I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

大草でみかん狩り~!

2007年11月29日 | 山のお話

          松井さん家のみかんです

11月17日(土)、母と大草(おおくさ)にみかん狩りに行ってきました 

          

母のママさんバレー仲間のご友人が大草でみかんを作っていて、収穫の手伝いをして欲しいということで、最初は母だけが行くことになっていたのですが、私もその翌日まで実家に滞在することになっていたので、一緒に大草のみかん農家におじゃますることになりました。朝6時に起きて母と二人分のお弁当を作り、7時半に諫早を出発!

          

母の友人の車でたどり着いたみかん畑は、大村湾が見渡せるステキな場所にありました!右手には長崎空港、左手にはわずかではありますがハウステンボスを望むことができます。ちょうどこの日はお天気も良くて、絶好のみかん狩り日和でした

        

みかんを枝から取るときは、二度切りといって、一度目は枝を少しだけ残して切り、二度目は手に持って残りの枝を根っこから切り落とします。これは籠に入れたときに他のみかんを傷つけないため。取ったみかんは、枝にぶら下げられるようになっている紐のついた籠に入れておき、たくさん溜まったらコンテナへ運びます。

          

捥ぎたてのみかんは、長く時間を置いたものより数段フレッシュで、皮をむくだけで辺りにみかんの爽やかな香りが広がります。甘さの中にもちょっと酸味があって、とっても美味しかったですよ~

                 

このみかん畑は段々畑になっているので、平地にあるみかん畑に比べると収穫は大変です でも他の果物でもそうですが、みかんは水分が少ないほうが甘みが強くなるため、このような斜面にある方が水はけがよく、美味しいみかんが育つのだそうです。農家の松井さんの話によると、梅雨が過ぎると地面に黒いビニールを張り、なるべく水を吸わせないようにするんですって。そこまでするとは知りませんでした

          

実の小さなものは、今取ってしまうと規格外となり販売できなくなってしまうそうですが、こちらでは12月いっぱいまで枝につけておいて、完熟するまで待つのだそうです。そしてお正月用に完熟みかんとして化粧箱に入れて販売すると、いい値段がつくのだとか。ちなみに大きさはもうこれ以上変わらないんですって!何気なく食べてたみかんですが、私たちが美味しいみかんを食べられるのは、農家の方の知恵と努力があってこそなのですね

 

          

収穫作業は朝8時から始まり、10時に小休憩、12時にお昼休憩、15時に小休憩、16時に作業終了と、3度の休憩を入れながら行いました。海と山を見渡せるみかん畑で、松井さんが淹れてくださったコーヒーを飲みながら、甘いものをちょっとほおばると、疲れがスーッと抜けていくようです。

          

今年はみかんの生り年だそうで、一本の木には約1000個ものみかんがなっているのだそうです。松井さんのみかん畑はこの辺り一体に7箇所もあるらしく、とてもじゃないけど2人では手が足りません。大草の農協に行くとみかん収穫のアルバイトを募集しているそうなので、みかん狩りをやってみたい方は農協を尋ねてみてはいかがですか?ちょっと腰が痛くなったりしますけど、楽しいですよー


秋の雲仙 ~旧友との再会~

2007年11月29日 | 山のお話

          雲仙の仁田峠で見つけた紅葉

11月16日、2人の旧友と再会してきました。

一人は先日アメリカから完全帰国したsatomin。高校時代の友人で、一昨年あたりからmixiを通じて数年ぶりに連絡を取り合うようになり、去年は福江島にも遊びに来てくれた自然派仲間です。そしてもう一人は、中学時代の友人rookくん。彼とも去年mixiを通じて繋がったのですが、実際にはもう10年以上も会っていませんでした。今回はsatominと雲仙の紅葉を見に行こうと思っていたので、彼のmixiの日記から、彼が今島原に住んでいて、雲仙でもよく野外活動をしていることを知っていた私は、彼に連絡を取り、satominと一緒に雲仙の仁田峠で合流することになったのです

          

お昼頃にsatominをひろって、コンビニでお昼ご飯を買い、車の中で食べながら雲仙を目指してLet's go!雲仙には何箇所も上り口があるのですが、今回はナビが示すとおりに千々石の別所ダム方面から上ることにしました。その途中に、千々石の棚田を望む展望台を発見!今は時期はずれですが、稲刈りの時期はすごくきれいだろうなぁ~ 

                 

この展望台からは普賢岳も望むことができます。あいにくこの日は少し曇っていたので、あまりきれいには見えませんでしたけど、晴れた日はなかなかいい眺めだと思いますよ~。

          

展望台の脇にあるお堂の中には、ピンクのうさぎちゃんの前掛けをした3体のお地蔵様が お地蔵様にはちょっと可愛すぎるかも?

                 

雲仙の仁田峠循環道路(やっぱり770円とられました)を通り、仁田峠の駐車場で、愛犬ルークを連れたrookくんと10数年ぶりに再会!かなり久しぶりだから分かるかな~と思っていたけど、全然変わってなかったのですぐに分かりました(笑)。

          

再会の挨拶もそこそこに、雲仙の紅葉が見たかったので、3人と1匹でちょっとだけ雲仙を散策することに。あちらこちらで赤や黄色に染まる木々に目を奪われながら、気が付くとあざみ谷まで着いていました。紅葉した落ち葉で敷き詰められたフカフカのあざみ谷にあるベンチに腰を下ろし、懐かしい話に花を咲かせながら一休み。毛の長いボーダーコリーのルークは、枯葉を体中に絡ませながらも、とっても気持ちが良さそうでした。rookくんによると、体についた草や葉っぱはいつの間にかきれいに取れているんですって。きっときれい好きなのね

あざみ谷でUターンして、再び仁田峠の駐車場に着くと、rookくんが車の中からコーヒー豆を取り出し、ミルの中に入れ、satominに手渡しました。なんと次の場所でコーヒーを淹れてくれるというのです。お互いの車に乗り、rookくんの車の後を付いて行く間、助手席に乗っているsatominはミルをゴリゴリ。コーヒーの爽やかな香りが車いっぱいに広がります。

          

そして辿り着いたのは瑞穂町にある岩戸神社。大きな杉の老木が何本もそびえ立つ、とても静かで神秘的な場所です。そのふもとで湧き水を汲み、rookくんはさっそくコーヒーの準備をしてくれました。その間、好奇心旺盛の私とsatominは、あっちをウロウロ、こっちをウロウロ。

          

『岩戸』という名前のとおり、ここには大きな岩壁があり、切り立った巨岩の穴には神々が祀られています。神秘的な雰囲気が漂っているのはそのせいでしょうか。

                 

岩の上から流れてくる清水は、雨の多い時期には小さな滝のように流れるそうですが、この時はポタリポタリと雫が滴り落ちる程度でした。

          

森の中にひっそりと佇む東屋の中で、ひとときのコーヒータイム。温かいコーヒーのぬくもりが心の中にまで染み渡るような、とても優しい時間でした 急なお誘いだったのに、わざわざ雲仙まで足を運んでくれ、とっておきの場所でコーヒーまでご馳走してくれたrookくんに感謝!本当にありがとう。一緒に行ったsatominとrookくんは初対面だったけど、satominもrookくんと仲良くなれて本当によかった。こんな風に友達と友達が繋がっていくのってなんだかうれしいな 私にとっても今年はいろんな人たちと再会できた年。年末もまた旧友たちとの再会が待っているかも

年末もワクワクしっぱなしのkero-keroなのでした


友泉亭(福岡市)

2007年11月29日 | いろんなお話

          日本庭園を眺めながら・・・

        

一泊二日(…の予定だった)の大相撲観戦福岡ツアーで最後に訪れたのは、福岡の城南区にある友泉亭(ゆうせんてい)公園。黒田家六代藩主継高公が江戸時代中期に別荘として設けた由緒ある『友泉亭』を、昭和56年に福岡市が歴史公園として新たに整備したものなのだそうです。園内には、『如水庵』と『章山庵』の2つの茶室があり、美しい日本庭園を眺めながらお茶をいただくこともできるようになっています。

          

          世に堪えぬ 暑さも知らず 湧き出づる 泉を友とむすぶ庵を

これは藩儒(藩主に仕える儒者のこと)竹田定直が撰んだ久世通夏(くぜみちなつ)が詠んだ歌で、『友泉亭』という名はこの歌にちなんでいるのだそうです。扇風機やエアコンなどがなかった時代には、湧き出でる水が何よりも涼を感じさせるものだったのでしょうね。    

1ヘクタールの園内には7000本もの樹木が植えられていて、中には樹齢300年を越えるキンモクセイもあるのだとか。他にもシイ・カシ・イヌマキなど様々な樹木を見ることができます。ちなみに右の写真は柿の葉です。柿の葉もこんなにきれいに紅葉するんですね

          

池の中を見ると、たくさんの色鮮やかな鯉が悠々と泳いでいました。私たちが池のほとりに近づくと、餌をくれると思ったのか、みんな一斉に近づいてきましたよ。すごい勢いだぁ~ 

          

さらにさらに、池の鯉たちをじっくり観察していると、人の顔をした鯉を発見 昔流行った人面魚ってやつです(笑)。ちょっと笑っているように見えませんか?でも実はコレ、鯉の鼻の穴が人の目のように見えているだけなんです。よく見たら分かることなのに、あの頃あれだけ騒がれたのはどうしてだろう・・??でもこんな風に人の顔っぽく見える鯉は数が少ないので、見つけたときはちょっと嬉しくなっちゃいましたけどね

          

四季の移ろいを感じながら、ゆったりとした時間を過ごすことができる友泉亭。日本庭園とは、元来日本人の中にある四季を愛でる心が創り出した芸術作品とも言えるのではないでしょうか。こんな大きなお庭は無理だけど、私もいずれは四季折々に表情を変えるお庭のあるお家に住みたいなぁ

なーんて夢を見ているkero-keroなのでした

この後、aiちゃんに友泉亭の近くにある姉の家に送ってもらい、約1年ぶりに会った姉としゃべっているうちに諫早に帰れなくなってしまい、結局福岡にもう一泊してしまいました aiちゃん、今回は慣れない道をたくさん運転してくれてどうもありがとう!また一緒にステキな場所を探しに行こうね!もちろん大相撲観戦も

 

友泉亭

場  所:福岡市城南区友泉亭1番46号
電  話:092-711-0415
時  間:9:00~17:00
定休日:月曜日
入園料:大人200円 小人100円


前原散策 ~白糸の滝~

2007年11月27日 | 山のお話

                 落ち葉と滝

千如寺大悲王院で、すばらしい観音様と美しい大楓を堪能した後は、同じ前原市にある白糸の滝へ向かいました

          

白糸の滝の周辺は、『白糸の滝ふれあいの里』として整備されていて、駐車場も広々としています。この日はあまりお客さんはいませんでしたが、夏は「そうめん流し」なども楽しめ、涼を求めてくる人たちで賑わうのだそうです。滝といえば、車を停めて山の奥のほうまで歩いて見に行くというイメージがありますが、ここの滝は駐車場から歩いてすぐのところにあるので、誰でも気軽に見物することができるんですよ~

          

白糸の滝と初めてのご対面!その名の通り、まるでたくさんの白い糸が滑り落ちるように水が流れ落ちてきます。その落差は24メートルで、滝つぼの近くまで行くとなかなかの迫力です。滝を見るのが大好きな私ですが、福江島には大きな滝がないのでちょっと滝に飢えてたんですよね。こうして白糸の滝に出会えたのがうれしくてうれしくて、冷たい岩の上に座り、しばらくぼーっと眺めてしまいました。

 

この滝のもう一つの見所は、樹齢300年以上の萬竜楓(ばんりゅうかえで)。滝つぼの前に3本、滝の上にもう1本、それぞれが美しく紅葉し、白糸の滝に色を添えます。

                 

水汲み場を発見しました!自由に汲んでもいいようで、ポリタンクを持った人たちが水を汲みにきていました。近くにこんな場所があれば私もしょっちゅう汲みに来るのにな~。

                 

ふれあいの里の敷地内には、滝の観音が祀られている『小蔵寺(おぐらじ)』というお寺もあります。

         

本堂の脇に二頭の獅子が立っていたのですが、この獅子たちはどちらも口を開けていて(普通は阿吽の形で、片方が口を閉じている)、しかも右の獅子の足元には子どもの獅子がじゃれ付いています。顔はちょっと怖いけど、可愛い子どもをあやす親獅子なのでしょう。日本でよく見る獅子狛より、上海で見た獅子に良く似ていました。

          

自然が織り成す四季折々の風景。この美しい自然を見て心休まらない人はいないでしょう。 今回初めて前原を散策してみましたが、かなりお気に入りの場所となりました

やっぱり私は街より里が好きだな

また違う季節に前原を散策してみたいkero-keroなのでした

 

白糸の滝ふれあいの里

場  所:福岡県前原市白糸460-6
電  話:092-323-2114
駐車場:有り


前原散策 ~雷山編~

2007年11月22日 | 山のお話

          樹齢400年の楓の木

相撲観戦の翌日は、aiちゃんと2人で前原方面にドライブに行ってきました

前日の夜、2人で福岡周辺の紅葉スポットを本やインターネットで探していると、前原市にある雷山千如寺大悲王院がヒット!そこには樹齢400年の大楓があり、今まさに紅葉の時期を迎えているとのこと。さらにその近くに白糸の滝という美しい滝があることが分かり、「これは行くしかない!」ということで、2人で前原方面を探険することになったのです。

          

西九州道前原ICから車で約15分ほど山を登ったところに、そのお寺はありました。入り口を入るとすぐ、赤く色づいた樹齢400年の大楓が私たちを迎えてくれました 

          

拝観料400円(紅葉見学のみは100円)を払い、建物の中に入ると、そこから見えるのはまだ紅色に染まりきれず、様々な色が混じりあった大楓の妖艶な姿。見る角度によってその色と姿は見事に変化します。

                 

住職の話によると、今年は10年ぶりに本来の速さで楓の紅葉が進んでいるとのこと。台風で葉が飛び散ることもなく、枝葉がよく成長し、ゆっくりと気温が下がることによって、このような色彩豊かな紅葉が見られるのだそうです。急激に寒くなってしまうと、赤を通り越してすぐに黄色になってしまい、そのまま葉が散ってしまうのだとか。 私たちが訪れたのは11月14日でしたが、おそらく今頃は真っ赤に染まった大楓の姿が見られることでしょう

          

建物や紅葉もさることながら、日本庭園もステキでした。縁側に腰を下ろしてお庭を眺めていると、とても優雅な気分になります。

          

このお堂の中にある十一面千手千眼観世音菩薩がまた見事でした!残念ながらお堂の中は撮影禁止で、写真を撮ることはできませんでしたが、中では住職がお寺の歴史などを丁寧に説明してくださり、国の重要文化財に指定されている十一面千手千眼観世音菩薩も目の前で拝見することができます。

          

普段は大きな扉の中におられるのですが、説明をしてくださるときに住職が扉を開け、その荘厳な姿を現してくれます。その姿が見えた瞬間は、涙が出るほど感動しました。4.63メートルという高さにも驚きますが、それが白椿の一木からできていることにも驚きです。少々傷んではいるものの、何百年もの時を経てもなお美しい姿を保っているのですから、すばらしいとしか言いようがありません。一見の価値ありです!     

          

お堂を出て、さらに階段を上っていくと、表情豊かな五百羅漢像が私たちを待っていてくれました。

        

山の斜面にずらりと並んでいる羅漢像は、一体一体顔もポーズも違っています。中には子どもを肩に抱えている像や怒っているような格好をしている像もあります。もしかしたら自分にそっくりな像もあるかも!?

        

以前はたくさんのお寺が建っていたという雷山。明治時代の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)という仏教排撃運動によって、そのほとんどが焼かれてしまったのだそうです。十一面千手千眼観世音像は、その難からかろうじて逃れたもの。もし、そのような運動がなかったら、この付近一帯には様々なお寺が建ち並び、もっと多くの文化財が残されていたことでしょう。雷山の美しい景観と悲しい歴史に触れ、また再びこの地を訪れたいと強く思ったkero-keroなのでした

 

雷山千如寺大悲王院

場所:福岡県前原市雷山626
電話:092-323-3547

ホームページもあります→『千如寺大悲王院』     


初めての相撲観戦!

2007年11月21日 | いろんなお話

          福岡国際センター

以前から一度は見てみたいと思っていた大相撲。ついに見に行ってきました!

昨年、ご縁があって尾上部屋の三人の力士さん達とお食事をする機会があり、それ以来相撲の世界が気になっていた私。間近で見るお相撲さんは、私が思っていたよりすごく筋肉質で、肌がきれいで、鬢付け油の香りがほのかに漂い、なんともステキな人たちでした その時の話を、この夏島に遊びに来てくれた友人のaiちゃんにしたところ、なんと彼女も相撲ファンであることが発覚!!しかも現在福岡に住んでいるaiちゃんは、九州場所も何度か見に行ったことがあるとのこと。「私も見に行きたい!」ということで、今年は一緒に観戦させてもらうことになったのです

            

九州場所が行われているのは、博多埠頭の近くにある福岡国際センターというところ。入り口を入ると、東関親方(元高見山)がでーんと座っていて、ニコニコしながらチケットを切ってくれましたよー aiちゃんの話によると、いつもどこかの部屋の親方がチケットを切ってくれるんですって!さらに一般客の入り口のすぐ隣に力士達の入り口があるので、着物を着た大きな力士達が入っていくのを間近に見ることができます。これは九州場所ならではのようですよ。

          

私たちの席は『2人マス席』といって、お値段は9000円。座布団がちょうど4枚敷ける広さのところに、靴を脱いで、2人で座って観戦します。持ち込みは自由なので、ちょっとしたピクニック気分でお弁当とビールを持って、2時頃から入場しました。少し離れた場所でこのお値段なので、土俵の近くはもっと高いんでしょうね~

お相撲さんのことをよく関取といいますが、関取とは大相撲の番付で十両以上の力士のことで、幕内とは横綱・大関・関脇・小結・前頭の力士のことを指します。三役というと大関・関脇・小結のことで、平幕というと前頭のこと。十両より下の幕下の力士達は関取の付き人となり、関取たちの身の回りのお世話をするのだそうです。

                 

こちらは幕内力士達の土俵入りの様子。絹でできた色鮮やかな化粧廻しが土俵を彩ります

          

力士全員が土俵に上がったら、内側を向いて必ずやる決めポーズ!拍手を打ち、右手を挙げ、化粧廻しをつまみ、両手を挙げるという一連の動作は、横綱土俵入りの四股とせりあがりを簡略したものなんですって

          

こちらは横綱白鵬の土俵入り。横綱の土俵入りには雲竜型不知火型があり、白鵬は後者の不知火型。不知火型は、綱の輪が二つで、せり上がりのときに両手を広げるのが特徴なのだそうです。一方雲竜型は、綱の輪が一つで、せり上がりのときに右手を上げ左手を腰の辺りにつけます。ちなみにいろいろと問題のあった朝青龍は雲竜型ですが、今場所はその土俵入りを見ることはできませんでした 

          

勝負を判定するのは行司さん。行司はどちらが勝ったのかを軍配で示さなければいけません。行司にも力士のように階級があり、それによって服装が違います。最高位の立行司(たてぎょうじ)は短刀を差していて、軍配を差し間違えてしまった場合には切腹するいう決意を示しているのだそうです 知らなかったぁ~。でもこれまで切腹した行司はいないとのことですのでご安心を!

          

勝負審判が土俵の中へ集合!行司の判定に対して物言いがついたのです。行司さん、切腹の危機 いやいや、大丈夫。今回は行司さんの軍配通りでした

                 

登場するだけで場内を賑わわせてくれるのは、お茶漬けのCMでお馴染みの高見盛関 勝てば堂々と胸を張って帰りますが、負ければ下を向いてしゅんとしたまま帰っていくその姿がなんとも言えず、勝っても負けてもお客さんはみんなニッコニコ 本人はいたって真面目なんでしょうけどね!

        

この日の高見盛関はバッチリ勝ったので、胸を張っての退場でした その姿を近くで見たかったので、勝敗が決まってすぐ花道に走っていって待ち伏せしちゃいました。こんなに近くで力士を見ることができるは、これまた九州場所ならではのようですよ~

                 

全取組終了後に行われるのは弓取式(ゆみとりしき)。作法を心得た力士が土俵上で弓を受け、勝者の舞を演じるのだそうです。原則としては幕下力士が行うもので、以前は「弓取式を行った力士は関取になれない」というジンクスがあったのだとか。もし弓を落とした場合は、手を土俵につくと負けとなり、縁起が悪いことから、足の甲で拾うのだそうです。ちなみに土俵の外に落ちた場合は呼出(よびだし)が拾って手渡すんですって。こだわりがあるんですね~。

          

ロビーではいろいろなグッズやお菓子、ビール、ちゃんこなどが販売されています。温かいちゃんこ、おいしかったなぁ~

          

弓取式が終わって外に出ると、どこからともなく太鼓の音が聞こえてきました。よくよく見ると、矢倉の上でひたすら太鼓を叩いている人がいます!太鼓を叩くのは呼出さんの仕事で、他にも力士の紹介(呼び上げ)や土俵の整備、拍子木打ちなど様々な仕事があるようです。ちなみに力士の髷を結うのは床山(とこやま)さん。相撲界の中にも様々な職業があるものですね。

興味は持っていても、なかなか観戦するまでには至らなかった大相撲。aiちゃんのお陰で本物の相撲の空気を味わうことができたし、力士たちの取組以外にも見るものがたくさんあることを知りました。本当にありがとう~♪また一緒に見に行こうね!


県民の森の紅葉

2007年11月18日 | 山のお話

          黄色いカエデもきれいです

県民の森でたくさんの「もみじ」を見つけました

紅葉する樹木の代表選手は、誰もが知っているこのカエデ。葉が蛙の手に似ていることから、「かえるで」→「かえで」と呼ばれるようになったと言われています。一般には「もみじ(紅葉・黄葉)」とも呼ばれますが、実は「もみじ」というのは紅葉した草木の総称。つまり、カエデ以外でも紅葉または黄葉した樹木の葉はすべて「もみじ(もみじば)」なのです。

          

カエデに負けないくらい見事に紅葉していたのはヌルデ(ウルシ科)。伐採や倒木の後にいち早く生えるたくましい植物です。幹を傷つけて白い汁を採り、塗料として使っていたことからその名がついたと言われています。

          

この植物の特徴は、葉の軸に翼(よく)があること。ぱっと見では分かりませんが、よく見ると茎のような部分にも葉っぱのようなものがあります。実は私も父に教えてもらうまで全く気づきませんでした。ウルシの仲間ですが、触ってもかぶれることはあまりないとのこと。でも皮膚の弱い人はちょっと注意した方がいいかもしれませんね!

          

ナンキンハゼ(トウダイグサ科)の紅葉も見事です!緑、黄、橙、赤と様々な色が混ざり合っていて、とってもきれいです。ナンキンハゼの葉を見ていると、小学生の頃、ナンキンハゼの葉を点々塗りでいろんな色に塗って先生に褒められたことをふと思い出しました。褒められたことはいつまでも記憶に残っているものですね~

                 

明るい黄色に染まっているのは、タカノツメ(ウコギ科)。「タカノツメ」というと唐辛子を連想させますが、それとは関係なく、冬芽の形が鷹の爪を思わせるのでその名が付けられたのだそうです。薄暗い森の中でひときわ目立つ存在となっていました。

                 

明るい橙色に染まる樹木もありました。樹木専門の父が、持参していた樹木の図鑑で種類を調べていましたが、結局分からずじまい。一体何の木なんでしょうね~?

          

紅葉した樹木に目を奪われつつも、ふと足元を見ると、緑色の可愛らしいシダの葉っぱを発見しました!これはどうやらシシガシラというシダの赤ちゃんのようです。お正月の飾りに使われるウラジロとは葉の形が全然違って、ちょっと肉厚な感じです。

          

斑入りのちょっとおしゃれなシダを見つけました。野草担当の私が、シダの図鑑で調べてみたのですが、これまた名前が分かりませんでした。実はシダじゃなかったりして…
      
        

県民の森の中には、水車小屋や炭窯の跡などもあります。昔はこの山のあちこちで炭が焼かれていたらしく、その跡が今もなお残されているのです。時々このような場所に出くわすと、まるで数十年前の日本にタイムスリップしたような気分になります。

                 

歩いては樹木を見上げて立ち止まり、また歩いては足元の小さな草花を見つけて立ち止まる。見たことのない植物があれば、その場で小さな図鑑を開き、とりあえず、「どれどれ」と調べてみる。でも調べてみても分からないことの方が多く、「うーん、わからん!」「何なんだろうね!?」と諦めてはまた歩き出す。こんなことを二人して何度も繰り返すのですから、当然なかなか前には進みません。

          

でもそれが自然散策のおもしろさ。自然の中にあるものに触れ、一緒にいる誰かと驚いたり、感動したりすることで、その誰かと確実に繋がりあえるのです。

県民の森は、長崎県民にもあまり広く知られてないちょっとマイナーな場所ですが、四季折々に表情を変え、訪れる度に違った感動を与えてくれるステキな場所です。キャンプ場や天文台もあり、時々イベントも行われているようなので、興味を持たれた方はぜひ一度遊びに行ってみてください。HPはコチラ→『ながさき県民の森 ~森林からの便り~』


県民の森の植物たち

2007年11月17日 | 山のお話

          なんだこりゃ~!?

「何もない」と言われている場所ほど不思議なものがあるものです。

父と二人で県民の森を散策していて、まず最初に目に留まった植物は、ハマウツボ科のナンバンギセル(南蛮煙管)。ススキの葉の中にひっそりと隠れるように咲いていました。

                 

ナンバンギセルは、その名の通りキセル(煙管)を立てたような形をしています。形もさることながら、この植物のおもしろいところは、ススキ、ミョウガ、サトウキビなどの根に寄生するというところ。このような植物は寄生植物と言われ、葉緑素を持たず、光合成ができないため、他の植物に寄生して栄養分をもらっているのです。植物にもいろんな生き方があるものですね!

                 

こちらは秋の七草のひとつ、キク科のフジバカマ(藤袴)のように見えますが、どうやら同じキク科のヒヨドリバナ(鵯花)のようです。花の形はどちらも非常によく似ていますが、葉に違いがあり、フジバカマの葉は三つに深く切れ込むのに対し、ヒヨドリバナの葉は切れ込みがないのが特徴なのだそうです。

                 

花びらの長さが3枚は短く、残りの2枚は長いこちら植物はユキノシタ科のダイモンジソウ(大文字草)。きれいな沢の近くにたくさん咲いていました。名前の由来は、花の形が「大の字」に似ているから。わかりやすいでしょう?写真では大きく見えますが、実は指の先ほどしかないとっても小さな花なんですよ。ダイモンジソウを見つけたら、遠くからではなく、間近でよくよく観察してみてください。その愛らしさに、ほっと優しい気持ちになれますよ~

                 

ちょっと変わった形の花でしょう?こちらはグミ科のグミ(茱萸)。私の実家にも昔グミの木があって、その実がなるのを毎年楽しみにしていましたが、花の方には全く興味がありませんでした。真っ赤な実と比べるとちょっと地味な花ですが、よく見るとおもしろい形をしていますよね~

        

黄色い小さな花を穂状につけているのは、キク科のアキノキリンソウ(秋の麒麟草)。「秋に咲くキリンソウ」という意味で、花が泡立つように咲くことからアワダチソウとも言われています。みなさんご存じの帰化植物、セイタカアワダチソウと同属の植物ですが、一つ一つの花はアキノキリンソウの方が大きいようです。

                 

「ちょっとちょっと!!あれはいったい何!?」

薄暗~い林の片隅に、この不気味な植物を発見した時は、本当に驚きました。

この奇妙な植物はラン科のツチアケビ(土木通)。見た目はちょっと、いや、かなり気持ち悪いですが、これも自然が創り出した立派な植物なんです。最初に紹介したナンバンギセルと同じく、ツチアケビも光合成をする葉を持たないのですが、こちらは他の植物に寄生するのではなく、菌類と共生して栄養をもらっているのだそうです。このような植物は腐生植物と言われ、私が一度は見てみたいと思っている真っ白なギンリョウソウ(銀竜草)も同じ腐生植物です。植物も生きるためにいろんな工夫をしてるんですね~。ちなみに、ツチアケビの名誉のために言っておきますが、ランの仲間だけあって花はきれいなんですよ(花の写真はコチラ→ツチアケビの花

何にもない県民の森に住む多種多様な植物たち。

私たちと同じように、彼らにもそれぞれ豊かな個性があり、周りの環境に適応しながら、強くたくましく生きています。森を歩くときは足下や頭上に注意しながらゆっくりと歩いてみてください。きっと驚くような発見と感動がありますよ~


秋を探しに県民の森へ!

2007年11月12日 | 山のお話

          落ち葉の毛布にくるまれたドングリたち

ただ今本土に帰省中のkero-keroです

土日に長崎市内で行われたバスケットボールの大会に出場するため、本土に上陸していたのですが、わが五島チームは健闘むなしく2回戦で敗退。残念ながら日曜日まで勝ち残ることができませんでした。

勝っても負けても週末は諫早の実家で過ごすことになっていたので、私は五島の仲間達と別れ、車で諫早へ戻り、両親や幼い姪っ子たちと土曜の夜を過ごしました。

そして日曜の朝、母が朝食を準備する音で目を覚ましつつも、2階の部屋でゴロゴロしていると、階段をトットットットッと軽快に駆け上がってくる足音が。部屋の引き戸がガラッと開いたかと思うと突然、

 「おいっ、山に行かんか?」

そう言って、すでに帽子まで被り、夏休みの少年のような顔で私に声を掛けてきたのは、最近ネイチャーゲームで忙しい実の父。

「・・・行く行くー!」

父の張り切りようにちょっと驚きつつ、同じテンションで切り返す娘。最近島でも自然と触れ合うことを忘れていた私は、二つ返事で父の誘いに応じたのでした。

父と娘は似たもの同士。娘のネイチャー好きは父からの影響が大きいのです。

かくして、私は父と県民の森へ出かけることになったのでした。秋の気配が深まる森で私たちを待っていたのは、不思議な植物たちとの出会いだったのです。

つづく


小川亭

2007年11月01日 | 美味しいお話

          閑静な住宅街の中にステキな洋食屋さんを発見!

函館旅行のお話はおしまい!

・・と言いましたが、とっても美味しい洋食屋さんの紹介を忘れていました

悲しいことに、函館で過ごす最後の日も朝から雨。驚くほど雨に祟られ続けた函館の旅でしたが、せめて最後に美味しいランチを食べに行こう!ということで、母が以前親戚のおばさんに連れて行ってもらったという洋食店へ出かけることにしました!

          

母の記憶を頼りに辿り着いたのは、閑静な住宅街の中にある洋食屋さん『小川亭』。グリーンで飾られたポーチは手入れが行き届いていて、中に入ると落ち着いた雰囲気の中に可愛らしさのある家具やセンスのいいインテリアが光ります

ランチメニューも種類が豊富で、私が注文したのはお魚のランチ。スープ・サラダ・パン・メインディッシュ・デザート・紅茶と、盛りだくさんな内容で、なんと1260円!これはかなりお得です

               

          

スープからデザートまでどれもまったく飽きさせない味で、とっても美味しかったです デザートにコッテリ系のケーキじゃなくて、サッパリ系のシャーベットっていうのがまたいい!最後の締めが重たいと全体の印象まで重たくなってしまうような気がするんですよね。年をとったせいかも知れませんけど~

          

父が注文したのは、和牛タンシチュー(1800円)。お値段はやや高めではありましたが、タンシチュー好きの父は「これはうまいっ」と大満足の様子でした。

          

母が注文したのは赤城豚のやわらかソテー(1100円)。前回来たときに食べた味が忘れられなかったらしく、今回も迷わず注文していました。お肉がとっても柔らかくて美味しいんですって!ここでしか味わえない味らしいですよ~。

今回の旅でもいろんな場所でいろんなものを食べたけど、食事に関しては、ここ『小川亭』のランチが一番美味しかったです なんと言っても、お値段がリーズナブルで味がいいっていうのが、主婦にはたまりませんっ!元町からは車で20~30分ほどかかりますが、行く価値ありですよ~ 

 

小川亭

所在地:北海道北斗市七重浜4-12-26
電  話:0138-48-5515
営   業:11:30~14:00/17:00~20:30
店休日:月曜夜・火曜日
駐車場:有り