I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

難所ヶ滝を求めて(福岡県糟屋郡宇美町) その4

2011年02月24日 | 山のお話

宝満山に思いを馳せるダンディーYさん。「ほうまんさんって…

12:24

宝満山の頂まであと1.6kmだし、あとは稜線を辿るだけ。ランチタイムはもう目の前だ~ と思っていたら…



あれー下ってる
ここまで来ればあとはなだらかな道を歩くだけだと思っていたのに、



下る下るそしてまた下る



下った後は当然上る上る。意外と先は長いようです
頂上はまだかな~



長崎鼻に到着しかし立ち止まることもなく通過
もうお昼ご飯のことしか頭にありません



針葉樹の森を抜けてひたすら前へ。
ご飯はまだかな~?


12:43

仏頂山(ぶっちょうさん)に到着~ここまで来れば、宝満山の頂はもう目の前ですところで「仏頂」と言えば、「仏頂面(ぶっちょうづら)」という言葉が頭に浮かびますが、その意味は「無愛想な顔つき、不機嫌な顔」というマイナスのイメージ。仏様の顔なのになぜそのような意味になるのでしょう?気になったのでその由来に付いて調べてみました。語源由来辞典によると、

「仏頂」は「仏頂尊」のことで、仏頂尊とはお釈迦様の頭上に宿る広大無辺の功徳から生まれた仏である。仏頂尊の面相は知恵に優れ、威厳に満ちているが、無愛想で不機嫌にも見えることから「仏頂面」という言葉が生まれたと考えられている。

なるほどね~。仏頂尊のお顔を見てみたくなっちゃいました



標高869mの仏頂山は、宝満山の北にあるピーク。



気温は約6度でした。そこそこ寒いはずなのに、温かく感じるのが不思議。
ハイネックのヒートテックとパーカーしか着ていませんでしたが
全くと言っていいほど寒さを感じませんでした

宝満山頂まであと0.4kmのところまで来ましたが、その前にキャンプ場の方へ200mほど下っていよいよランチタイムです難所ヶ滝から歩くこと約1時間。もうお腹ぺこぺこだ~


続く


難所ヶ滝を求めて(福岡県糟屋郡宇美町) その3

2011年02月23日 | 山のお話

11:33

温暖な九州ではあまり見ることのできない氷瀑難所ヶ滝(なんしょがたき)を後にして、宝満山(ほうまんさん)の頂上を目指し、再び歩みを進め始めたT小登山隊。ぼちぼちお腹が空いてきたけど、ランチタイムはまだまだまだ先…。まぁ「空腹は最高のスパイス」なんて言葉もあることだし、ランチタイムまでたくさん歩いて十分お腹を空かせることにしましょう!


標高が高くなるにつれて残雪の量もどんどん増えていきます。登り始めた時は泥道だった道も真っ白な雪に覆われていて、ちょっとよそ見をすると深い雪の中に足がズボッと入ってしまうことも それがちょっとおもしろかったりもするのですが、足下に注意しながら三郡山の縦走路に向かってどんどん登って行きます


またまた大きなつららを発見 遠くから見ると水が流れているようにも見えますが、すっかり凍ってしまっています。ちなみに「つらら」は英語ではicicle。発音はbicycle(自転車)に似ています。覚えておきましょう~

11:52

見晴らしの良い場所に出てきました~ まだ頂上ではありませんが、山の稜線に出てきたようです。


ここは三郡山(さんぐんさん)への縦走路と難所ヶ滝の分岐点。
私たちが目指す宝満山は三郡山とは逆方向にあります。

雪の重みで折れたらしい木の下をくぐる登山隊。
このような場所が他に何カ所もありました


両側に落葉樹が立ち並ぶ狭い尾根を歩いていきます。
よそ見をしたら雪と一緒に転がり落ちそうです



仲良く寄り添い合っている二本の木。
一緒に成長している間に一本の木になってしまったのかな



12:20

いよいよ山頂に到着…と思いきや、目的地はもう少し先だそうで。すっかりお腹が空いてしまって力が抜けてきたところですが、せっかくなのでちょっと足を休めてここからの眺めを堪能しましょう


向こうに見えるのが三郡山
標高は936mあり、829mの宝満山よりちょっとだけ高い山です


仏頂山まで0.6km、宝満山頂まで1.1km。ランチタイム…いや、次の目的地まであと少し頑張ろ~っ

続く


難所ヶ滝を求めて(福岡県糟屋郡宇美町) その2

2011年02月22日 | 山のお話

難所ヶ滝を目指し、歩き始めて約40分。泥道だった登山道も次第に雪深くなってきました。空気もちょっと冷たくなってきた感じ。足下が滑りやすくなってきたので、雪をしっかり踏みしめながら登って行きます


と、前方に大きなつららの固まりを発見気が付くと森のあちらこちらに大きなつららがぶら下がっているではありませんか 難所ヶ滝も大きなつららが固まって滝のように見えるのだと言います。これは着実に近づいてるぞ~

11:00


あーっ、遠くの方にまるで滝のようなつららがもしかしてあれが難所ヶ滝いやいや、難所ヶ滝はあんな小さなものではありません。さらに先へと進んで行きます


時にはロープを伝って登ることもあります。見た目より傾斜が急で滑りやすいのですもしアイゼンがなかったら、ツルツル滑ってしんどいだろうなぁ~


しばらくすると、左手の奥の方に難所ヶ滝の姿が見え始めました 写真の中央辺りに見えているのがそうです これは予想以上に大きいぞ~

11:15


出ました~これが冬場の寒い時期にしか見られないという難所ヶ滝の姿です歩き始めて1時間10分ほどで到着しました~



氷河のように青みがかった美しい氷の固まり。



まるで時の流れが止まっているかのような不思議な空間。



岩からしみ出た水が冬の寒さで少しずつ少しずつ凍ってできた氷の芸術。



その迫力に呑み込まれてしまいそうな威圧感と



しなやかな美しさの両方を持ち合わせた氷瀑、難所ヶ滝。

まさか福岡県の山の中にこんなに素晴らしい氷の芸術を観賞できる場所があるなんて、今まで思ってもみませんでした。10年くらい前に熊本を旅した時に、凍り付いた滝を見た記憶がありはするのですが、それもどこだったかは定かではなく、もしかしたらあれは夢だったのかなぁなんて思うほどで…。とにかくこんなに大きくてしっかりとした形の氷瀑に出合ったのは、これまでの人生の中で初めてです今年は特に寒かったため、例年よりもつららが長く大きく成長していたそうで、たくさんの人が私たちと同じようにこの氷の芸術に感嘆のため息をついていました。意図せずに作られた美しさだからこそ、人の心により多くの感動をもたらすのかもしれません。人が多くてなかなかゆっくりと眺めることはできませんでしたが、この難所ヶ滝との対面は私の心の中に深く印象づけられるものとなりました


例のごとく、登山隊全員で記念撮影 無事に難所ヶ滝までたどり着いたので、当初の予定ではここからUターン…のはずでしたが、これだけではもったいない!という登山のベテランTさんの提案で、ここからさらに宝満山(829.6m)のてっぺんまで足を伸ばすことに。というわけで、雪山トレッキングはまだまだ続きまーす

次回へ続く

難所ヶ滝を求めて(福岡県糟屋郡宇美町) その1

2011年02月21日 | 山のお話

2月5日(土)曇りのち晴れ

T小登山隊の皆さんと、12月~2月の寒い時期にしか見られないという福岡県糟屋郡宇美町にある難所ヶ滝へ行ってきました~今回のメンバーは私を含めて8名。隊長N先生、副隊長S先生を初め、12月と1月に雲仙登山でご一緒させていただいた顔なじみのメンバーです。本当は1月に行けなかった大分県の久住へ行く予定だったのですが、チェーンを付けなくても車で近くまで行くことができる場所で、さらに霧氷とは違う冬山ならではの景観を見ることができる場所を隊長N先生が検討して下さった結果、行く先が福岡県の難所ヶ滝に変更になったのだとか。その変更をtamiから聞いてびっくり!というのも、実は行き先が変更になる数日前に、新聞に難所ヶ滝の様子が紹介されているのを偶然目にして、その景観の素晴らしさに「実際に行ってこの目で見てみたい!」と思っていたのです 私にとっては本当に願ったり叶ったりの変更でした。願いは通じるものですね~

さて、いよいよ登山当日の朝、例のごとくすっきりと目を覚まし(←いつもは目覚めが悪いのに、登山の朝はすっきりと目覚める私です)まだ夢の中にいる旦那さんを残して6:15に家を出発途中tamiの家でtamiの車に乗り換え、7:00に大村市にあるT小駐車場に到着し、隊長N先生とダンディーYさんの車2台に分乗して、いざ福岡県糟屋郡宇美町を目指してLet's go!東彼杵ICから高速道路に乗り、川登SAで朝食タイム、基山PAでトイレ休憩をとり、太宰府ICで高速道路を降りて、宇美町にある昭和の森へと向かいます



10:05

この日はお天気も良く、昭和の森の駐車場はほぼ満車状態。どうにかしてここに車を停めるのかと思いきや、事前に下見に来ていたN先生によると、まだこの先に駐車できるスペースがあるとのこと。N先生の誘導に従って、歩いて登って行く人たちを横目に、「本当に車で行けるのか」と思いたくなるような山道をそろりそろりと登って行くと、確かに少し広いスペースがあり、そこに車を停めることできました さすがN先生。下調べはバッチリです さて、ここでトレッキングシューズに履き替えて、いよいよ難所ヶ滝を目指して登山開始です!


高速道路から見た時は雪が残っているようには見えなかったのですが、実際に山の中に入ってみると、まだたくさん雪が残っていまいした。道上の雪は溶けていて、しばらくは茶色の泥道が続きます。


奥に入って行くにつれて徐々に雪の量が増えていきます。それでも前回の雲仙登山とは違って雪が随分溶けているので、人が歩いた所がよく分かります。


雪と泥が混じって、まるでミルクコーヒーのシャーベットの上を歩いているような気分。「ちょっと美味しそうよね~」なんて言いながら、どんどん山の奥へと進んで行きます。


10:35

泥よりも雪の量が多くなり、道が滑りやすくなってきたので、ここで一旦立ち止まって簡易アイゼンを装着します。装着のポイントは、ベルトの長さをしっかり調節し、土踏まずのところに合わせてしっかりはめること。それを怠るとちょっとしたことで外れてしまうので要注意です。持っている人はここでスパッツ(足首の上下を覆っているもの)も装着していました。スパッツは泥跳ねや雪が靴の中に入ったりするのを防いでくれる登山グッズの1つで、装着すると保温効果もあるというなかなかの優れもの。私も前回の雲仙登山でスパッツの利便性を確認し、密かに購入を検討していたのですが、残念ながら今回は間に合いませんでした。次回こそはスパッツを装着できるように、早めの購入を試みたいと思います


10:46

気が付くとミルクコーヒーの道がほぼ真っ白になっていました 難所ヶ滝まであと30分。一体どんな景色が私たちを待ち受けているのでしょうか
ワクワクドキドキの雪山登山はまだまだ続きまーす

次回につづく

ポケットティッシュケース

2011年02月11日 | 手作りのお話

かなり久々に縫い物をしてみました~ 最後にミシンを扱ったのは、…なんと去年の夏。前のALTさんがアメリカに帰る際に、自作の焼き物をいただいたので、そのお返しに久留米がすりのコースターを作ってプレゼントしたのが最後でした。今回は思いがけず女子高生三人組から手作りのバースデーカードをいただいたので、またまた手作りのものをお返ししようと思い、久しぶりにミシンを出してポケットティッシュケースを作ってみました

高校一年生の彼女達には毎日使える可愛らしい小物をプレゼントしたいと思って選んだポケットティッシュケース。せっかく手作りにするなら市販のものとはちょっと違うものを作ろうとリバーシブルにすることに。これだったら万が一表の柄が気に入らなくても裏返して使ってもらえるかも知れないし 私的にはなかなかのお気に入りなのですが、果たして女子高生達は喜んでくれるでしょうか


(ポケットティッシュを入れた状態)

後日、それぞれにメッセージを添えて、「この間の手作りカードのお返しに」とプレゼントすると、なんと三人とも「やばいやばい」を連呼しながら、すごーく喜んでくれました「『やばい』の使い方、間違ってるよね」って軽くツッコミを入れようと思ったけど、満面の笑みで喜ぶ彼女達の姿を見ていると、なんだか私の方が嬉しくなっちゃって、そのツッコミを口に出すことすら忘れてしまっていました。ポケットティッシュケースなんて100円くらいで買えちゃうような小物だけど、心を込めて手作りして本当に良かったです。saori、chinatu、natsumi、温かいメッセージをどうもありがとうこれからもずっと他人を思いやることのできる優しい心の持ち主でいてくださいね私ももっとみんなのサポートができるように今後とも頑張りまーす


カフェVANTOUGH(長崎県長崎市中里町)

2011年02月08日 | 美味しいお話
先日旦那さんと一緒に東長崎にあるカフェVANTOUGHへ行ってきました。もともとは『きんどにち』という焼き物や和雑貨のお店だったのですが、しばらく行かないうちに店舗の一部がカフェになっていることを知り、一度行ってみたいなぁと思っていたのでした。ネット情報によると、こちらでは『薬膳カレー』という聞いたこともない名前のカレーが食べられるのだとか。一体どんな味のカレーなのでしょうか?


店内にはゆったりとしたカウンター席と木のぬくもりが伝わってくるようなステキなテーブル席が3つほどあり、お店のマスターのにこやかな笑顔と窓から入る木漏れ日が、あたたか~い雰囲気を醸し出しています。案内された席に座り、肌触りの良いテーブルや椅子をまじまじと観察していると、なんとどちらにも値札が付いているではありませんかお店のマスターに尋ねてみると、値札の付いている家具はお取り寄せができるのだそうですお客さんが実際に使い心地を体感できるようにと敢えてお店に置いてあるんですって。今の家には置けないけど、いつかゲットしたいなぁ~


こちらの回転椅子も座り心地もよく、ずっしりとした重みがあり、とてもしっかりとした造りをしています。うーん、これも欲しい!


そしてこちらが噂の薬膳カレーセット。カレーにライスとナン(半分)、サラダ、デザート、コーヒーが付いて、なんと1000円!プラス150円でナンだけにすることもできます。さらになんとこのカレー、お肉類や添加物が一切入ってないんですって。油もほとんど使っていないらしく、そのせいか口当たりがよく、体の中にさらっと入っていく感じがします。香辛料の辛さとタマネギの甘さがちょうど良くて、お味もかなり私好み!ライスには紅麹米(だったかな?)が入っていて、見た目にもきれいだし、ナンも外はパリッと中はふっくらしていてとても美味でした

デザートは杏仁豆腐・ガトーショコラ・シフォンケーキ・バニラアイスの中から一つ選ぶことができます。コーヒーも紅茶もオーガニックのものを使っているので、風味も豊かで美味しかったですよ~。カレーがメインのお店ですが、デザートもgoodですそして驚いたことに、ギャラリースペースには同級生のお母さんである岸川明美さんの作品がズラリ!なんと本まで出ているではありませんか~我が家でも活躍している岸川さんのコーヒーカップ&ソーサー。もう何年も前に自宅で行われていた窯出し展にお邪魔した時、「息子さんと同級生なんですよ」と言うと、お母様が1つサービスしてくださったので、ちょうど2セットあるんです。時にはスープカップとしてかなり重宝してますよ~ 本の中には同級生の顔もあって、久々に再会したような気分になりました。薬膳カレーも岸川さんちの器もおススメですので、興味のある方はぜひ立ち寄ってみてくださいね



カフェVANTOUGH

場 所:長崎県長崎市中里町1186−1
電 話:095−839−6258
営 業:11:30~17:00
定休日:火・水
駐車場:有り(15台)


私事ですが…

2011年02月07日 | いろんなお話

本日無事に34回目の誕生日を迎えました

この1年を振り返ると、予想外の急な引越しはあったものの、特に大きな病気や怪我をすることもなく、再び人にものを教える仕事に携わり、現代の高校生たちと向き合う傍ら、大好きな山歩きを一緒に楽しめる人生の先輩方や仲間ができ、私にとってはとてもとても充実した1年となりました。私1人では決して味わうことのできなかった喜びや感動。私1人では決して乗り越えることのできなかった苦難や困難。人の助けもたくさん借りながら、良いことも悪いことも体いっぱいに受け止めて、ようやくその全てを自分の肥やしにして成長していけるようになってきました。なんでも中途半端な私だけど、それでもいいって思えるようになってきました。自分のやりたいことも見えてきました。34歳の自分はまた一歩前進できるような気がしています。「まだまだ成長できるぞ、私!」と時々自らに暗示をかけながら(笑)。

先日、旦那さんのお母さんであるmarikoさん(←我が家ではお義父さんもお義母さんも名前で呼ばせていただいているのです)から「kero-keroちゃんの誕生日だからみんなでご飯を食べましょう」とのありがたいメールがあり、昨夜は旦那さんのファミリーが集まって、みんなでお祝いをしてくれました。お食事の後ケーキが出てきたのですが、34歳のお祝いなのに、ケーキの上にはなぜかロウソクが7本。なぜ7本なのか??それは、marikoさんがケーキを買いに行った時、「ロウソクは何本必要ですか?」と聞かれ、「34本です」とは言えず、思わず「ラッキー7の7本でお願いします」と言ってしまったから。それを聞いて、みんな大爆笑。とってもお茶目なmarikoさんらしいなぁと心がほっこりと温かくなったのでした。こんな何気ない会話の中から生まれる笑いが私は大好きです。34歳にもなって、いろんな人から誕生日を祝ってもらって、たくさんの笑顔に囲まれて。私は幸せ者だなぁと心から思えるのでした

私の心の傍にいてくれる全ての人に感謝。

私を生んでくれた両親に感謝。

周りの人たちへの感謝の気持ちを忘れず、34歳のkero-keroも"Active and positive!!"をモットーに毎日を楽しんでいきますので、どうかこのブログも末永く可愛がってやってくださいませ今後ともどうぞよろしくお願いいたします

冬の雲仙登山 追記

2011年02月06日 | 山のお話
私たちが雲仙に登った日の二日後(1月17日)、登山隊長N先生が再び雲仙を訪れた時の写真のデータを頂きましたので、こちらにスライドショーをアップしておきます(←kero-keroブログ初の試みです!携帯では見られないかも知れませんがご容赦くださいませ)やはり真っ白な雪山は青空に映えますね~とってもステキです N先生、ご協力どうもありがとうございました


冬の雲仙登山 最終回 国見岳付近~仁田峠

2011年02月06日 | 山のお話
ストックを雪に挿すと形がきれいに残りましたしかもかなり深いです

12:45

最後の目的地を後に、来た道を1時間ほどかけて仁田峠まで戻ります。同じ道でも帰りはまた違う景色が見られるもので、行きには気づかなかった発見もいくつかありましたよ~



雪のアートその1
小さな雪の固まりが斜面を転がり落ちた跡でしょうか。
ぽんぽんと弾みながら落ちてゆくのかな?

13:15

光に向かってゴールを目指す登山隊。帰りも緩やかな上り坂がしばらく続きます。


モミの木ロードに出てきました~力強く立ち並ぶモミの木たちの姿に改めて感動


雪のアートその2
モミの木の葉に雪が残って、まるで雪の結晶の模様のようです
雪が上の方から徐々に溶けてできたのでしょうね~


13:30

午前中はほとんどその姿を見せてくれなかった平成新山もこの通り
頑張って歩いてよかった~


13:40

仁田峠に到着~ まるで私たちが来るのを拒むかのように、恐ろしく冷たい風が吹き荒れ、視界も悪く真っ白で何も見えなかった仁田峠が、今度は逆に爽やかな青空で私たちを優しく穏やかに出迎えてくれました そして山の様子に比例するように、登り始めた時に私たちの中にあった不安な気持ちも、雪山の美しさに感動したり、山歩きの楽しさを覚えて行くうちに、すっかり消え去ってしまいました

(photo by Mr. Nishimura)

この数時間で自然の厳しさと優しさを一度に感じることができた今回の雲仙登山。T小登山隊の皆さんのお顔も達成感と充実感でますますニコニコ笑顔に 雪山登山にチャレンジして本当によかった

雪のアートその3
仁田峠のトイレの前に大量に積もっていた雪に風紋が刻まれていました
水分の少ないさらさらな雪だからこそ見られる美しい風紋。
登山の最後に見つけた自然のアートです

ここからさらに30分ほどかけて池の原園地まで下山し、今回の雪山登山は終了。その後、N先生おススメの『天然温泉雲仙よか湯』という源泉掛け流しの温泉(400円)に入り、冷えた体を十分に暖め、さらに諫早の『とれとれ旬家』でバイキング(1000円)をお腹いっぱい食べ、それぞれ帰路についたのでした。この雪山登山を企画し、入念な準備をしてくださったN先生をはじめ、一緒に山を登ってくださったT小の先生方、見ず知らずの私に優しく接してくださって本当にありがとうございましたまたご一緒させていただく機会があると思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします

ようやく冬の雲仙登山を全てアップすることができたところですが、実は昨日またまたT小登山隊の皆さんと福岡県糟屋郡宇美町にある難所ヶ滝へ行ってきましたその様子もなるべく早めにアップしたいと思いますので、どうぞお楽しみに~

冬の雲仙登山(終)


冬の雲仙登山 その3 あざみ谷~国見岳付近

2011年02月01日 | 山のお話
真っ白なあざみ谷に記念手形を

12:00

あざみ谷で30分ほどお昼ご飯タイムをとり、T小登山隊の皆さんのお腹もすっかり満たされたところで、再び霧氷が見られる場所を目指して出発!きれいな霧氷が見られるといいなぁ~

あざみ谷の先には葉を落とし枝だけになってしまっている落葉樹の森が続いています。よく見ると、全ての樹木が葉を落としているわけではなく、中には茶色の枯れ葉をぶら下げたまま冬を越すものもあります。これらの樹木は秋には葉柄の付け根に離層と呼ばれる切り離し面を形成せず、春に新しい葉が出てくる頃に葉を落とすのだそうです。例としては秋にどんぐりの実をつけるコナラなど。葉っぱがないと何の木かよく分からないので、新緑の頃にまた観察しに来てみようかな~


しばらくすると霞が晴れて、徐々に視界が良くなってきました
山の様子もはっきり見えてきましたよ~



仁田峠ではあんなに天気が悪かったのに、なんと日が射してきました~太陽の光が真っ白な雪に反射して結構まぶしい!N先生によると、長く光の反射にさらされる目を傷めるので、雪山登山にサングラスは必須なんですって。なるほど、納得です


大きなつららを発見立派に成長してますなぁ~


こちらはまるでふわふわの綿の花が咲いているようです


草にぶら下がる細長~いつらら。こんなの見たことないなぁ。どうやってできたのかな?


(photo by Mr. Nishimura)
山の斜面を蛇行しながら一歩一歩登って行きます。
アイゼンがなければ滑ってしまいそうな山道です。


気が付くとあの極寒の仁田峠では想像すらできなかった真っ青な空が広がっていました
念ずれば思いは届くものですね


12:30

国見岳と仁田峠と普賢岳の分岐点に到着ここは紅葉茶屋と呼ばれている場所で、その名の通り辺りには紅葉の森が広がっており、秋には色鮮やかな紅葉を見ることができます。ま、この時期は真っ白ですけどね


国見岳と普賢岳の分岐までやってきました~。前回は普賢岳の山頂まで登ったのですが、やはりこの日はちょっと無理だろうということで、登頂を断念。普賢岳をスルーして国見岳の麓まで歩くことにしました。さあ、最後の目的地まであと少し!


この辺りの木々は全て霧氷に覆われてはいますが、大気中の水分が少なく霧が出なかったせいか、氷の成長はあまり見られません。う~ん、ちょっと残念


12:40

ついにこの日の最終目的地である国見岳の麓に到着~前回は黄色いイメージだった国見岳も、ほぼ真っ白に雪化粧していましたきれいだなぁ~

(photo by Mr. Nishimura)

雲仙の大自然に包まれて、ほっこり笑顔のT小登山隊。自然がつくり出した美しい景色を目の当たりにすると、人の心はふわっと柔らかくなって、みんな笑顔になれる。その笑顔を共有できる仲間がいるってとっても幸せなこと。T小の先生方との出会いに感謝。私とT小の先生方を出会わせてくれたtamiに感謝。そしてこの素晴らしい自然に感謝。体の真ん中からこみ上げてくるたくさんの感謝の気持ちと感動を胸に、しばらくの間寒さも忘れ、辺りの景色にうっとりと見とれていたkero-keroなのでした

さて、いよいよ次回は最終回です