I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

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早春にまず咲く花 Mansaku

2006年02月26日 | 植物のお話

        このもじゃもじゃの正体は・・・!?

私の実家のお庭にはいろんな種類の植物が植えられています。決して大きなお庭ではありませんが、林業関係の父がいろんな所から持ち帰ってきた植物を母が次々と植えていった結果、多種多様な植物からなるお庭が出来上がったというわけです。先日そのお庭で不思議なカタチをした花を見つけました。
さて、その正体は…?

              

この花の正体はマンサク(満作)。日本各地の山地に生える落葉小高木です。まるで錦糸卵のような花びらは一つの花に4枚、ガクも4枚、雄しべも4つ。複雑そうに見えますが、以外と簡単なつくりなんですね~。マンサクという名前の由来は以下の二つの説があるようです。

①「豊年満作」→枝いっぱいに花を咲かせる様子が豊年満作に通じる。
②「まず咲く」→早春に真っ先に咲く。まずさく、まんずさく、…マンサク

なるほど、日本語っておもしろい(笑)。①はこの植物の様子を、②はこの植物の性質を表しているので、どちらも覚えておきたいですね!しかし②の方は明らかに東北弁のような…。

              

名前の由来もさることながら、この花のつぼみがまたおもしろいんです細長い花びらはくるくると巻いた状態で収納されていて、花が咲く時に次第にまっすぐに伸びていくのです。昔からある紙のおもちゃで、口にくわえて吹くとぴゅーっと伸びるやつ、あったでしょう?まさにあれです。
え?分からない!?うーん。あのおもちゃ、なんて言うのかなぁ??

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桜 Cherry Blossoms

2006年02月24日 | 植物のお話

        シナミザクラ&ミツバチ(見えるかな?)

今年初の桜の花を見つけましたでもこの桜、確かに桜の花のカタチをしていますが、どこか違う。まず第一に咲く時期が早すぎます。普通この辺りの桜は3月中旬頃から咲き始めるのに、この桜を見つけたのは2月21日。第二におしべがやたらと多くて長い。よく見かけるソメイヨシノとは明らかに違う。
さて、これは何という桜でしょう?

                

調べてみると、どうやらこの木はシナミザクラ(支那実桜)のようです。1877年(明治10年)頃中国より渡ってきたサクラで、実は食用となるようですが、いわゆるサクランボとはまた違います。サクランボの木はセイヨウミザクラ(西洋実桜・別名桜桃)で、ヨーロッパ原産のサクラ。かの有名な佐藤錦はこの種類です。サクラって日本原産だと思っていましたが、実はバラ科サクラ属の落葉樹で、中国・インド・北欧・東欧などにも多く自生しているそうです。種類は20~30種類もあり、日本にもっとも多くの種類があるとか。

ちなみに日本でよく見られるソメイヨシノ(染井吉野)エドヒガンザクラとオオシマザクラとの雑種で、幕末に江戸染井村(現在の東京都豊島区巣鴨や駒込辺り)の植木屋さんが広めた品種だそうです。ソメイヨシノが咲き始めたら写真を撮りに行きたいと思っていますので、このシナミザクラと比べてみてください。

最期にサクランボに関するエピソードを一つ。実は私、公園に植えてある桜の実をサクランボだと思って食べたことがあるんです。そしたらすご~く酸っぱくて食べられたものではありませんでした今回桜のことを調べてみて、サクランボの木の正体が別の品種だということがわかってスッキリ

皆さんも桜の実は食べないように気を付けてくださいね~

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ネコの気持ち Cats' Feelings

2006年02月22日 | いろんなお話

        遊ぼうよ~

昔から道ばたでネコを見かけるとつい声をかけてしまう私。小さい頃、ネコの気持ちも考えず近づきすぎた私は、ガブリと手を噛まれたことがある。噛まれた時はすごく痛かったし、すごく悲しい気持ちになった。「仲良くしたいだけなのに,どうして噛んだりするの?」って。でもその時から私はネコの気持ちを考えるようになった。ネコだってほっといてほしい時もあればかまってほしい時もあるのだ。


人と接する時も、ネコと接する時も、相手の気持ちを考えて行動しなければいけません。あのネコはそれを私に教えてくれたのだと勝手に思っています。今回は私が出逢ったネコ達の写真に私がその時感じたネコの気持ちを添えてみました

              

                 なにしてるの?

              

        ちょっと鼻がかゆいのよね~

              

                 かっこよく撮ってね ←そんなわけないか(笑)

              

        え…!?どうして近づいてくるの!?

              

                 ZZZZZ……

              

        いいお天気ね~

              

        あら、見てたの? 

いかがでしょう?こうして見るとネコも人と同じで十人十色、いや十匹十色。一匹一匹表情も違えば性格も違います。皆さんにはどんな表情に見えますか?

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母のふるさと Mother's Hometown

2006年02月20日 | 植物のお話

        函館 2004年5月撮影

私の母は北海道の函館生まれ。長崎県の五島列島出身の父とは、岩手県で出逢ったそうです。日本列島の北と南の血が混ざっている私はハーフといっても過言ではありません(笑)今日は母のふるさと函館を紹介したいと思います。

地元の人によると、函館のベストシーズンは6月。6月といえば長崎では梅雨時にあたり、ジメジメとした湿気に悩まされる時期ですが、北海道には梅雨なんてありません。長崎でいえばちょうど春のような季節にあたります。気温が徐々に上がり、長い冬に耐えた草花たちがここぞとばかりに一斉に花を咲かせます

              

まず目を引くのがこのシダレザクラ。ちょうどこの時期に見ごろを迎えます

      

              

こちらは左上からサカイツツジ・ドウダンツツジ・シャクナゲ(の類だと思われます)。三つとも同じツツジ科の植物ですが、色も形も様々なのですね

      

タンポポも野原一面に花を咲かせていました。ところで皆さん、この二つのタンポポの違いが分かりますか?よ~く見ると花の形も葉っぱの形も違います。左側はセイヨウタンポポで、名前の通りヨーロッパから入ってきたものです。今では日本各地に帰化し、在来種は駆逐されつつあるとか。外来種おそるべし!右側がエゾタンポポで、北海道から中部地方に生息するタンポポです。見分けるポイントはガク。セイヨウタンポポはつぼみの外側のガクが下向きに垂れています。葉っぱも横に広がっている感じです。この写真じゃちょっとわからないかもですね

              

こちらはつぼみのガクの形からセイヨウタンポポと思われます。小さい頃はよくタンポポの綿毛を飛ばして遊んでいましたが、このステキなカタチを壊すのがもったいないような気がしてそっとしておきました

              

鮮やかな紫色でまるっこい花が愛らしいこの植物はルリムスカリです。ヨーロッパ原産の観賞用の多年草植物で、函館ではよく見かけました。長崎ではあまり見ないような気がします。一目惚れしちゃいました

              

おなじみのチューリップも満開でした。眩しいくらいに明るい色合いです

          

函館の元町には美しい教会もたくさんあります。左はハリストス正教会(ロシア正教会)、右は聖ヨハネ教会(英国プロテスタント系教会)です。聖ヨハネ教会は上から見ると十字架の形をしているそうですよ

              

忘れちゃいけない公会堂。 元町にはたくさんの西洋建築物がありますが、この公会堂はその中でも代表的な建物です夜になると教会や公会堂はライトアップされて、昼間とはまた違った表情を見せてくれますよ

          

港の方へ下ると金森赤レンガ倉庫があります。レストランや雑貨屋さんなどいろいろなお店が入っていて、ランチやショッピングを楽しむことができます

              

そして函館といえば夜景函館に行ったら是非函館山からの夜景を見に行ってみてください。修学旅行シーズンは人が多くてなかなかロープウェイに乗ることができませんが、一見の価値はあると思います!

両親のふるさとが長崎と北海道であるということは私のちょっとした自慢です(笑)
二十歳そこそこで遠く離れた長崎にやってきた母の苦労は大変なものがあったと思いますが、もうすっかり長崎弁で明るく活発な母には本当に感謝しています

こうして写真を整理していたらまた函館に行きたくなってきました
今度はいつ行けるかなぁ~??

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あぐりの丘 Agri Hill

2006年02月18日 | いろんなお話

        牧歌的な風景でしょう?(2005年秋撮影)

ここは長崎市四杖町にあるあぐりの丘。駐車場代が200円かかるだけで、入園料は要りません。お弁当の持ち込みもできるので、動物や自然が大好きな人なら、ピクニック気分で一日ゆったり過ごせる場所だと思います

            くんくんくん…

ちょっとピンぼけですが、この日はウサギさんと触れ合うことができました。
私のデジカメに興味津々の様子

            なにかご用?

一方こちらのウサギさんはちょっとご機嫌斜め!?邪魔してごめんなさいね 

              

カモさんが湖の周りを仲良くお散歩中でした。結構接近できましたよおしりフリフリ歩いている姿がとても可愛かったので…

              

ついつい追っかけてしまいました(笑)「なんでついてくるの!?」って思われてたカモ…

              

こんなステキなお花にも出逢いましたこれはブルーサルビアだと思われます。この直後、みごとに刈り取られてしまいましたちょうど新しいお花に植え替える時期だったのでしょうね。あわてて撮った一枚です。今は何の花が植えられているのかな?

      

決して派手なアトラクションはありませんが、五感を使ってたっぷり自然を感じることができるあぐりの丘は、私のお気に入りの遊園地です。長崎の中心街からは車で30分くらいで行けるので、ドライブがてら立ち寄るのもオススメです地元の野菜や果物、自家製ウインナーなんかも購入することができますよ

もう少し温かくなったらお弁当を持って出かけてみようかな 

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マルバルコウソウ Marubarukousou

2006年02月17日 | 植物のお話

        ちとピンぼけ…

去年の秋、お散歩中にたまたま道ばたで見つけた花。とっても可愛い花だなぁと思って写真だけ撮っていたのですが、つい先日別の植物の名前を調べている時に、偶然この花の正体を知りました。

名前はマルバルコウソウ。ヒルガオ科ルコウソウ属で、熱帯アメリカ原産の1年草だそうです。そういえば花の形がヒルガオに似てますよね!もともとは観賞用だったらしいのですが、今では野生化して、ちょうどコスモスが満開になる時期にあちこちで見ることができます。写真で見ると大きく見えますが、ヒルガオと比べるともっと小振りな花です。

まるで緑の草原を彩る鮮やかなイルミネーションのようなマルバルコウソウ
きっと皆さんもどこかで見たことがある花だと思います。舌を噛みそうな長~い名前ですが、是非覚えてあげてくださいね

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ゴンズイ Gonzui

2006年02月15日 | 植物のお話

                波佐見の自然 Nature in Hasamiより

以前紹介したこの実の正体がわかりました。
この変わった実の付き方をしている植物はゴンズイといいます。
(漢字では権萃と書きますが、これは当て字だそうです)
関東以西に分布し、山野の林にはえる落葉小高木で、高さは3~6mほどです。
名前の由来はよくわかりません。見た目と違って意外といかつい名前です。
ゴンズイって私のイメージとしてはこんな感じ(笑)→

私が見た時はすでに葉が枯れ落ち、実もこのような状態でしたが、初め肉質の赤い実をほおずきのように膨らませ、それがはじけると中から光沢のある黒い実が1~3個顔を出すそうです。とてもユニークな形をしていますよね
今度ははじける前の赤い実を見てみたいです。

とりあえず、お知らせまで

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春の気配 Spring is Coming

2006年02月14日 | 植物のお話

        ヤツブサウメ

朝晩はまだまだ冷え込みますが、今日はまるで3月下旬から4月上旬くらいの温かい一日でした。そんなぽかぽか陽気の中、私が通った高校がある長崎県諫早市の多良見町で、一足早い春の兆しを見つけました。

昨年合併によって西彼杵郡から諫早市になった多良見町は、ミカン栽培が盛んで、甘くて美味しい「伊木力ミカン」で有名な町です。町のイメージキャラクターも、頭がミカン「たらみ」という文字の入ったランニング短パン姿の少年(?)です。高校時代そのキーホルダーをカバンにつけていたほど、私はそのキャラクターが大好きでしたその多良見町にある「中里湖畔公園」という公園で、鮮やかなピンク色をした梅の花が咲いているのに気が付きました。

              

まだまだつぼみの方が多かったのですが、今日の陽気に春の訪れを感じたのか、いくつかのつぼみが開いてしまったようです。真っ青な空を背景に、ピンク色の花がより一層鮮やかに写りました。

              

多良見といえばミカンというお話をしましたが、この公園の片隅にもミカンがたわわに実っていました。実が黄色くてちょっと大きめだったので、これはおそらくハッサクだと思われます。これまた黄色い実が青空に映えてステキでした公園の敷地内にミカンの木があるなんてなかなかないですよね。とても多良見町らしい風景です。

              

この公園には気になるものがもう一つありました。それがこのお地蔵さんです。とても穏やかな顔をしていますが、なぜか目をつむって右耳を手で押さえています。「見ザル・言わザル・聞かザル」といった感じでしょうか??しかしどう見てもサルではないですよね。服も着てるし…。とくに何の説明もなかったので、何を意味しているかは謎です。みなさんにはこのお地蔵さんがどんな風に見えますか?

長崎は明日からお天気が崩れそうです。しばらく雨が続きそうだなぁ

久々にお裁縫でもしてみようかな…

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白木峰 Shirakimine

2006年02月09日 | 山のお話

           うっすら雪化粧した雲仙普賢岳(白木峰より) 

雪や雨が降った日の翌日は、大気中の塵が流されて、空気が澄み渡るそうです。今日はまさにそんな一日でした。あまりにも空がきれいだったので、五家原まで湧き水を汲みに行った帰りに白木峰高原に立ち寄ってみると、そこには予想以上に美しい景色が広がっていました

                           

こちらは五家原岳。ここから見ると雪が積もっているようには見えませんが、実際に車で走ってみると、まだ雪がちらほらと残っていました。五家原の山頂から見る景色もきれいなのですが、テレビ塔がたくさん立っていて景観を損なってしまっているところが玉に瑕。去年の秋、雲仙方面の写真を撮ろうと思ったら、鉄塔や電線が邪魔でうまく撮れませんでした

                              

この写真を撮った時、たしかまだ夕方5時くらいだったのですが、真っ青な空に真っ白な月がすでにぽつんと浮かんでいました。写真で見ると一番星みたいです。三味線のバチのようなモニュメントは、近くで見るよりこうしてちょっと離れて見た方がステキ

              

これは桜の木です。今は葉を落とし、枝だけになってしまっていますが、あと2ヶ月もすると美しい開花の時期を迎えます。今まさにその準備をしているところなのでしょう。あぁ、桜の季節が待ち遠しい!  ここにも月が出てるのわかります??

              

これはヤシャブシ。開く前の松ぼっくりと似たような形をした実をたくさんつけています。この実にはタンニンが多く含まれ染料になるそうです。確か黒っぽい色に染まるんじゃなかったかな?草木染めにも挑戦してみたいなぁ

              

白木峰は国立諫早少年自然の家の近くにあって、春は一面黄色い菜の花畑に、秋は色とりどりのコスモス畑に変身します。冬の白木峰は、訪れる人も少なく寂しい感じもしますが、だれもいない静かな高原も私は好きです。ここから見える美しい風景を独り占めできるので(笑)

桜の季節になったらまた来てみようかな。その頃はきっと多くの人で賑わってるだろな。春の景色を想像してすでにワクワクしているkero-keroなのでした 

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西海市大瀬戸町 Oseto-cho in Saikai-shi

2006年02月07日 | いろんなお話

               大瀬戸町の海 左から平島・江島・松島(だと思われます

去年、長崎県西彼杵半島北部の西彼・西海・大島・崎戸・大瀬戸の5町が合併し、西海市が誕生しました。大瀬戸町は海あり、山あり、滝ありと、私好みの自然豊かな町です。にもかかわらず、不覚にも私にとってはまだまだ未開拓の地先日用事があって大瀬戸町を訪れたのですが、今回は寄り道をする時間がなく、国道202号線から海の写真だけ撮ってきました。

              

ここは雪浦海浜公園。白砂青松の美しい浜で、夏になるとたくさんの海水浴客で賑わうそうです。雪浦地区で行ってみたい所はつがね落としの滝。「つがね」とはカニのことで、おそらくたくさんのカニに出逢えるのではないかと思っています
工芸も盛んだという噂を聞いたので、川沿いを歩いて散策するのも楽しそうです。

                

国道202号線はサンセットオーシャン202と呼ばれ、ここから見る夕景は本当にステキです。蒼い海を真っ赤に染めながら水平線に沈む夕日は、まさに言葉にならない美しいさ夕日好きな方には絶対オススメです。今度は夕景の写真を撮って紹介できたらと思います

長崎市内から大瀬戸町へは車で約1時間半。高速道路は通っていないので、左手に海を眺めながら下道を走ります。南長崎からは昨年12月に開通した女神大橋(通行料100円)を通ると便利!長崎市街を通らずに、一気に西彼杵半島に渡ることができます。時には自然を感じながらのんびりドライブもいいですよぉ

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今が満開! Now It's in Full Bloom!

2006年02月06日 | 植物のお話

                野母崎水仙の里公園にて

今年は例年より開花の時期が遅かった野母崎水仙の里公園のスイセン達。毎年1月の初めに行われる水仙祭りの時にはほとんど咲いていませんでしたが、2月に入った今、まさに満開の時を迎えています

                         

スイセンの英名はnarcissus。ギリシャ神話によると、ナルキッソス(ナルシス)という青年が水面に映る自分の姿に恋し、その姿に触れようとして泉に落ちてしまいました。その後、泉の周辺にスイセンの花が咲いたことから、ナルキッソスの生まれ変わりだといわれています。確かに、頭を垂れて咲いている姿は、水面をのぞき込むナルキッソスの姿を思わせます。ちなみに花言葉は「自己愛」で、「ナルシスト」の語源ともなっています。

              

スイセンの花は見た目も美しいのですが、その香りもまたすばらしい花です。展望台に続く階段を上っていると、いつの間にかその芳香に包まれ、とても幸せな気持ちになりますこの時期は風が強くてとても寒いので、野母崎へお出かけの際は防寒対策をしっかりしてお出かけくださいませ。
たくさんのスイセン達が迎えてくれますよ

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波佐見の登窯 A Kilm with Stepped Chambers in Hasami

2006年02月06日 | 陶磁器のお話

               ↑畑ノ原窯跡(復元)   波佐見町村木郷

波佐見に陶芸の技術が伝わったのはおよそ400年ほど前。豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に連れ帰った朝鮮の陶工達によって伝えられたといわれています。タイトルにある「登窯(のぼりがま)」とは、上の写真のようにいくつもの部屋が階段状に並んでいる窯(階段状連房式登窯)のことで、江戸時代から昭和初期にかけて陶磁器を大量生産するために使われていたそうです。
内部の構造はこんな感じです↓

                        

                                    

しばらく波佐見町に住んでいたこともあり、焼き物の歴史に興味を持った私は、昔からの窯元が多く軒を並べる中尾山に何度となく足を運びました。そこではお気に入りの窯元で器を購入したり、地元の人たちといろんなお話をしたり、昔の窯跡を訪ねたり。自然もたくさん残っていて、訪れる度に四季を感じることができるステキな場所です。そこにある中尾上登(なかおうわのぼり)窯跡は、今は畑や民家になっていて案内板がないと気づかないような所ですが、全長が160メートルもあり、世界最大規模の登窯といわれてきました。

    

  中尾上登窯跡                     ↑高温で焼けた跡?

ところが今、それよりも大きな規模の登窯が発掘されているというのです。その名も大新窯(おおしんかま)跡四季舎の気さくなおじさんに場所を教えてもらい、最近作られたと思われる表示をたどっていくと、竹藪の方へ入っていきます。本当にこんな所にあるのか?と思いながらもさらに表示をたどっていくと…

              

ありました
畑ノ原の登窯とは比較にならないほど一つ一つの部屋が広く、写真にも入りきれません。たまたま発掘調査中の方がいらっしゃったのでお話を伺ったところ、幅約8メートル、奥行き約5メートルの部屋が階段状に39室も並んでいるとか。全長は170メートルを超え、その大きさからこの大新窯跡が世界最大規模の登窯であると推測されるそうです
窯の中にはいろんなものが落ちていました。その名も、タコハマ・ヌケ・トチン

        

        
               ちょうど回収される寸前でした

       

○の中のようにヌケやトチンの上にタコハマをのせ、4つの足の部分に茶碗を1つずつ並べたものを部屋にズラリと敷き詰め、一度に大量の茶碗を焼いたそうです。ヌケやトチンが安定するように、当時床には砂が敷き詰められていたそうです。 

同じ登窯でも畑ノ原登窯と異なるのは屋根の素材。畑ノ原登窯は土でつくられているのに対し、大新窯は全て煉瓦(トンバイ)でつくられていたそうです。現存する同じつくりのものが永尾郷にあるこの智恵治(ちえじがま)窯跡で、この窯は昭和初期まで使われていたそうです。近くで見ると結構大きい!

 

下の写真は部屋と部屋の間にある壁。火はこんな感じで通炎孔を通って下から上の部屋へと上っていきます。下の部屋から順に焼き上げていく仕組みです。全部の部屋が焼き上がるのに2ヶ月くらいかかったとか。長いなぁ

                

陶磁器を焼くのに欠かせないのが窯焚き職人。窯焚き職人のお仕事は窯の温度調節です。下の部屋がある程度に達すると、次の段の火床に薪をバンバン投げ入れ、窯の温度をどんどん上げます。これを「攻め焚き」というそうです。幅8メートルの部屋の入り口は片側にしかなく、焚き口といわれる狭い穴から火床に向かって均等に薪を投げ入れる様はまさに神業調査員さんのお話によると、シュートとカーブを使い分けて薪が交互に並ぶように投げていたとか火加減によって作品の出来が決まるので、熟練した職人さんはかなり尊敬されていたそうです。

    

これらは窯から出てきた失敗作。焼成中に歪んでしまったり割れてしまったり。窯から出てくるまで失敗か成功か分からないのが焼き物の醍醐味、なのかな?
でも長い時間かけて作ったのに、窯から出てきた時に失敗していたらショックだろうなぁちなみに右側のお茶碗の絵柄は筆先を二つに割って描いた柄だそうです。絵付け師さんも筆使いをいろいろと工夫していたのですね江戸時代に波佐見で大量につくられたこのような茶碗は「くらわんか腕」といって、全国各地で広く愛用されていたそうです。

         

        

陶磁器の生産が始まって数百年経った今も、波佐見の職人さん達はその伝統を守りつつ、日々新しいものを作り出す努力をされています。手作りの陶磁器を見ていると、色も形も絵柄も一つ一つ違って、職人さん達の個性や人柄を感じます。もともとは水と土と火から人によって生み出された焼き物は、まさに人と自然とのコラボレーション昔の人ってすごい!

今回は人のすばらしさとあたたかさを感じた旅でした。中尾山で出逢った皆さん、いろいろと楽しいお話をありがとうございましたまた伺います!

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波佐見の自然 Nature in Hasami

2006年02月03日 | いろんなお話

               タケコプター?キノコとシダのコラボレーション

東彼杵郡波佐見町は、佐賀県との県境に位置する焼き物で有名な町。のどかな田園風景が広がる緑豊かなこの町で、たくさんの自然と出逢ってきました。

          

 これは一体何の実でしょう?太陽の光を浴びてキラキラと輝いています

           

オオイヌノフグリが咲いていました。春はもう目の前ですね                                                                     

          

何の木か分かりませんが、サルスベリのように木肌がツルツルしています。根っこの下から他の植物が負けじと伸びているところがすごい

                 

柿の実がまだたわわに実っています。まるで花火みたい!

                     

はい!でました!私の大好きな数珠玉です

波佐見町永尾郷にある智恵治窯跡の側に小川が流れていて、その小川に寄り添うようにひっそりと生息していました。もともとイネ科の植物なので水辺を好むようです。秋に見たものと違い、葉がすっかり枯れ、実の数も増えていました。今回は少しだけ実を頂戴してきたので、それを使って何か作れないかと思案中です。  作品ができたらまた紹介しますね!

次回は焼き物の町波佐見ならではの様子を紹介しますので、お楽しみに

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冬のお散歩 Walking in Winter

2006年02月01日 | 山のお話

                ↑ヤブムラサキ

旧三和町の元宮公園の駐車場にのぼる途中、仙人草の髭もじゃ姿を探しながら歩いていると、いろんな植物たちがそれぞれ違った色のカラフルな実をつけているのに気がつきました。
          
         

   ↑イズセンリョウ            ↑シロダモ                     

       

     ↑フユイチゴ                           ↑ノイバラ  

                       
                      

          ↑クロガネモチ

       
   ↑ヘクソカズラ              ↑ナンキンハゼ

紫・白・黄・赤・赤・赤・黄・白・・・
やっぱり赤が一番人気のようです
それにしても、どれもきれいな色をしています。冬の山ではあまり花を見ることはできませんが、このように色づいた実はまるで宝石のようにその美しさを放っています。父の協力により、全ての名前がわかりましたちなみにシロダモは赤い実をつけるのが一般的で、黄色い実をつけるのは稀だそうです。

         

         

公園にたどり着くと、他にもたくさん植えられている中、一本だけ花を満開に咲かせている木が私の目の中に飛び込んできました。まるでそこだけスポットライトを浴びているようです。下に落ちているものでさえ、こんなに見事な咲きっぷりです

これはサザンカなのか?はたまたツバキなのか?

このような花を見るといつも疑問に思うのですが、皆さんはどちらかわかりますか?その違いを少し調べてみると、以下のようなことがわかりました。

1.サザンカはツバキ科
2.サザンカは一枚ずつ花びらを落とすのに対し、ツバキはまるごと花を落とす。
  (ツバキは花びらや雄しべの根元がくっついているため)
3.中国語ではツバキのことを「山茶花」といい、「椿(ツバキ)」は日本の国字で   ある。
4.サザンカは秋から初冬にかけて花を咲かせるのに対し、ツバキは初春に花を   咲かせる。

…ということは、これはツバキ?
中間種も存在するため例外はあるということでしたが、特に2の花の落ち方からすると、おそらくツバキと思われます

結局仙人草には出会えませんでしたが、冬のお散歩の楽しみをまたひとつ覚えることができたkero-keroなのでした

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