I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

春の足音

2009年02月28日 | 五島のお話

(繁敷ダム周辺で見つけた満開の桜)

久々に島友達のnaoとドライブに出かけてみると、なんともうすでに散り始めている桜の木を発見しました 

ここは5月~6月にかけて蛍が美しく乱舞する繁敷(しげじき)ダム。桜の名所でもあり、ダムの周辺にはたくさんの桜の木が植えられているのですが、まさかこんなに早く満開の桜を見ることができるとは思っていなかったので、2人ともびっくりでした。ただし、花を咲かせていたのは4本だけ。同じ環境に置かれているのに、この違いはどこから生まれてくるのでしょうね

翡翠色の水面と絡まりあった複数の枝、そしてそこに咲くたった一輪の椿の花。その絶妙なバランスと椿の凛とした美しさに思わず足を止めてしまいました。冬の花である椿の季節も終わりに近づいているようです。

繁敷ダムを散策した後は、籠渕(こもりぶち)というところへ移動し、再び散策。足元にはたくさんのタチツボスミレが薄紫色の花を咲かせていました

なんとレンゲ畑も発見レンゲと言えば5月くらいの花というイメージがありましたが、こんなに早くに見られるとは…。やはり徐々に気候が変化してきている証拠でしょうかね?うーん…。

ともあれ、今日は久々の晴れ間も見えて、さらには春の訪れを告げる花達にもたくさん出逢えて、とても満足のkero-keroなのでした。でも桜の花はやっぱりしかるべき時期に咲いて欲しいですね。桜を観賞するにはちょっと早すぎたような気がします。幼い頃から「春と言えば桜。桜と言えば4月。」というイメージが定着していますから、それを2月に見てしまうとなんだか妙な気分です 皆さんはどうお感じでしょうか?

気が付けば明日からもう3月。年度末の慌しい時期ですが、どうか体調には気をつけて充実した日々をお過ごしくださいませ。ではまた~


六方海水浴場

2009年02月25日 | 五島のお話

(潮が引いた六方海水浴場)

ここ六方(むかた)海水浴場は、福江港から奥浦方面に向かって車で約10分ほどの所にある小さなビーチです きれいな砂浜の両脇には岩場もあり、潮が引いている時にはたくさんの潮溜まりが姿を現します。

ちょうどこの時は潮が引いていて、普段水に浸かっている場所も歩けるようになっていました。

まるで象の肌のような岩場には、同じ方向に伸びる筋と楕円形の模様がたくさん並んでいます。一体どんな風にしてできたものなのでしょうね?

潮溜まりを観察していると、イソギンチャクを発見!あまりにも鮮やかな色をしていて、なんだか作り物みたいです。

岩の表面にビッチリとくっついているのはイワガキ。普段私達が食べるカキと比べるととっても小さいのですが、その分味がギューッと凝縮されていてとってもおいしいんですよ~。

これは何だろう?海草?それともサンゴ?よく分かりませんが、淡いピンク色をしていてとってもきれいでした。

岩場にティッシュペーパーが落ちているのかと思ったらそうではなくて、どうやらこれは色の白いアオサのようです。半分緑色になったアオサもあったので、間違いなくアオサだと思われます。アオサってもとは白くて、徐々に緑色になっていくのかな~?

大きな貝殻も見つけましたよ~。

こちらはトコブシの貝殻。アワビが小さくなったような貝で、やはり小さい分味が濃くておいしいんですって。

ビーチの傍らに石垣に囲まれた祠のようなものを見つけました。おそらく海の安全と豊漁を祈願して恵比寿様が祀られているのだと思います。

ビーチの脇にはハマダイコンの花が少しだけ咲いていました。暖かくなるともっとたくさんの花が咲き乱れ、ひっそりとしたビーチを明るく彩ります。福江島で有名なビーチと言えば高浜や頓泊ですが、どちらも福江からは少し距離があるので(それでも車で30~40分くらいですけど)、近場で泳ぐなら先日ご紹介した浜田海水浴場やここ六方海水浴場がおススメです 

って人にはおススメしておきながら、この3年間一度も海水浴はしなかったなぁ。もともと泳ぐのがあまり得意ではない私は、もっぱら磯遊びばかりやっておりました。一度はダイビングもやってみたいなぁと思いつつも、水中恐怖症の私にはどうやら無理っぽいです。きっと海の中にはまだ見ぬ美しい世界が広がってるんだろうけどなぁ。外から眺めたり磯で遊んだりするだけでも十分楽しめますけど、いつかは海の中にも潜ってみたいkero-keroなのでした


浜田海水浴場

2009年02月19日 | 五島のお話

(波の穏やかな浜田海水浴場)

ここは岐宿の魚津ヶ崎(ぎょうがさき)のすぐ近くにある浜田海水浴場。今まで一度もブログで紹介したことがなかったような気がして、ちらっと写真を撮りに行ってきました

浜田海水浴場はさほど広くはありませんが、海の色も青く透明で、砂浜にはたくさんの貝殻がちりばめられていて、とてもきれいなビーチです。砂浜を歩いていると、上五島出身の祖母が昔から大好きだった桜貝を見つけました。とても薄くて優しいピンク色をした桜貝は、その名の通りまるで桜の花びらのようです。

岩場の方を歩いてみると、岩に細かい穴がポコポコと無数にあいていることに気が付きます。おそらくこれは溶岩が流れて固まったもので、火山の多い五島ではこのような岩場をよく見かけます。

岩場にできた水溜りにはいろんな生き物が住んでいます。うにょうにょと触手を伸ばすこちらの生き物はイゾギンチャクの仲間。ついつい指でつつきたくなってしまうのは私だけでしょうか!?

こちらはクロクチ貝。地元の人はカラス貝とも言うようですが、味噌汁やお吸い物にするとしっかりと出しが出てとっても美味しいんですよ~ でも岩にびっしりと貼りいついているので、これを採るのは一苦労 この間バリューのとれとれ市に一袋100円ほどで売っていたので、買った方が無難かも知れません。

こちらも最近店頭で見かけるようになったアオサ。これまた味噌汁やお吸い物の具にもってこいなのですが、天ぷらにしても美味しいです 色も鮮やかで見た目にもきれいですよね~ まさに海の新緑といったところでしょうか。

近くに魚津ヶ崎のキャンプ場があるので、シーズン中は賑わっていると思われるこの浜田海水浴場は、駐車場もそこそこ広くて波も穏やかなので、家族や友人達とキャンプも兼ねて遊びに来るにはもってこいかもしれません。港からも車で20分ほどで着くので、近場で泳ぎたい方にはおススメですよ~


原種梅林 虎馬園

2009年02月17日 | 植物のお話

(満開の梅の花)

先日、時々練習相手をしている五島の中学校が、バスケットボールの新人戦で九州大会をかけた決勝トーナメントに出場するということで、実家のある諫早まで応援に行ってきました。結果は惜しくも準優勝でしたが、無事に九州大会への切符を手に入れることができました♪五島から九州大会に出るのは初めてということで、3月の第一週目に鹿児島で行われる九州大会では、自分達の出しうる力を十分に発揮して精一杯戦ってきて欲しいと思います!

話は変わりますが、その翌日に少し時間があったので、久々に母とドライブデートをしてきました 長崎市内へ映画を観に行く途中、東長崎の辺りで母が急に「あ、そういえばこの辺に梅林があるらしいよ!」と言うので、探険好きな私は「よし、行ってみよう!」とすぐに母の意見に賛同し、母の言う古賀の辺りにあるという梅林を探しに行くことにしました。同じB型人間である母と私は、よくこんな風に思いつきで行動することが多く(いつもは私の思いつきに付き合わせることが多いんですけどね)、その結果おもしろい発見がよくあるのですが、やはりこの日もステキな発見がありました

その梅林の場所については「古賀の辺り」というなんとも曖昧な情報しかなかったのですが、こんな時に発揮されるB型の勘は鋭く、全く迷うことなく梅林に到着!ここ『虎馬園(こまえん)』は諫早方面から行くと古賀小学校の先の三叉路を右折して山の方へずーっと上っていったところにありました。

梅林の管理をされている方のお話によると、こちらに植栽されている梅の木は全て原種で、全て種類が違うとのこと。原種は品種改良されたものより花の咲く期間が長く、この時すでに八分咲きくらいでしたが、これから先もまだまだ花を楽しむことができるのだとか。やっぱり原種って生命力が強いのかな~?

梅の花といえば、白くて、花びらが5枚あるこちらのような花を想像すると思いますが、八重だったり、濃いピンク色や赤に近い色だったりと同じ梅でも本当に様々です。

数多くの種類がある梅林の中でも、他とは明らかに見た目が違うこちらの花は「蝋梅」(ろうばい)といって、梅ではないのですが、「蝋細工のような梅に似た花」ということでその名が付けられているそうです。いろんな花があるものですね。

梅もさることながら水仙もたくさん植栽されていて、梅の香りよりもむしろ水仙の香りに包まれているこちらの梅林『虎馬園』は、入場無料で、しかも見物客にはお茶などが振舞われているようです。美しく咲き誇る色とりどりの梅の花と東長崎の山々を望みながら、体いっぱいに春の訪れを感じることができた、母との思いつきドライブデートでした。B型バンザーイ!

この後東長崎にある『まんま家』でランチを食べ、満腹状態で店を出た私達でしたが、その隣に最近できたと思われるケーキ屋さん『ちゅちゅ』が目に入り、「ちょっと覗いてみようか」と中に入ると、美味しそうなケーキがズラリ!甘い物好きな私達は迷わずシュークリームとプリンをゲット。これがまたとっても美味しかった 実は最近太り気味で、甘いものは控えなきゃと思いつつも、美味しそうなものを目の前にすると手を出さずにはいられない、なんとも意志の弱いkero-kero親子なのでした。
よーし、今日からおやつ断ちするぞ~!とりあえずマイナス3㌔目指して頑張りマス


香珠子椿浜の梅

2009年02月16日 | 五島のお話

(椿茶屋と梅の花) 

先日梅の花を探しに島をウロウロしていると、香珠子椿浜でちょっとした梅園を発見しました

海水浴場の駐車場に向かう道からはほとんど見えないこの梅園は、駐車場から少し階段を上がったところにある椿茶屋という食事処のすぐ目の前にありました。遠くに見えるのは富江から船で渡ることができる黒島です。

こちらでは今がちょうど満開の時期で、甘酸っぱい香りを漂わせながら、薄紅色の花を枝いっぱいに咲かせていました こんなところに梅園があったとはつゆ知らず、偶然の嬉しい発見にまるで春のうららかなお天気のように温かい気持ちになったkero-keroなのでした

こちらはここに来ると必ずといっていいほど食べてしまうにがり入りソフトクリーム。ミックスは250円ですが、ミックスでなければ200円で食べることができます。味はバニラの他には一種類しかないのですが(ちなみにこの時はモカでした)、月毎かもしくはもう少し頻繁に味が変わるので、いつもここにくる時は何の味があるのか楽しみなんです。こちらに立ち寄った際にはぜひご賞味あれ!おススメですよ~


大津展望所

2009年02月09日 | 五島のお話

(鬼岳のはちまき道路にある夕暮れ時の展望所) 

思えばこの福江島は私が社会人としての一歩を踏み出した場所。父がこの島に3年ほど単身赴任をしていたこともあって、大学生の時に一度遊びに来たこともありましたが、まさかその数年後にここで仕事をすることになるとは思いもしませんでした。そしてその6年後にまたこの島に戻ってくるなんて…。なんとも不思議な縁を感じてしまいます。

大学を卒業し、とある高校の産休代替講師として赴任して来た頃は、こんな私でも若干ホームシックにかかってしまい、「帰りたいよ~」と半べそをかきながら、ここから一人で港を眺めたこともありました。社会人一年目で右も左も分からなかったし、周りに誰も知り合いがいなかったし、陸続きじゃないから帰りたくても簡単には帰れないし、最初の頃はすごく不安になったのを今でも覚えています。でもあまり人見知りはしない方ですから、すぐに周りの人たちと仲良くなって、いつの間にかそんな不安も解消されてましたけどね(笑)。あの頃の教え子達が今ではもう27~28歳になっていて、結婚したり、立派な社会人になっていたり、ステキなお母さんになっていたり。今思えばたいして歳も変わらないのに偉そうな事を言ってたなぁ。人にお説教できるほど人生経験も豊富ではなかったのに…。

たそがれ色に染まる福江港を眺めながら、福江島との不思議な縁を感じつつ、10年前の自分を振り返ってみたkero-keroなのでした

二度目の福江島生活ももうすぐおしまい。あっという間の3年間でした。どうかここで出会ったたくさんの人たちとこれからもどこかで繋がっていけますように。


五島市椿園

2009年02月06日 | 五島のお話

(五島原産の椿『タマノウラ』)

ただ今第15回五島椿まつり開催中! というわけで、鬼岳の中腹にある五島市椿園に椿の花を観賞しに行ってきました

五島は昔から椿の産地として有名で、ひと頃は椿油の生産量が全国一だったこともあったそうです。ここ椿園は面積が約6ヘクタールあり、島に自生する野生の椿の他、園芸種約260種、約2000本の椿が植えられています。品種または環境によって若干開花の時期にずれがあり、全ての木が花を咲かせているわけではありませんでしたが、私の目に留まった可愛らしい椿の花達をほんの一部だけ紹介したいと思います

こちらは『京錦』。落ち着いた紅色で所々に白い斑があり、とても端整な姿をしています。

こちらは『峰の雪』。淡いピンク色で淡雪のようにふわふわとした感じです。

『マーガレット・デイビス』は八重の花びらがドレスのフリルのようで、いかにも西洋風な感じ。

小さくて可憐なピンク色の『乙姫』は白の斑入りでとってもキュート

大振りな『春の台』は桜の花を思わせるような淡いピンク色で、濃いピンク色の斑が筋のように入っています。

こちらは『聖子』。野生の椿の素朴な美しさに女性らしさがプラスされたような、そんな雰囲気です。

そして五島で最も有名な椿といえば、こちらの『玉之浦』

花びらに白い縁取りのあるこの椿は世界的にも珍重されているそうですが、原木は福江島の玉之浦という地区の山奥で発見され、そこから世界各地へと広がっていったのだそうです。私も一度その原木があった場所に行ったことがあるのですが、挿し木によってしかこの白い縁取りの花がつかないらしく、悲しいことに最初の1本は根っこまで全て持ち去られてしまったとのこと。今は2代目が植樹されていて、誰にも邪魔されることなくひっそりと成長を続けています。

枝についている花ももちろんステキですが、地面に落ちてしまった花もまた趣があってステキです。椿は花が枯れる前にまるごと落ちてしまうため、まるで地面に花が咲いているかのように見えるからです。ちなみに椿の花言葉は「気取らぬ魅力」。他にも「完全な愛」、「理想の恋」などいくつか説があるようですが、素朴な色と形の中にも人を惹き付ける魅力がある椿の花にはこの花言葉がぴったりだと思いました。

 

園内を歩いていて残念に思ったのは、車椅子の方やお年寄りの方が椿の観賞を楽しむには急な坂道が多すぎるということ。特に土で固められた道はとても急で滑りやすく、下る時は私でも少しヒヤッとするほどでした。単に260種の椿を栽培することが目的であるのなら話は別ですが、たくさんの人に椿の花を観賞してもらうために造られたのであるならば、もう少し見る人のことを考えて欲しいなぁというのが正直な感想です。

椿の花は2月いっぱいが見頃となりますので、お天気の良い休日にはこちらの椿園へ出かけてみてはいかがでしょう。椿園以外にも島にはたくさんの藪椿が自生しているので、道端で思いがけず美しい椿の大木に出逢うこともしばしば。椿の木を探しながらのドライブもおススメですよ~