
樫之浦漁港にて
「大和撫子(やまとなでしこ)」と言えば、古来から日本女性の清楚な美しさを表す言葉。五島では今そのナデシコの花が満開の時を迎えています
港を散歩しながらふと目を降ろすと、碇をつなぐロープの隙間からピンク色の花がのぞいているのに気が付きました。「何の花かしら?」と近づいてみると…
ナデシコに似た小さな濃いピンク色の花が、まるでアジサイのようにびっしりと咲いていました その時は分からなかったのですが、後で調べてみたところ、どうやらこの植物はナデシコ科のフジナデシコ(藤撫子)であるらしいことが判明!花の色が藤色であることから「フジナデシコ」という名前がつけられたそうですが、実際は藤色というよりはむしろピンク色です。葉が多肉質で、光沢があるのは、海岸性植物によく見られる特徴で、海の近くに生息することからハマナデシコ(浜撫子)とも呼ばれています。
こちらは勘次ヶ城で見つけたナデシコ。最初はこちらの方がハマナデシコだと思っていたのですが、どうやら同じナデシコ科のヒメハマナデシコのようです。
フジナデシコと比べると、こちらの方が淡いピンク色をしています。環境によって色の変化があるのかも知れませんが、ヒメハマナデシコの方が藤色に近いような気がします。ちなみに、今回分かったことですが、英語の“pink”はこのナデシコの花に由来するのだとか。つまり、この花をpinkと名付けた後、この花のような色がpinkと呼ばれるようになったというわけです。ナデシコの色は元祖ピンク色なのです
ピンク色の由来となったナデシコの花。もしかしたら花が由来になってできた色の名前って他にもあるのかも知れません。そう考えると花を観察するのがますます楽しくなってきたkero-keroなのでした
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