I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

熊野神社と宝円寺(長崎県大村市池田町)その1

2011年09月29日 | いろんなお話

母と大村方面へドライブに行った時の事。レインボーロードという農道を大村方面へ向かっていると、大村ICの近くで道路に面した立派な鳥居を発見するとすかさず探検好きの母が「ここ!この神社いつも気になるんだけど行ったことないのよ~。ちょっと行ってみない?」と一言。実を言うと、私も以前からこの鳥居の存在に気付いてはいたのですが、近くに車を停める所が無いので毎回スルーしていたのです。母の話によると、この先に神社への登り口があるとのこと。うーん、なんだかステキな発見がありそうな予感ではでは、この鳥居の先にある神社を探しに行ってみましょう!

 

この鳥居を通り過ぎて少し行った所に『熊野神社』の案内標示を発見そこから右折して、上り坂をしばらく上っていくと…

熊野神社に到着~境内には真新しい小さなお社が建っていました。説明板によると、このお社は平成19年に建てられたものなのだそうです。この神社自体には約200年の歴史があり、中には当時の石造りの神社が納められているんですって

 

こちらは獅子舞を思わせる躍動的なお姿の狛犬さん達。こんな風に立ち上がっている姿はあまり見た事がありません。阿形の方は顔が崩れてしまっていますが、細かい所まで精巧に刻まれたその表情から、この神社が当時とても立派な神社であったことが伺えます。

高速道路やレインボーロードの整備に伴い参道が寸断されていたこの熊野神社。平成17年には車も通る事ができる裏参道が開通し、新しいお社が建てられた平成19年にはこちらの展望所も整備されたのだそうです。ここからは対岸の山並みを背景に大村市内を一望する事ができます。いい眺めだ~

辺りを散策していると、ヤブランがきれいな紫色の花を咲かせていました。しかもここのヤブランは先の方が白色。珍しい~

 

こちらはレインボーロード沿いにあった鳥居から繋がっている階段です。階段の両脇にそびえ立つ石垣もとっても立派「すごいね~!当時はかなり立派な社殿が建ってたんだろうね」なんて辺りをキョロキョロ見回しながら母と話をしていたら、さっきまで誰もいなかった境内に人影が階段の下の方に一人の年配の男性が立っていて、少しずつゆっくりと私達の方へ近づいてきます。実はこの後、このおじさんが私達のドライブの行き先を決定づけることなるのですが、さてはて、このおじさん一体何者なのでしょうか

長くなりそうなので今日はこの辺で。次回に続きまーす


香焼総合公園展望台のキノコ達(長崎市香焼町)

2011年09月28日 | 展望台のお話

展望台にある長崎南部地方の地図

野母崎で伊勢エビを堪能した後は、今年3月27日に開通したばかりの伊王島大橋を渡ってみることに。以前は長崎港から船でしか渡れなかった伊王島にも、この橋を渡れば自分の車で渡る事ができます。しかも通行料は無料!ただし、長崎市内から車で20分ほどかかる香焼という場所から橋が架かってるので、ちょっと遠回りにはなりますけどね~

こちらが伊王島大橋(展望台より撮影)。手前が香焼で奥の島が伊王島です。久々に上陸した伊王島も探検して廻りたかったのですが、寄り道好きな私や母とは対照的に目的地直行型の父がドライバーだったので、橋を渡ってその先ですぐUターンして戻ってきちゃいました~放っておくとこのまま家路に付きそうだったのですが、そんなとき頼りになるのが長年父の助手席に座っている母。すかさず「香焼総合公園の展望台に寄って!」と父のハンドルをコントロールナイスだよ、お母さん車の運転はできなくても、お父さんをしっかりコントロールしてるもんね~

で、たどり着いたのが香焼総合公園の駐車場。ちょっと坂を上らなきゃだけど、86歳の祖母も一緒に車を降りて、三角頭の展望台を目指します。その途中で見つけたのが…

これなんとキノコですよ~しかもなかなかの大きさではありませんか~ひだが無いからイグチ系だと思うのですが、正確な名前は分かりません。このキノコを発見した瞬間から、去年きのこ観察会に参加して以来身近にあるキノコに興味津々の私は、展望台よりもキノコ探しに夢中になってしまいました~

おお~こりゃ立派なキノコだけっこう大きいなぁ

 

いがぐり頭のキノコや、マシュマロみたいなキノコも発見可愛い~

後で調べてみたところ、いがぐり頭の方はシロオニタケと判明しました

こちらは傘が反り返ってますよ~。きれいな形のキノコです

これもキノコ。まるでちょっと硬く焼き上がった手作りパンのよう

次々と私の視界に飛び込んでくる個性的なキノコ達。「キノコは森のお掃除屋さん」というお話を前にちょっとだけしたと思いますが、キノコ達は動植物の遺がいや排出物などを水・二酸化炭素・アンモニアなど分解して、再び植物が栄養分として使えるようにしてくれる、自然界にとってとても大切な存在なのです。

先日、猛毒を持つキノコカエンタケが急速に増殖しているというニュースを見ました。これはナラ枯れが広がっている地域で起こっている現象だと言います。「ナラ枯れ」とはナラ類の樹木が集団で枯死することで、病原菌の感染により枯死した樹木にカシノナガキクイムシという虫が住みつき、その虫が健康な樹木に病原菌を運んで感染を拡大させることで起こる現象。人が里山の森林の管理を放棄し、大量の枯木を放置した事もナラ枯れの原因の一つであると考えられているようです。その枯れたナラの木に生えるカエンタケ。「触れるだけで皮膚がただれ、食べば死に至る」と言われれば、忌み嫌われても仕方ないのかもしれませんが、私には『風の谷のナウシカ』に出てくる毒を吐く植物達のように、懸命に大地を浄化しようとしているように思えるのです。私達人間がやるべき枯木の処理を、カエンタケが代わりにやってくれようとしてくれているのかも知れない。そう考えるとやはりキノコ達の存在に畏敬の念すら覚えるのです。ともあれ、危険は危険ですので、カエンタケを見つけたらあまり近づかないようにしてくださいね

 

キノコの話が長くなってしまいましたが、こちらが香焼総合公園の展望台です最近脚力に自信がなくなってきたという祖母も無事に到着~キノコに夢中になっていた私より一足先に到着してました

見晴らしはなかなか良いですよ~野母崎方面や外海町方面はもちろん、お天気が良ければ五島列島まで見渡す事ができそうです。

ありがたいことにまだまだ元気な祖母と両親。来年は別の伊勢エビスポットをリサーチしておくから、また一緒にお出掛けしましょうね!chieちゃんに紹介してもらった大島のお店も良さそうだしではでは、次回のお食事会をお楽しみに~

 

去年のきのこ関連の記事はコチラ

 県民の森できのこ観察会
 上山公園できのこ探し
 県民の森できのこ探し


野母崎伊勢エビ祭り

2011年09月27日 | 美味しいお話

強烈なインパクトを放つ伊勢エビ天丼

9月9日(金)曇り。両親と祖母と一緒に野母崎伊勢エビ祭りに行ってきました~

前々から気になっていたこのイベント。毎年この時期に行われていることは知っていたのですが、これまでなかなか行く機会がありませんでした。しかし、実家で何気なく伊勢エビ祭りの話をしたところ、今年86歳になった祖母が

「前に伊勢エビの刺身ばお腹いっぱい食べさせてもらった事があるとよ。もう一回食べてみたかねぇ

とポツリ。その言葉に「これはなんとしても連れて行かねば」と思い立ち、すぐにインターネットで伊勢エビまつりを検索すると、野母崎にある18店舗のお店で伊勢エビを食べられる事が判明しました(→詳しくはコチラ)。この時期だけは手軽な値段で伊勢エビを堪能できるのかと思いきや、これがどこもなかなかお高いのですね~天丼だと2600円~2800円、刺身定食だと3500円くらいが相場のようで、正直こんなに高いとは思っていませんでしたなんせ五島にいる時なんか、友人が手みやげに持ってきてくれたり、船乗りのおじさんがプレゼントしてくれたりと、お金を出して伊勢エビを食べた事がほとんどなかったので…。あの頃は贅沢な暮らしをしてたんだなぁ~。

まぁそんなこんなでちょっと二の足を踏みそうになりましたが、前から一度は行ってみたいと思っていたし、祖母の願いも叶えるべく、その翌日に両親と祖母と4人で野母崎へLet's goこうなったら美味しい伊勢エビをがっつり食べるぞ~

18店舗の中から私達が選んだのは野母崎水仙の里公園の中にある『カフェキッチンこっとん』。このお店を選んだ理由は二つ。

1.予約が必要ないから。
2.以前ここで食べたパスタが美味しかったから。

ううぅ…リサーチ不足でごめんなさいこの辺りのお食事どころは数カ所しか行った事が無くて…「伊勢エビと何の関係もないじゃん!」なんてツッコミもなしでお願いしますネメニューの中に伊勢エビ料理がいくつかあったのですが、我々が選んだのは以下の通りです。

まずは父が注文した伊勢エビ天ぷら定食2800円)。伊勢エビ一匹分の天ぷらの他に野菜の天ぷらが付いてきます。

こちらは母と祖母が注文した伊勢エビ刺身定食(3200円)。このエビちゃん、まだ動いておりましたよ~。鮮度がいい証拠ですプラス100円で後から殻の部分をみそ汁にできるということだったので、そちらもお願いしました。みそ汁にするとだしが出て美味しいですもんね

そしてこちらが私が注文した伊勢エビ天丼(2800円)。なんとエビちゃんが器からはみ出しており、見た目のインパクトはかなり強烈です

肝心なお味はというと、伊勢エビは当然美味しかったのですが、一緒に食べるご飯がもう少し美味しかったらなと。みそ汁も塩分がきつくてあまり飲めませんでした正直お値段の割にはイマイチだったかな~。気になる祖母の感想はというと、

「美味しかったけど、もっと食べられるかと思った

と。そうよね、それが素直な感想だよね。お刺身は本当にちょこっとだったもんね「お腹いっぱい」にはほど遠かったよなぁ。他の店舗も同じような感じなのかな?もしオススメのお店があれば、是非とも情報をお寄せくださいませ伊勢エビをたらふく食べたいと願う祖母のためにも、どうぞよろしくお願いします

ちなみに今年の伊勢エビ祭りは9月30日(金)まで行われていますので、野母崎方面へドライブがてら出掛けてみてはいかがでしょう。海もきれいだし、軍艦島もくっきり見えて、ドライブにはもってこいですよ~ただし伊勢エビを食べるかどうかはお財布に相談の上、ご自身でご判断くださいね(笑)


祝!優勝☆Thurs-B☆

2011年09月25日 | バスケのお話

久々にバスケットのお話です

山歩きのお話ばかりアップしているkero-keroですが、実は中学校から続けているバスケットの方も未だに現役で、小値賀ツアーの翌週には佐賀県鳥栖市で行われた九州地区家庭婦人(←ママさんのこと)バスケットボール交歓会に長崎県代表として出場してきました。結果はなんと優勝この大会には毎年参加しているのですが、チームが結成してから5年目、私がこのチームに入らせてもらってから3度目にして、初優勝を飾る事ができたのです

20代から60代まで様々な年齢層が一同に会するこの大会では、30代の自分はまだまだヒヨッコで、先輩方の気迫にはいつも圧倒されっぱなしみんなバスケットが大好きで、結婚しても、出産しても、大怪我しても、忙しい時間をやりくりしてこのハードなスポーツをずーっと続けてきた人たちです。本当に逞しい。我がチームは30代が最も多いのですが、キャプテンはすでに40歳を越えられていて、今でも現役高校生張りにコートを走り回るとてもパワフルな方。基本的に闘争心が少なくハートが弱い私は(高校の時もいつも先生から「弱気は捨てろ!」と怒られていました)、試合中いつもキャプテンに活を入れていただいています。中学校の時からバスケを始めたものの、指導者不在の期間が長く、ずっと指導者に飢えていた私にとっては、本気で自分のプレイに対して怒ってくれる人の存在はとてもありがたく、お陰様でこの歳になってちょっとだけプレイに積極性が出てきたように思います。また今大会の決勝戦では、キャプテンを初めとする初代メンバー達がほぼフル出場で執念の逆転勝利を収め、勝ちへの拘りを存分に見せてくださいました。その姿を見て、若い頃上位入賞経験が少ない私は、周りの人たちよりも勝ちに対する拘りが弱いのかも…とちょっと反省もっと勝利に貪欲になってチームに貢献しなければと気持ちを新たにしたkero-keroなのでした

チームの皆さん、どうかこれからも弱っちい私をバシバシ鍛えてやってくださいませ!そしてまた試合に勝って、皆で勝利の美酒に酔いしれましょう

今もバスケを続けられる事に感謝。このチームに巡り会えた事に感謝。自分のことを応援してくれる人たちに感謝。

これからも周りへの感謝の気持ちを忘れずに、体が動く限りバスケットを続けていきたいと思います。また大会に出場する機会があれば結果報告しますね~

詳しい大会結果はコチラ長崎県バスケットボール協会HP


小値賀島ツアー 最終回

2011年09月18日 | 五島のお話

道中で見つけた一対の道祖神様

小値賀の旅もいよいよ終わりに近づいてきました。最終回は黒島笛吹地区界隈を散策します

小値賀のターミナルから程近い場所にある黒島は、斑島同様橋で繋がっており、車で渡ることができます。島内にある黒島園地には展望台があり、笛吹地区を一望する事ができると聞いていたので、さっそくその場所へ。駐車場に車を止めて外に出ると、蝉達の大合唱が私達を出迎えてくれたのですが、その声の大きいこと私達をでっかいメス蝉と勘違いしてるのか??って思うくらいの勢いで鳴くので、思わず耳を塞いでしまいましたあんなにたくさんの蝉が一斉に鳴くのを聞いたのは初めてです

階段を上り終えると、城壁のような石垣を発見どうやらこれが展望台のようです。

確かに展望台からはターミナル周辺の笛吹地区を一望することができました

笛吹地区は小値賀の中で最も人口が密集している場所で、役場はもちろん商店や食堂などが立ち並び、島の人たちの生活の中心となっている場所。島の自然は目一杯堪能できたので、最後に人々の生活が垣間見えるその場所へ行ってみましょう!

これがアレックス・カーさんに「昭和30年代のような風景がそのまま残っている」と言わしめる小値賀の町並み。右側に見えるのがアレックス・カーさんのプロデュースによって再生された古民家ステイの「先小路(SAKISHOJI)」です。

こちらは普通の民家。築何年かはわかりませんが、このような古い造りのお家が小値賀にはたくさん残されています。古い神社やお寺などの歴史的建造物にはよく見ることがありますが、普通の民家で手すりや格子まで全て木で造られているのは驚きました。少し手をかけてあげればステキなお家に変身しそうだな~

ここは小値賀町民族資料館。江戸時代に栄えた小田家のお屋敷を改装し、平成元年に開館した町営の資料館です。入館料は100円で、古代の遺跡から近代までの民俗資料が集められていて、それらを通して小値賀島の歴史を知ることができます。

こちらは小田家代々の家長の肖像写真。管理人の方のお話によると、一人ずつ家長の像が作られ、それらは今も近くにある阿弥陀寺万日堂に収められているのだとか。小田家は江戸時代初期に壱岐から渡ってきた初代から12代目まで続き、捕鯨や新田開発や酒造りなどで巨万の富を築いた名家なのだそうです。

 

平戸藩のお殿様も訪れていたというこのお屋敷は本当に立派で、当時の小田家の繁栄が伺えます。

お隣には町が建てた資料館も隣接していて、たくさんの展示品が並べられていました。こちらでは小値賀のPRビデオも見せてもらえるのですが、ちょっと長いので時間のない時にはご遠慮した方が良さそうです。実際に管理人の方がわざわざご親切に見せてくださったのですが、10分や20分では終わらず、フェリーの時間が迫っていた私達は、「いつになったら終わるのかな」とハラハラドキドキででも管理人の方には小値賀の歴史から観光地にいたるまで懇切丁寧にお話していただいたので、とてもありがたかったです

こちらが小田家代々の像が収められているという阿弥陀寺万日堂。資料館から歩いてすぐの所にあります。

なんと驚いたことにこのお寺は小田家専用なのだそうで、おそらくこれらのお墓も小田家の人たちのものだと思われます(時間がなくて確認できませんでしたが…)。しかし専用のお寺があるなんてすごいですよね~。小田家がどれほど裕福であったかが容易に想像できますよね

さて、小値賀の旅もいよいよ終わりに近づいてきました。が、その前に14時発のフェリーに乗る前に腹ごしらえといきましょう~資料館で思いのほか時間を取ってしまったためすでに13時を回っていましたが、地元の食堂の味を堪能すべく最後に訪れたのは、港のすぐ近くにあるやませ食堂

ここはお年寄り夫婦が経営されているお店で、小値賀では日曜日定休日というお店がほとんどなのですが、「観光客のために」とここ最近は日曜日でもお昼過ぎまでお店を開けるようになったという、とても良心的なお店なのです。ちなみに町歩きの途中で出会った島のおじちゃん達イチオシの食堂ふるさとさんは、やっぱりお休みでした島にもっと観光客を呼び込むにはお食事処をもう少し充実させる必要がありそうですね

やませ食堂のおばちゃんに「オススメは何ですか?」と尋ねると「うちはチャンポンです~。」とおっしゃったので、迷わずチャンポンを注文。日によって味が違うという噂もちらほら聞いていたのですが、野菜たっぷりで美味しゅうございました~

最後にいつも何かやらかす私達ですが、やはりこの旅でもありましたよ、ちょっとした笑い話が。

チケットを買い、フェリーの出航時間までターミナルの売店を物色していた私達。何気なくふと外を見ると、なんとフェリーが岸から離れているではありませんか

tami「ねえ、あれ私達が乗るフェリーじゃない??」

kero「え?いや、あれ別のフェリーやろ?だってまだ2時じゃないよ?」

tami「でも岸から離れていってない

kero「えぇーっうっそーん

このフェリーが最終便で、これに乗らなければこの日の内に帰れないという事だけはしっかりと分かっていた私達は、ターミナルの中でこのような会話を繰り広げ、プチパニックに辺りを見回すと、さっきまでチケット売り場のまわりにいた他のお客さん達の姿も見えません。ますます焦る私達に近くにいたおばちゃんが「どの船に乗るの?」と声をかけてくれたので「佐世保行きのフェリーです」と答えると、「それなら今入ってきてるところだよ」と。なんと、私達はフェリーが入港してきているのを、岸から離れていっていると勘違いしていたのです他のお客さん達も一足先にフェリー乗り場の方へ移動していただけ。なんとも人騒がせな我々なのでした~

例のごとく、最後にちょっとドタバタ劇があったものの(屋久島の時もそうでしたが…)、無事にフェリーに乗り込む事ができ、ほっと一息。フェリーには子ども達もたくさん乗船していて、島の方達から温かい見送りを受けていました。この光景を見ていると、自分が福江島を離れた時の事を思い出します

夏休みの間、福島の子ども達も受け入れていたようで、この島にいる時間だけでも何の心配もせずに楽しい時間を過ごしてくれたらと願わずにはいられません。3月11日に起こった大震災から半年以上経った今もなお解決のめどがたたない原発問題。これからも私達一人一人が関心を持ち続け、息の長い支援を続けていかなければいけません。

さて、小値賀の旅日記もこれでようやくおしまい。たった一泊二日の旅をアップするのに一ヶ月も経ってしまいましたが、それほど紹介したい事がたくさんあったということでお許しくださいませ!皆さんも神秘の島小値賀島へ出掛けてみませんか?心のこもったおもてなしと、ここでしか見る事のできないステキな景色に感動すること間違いなしですよ~

小値賀の旅の情報

 船の情報はコチラ→九州商船
 小値賀の観光情報はコチラ→おぢかほっとねっと
 島旅の相談はコチラ→
おぢか島旅
 再生古民家の情報はコチラ→おぢか島古民家ステイ/レストラン


小値賀島ツアー その8

2011年09月16日 | 五島のお話

地の神島(こうじま)神社にて

なかなか終わらない小値賀の旅。いよいよ二日目に入ります

夜中に激しい稲光と雷雨の音で目が覚め、「この日はもう観光は無理か…」と思いきや、明け方には雨も上がり、まだまだ小値賀を散策できそうなお天気にさすが晴れ女(自称ですが…)の私達低気圧も小値賀の上空を避けてくれたようですさて、まずは前日にたどり着けなかったの神島神社五両ダキへ向かいましょう~

この地の神島神社は、704年(飛鳥時代)に遣唐使の航海の安全を願って創建された神社で、五島列島一古い神社と言われています。

しかも野崎島にある沖の神島神社と向かい合っており、この二つの神社が一対の神社となっているとのこと。今までいろんな神社を訪れましたが、海を隔てて一つの神社が建立されているなんて初めてです

 

狛犬好きの私は、神社を訪れると必ず狛犬さん達のお顔をじっくり拝見するようにしているのですが、この神島神社の狛犬は私がこれまで見てきた中でもかなり上位にランクインする可愛らしさこの表情、とっても個性的でステキでしょ?残念なのは片方の狛犬さんは顔が崩れてしまっていたということ。あぁ~元のお顔が見てみたいなぁ

鳥居の向こうは海。そしてその先には野崎島が見えています。この野崎島自体かつては「神島」と呼ばれていて、信仰の中心になっていたのだそうです。

鳥居の先にある階段を下りると、海に面したところに鳥居が立っていて、その姿はまるで海の向こうにある沖の神島神社の方をしっかりと見据えているかのようです。残念ながらここから沖の神島神社を確認することはできませんでしたが、次回は必ず野崎島まで足を伸ばしてその姿をカメラに収めてこようと思います

さて、お次は巷では『小値賀のハワイ(←後輩oka曰く)』と呼ばれているという五両ダキへ。前日にレストラン藤松のお姉さんに教えていただいた道を辿って行くと、教わっていた通り牧草地の中へ突入「車で行ける所まで行って後は歩いて行ってください」と言われていたので、その通りに草むらを歩いて行くと…

昨日は遠くから眺める事しかできなかった五両ダキが目の前に見えてきました~

さらに進んで行くと、五両ダキの真下まで来ることができましたよ~う~ん、なるほど!確かにハワイのビーチのような美しさです

 

名前の由来など詳しいことはよく分かりませんが、この五両ダキは海底火山の噴火口の跡なのだと聞きました。五島地方では火山性の山が海蝕作用によって断崖となった地形を「ダキ」と呼ぶのだそうで、この小値賀島は火山活動という自然の営みによってできたものなのだとか。

私達人間が出現する遥か昔、噴火によって隆起した真っ黒な大地に新しい命が芽生え、緑が繁茂していく。それを動物が食み、また新しい命が息づいていく。私達はそのずっとずっと後に生まれ、それまで不毛の大地を豊かにしてきた植物や動物達の命を頂きながら、この地に住まわせてもらっているのだ。

五両ダキの真下に立ち、この島の生い立ちを想像しながら、自分たちはこの熔岩の隙間から伸びる植物達と同じように自然の一部であるのだということをまた改めて感じる事ができました。人間が中心なのではなく、植物も動物も私達と同じように生きていて、その命もまた同じように大切なものであることを、私達はいつも心に留めておかなければなりません。それを忘れないためにも、これからもこのように生の自然と向き合う事を続けていきたいと思ったkero-keroなのでした。

五両ダキの迫力に圧倒され、しばらくの間言葉を失い、その雄大な景色に目を奪われていると、今朝からずっと薄暗い雲が立ちこめていた空が、みるみるうちに美しい青空へと姿を変えてくれました明け方には激しい稲光と雨音で眠れないほどだったのに、こんなに晴れるなんて島の神様がちょっとだけサービスしてくれたのかな空の変化と同時にその透明感と青さを増していく小値賀の海。沖縄の海にも負けないくらいとってもきれいでした

この旅で一番のお気に入りとなったこの場所で、この旅で一番のお天気に恵まれて、とっても幸せ~な私達レストラン藤松のお姉さん、ここまでの道を教えてくださって本当にありがとうございました

五両ダキがステキすぎてその場を離れるのもすごく名残惜しかったのですが、とにかく限られた時間の中で小値賀の見所を余す所無く見て廻りたい!ということで、次にやってきたのは番岳園地。ここでも小値賀の牛さん達が放牧されていて、すぐ間近にその姿を見ることができました。

 

毛並みに艶があって、とっても立派な小値賀の牛さん達。ここまで近づくと「ぼりぼりぼり…むしゃむしゃむしゃ…」という彼らが草を食む音が聞こえてきます。お食事中に邪魔してごめんね

この写真、かなりお気に入り牛さん達の会話が聞こえてきそうでしょう?青い海と豊かな緑とそこに生きる命。小値賀の雰囲気をよく捉えてるなぁって思います。ま、シャッターを切ってくれたのはtamiなんですけどね

その8くらいで終われるかな~と思っていましたが、またまた終わりませんでした小値賀の旅はもう少し続きます

その9へ続く


小値賀島ツアー その7

2011年09月11日 | 五島のお話

『乾坤一擲』by Alex Kerr

そうそう、今回の小値賀島ツアーの宿泊プランについてまだお話ししていませんでしたねまずはそのお話から。

小値賀島には『古民家ステイ(詳しくはコチラ)』というのがありまして、このレストラン藤松と同じように古民家を改装して作られたステキな宿泊施設が4棟あります。最初はこの『古民家ステイ+藤松の夕食』を希望していたのですが、ちょうどこの日は満室だったためやむなく断念。藤松のお料理は食べてみたかったので、『小西旅館(島で唯一の旅館)泊+藤松の夕食(送迎付き)』というプランに切り替えたところ、空きがあったので即予約。古民家ステイと比べるとお値段も10000円とリーズナブルだったので、その分お食事を追加できて結果的にはよかったです

しかもこの日は私達以外にお客さんは誰もおらず、レストラン丸ごと貸し切り状態。お店の方もとても親切で、私たちがたどり着けなかった五両ダキへの行き方を尋ねると、食事をしている間に手書きの説明付きの地図を準備して下さり、行き方を丁寧に教えて下さったのですこの心遣いが嬉しいですよね~

さらにお食事を終えた後、「二階を見せていただいてもいいですか?」というリクエストにも「どうぞ~」と快く答えてくださいました

このスペースがまたステキ!カフェの時間帯はこちらでお食事をいただくこともできるのだそうです。昼間だと景色も良さそう~

30年間家主不在だったこのお屋敷の屋根裏部分は、柱や梁はしっかりしていたものの床板はかなり傷んでいて、とても歩ける状態ではなかったのだそうです。そんなボロボロの古いお屋敷に価値を見出だしたのが、東洋文化研究者であり「おじか観光まちづくり大使」でもあるAlex Kerrさん。

Alex Kerrさんは京都の町家など古民家修復を中心とした町づくりのコンサルティング事業を手がけている方で、小値賀島を訪れたとき「この島はとても神秘的。昭和30年代のような風景がそのまま残されていて、大変貴重である」と感銘を受け、この古民家再生事業に携わることになったのだとか。ここにある書はAlex Kerrさんから贈られたもので、「乾坤一擲(けんこんいってき)」とは「天下をかけた大ばくちのこと」「自分の運命をかけて、のるかそるかの大勝負をすること」という意味なんですって。確かにこの日本列島の西の果ての小さな小さな島で、このような大きな事業を興すことはばくちのようなものかも知れません。でもそこまでしてもやる価値があると判断されたのでしょうね。 

最後はお食事中ずっとお世話してくださった接客係の方とお庭をお散歩しながら夕涼み。その方はもともと県外の方で、やはりこの島の魅力に取り憑かれ、この島で働くことを決めたのだとか。昔からずっと島の中で暮らしている人たちにとっては昔ながらの当たり前の風景が、島の外から来た人たちにとってはとても新鮮に見えるものなのでしょうね。ここ数年で小値賀に移住する人や観光客が増えたのがその証拠です。この島が変に開発されていたら、逆に衰退の一途をたどっていたかも知れません。

家主を失った古い家がそのまま残されていたからこその再生事業。古いものをどんどん破壊してきた現代人が、古いものに新しい価値を見出し、再生していく。これってとってもステキなこと。私達の価値観そのものも、いつの間にか「新規」から「再生」へと移行していっているのかも。

そんなことを思いながら過ごした小値賀での夜でした

藤松の接客係の方、最後の最後までお付き合いいただき本当にありがとうございましたまだまだいろんな面で課題もあるとは思いますが、これからもレストラン藤松さん(詳しくはコチラ)の息の長いご発展を心よりお祈りしています。また小値賀を訪れた際には立ち寄らせていただきますね!小値賀の旅はいよいよ二日目へと突入します

その8へ続く


小値賀島ツアー その6

2011年09月09日 | 五島のお話

玉石大明神の鳥居

この日の小値賀探検もいよいよ終盤。日が暮れる前に島の西部にある斑島(まだらじま)へ渡りましょう~

斑島は小値賀本島と橋で繋がっていて、車で渡ることができます。

この島の観光スポットと言えばポットホール(甌穴)。ポットホールとは河岸や海岸の岩石面上にできる円形の穴のことで、この斑島のポットホールは硬くて黒い熔岩(玄武岩)の裂け目にできた穴に直径50cmの玉石が入っているのだそう。

しかもその玉石は国内でも最大級の大きさで、国指定の天然記念物にもなっていて、地元の人たちからは玉石様として信仰されているのだとか。早速その玉石様を拝見しに行ってみましょう

 

遊歩道の脇にある白い『→』をたどって行くと、ありましたよ~確かに甌穴の下の方に丸い玉が入っていますこれが玉石様かぁ~

なぜこんな形になるのかというと、海に通じる熔岩の亀裂から侵入する海水の激しい動きによって中の石が甌穴の中を回転し、徐々に角が研磨されてきれいな丸い形になるのだそうです。この日も甌穴の上に立っていると、大きな波が打ち寄せるたびに亀裂の間に波が入り込み、ドドーン!ゴロゴロゴロ…というまるで雷のような音が響き渡っていました。自然の力ってやっぱりすごいですね

ポットホール一帯に広がる熔岩の大地も圧巻こんなに小さな島でこんなに雄大な自然と向き合えるなんて本島に驚きでした

 

最後に斑島西部のサンセットロードを通りましたが、ご覧の通り曇り空だったので、残念ながら夕日を望むことはできませんでしたま、悪天候が予想される中、ほとんど雨に降られなかっただけでもよしとしましょう~この日の探検はここまでにして、一旦今夜の宿である小西旅館にチェックインし、送迎車で再び古民家レストラン藤松へ。明かりの灯った藤松は、昼間の雰囲気とはまたひと味違う表情に変わっていました

店内に入るとランチの時と同じ部屋に案内され(できれば別の部屋がよかったなぁ)、あらかじめ予約しておいた5000円のコース料理が出てくるのを待ちます。

まずはビールで乾杯この一杯が美味しいんですよね~この日出されたお料理は以下の通りです。

心太

蓮根餅とヒラス

イサキとヒラスのお刺身

イサキと茄子の挟み焼き・ゴーヤのきんぴら

あらかぶの南蛮漬け

たこの柔らか煮

と、ここまで来て締めのご飯となるところでしたが、全てのお料理をきれいに平らげていく私たちを見て「この人たち、まだいけそう」と思ったのか、お店の方が「猪肉のすき焼きをお作りできますが、いかがでしょうか?牛肉に近い味でとっても美味しいですよ~」ともう一品勧めてくださいました猪肉のすき焼きなんて食べたことないし、お肉も食べたいねって話していたので、ぜひ作っていただきましょう!

そして出てきたのがコチラこれが結構なボリュームでビックリ食べきれるかな~と思っていましたが、これまたちゃ~んときれいに平らげてしまいました

しかしあれだけ牛がいたのに、なぜ猪肉しかも他のお料理はすべて小値賀産の食材を使ってあったのに、この猪肉は佐世保の江迎産。どうしてだろう?これは後で聞いたことなのですが、島で育てている牛達は食肉になる前にみんな島外へ出荷されるそうで、島で食されることはないんですって。そこで地元産にこだわる料理長が小値賀牛に代わる食材として選んだのが江迎の猪肉だったということなのでしょう

最後に出てきたのはカマス飯。これがまたとっても美味しかったんですけど、なんとお釜ごと二合分も出てきたものだから、さすがの我々もこればっかりは完食できず、ご飯茶碗一杯分でギブアップしてしまいました

デザートには抹茶のアイスが出されたのですが、これがまた美味でしたほのかにお酒の味がするなぁと思ったら、アイスの上にちょっとだけ日本酒のシャーベットがかかっているんですって。デザートからも料理長のこだわりが感じられますお料理はどれもこれも美味しくて、最後まで満足させていただきました。どうもごちそうさまでした~

この後はなんとここ藤松の中をお店の方に案内していただきまーす

その7へ続く


小値賀島ツアー その5

2011年09月06日 | 五島のお話

長崎鼻の入り口にて

時刻は3:45。徐々に太陽も沈んできましたが、私たちの小値賀島散策はまだまだ続きまーす

ここは長崎鼻。入り口には門があり、「開けたら閉める 牛が逃げます」と書かれています。「入ってはいけません」とは書かれていないので、ちょっと中に入ってみましょう~

中に入ってみると、確かに広々とした牧草地の中に牛達がたくさん放牧されています気持ち良さそう~

お~なんと牛のフンにキノコが生えているではありませんかキノコ好きの私も初めて見る光景です。こうやってフンもきれいに分解されて行くのですね~

入り口には「長崎鼻・五両ダキ」と書いてあるのですが、そもそも五両ダキって何だろう?「ダキって崖のことかな?」なんてここから見える崖を五両ダキだと思っていたのですが、たまたま近くにいた地元のおじさんに話を聞くと、「そっちじゃないよ。あっちだよ。」と反対の斑島の方を指され、どうやらここからは見えない様子。入り口の看板以外何の説明も無いので、初めて小値賀を訪れた私たちには、それが何なのか、どこにあるのか、全く分かりませんとりあえず五両ダキを諦めて、次のスポットへ移動します

次に訪れたのは白浜海水浴場。細長い入り江の中にあるきれいなビーチです。

柿の浜よりも小さなビーチで、この日は人っ子一人いませんでした。

シャワーやトイレなど一通りの設備は揃っていたので、シーズン中は海水浴客で賑わうのかも知れません。しかしこの辺りにはヒラタブンブクをはじめ毒を持った魚が数種類出没するそうなのでご注意を~

次に訪れたのは浜崎鼻キャンプゴルフ場。「へ?キャンプゴルフ場??」と思われる方も少なくないとは思いますが、なんとここはゴルフ場とキャンプ場が一体となっているちょっと危険なスポットなのです(笑)。

この時はキャンプをしている人は見当たらず、ゴルフバッグとグリーンを整備しているおじさまのみを確認。2000円払えば誰でもラウンドできるんですって

『ホールインワン やき鳥こにし賞』って、このローカルな感じがいいわ~他にも『ホールインワン 太閤賞』とか『イーグル (有)こつじ賞』とかあって、地元商店街の宣伝にもなっているようです。

ゴルフ場をどんどん奥の方へ歩いて行くと、長崎鼻から見ることのできなかった五両ダキらしきものを発見

位置的にもどうやらこれが五両ダキのようです。えぐられたような岩肌の下には白い砂浜が見えるのですが、そこへ行く道はここからでは確認できません。どうにかしてあの崖の下へ行けないものかな~?

五両ダキへ行く道は今夜にでも検討するとして、日没まであまり時間がないので、とりあえず先を急ぎましょう~。こちらはこのキャンプゴルフ場の管理棟と思われる建物。扉とかボロボロで廃墟にも見えなくないのですが、自販機はちゃんと動いている様子。喉が渇いたので飲み物を買おうと自販機に近づくと…

コカコーラの真っ赤な自販機の上にきれいな緑色のケロちゃんを発見しかも何匹も

おぉ~なんとお行儀の良い座り方なのでしょうステキすぎる~しかしなぜ自販機の上に居心地がいいのかしら先を急いでいたのに、自販機の上に佇むカエルさん達に釘付けになってしまったkero-keroなのでした

次回はこの日の最終目的地である斑島(まだらじま)へ向かいまーす

その6に続く


小値賀島ツアー その4

2011年09月05日 | 五島のお話

膳所城(ぜぜのしろ)跡の案内板

古民家レストラン藤松でランチを食べた後は、再び小値賀島散策へ。

午後からの散策でまず最初に向かったのは膳所城跡。膳所城に関しては、詳しいことはよく分かっていないようですが、どうやら12世紀頃に築城され、近江公藤将軍松浦定公という人物が関わったお城のようです。説明板には今は新田神社になっているとのこと。とりあえずその神社へ行ってみましょう~。

松の木の並ぶ草むらを歩いて行くと、奥の方に小さな鳥居を発見

薄暗い森の中にひっそりと佇む鳥居。人の気配が全く無くちょっと不気味な感じもするけど、とりあえず階段を上ってみましょう。

階段の先にあったのは、今にも崩れ落ちそうなボロボロの神社。壁は剥げ落ち、屋根の上には草が生い茂り、扉も壊れて向こうまで筒抜けです

中に敷かれている畳もめちゃくちゃで、全く管理されていない様子。膳所城跡として表に案内板も出ているのに、どうしてこんなに荒れ放題なんだろう。梁なんか立派な木が使われているのに、なんかもったいないなぁ。神主さんはいなくても、せめて建物だけでも修復して町で保存することはできないのでしょうか?この有様はちょっと残念です

次に訪れたのは島の北東部にある愛宕山園地。ちょっとした展望スポットです。島の北東部に突き出た半島にある唐見崎の方へも行きましたが、展望台らしきものは無かったのでスルーしてきました。

お次は島唯一の中学校である小値賀中学校へ。この一帯に小学校から高校まで集まっていて、県内でも珍しい小中高一貫教育が行われています。たまたま中学校の校長先生が校舎から出てこられて少しお話を伺うことができたのですが、島の子ども達のことをとても褒めておられました生徒数は中学校の生徒だけでなんと60人弱。小さな学校ですが、生徒達はのびのびと学校生活を送っているようです。

学校の前には姫の松原と呼ばれる見事な松並木が一直線に続いています。

この姫の松原は昭和58年に日本の名松百選の一つに選ばれており、天高くそびえ立つ松の木々は今もなおそれにふさわしい立派な姿を保っています。県内の松は松食い虫の被害により枯れてしまったものも多いそうですが、小値賀ではいち早くその対応に取り組んだためにこのような立派な松並木が残ったのだとか。これからもこの景観が保たれるといいなぁ

お次は小値賀島の中でも最も美しいと言われる柿の浜海水浴場へ。ここでようやく人の気配がどうやら観光客の人たちが海水浴を楽しんでいるようです。

見てください!この透明度やっぱり離島の魅力と言えばこの海の美しさでしょう。海の色とは対照的に赤みを帯びた溶岩と、どこまでも透き通る淡いブルーのコントラストが織りなす風景に、しばし時間を忘れてうっとり

お盆過ぎにも関わらず、泳いでる人たちはとっても気持ち良さそうあ~ん、水着持ってくればよかった~でも今回の目的は島を網羅すること。後ろ髪を引かれつつも再び車に乗り込み散策に出掛けた我々なのでした。時間はもうすぐ夕方の4時。天気予報によると翌日は雨とのことだったので、とりあえずこの日のうちに島を一周してしまおう

一日目の散策はまだまだ続きます

その5へ続く