I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

大島大橋公園(西海市大島町)

2009年11月10日 | 長崎県北部のお話

明日11月11日は大島大橋の10回目の誕生日です Happy anniversary! 

平成11年11月11日、長崎県本土と大島を結ぶ大島大橋が開通しました。その長さは1095mで、通行料は当初700円でしたが、平成17年から300円に引き下げられ、以前より島に渡りやすくなりました。大橋を渡ってすぐのところにあるここ大島大橋公園からは、青空に映える真っ白な大島大橋の全景を望むことができます

こちらはウォーターデッキステーションと呼ばれる長さ260mの木造の遊歩道。天気の良い日は大島の豊かな自然と青い海を眺めながらお散歩ができ、なかなか気持ちの良い場所です。

ウォーターデッキの先にはちょっとしたレストランがあり、この日は閉まっていましたが、裏では可愛らしい猫ちゃんがのんびりとお昼寝をしていました。起こしちゃってごめんね~

公園を歩いていると、花の写真がついている看板を見つけました。どうやらこの周辺では、絶滅の危機に瀕しているハマボウの木を植え、その数を増やそうという運動が行われているようです。五島ではたくさん見ることができたハマボウですが、護岸工事などで住む場所を奪われ、その数は激減しているのだとか。植樹されたハマボウはまだ頼りなく、花を咲かせるまでには至っていないようだけど、いつの日かこの公園で満開のハマボウの花が見られるといいなぁ。そんなことを願いつつ、大島大橋の姿を眺めていたkero-keroなのでした 

大島でのお仕事ですが、職場の雰囲気にも慣れ、徐々に自分のペースを掴んできているところです 久々の職場復帰ですが、とてもやりがいを感じています。やっぱり私、この仕事好きだな。よーし、明日もしっかり頑張るぞ!


太田尾カトリック教会(西海市大島町)

2009年11月09日 | 長崎県北部のお話

西海市大島町の太田尾という集落で小さな教会を見つけました

ここ太田尾カトリック教会は、太田尾漁港から道路を挟んで山側の方へ少し上った所にあります。この町におけるキリスト教の歴史は文政年間(1820年頃)にさかのぼりますが、この教会堂自体は昭和4年11月建てられたもの。教会内部は一見すると普通のリブ・ヴォールド天井(こうもり天井)に見えますが、今まで見てきたものとどこか雰囲気が違うような…

あーっ、柱がない普通は天井の垂れ下がった部分から床に向けて柱が伸びているものですが、この教会には柱が一切ないのです。教会自体が小さいので、信者さんが座るスペースを確保するための工夫だったのでしょうかね?

 

ステンドグラスはとてもシンプルな模様で、使われている色も赤・黄色・青の3色のみ。中から見るとあまり分かりませんが、外から見ると窓枠がかなり傷んでいて、その歴史の古さを感じます。

外壁はモルタル吹き付け仕上げといって、木造の教会を強化するため、砂とセメントを水で練り混ぜたものを外壁に塗布しているようです。遠くから見ると汚れで黒っぽく見えているのかと思いましたが、そうではなく、その色はセメントの中に混入された無数の細かな石の色でした。独特なリブ・ヴォールド天井と同じく、このような外壁も今まで見たことがありません。

教会の入り口には聖像が二体建てられていて、まるで外部から侵入を妨げようとしているかのようです。ここ太田尾は隠れキリシタン集落と言われていますが、現在カトリック信徒の数は三分の一にも満たず、仏教徒と区別することも難しいのだとか。しかし目の前には教会が運営する保育園があり、その信仰は今も次世代の子ども達に受け継がれているようでした。小さな島のちょっと珍しい小さな教会、太田尾カトリック教会。今後もその風格のある姿を残していって欲しいものです