジェットフォイルには船の前後にこのように横になれるスペースも少しだけあるのです。こんな感じでごろごろしている間に、あっという間に小値賀島に着きました

こちらは小値賀港ターミナル。島の南部に位置する小値賀島の玄関口です。建物はとてもきれいで、佐世保港よりもずっと明るくていい!福江港もそうですが、この10年くらいの間に県内の離島の主要な港のほとんどは建て替えられていて、どこもきれいなんですよ~小値賀アイランドツーリズムのカウンターで地図をもらって、いざ出発

と、その前に、今回の旅のお供をご紹介します。こちらおぢか自動車さんからお借りしたレンタカーのワゴンRくんです計画当初は自転車で島内を廻ろうと思っていたのですが、以前この島に仕事で五年間住んでいた高校のバスケ部の後輩であるokaに相談したところ、「絶対車の方が良いですよ!」と言われたので、okaに紹介でこちらのレンタカーを格安で貸していただきましたそしてokaの言う通り、「やっぱりレンタカーを借りてよかった!」という場面に何度も出くわすのでしたoka、いろんなアドバイスをありがとね

一日目のコースはこちら!

小値賀港ターミナル → 牛の塔 →船瀬海水浴場 → 赤浜海岸公園 → 小値賀港 →古民家レストラン藤松 → 膳所城跡 → 愛宕山園地 → 唐見崎 → 姫の松原 → 小値賀中学校 → 柿の浜海水浴場 → 長崎鼻 → 白浜海水浴場 → 浜崎鼻キャンプゴルフ場 → 斑島 → ポットホール

小さな島ですが、ネイチャー好きの私にとっては見所が盛りだくさん!ネイチャーツアーで一番気になるのはお天気ですが、予報によるとこの週末は曇りまたは雨さてはて、今回はどんな旅になるのでしょうか?

小値賀島ツアーの始まり始まり~

その2へ続く


桜の木のように

2009年04月13日 | 五島のお話

日本人が昔から愛してやまない桜。今年も島の桜はとってもきれいでした

桜の時期になると、普段は緑一色だった森の木々が所どころ淡いピンク色に染まります。その時初めて「こんなところにも桜の木があったんだ」って気づいたりします。でも2~3週間もたてば桜の木は新緑に包まれ、再び他の木々と見分けが付かなくなってしまいます。来年の同じ時期にまた満開の花を咲かせるため、その準備に入るのです。

人の一生はそんなに長くはない。満開の桜の木のように、人が美しく咲き誇ることのできる時間もそんなに長くはないだろう。だけど人はその一瞬のために日々コツコツと努力を重ねているのだと思う。毎日を大切に生きていれば、いつか素晴らしい瞬間が訪れる。たとえそれが短い時間であったとしても、その瞬間はその人の心の中で輝き続け、また再び日常を生きる力を与えてくれる。だからこそ毎日を大切に生きていこう。いつかまた私にとって素晴らしい瞬間が訪れることを信じて。

島を離れる前に最後に見に行った桜の花を眺めながら、そんなことを思ったkero-keroなのでした。

報告が遅れましたが、私ことkero-keroは、この度大好きだった福江島を離れ、4月1日より長崎県佐世保市に移住いたしました。自然豊かな福江島で出逢ったたくさんの人たちと過ごした3年間は、私にとってとてもとても大切な宝物となりました。親しくしてくださった皆さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。島のあの美しい海がしばらく見られないと思うと寂しくてなりませんが、新天地でもまた豊かな自然を追い求め、ポジティブ&アクティブに毎日を過ごしていきたいと思っていますので、今後ともkero-keroのネイチャーブログをどうぞよろしくお願いいたします


香珠子浜の桜

2009年03月06日 | 五島のお話

(3月1日香珠子浜にて)

今年は暖冬の影響で桜の開花が早いようです。先日梅の花が満開だった香珠子浜で、今度は桜の花を見つけました 

今回見つけた桜は花の色が白いもの。ピンク色の桜と比べると華やかさはありませんが、静かで凛とした雰囲気の中にも優しさを持つ、そんな女性を連想させるステキな佇まいです。

季節はもう春なのですね。空の色もだんだん明るくなっているような気がします。この間年が明けたかと思ったらあっという間にもう3月。多少焦りを感じつつ、4月からの新生活に向けて少しずつ準備を始めているkero-keroなのでした

 

しかしどうも昨日からお腹の調子が悪い…。復活したかなと思いきや、いまだにお腹がゴロゴロと…。昨日飲んだ牛乳が当たったのかな。とりあえず今夜はお腹を温かくして早めに寝ます。ではではおやすみなさい

 

追記

先日ここ香珠子浜にある椿物産館で火災があり、悲しいことに私が大好きだったソフトクリーム屋さんもろとも焼失してしまいました。幸いけが人はいなかったようですが、関係者の方々はきっと心を痛めていらっしゃるのではないかと思います。私も度々この場所を訪れていたので、黒焦げになった現場を目の当たりにしてとてもショックを受けました。復旧のめどが立っているのかどうかはわかりませんが、一日も早い回復を心よりお祈りいたします。


春の足音

2009年02月28日 | 五島のお話

(繁敷ダム周辺で見つけた満開の桜)

久々に島友達のnaoとドライブに出かけてみると、なんともうすでに散り始めている桜の木を発見しました 

ここは5月~6月にかけて蛍が美しく乱舞する繁敷(しげじき)ダム。桜の名所でもあり、ダムの周辺にはたくさんの桜の木が植えられているのですが、まさかこんなに早く満開の桜を見ることができるとは思っていなかったので、2人ともびっくりでした。ただし、花を咲かせていたのは4本だけ。同じ環境に置かれているのに、この違いはどこから生まれてくるのでしょうね

翡翠色の水面と絡まりあった複数の枝、そしてそこに咲くたった一輪の椿の花。その絶妙なバランスと椿の凛とした美しさに思わず足を止めてしまいました。冬の花である椿の季節も終わりに近づいているようです。

繁敷ダムを散策した後は、籠渕(こもりぶち)というところへ移動し、再び散策。足元にはたくさんのタチツボスミレが薄紫色の花を咲かせていました

なんとレンゲ畑も発見レンゲと言えば5月くらいの花というイメージがありましたが、こんなに早くに見られるとは…。やはり徐々に気候が変化してきている証拠でしょうかね?うーん…。

ともあれ、今日は久々の晴れ間も見えて、さらには春の訪れを告げる花達にもたくさん出逢えて、とても満足のkero-keroなのでした。でも桜の花はやっぱりしかるべき時期に咲いて欲しいですね。桜を観賞するにはちょっと早すぎたような気がします。幼い頃から「春と言えば桜。桜と言えば4月。」というイメージが定着していますから、それを2月に見てしまうとなんだか妙な気分です 皆さんはどうお感じでしょうか?

気が付けば明日からもう3月。年度末の慌しい時期ですが、どうか体調には気をつけて充実した日々をお過ごしくださいませ。ではまた~


六方海水浴場

2009年02月25日 | 五島のお話

(潮が引いた六方海水浴場)

ここ六方(むかた)海水浴場は、福江港から奥浦方面に向かって車で約10分ほどの所にある小さなビーチです きれいな砂浜の両脇には岩場もあり、潮が引いている時にはたくさんの潮溜まりが姿を現します。

ちょうどこの時は潮が引いていて、普段水に浸かっている場所も歩けるようになっていました。

まるで象の肌のような岩場には、同じ方向に伸びる筋と楕円形の模様がたくさん並んでいます。一体どんな風にしてできたものなのでしょうね?

潮溜まりを観察していると、イソギンチャクを発見!あまりにも鮮やかな色をしていて、なんだか作り物みたいです。

岩の表面にビッチリとくっついているのはイワガキ。普段私達が食べるカキと比べるととっても小さいのですが、その分味がギューッと凝縮されていてとってもおいしいんですよ~。

これは何だろう?海草?それともサンゴ?よく分かりませんが、淡いピンク色をしていてとってもきれいでした。

岩場にティッシュペーパーが落ちているのかと思ったらそうではなくて、どうやらこれは色の白いアオサのようです。半分緑色になったアオサもあったので、間違いなくアオサだと思われます。アオサってもとは白くて、徐々に緑色になっていくのかな~?

大きな貝殻も見つけましたよ~。

こちらはトコブシの貝殻。アワビが小さくなったような貝で、やはり小さい分味が濃くておいしいんですって。

ビーチの傍らに石垣に囲まれた祠のようなものを見つけました。おそらく海の安全と豊漁を祈願して恵比寿様が祀られているのだと思います。

ビーチの脇にはハマダイコンの花が少しだけ咲いていました。暖かくなるともっとたくさんの花が咲き乱れ、ひっそりとしたビーチを明るく彩ります。福江島で有名なビーチと言えば高浜や頓泊ですが、どちらも福江からは少し距離があるので(それでも車で30~40分くらいですけど)、近場で泳ぐなら先日ご紹介した浜田海水浴場やここ六方海水浴場がおススメです 

って人にはおススメしておきながら、この3年間一度も海水浴はしなかったなぁ。もともと泳ぐのがあまり得意ではない私は、もっぱら磯遊びばかりやっておりました。一度はダイビングもやってみたいなぁと思いつつも、水中恐怖症の私にはどうやら無理っぽいです。きっと海の中にはまだ見ぬ美しい世界が広がってるんだろうけどなぁ。外から眺めたり磯で遊んだりするだけでも十分楽しめますけど、いつかは海の中にも潜ってみたいkero-keroなのでした


浜田海水浴場

2009年02月19日 | 五島のお話

(波の穏やかな浜田海水浴場)

ここは岐宿の魚津ヶ崎(ぎょうがさき)のすぐ近くにある浜田海水浴場。今まで一度もブログで紹介したことがなかったような気がして、ちらっと写真を撮りに行ってきました

浜田海水浴場はさほど広くはありませんが、海の色も青く透明で、砂浜にはたくさんの貝殻がちりばめられていて、とてもきれいなビーチです。砂浜を歩いていると、上五島出身の祖母が昔から大好きだった桜貝を見つけました。とても薄くて優しいピンク色をした桜貝は、その名の通りまるで桜の花びらのようです。

岩場の方を歩いてみると、岩に細かい穴がポコポコと無数にあいていることに気が付きます。おそらくこれは溶岩が流れて固まったもので、火山の多い五島ではこのような岩場をよく見かけます。

岩場にできた水溜りにはいろんな生き物が住んでいます。うにょうにょと触手を伸ばすこちらの生き物はイゾギンチャクの仲間。ついつい指でつつきたくなってしまうのは私だけでしょうか!?

こちらはクロクチ貝。地元の人はカラス貝とも言うようですが、味噌汁やお吸い物にするとしっかりと出しが出てとっても美味しいんですよ~ でも岩にびっしりと貼りいついているので、これを採るのは一苦労 この間バリューのとれとれ市に一袋100円ほどで売っていたので、買った方が無難かも知れません。

こちらも最近店頭で見かけるようになったアオサ。これまた味噌汁やお吸い物の具にもってこいなのですが、天ぷらにしても美味しいです 色も鮮やかで見た目にもきれいですよね~ まさに海の新緑といったところでしょうか。

近くに魚津ヶ崎のキャンプ場があるので、シーズン中は賑わっていると思われるこの浜田海水浴場は、駐車場もそこそこ広くて波も穏やかなので、家族や友人達とキャンプも兼ねて遊びに来るにはもってこいかもしれません。港からも車で20分ほどで着くので、近場で泳ぎたい方にはおススメですよ~


香珠子椿浜の梅

2009年02月16日 | 五島のお話

(椿茶屋と梅の花) 

先日梅の花を探しに島をウロウロしていると、香珠子椿浜でちょっとした梅園を発見しました

海水浴場の駐車場に向かう道からはほとんど見えないこの梅園は、駐車場から少し階段を上がったところにある椿茶屋という食事処のすぐ目の前にありました。遠くに見えるのは富江から船で渡ることができる黒島です。

こちらでは今がちょうど満開の時期で、甘酸っぱい香りを漂わせながら、薄紅色の花を枝いっぱいに咲かせていました こんなところに梅園があったとはつゆ知らず、偶然の嬉しい発見にまるで春のうららかなお天気のように温かい気持ちになったkero-keroなのでした

こちらはここに来ると必ずといっていいほど食べてしまうにがり入りソフトクリーム。ミックスは250円ですが、ミックスでなければ200円で食べることができます。味はバニラの他には一種類しかないのですが(ちなみにこの時はモカでした)、月毎かもしくはもう少し頻繁に味が変わるので、いつもここにくる時は何の味があるのか楽しみなんです。こちらに立ち寄った際にはぜひご賞味あれ!おススメですよ~