I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

エコな農業

2008年06月17日 | いろんなお話

         梅雨入りを知らせるアジサイたち

6月9日から三泊四日で、養護学校の就労実習とビワの出荷作業のお手伝いのため、野母崎にある馴染みの農家に行ってきました~

         

福江港からフェリーで4時間半、大波止のバス停からバスで約50分かけて、ようやく以下宿バス停に到着!ここから徒歩で5分くらい歩くと、私が長崎 に住んでいたときに時々お手伝いがてら遊びに行っていた農家があります。五島に来てからも毎年この時期になると泊まりがけでお手伝いに行くのが恒例になっ てきました。ちなみに遠くに見えるのは軍艦島(端島)です。この景色、半年ぶりだぁ~

こちらがいつもお世話になっている農家です。長崎はちょうど10日に梅雨入りが発表されましたが、畑の脇にはすでに夏を感じさせるビタミンカラーのヒマワリが元気よく咲いていました

         

ここでの生活は、朝8時頃からビワの出荷作業、10時半から13時まで7人の養護学校の生徒さん(中等部)と3人の先生を迎えて就労実習、少し休憩 を挟んで再び夕方までビワの出荷作業と、去年よりも慌ただしく毎日が過ぎていきました。というのも、6月の頭には出荷が終わるはずだったビワが、例年の2 倍ほどの収穫があったために、出荷作業が遅れ、就労実習と時期が重なってしまったからです

         

私の主なお仕事は、ビワの房切りとサイズ分け。剪定ばさみを使って、ビワの実を房からはずし、M・L・LLに分けてトロ箱に並べていきます。ビワは モモと同じように身が柔らかく痛みやすいので、なるべくショックを与えないように、箱の上に実を置いてからそっと軸を切っていきます。サイズを分ける時も なるべく実に触らないように、頭とお尻を持つようにしなければいけません。作業中に房から落ちてしまったものは『房落ち』といって商品にはならないため、 私たちのおやつとなるのですが、これがまた熟していてとっても美味しいんですこれぞ農家の特権ってやつですね    

         

こちらの農家では完全無農薬栽培を行っているので、ビワのみならず、どの野菜も瑞々し くてとても美味しいです。少しずつお客さんも増えているようで、「ここの野菜を食べたら、他の野菜は食べられない!」と言って、野菜をまとめて注文される 方もいるそうです。レタスの種類も豊富で、この写真にあるだけも5~6種類はあるんじゃないかな~?

この農家のやり方は、一種類の野菜をたくさん作るのではなく、たくさんの種類の野菜を少量作る、いわゆる多品種少量生産。これだと伝染病も防げるし、作りすぎて捨ててしまうなんてこともありません。さらには、作った野菜は主に地元の市場に出荷する、いわゆる地産地消を理想としているので、野菜を運ぶのにあまり燃料を使う必要がありません。土地の狭い日本には抜群に適した、ほとんど無駄のないエコな農業なのですこういう農家がもっとたくさん増えると、日本の食糧自給率が上がって、外国からの輸入品に頼らず、もっと新鮮で美味しくて安全な野菜がたくさん食べられるのになぁ~。

         

あなたもそう思うよね?リンちゃん 毎晩一緒に寝ていた飼い犬のリンちゃんは、とっても甘えんぼうの女の子。お手伝いもさることながら、リンちゃんと一緒に過ごせるのも、ここでの楽しみの一つとなっています。

 

例のごとく、充実した日々を送ることができた4日間でした。しかも最終日にはたくさんの野菜をお土産に持たせていただき、大感激左 の写真は私が帰る直前に農家のお母さんが畑から取ってきてくれたもので、右側のビッグなトマトは朝一緒に出荷に行った時に野母崎のじげもん市で買っていた だいたもの。いろんな人に食べてもらいたかったので、親戚一同にちょっとずつお裾分けして回りました。ビワも何ヶ所かに郵送してもらったのですが、いずれ も「おいしい!」と大好評でした 自分が作った訳ではないけど、なんだかとっても嬉しかったです。

最後に、松尾家のお父さん、お母さん、今回も大変お世話になりました。これまで以上に体には気をつけて、おいしい野菜を作り続けてくださいね私も今から少しずつ勉強して、将来は自分で野菜を作れるようになりたいと思っています。その時はどうかアドバイスをよろしくお願いします!

美味しい野菜をたっぷりいただいて英気を養ったkero-keroでした


田植え

2008年06月08日 | 五島のお話
         去年野母崎の農家で収穫したニンジン。おいしそうでしょ?
 
去年に引き続き、今年も『かたし』が主催する田植えイベントに参加させていただきました。

去年はわざわざ田植え用の長靴を買って(意外と高かったあせあせ(飛び散る汗))初めての田植えに挑戦!長靴を履いたことで逆にぬかるみに足を取られ、うまく身動きがとれず、大変なことになってしまいましたあせあせ

去年の経験を踏まえ、今年は素足で挑戦!うーん、やっぱり身軽さが違う。それに泥の感触がなんとも気持ちいいハート達(複数ハート)今回は田植えの前にビーチバレーならぬ田んぼバレーをして、田植えをする前からどろんこになってしまいましたが、それがまた楽しくてかなりはしゃいでしまいましたわーい(嬉しい顔)

たくさんのアメンボや足の生えたオタマジャクシと戯れながら、水を張った田んぼに一列ずつ稲の苗を植えていく。地味な作業でありながら、足の裏には泥の感触、耳には小鳥のさえずり、目には小さな生命の営み、鼻にはその生命を育む泥の香りと、自分に備わっている様々な感覚がフル稼働させられる。そしてそれが私になんとも言えない心地よさを与えてくれる。

やっぱり私は自然に生かされているんだな。

ほんの数時間の作業だったけど、田植えをすることで改めてそのことを実感させてもらいました。うーん、今夜のビールは本当にうまいっ!

明日からまた本土に渡って野母崎の馴染みの農家に4日間ほど滞在します。ビワの収穫と養護学校の就労実習のお手伝いをするためです。とても短い期間ではあるけれど、野母崎の豊かな自然を満喫しながら、しっかり働いてきたいと思います!

ブラシノキ(ブラシの木)

2008年06月07日 | 植物のお話

         諫早市堂崎町にて

堂崎町にある川沿いの遊歩道をたどって行くと、遠目にも鮮やかな真っ赤な花が咲いているのを発見

         

一体何の花だろう?近づいてよくよく見てみると…、

         

なんだこりゃ~その姿はまるでコップを洗うブラシのよう。その名もブラシノキ。異国情緒漂うこの木はフトモモ科の常緑小高木で、オーストラリア原産なのだそう。日本へはどうやら明治中期に渡来したようです。世の中には変わった植物があるものですね!

それにしても覚えやすい名前だなぁ。見た目からするとタワシノキでもよかったような…。でもやっぱブラシの方がお洒落かな今回のお散歩でもたくさんの植物の名前を覚えることができました。次はどんなステキ植物に出遭えるかな~。梅雨の合間にまた散歩に出かけたくなったkero-keroなのでした


ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)

2008年06月06日 | 植物のお話

         諫早市堂崎町にて

引き続き遊歩道を歩いていると、コンクリートの壁の隙間から元気に蔓を伸ばしている可愛らしい植物を発見 

         

その姿はまるで天然のリースのよう

                 

花は薄いピンク色で、金平糖のようなカタチ。

         

葉っぱはすごくおしゃれで、矢印のようなカタチの斑が入っています。中には真っ赤に紅葉したものもあってとってもきれい

蔓(つる)性で金平糖のような花のカタチといえばツルソバを思い浮かべますが、こちらは同じタデ科ヒメツルソバ。ツルソバに似ているけど、花の色がピンク色で愛らしいことから、頭に「姫」を付けてヒメツルソバと名付けられたのでしょう。ツルソバさえ覚えておけば連想しやすい名前ですよね

この後はなんとも珍しい花と遭遇します

 


ネジキ

2008年06月06日 | 植物のお話

         諫早市堂崎町にて

階段を下りると川沿いに遊歩道を見つけました

82歳のおばあちゃんにはこの階段はツライかな?と思いきや、なんなく下っていく私の祖母。うーん、やっぱり只者ではないな 

         

遊歩道を歩いていると、足元に変わったカタチの花が落ちているのに気が付きました。ふと見上げてみると、青々と茂った葉っぱの間に同じ釣鐘型の花がたっくさん咲いているのに気が付きました

         

この木の正体はツツジ科ネジキ。幹が途中からねじれているのでその名前がついたのだそうですが、花のカタチは同じツツジ科のドウダンツツジアセビも似ています。しばらくその場に立ってこの木を観察していると、そよ風に吹かれてネジキの花がパラパラと落ちてきて、まるであられが降ってきたかのようでした

                 

ちなみにこちらは上山公園の登山道で見つけたネジキ。確かに途中からぐにゃりとねじれています。どうしてこんな風にねじれてしまうんでしょうね?それは私にも分かりません 


ノハカタカラクサ(野博多唐草)

2008年06月05日 | 植物のお話

         諫早市堂崎町にて

おばあちゃんが「森林浴ができる場所がある」というので、その場所へ連れて行ってもらうと、住宅地の傍らにちょっとした森が現れました。

         

緑のトンネルの中は、太陽の光が程よく遮断され、心地よい涼しさが漂います。例のごとく何か変わった植物はないかと足元を探していると、ツユクサに似た真っ白な花を発見!

         

この植物はツユクサ科ノハカタカラクサ。カタカナで書くとなんとも覚えにくく、舌をかみそうな名前ですが、「野+博多+唐草」と漢字で覚えればそんなに難しい名前でもないように思います。別名をトキワツユクサ(常盤露草)と言うようですが、そちらの方が覚えやすいかも知れませんね。

次は木に咲く花でーす


クチナシ(梔子)

2008年06月05日 | 植物のお話

         諫早市堂崎町付近にて

またまたおばあちゃんとお散歩してきました~お花をたくさん見つけたので、忘れないうちにアップしておきまーす

こちらはアカネ科クチナシ。青空に向かって真っ白な花をたくさん咲かせていました 太陽の光を浴びてとっても気持ち良さそうです

         

クチナシには八重咲きと一重咲きがあって、今回見つけたものは全て一重咲きでした。クチナシの実は染料になり、布を染めたり、料理の着色にも使われます。クチナシの実で着色する料理の代表選手は、お正月に食べる栗きんとん。今年のお正月に義母と一緒に作ったのですが、その時にクチナシの実を使うことを初めて知りました。これまで栗きんとんはサツマイモの色だと思っていたのですが、実はクチナシの実をサツマイモと一緒に茹でることによって、あの色鮮やかな黄色に染まるのです。茹で上がったときのサツマイモの変貌ぶりには本気で感動してしまいました 今度のお正月もまた作りたいなぁ~。ちょっと手間はかかりますけどね

         

元気なおばあちゃんとのお散歩はまだまだ続きまーす


環水平アーク

2008年06月04日 | いろんなお話

         5月31日(土)11時9分 諫早にて

その日はちょうど友人の結婚式当日。夕方5時からの披露宴パーティーの二次会で、友人とちょっとしたイベントをやろうということで、パソコンを使ってその準備をしていた時のこと。突然天体好きの義姉からお昼前に「いますぐ外に出てみて!」と電話があり、何事かと思って外に飛び出してみると、なんとちょっと反り返ったような珍しい虹が出ているではありませんか!

義姉は「彩雲」という現象だと教えてくれましたが、この現象を詳しく調べてみると、「環水平アーク(circumhorizontal arc)」または水平環・水平弧」といって、大気中の氷の結晶に太陽光が屈折し、ほぼ水平な虹が見える光学現象の一種なんだとか。結晶の並びが一定の条件を満たした場合に現れる珍しい現象で、普通の虹が太陽とは反対方向に現れるのに対して、太陽と同じ方向に現れるのも環水平アークの特徴。こんな虹もあるんですねぇ。なんとも不思議な光景でした 皆さんはご覧になりましたか?

太陽の光と大気中の氷の結晶が織り成す不思議な自然現象にしばし目を奪われ、心が洗われたような気がしたkero-keroなのでした

いじゅっち、教えてくれてありがとね~また何かあったら教えてね!