I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

鮎帰りの滝(雲仙市有家町) 千畳敷編

2010年08月25日 | 山のお話

「鮎帰りの滝」の滝壺から上流へ少しだけ歩いて上ったところに「千畳敷」と呼ばれる平たい岩場があります。そこには子ども達が安心して遊べるほどの深さの天然プールがあり、この日はたくさんの家族連れで賑わっていました

ところで皆さん。滝を見に行ったときに「あの滝のてっぺんを見てみたいなぁ」と思ったことがありませんか? 私は滝を見に行くといつも、目の前で流れ落ちる滝の水がどこからどんな風に落ちてくるのかを確かめたい衝動に駆られます。しかしほとんどの場合そこにたどり着くことができず、その源流を見ることはできません。ところがなんと、ここではそのてっぺんを容易に見ることができるのです

はい、ここが落差14mの鮎帰りの滝の源です 滝壺の周囲で遊んでいる人が見えますよ~

  

上流から流れてきた水が徐々にスピードを増し、まるで竜のようにくねくねと一枚岩の凸凹に沿って流れ落ち、滝壺の方へと吸い込まれていきます。 滝のてっぺんってこんな風になってたんですね~ 真上から滝を眺めるなんて、めったにない経験です。もしかしたら初めてかも知れません

千畳敷の傍らには鳥居があり、「湯川内社」と刻まれていました。昔はお社もあったのかな?

 

ふと足元を見ると、同じ種類の蝶が地面に何羽もとまっているのを発見 見慣れない形をしてたので、気になって調べてみると、タテハチョウ科のイシガケチョウ(イシガキチョウ)という蝶であることがわかりました この蝶は渓流沿いの林縁で見られ、湿地で水を吸ったり、花の蜜を吸ったりするそうで、その幼虫はイヌビワ、イチジク、ガジュマルなどの葉を食べるのだそうです。蝶たちもあまりの暑さに水分補給をしにきていたのでしょうね

滝の近くには「滝の茶屋」というお食事処もあり、そうめんなどが食べられるようです。前日はそうでもなかったのですが、この日は次から次へと車が入ってきて、茶屋の駐車場やその奥にある駐車場だけでなく路上に車を停める人も多く、駐車するのがちょっと大変でした。また、ここにたどり着くまでの道もたいへん狭いので、車で訪れる際には十分お気を付けくださいね

それにしても、とってもステキな滝を発見できて本当によかった 長崎県内の滝はほとんど制覇したと思っていたけれど、俵石展望所の駐車場にある案内板によると、雲仙周辺にはまだまだステキな滝があるようです。次はその案内板で見つけた千々石町にある「仙落としの滝」を紹介しまーす


鮎帰りの滝(雲仙市有家町) 滝壺編

2010年08月23日 | 山のお話

tamiと棚田展望台俵石展望所をはしごしたあと、有家町にある鮎帰りの滝に行ってきました

実はこの場所、前日に加津佐にお墓参りに行った後、家族みんなでドライブをしている時に偶然発見した場所なのです。落差はさほどないけどたっぷりと水を湛えた優雅な滝、その滝を包み込むように繁茂する美しい緑、透明の水を含んできらきらと輝く緑色の苔を生した岩、そして何より真夏にも関わらずとっても涼しくて爽やな空気。この三拍子も四拍子も揃った場所をtamiにも見せたくて、連チャンにはなりますが、翌日に予定していたtamiとのドライブコースにこの場所を選んだわけです。

履いていたジーンズの裾を膝の上までたくし上げ、滝壺の端の浅いところを歩いて滝の側まで近づくと、ひんやりとした小さな小さな水の粒が日に焼けて火照った肌に優しく触れるのを感じます。はぁ~気持ちいい~

8月も半ばを過ぎ、暑さが和らぐどころ暑さが増しているような気さえする今年の猛暑。暑い夏はまだまだ終わりそうにありません。

でもこの場所ではちょっとだけ秋を感じることができました。滝の周囲にはもみじの木も多かったので、紅葉の時期には今とはまた違うステキな景色を見ることができるかも知れません。

 

滝の美しさもさることながら、周りの木々の緑もまた瑞々しく、真夏の強い日差しを受けてもなお美しく輝いていました。水が豊かな場所には美しい緑が育まれるけど、逆にもしこの生命の源である水が枯渇してしまったら、これらの木々はこれほど活き活きと光り輝くことはできないでしょう。私達人間も然り。水が無ければ生きてはいけません。あって当たり前と思うのではなく、時には水の無い世界も想像しながら、大切に使うようにしたいものですね。

次はこの上流にある千畳敷を紹介しまーす


俵石展望所(雲仙市有家町)

2010年08月22日 | 展望台のお話
長崎新観光百選の地にも選ばれているここ俵石展望所は、雲仙から島原方面へ下る国道57号線沿いにあります。眼下には有家町の町並みが広がり、有明海を挟んだ向こう側には、熊本県の阿蘇山を望むことができます。
 
 
ここは島原半島の東側に位置するため、初日の出のビューポイントにもなっているそうです。また敷地内には食事ができる売店もあり、この時期はそうめん流しを楽しむことができます。ちなみにこの日はカレーうどん(500円)を頂きました。スープはとろみが強いタイプで(普通のカレー?)、なかなか美味でしたよ
 
 
ライダー達も数多く訪れていて、ここからの絶景を楽しんでいるようでした。この景色だけ見るととっても暑そうに見えるかも知れませんが、実際には標高が高いため、すごく涼しいんですよ~ 今年は例年にないほどの猛暑が続いていますが、雲仙ではすでに秋の風を感じることができました。さすが県内唯一の避暑地雲仙。夏の間はずっとここで暮らしたいなぁと思うほど快適でしたよ。夏ばて気味の方にはおススメの展望スポットでーす

棚田展望台(雲仙市千々石町)

2010年08月21日 | 展望台のお話
日本の棚田百選にも選ばれている千々石の棚田。ドライブ仲間のtamiと一緒にその姿を一望できる展望台はないかと探していると、千々石から雲仙へ上る道の途中に棚田展望台を発見!


では、さっそく展望台に上ってみましょう!


展望台に上ると、一面に広がる雄大な棚田の景色が・・・って、あれ?確かに棚田は見えるけど、思ったほどよくは見えません。実際にはこの写真の左側にもずーっと棚田が広がっているのですが、手前の木が邪魔してその姿を見渡すことはできません。ちょっと残念だなぁ。もしかしたら他にもっと棚田がよく見える場所があるかも知れないので、また次回付近を探してみたいと思います



余談ですが、この展望台の案内板に付いている丸いボタンを押すと、なんと、どこからともなくひそひそ話が聞こえてきます。おそらく音声案内だと思うのですが、声が小さすぎてなんて言っているのか全く分かりません。近くには太陽光発電のボードらしきものが設置してあり、どうやらこの電気が使われているようですが、機械の老朽化か、はたまた電力が不足していたのか、ひそひそ話の原因は定かではありません。皆さんもこの場所を訪れたらぜひ丸いボタンを押してみてください。ちょっと笑えますヨ(笑)

月下美人(げっかびじん)

2010年08月20日 | 植物のお話

猛暑が続く8月19日の夕方、ちょっと用事があって旦那さんの実家に行くと、玄関先にあるサボテン系の植物に大きなつぼみが3つ膨らんでいるのに気が付きました。お義母さんに「これは何の花ですか?」と尋ねると、「あら!今夜にも咲きそうだねぇ。これは月下美人の花よ。」と教えてくれました。

え?これが月下美人??月下美人の花と言えば、夜中に数時間だけ咲くという滅多に見られない代物。もうずいぶん前に、私の実家の隣のお宅で一度だけ見せて頂いたことがあるのですが、その時はまだ植物に関する知識も少なく、その神秘的な花の美しさと芳香にただうっとりと見とれるだけでした。でも今はちょっと違います。その葉の形や全体の姿から、「これはサボテンの仲間だな」だなんて、まずはその種類の方が気になってしまいます(笑)。とにかくこれが月下美人の花のつぼみで、今夜にでも咲くと言われれば、観察させていただくしかない!ということで、一旦帰宅して食事を取った後、デジカメを持って再び旦那さんの実家を訪れたのでした

午後9時13分。すでにつぼみが開きかけていました。

正面から見たところ。甘い香りが漂ってきます

午後10時03分。大分開いてきました

午後10時38分。みるみるうちに花が開いていきます

午後11時45分。真っ白な花びらとたくさんの細長いガクが、まるで雌しべを守るようにして見事に咲いています 写真では分かりにくいですが、その大きさは20~25センチほどあります。月下美人はメキシコの熱帯雨林地帯を原産地とするサボテン科の植物で、小型のコウモリによって受粉するため、夜行性のコウモリに合わせて夕方頃から芳香を漂わせ、コウモリがホバリングしながら蜜を吸うため、上向きに花を咲かせるのだとか。花は朝方にはしぼんでしまい、他家受粉(他の個体の花粉による受粉)が起きなければすぐに散ってしまうそうです。この日咲いたのは二つだけでしたが、きっと残りの一つも今夜あたり花を咲かせていることでしょう。ちなみに月下美人の英名はA Queen of the Nightというそうです。「夜の女王」とはまたぴったりなネーミングですよね

それにしてもいいタイミングで咲いてくれたなぁ。どうかまた来年もいいタイミングできれいな花を咲かせてくれますように


久留米がすりのコースター

2010年08月01日 | 手作りのお話
この4月から一緒に仕事をしてきたALTの先生がアメリカに帰るということで、何か日本らしいものをプレゼントできないかと思い、久留米がすりのコースターを作ってみました


穏やかでふんわりとした雰囲気を持つ彼女には優しいピンク色が似合うと思い、ピンクとベージュの布をチョイス!全部同じ柄ではおもしろくないので、柄は二種類作ってみました。送別会の日にこっそり手渡すと、「これを使うたびに日本のことを思い出します」と言って喜んでくれました。手作りにしてよかった~

 
彼女が長崎を発つ前日、彼女からこんなにステキな手作りのお返しをもらいました アメリカの大学で陶芸を学んでいたという彼女は、日本でも月に数回陶芸教室に通いながら作品を作り続けていて、職場でもとっても個性的な自作のマグカップを使っていました。私は彼女のマグカップが大好きで「いつか他の作品も見せてね~」と言っていたら、お別れにこんなステキなプレゼントをしてくれたのです。彼女はこれをpitcher(水差し)だと言っていました。ミルクを入れてもよし、ドレッシングを入れてもよし、いろんな用途がありそうです。これからはなかなか会えなくなってしまうけど、このpitcherを使うたびに彼女のことを思い出すことができると思うと、またいつかどこかで会えそうな気がしてきます。手作りのプレゼントっていいものですね。ずっとずっと大切に使わせてもらいたいと思います


Dear Priya,
Thanks for giving me such a wonderful present. I'll remember you whenever I use it. I hope I can see you again. Best wishes for your future. Keep in touch!