I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

中里ダム公園の桜(長崎県諫早市多良見町)

2012年03月31日 | 桜のお話

今日は朝から歩いて桜ハントへ昨夜の風雨で花も散り散りかと思いきや…

近所の公園の桜は今まさに満開の時を迎えていましたあまり目立たない公園なのですが、ここにはハクモクレンも何本か植えられていて、春になるといつも私達通行人の目を楽しませてくれます今日は風が少し冷たかったけど、お天気もすっかり回復して雲一つない青空が広がっていて、鳥達もまるで春の訪れを喜んでいるかのように可愛らしい声でさえずりながら私達の頭上を飛び回っていました

 

自宅から歩くこと約30分、ダム公園に到着~公園の入り口付近では、黄色いアオモジの花とピンク色の桜の花が同時に咲き誇っていました 

園内の桜も8~9分咲きでちょうど見頃を迎えていましたほんの3日前に来た時にはまだ全然咲いてなかったので、昨日の暖かさで一斉に開花したのかも知れません。その姿には「まだまだこれから!」と言わんばかりの勢いを感じます。しかしながら、こんなにステキな景色が広がっているのにも関わらず、人っ子一人いないこのダム公園。少し奥まったところにあるせいか、どうやらあまり知られてないようです

 

満開の桜を独り占めしちゃいましたあの東屋の下でお弁当を食べたらすっごく美味しいだろうなぁ~ 

この公園には八重桜も植樹されていて、今咲いている桜が散った後も、4月の末頃にはもう一度お花見ができるという、なんともステキな桜スポットなのです。虚空蔵山への登山道の途中にあるので、ハイキングがてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。駐車場もあるので車で来ることもできますよとってもオススメで~す


波佐見のしだれ桜(長崎県東彼杵郡波佐見町田ノ頭郷)

2012年03月30日 | 桜のお話

今日はmarikoさん&mucchan&shoくんと一緒に波佐見のしだれ桜を見に行ってきました

ほんの一週間ほどで見頃を終えてしまうしだれ桜。今年も満開の時に逢えて嬉しいな

 

薄紅色の小振りな花が長く枝垂れた枝の先まで付いているしだれ桜は、他の桜と違って目の前で花を観賞することができるのが嬉しいところ。まだ0歳のshoくんの瞳には、一体どんな風に映っているのかな?

今晩からお天気が崩れるということで、「花が散る前に見に行かねば!」と思い立ち、朝から二人を誘って出掛けた私。夜ブログを書いていたらちゃんと予報通り降ってきましたこの雨風だと花びらも随分散ってしまったかも。今日思い切って行ってよかったなぁ。

こちらはすぐ側にある別のしだれ桜。桜と同じように、白いモクレンと真っ赤なボケの花もちょうど満開の時を迎えていました。 このコラボレーション、去年は見られなかったような…

桜は満開でとってもきれいだったのですが、ちょっと気になるのは小鳥が全くいなかったこと。いつもならたくさんのメジロ達が花の蜜を吸いに来ていたような気がするのですが、あの愛らしいさえずりさえも聞こえてこず、その姿を一羽も確認する事はできませんでした。「今年は鳥が山から降りてこない」という話をちらほら耳にしてはいたのですが、確かに少ないような気がします。来年はメジロ達にも逢えるといいな

 

波佐見に行ったついでにもう一ヶ所、私の好きな桜スポットである庭木ダムへ寄り道を。波佐見から嬉野に行く途中にあるこの場所は、もう5年くらい前に偶然発見したあまりよく知られていない桜スポットです。こちらの桜はまだ一分も咲いていない状態だったので、この週末の雨の影響も少なく、来週は見事に花を咲かせてくれるのではないかと期待しています

今日は携帯カメラのみの撮影でしたので、ちょっとだけしか写真を撮りませんでしたが、去年のしだれ桜の様子や庭木ダムの桜が満開の様子をご覧になりたい方は、どうぞ過去の記事をご覧下さいませ!

kero-keroの桜ハントはまだまだ続きまーす

過去の記事

去年のしだれ桜の記事はコチラ
庭木ダムの記事はコチラ! 


桜が咲きました

2012年03月30日 | 桜のお話

今年の冬は寒かった。この暖かい長崎でも氷点下を越える日もあり、先に述べた通り茂木や野母崎の露地ビワは果実の芽が枯れてほぼ全滅。でもそんな長い冬を乗り越えて、今年も春はちゃんと私達のもとに訪れてくれたようです

 

昨日諫早公園へ桜を見に行ってきました。ここには3種類の桜があり、ほんのりピンク色の桜は緋寒桜(ヒカンザクラ)で、白っぽいのはお馴染みの染井吉野(ソメイヨシノ)。緋寒桜は満開でしたが、染井吉野はまだまだこれからといったところでしょうか

 

そしてこの濃いピンク色の桜は大寒桜(オオカンザクラ)。染井吉野より早く咲くはずなのですが、今年はまだつぼみも多く、来週辺りが見頃となりそうです

週末は雨の予報ですが、来週はあちらこちらで満開の桜を見ることができそうです。年度始めで慌ただしい日々を送られている方も多いと思いますが、少しだけ足を止めて桜を愛でる時間を持ってみませんか?その時間だけはゆったりと穏やかな気持ちになれるかも知れませんよ

今年は県内各地の桜情報をできるだけリアルタイムにお届けしようと思いますので、どうぞお楽しみに! 


久々に松尾家へ

2012年03月22日 | いろんなお話

松尾家の朝ご飯

『寒波の影響で長崎市内の露地ビワはほぼ全滅』

そんなニュースが流れてきたのは、ちょうど3月の初め頃だったでしょうか。そのニュースを聞いて、ほぼ毎年ビワの出荷のお手伝いに行っている野母崎の松尾さん家のビワが心配になり、久々にお泊りセットを持って野母崎へ行ってきました

いつも私を温かく出迎えてくれるお父さんとお母さん。例のごとく、私がいつもの場所に車を停めると、すぐに畑仕事を止めて「おーい」と手を振りながら満面の笑みで迎えてくださいました

家に入ると薪ストーブから放たれる柔らかな温かさを帯びた心地よい熱と優しい炭の香りに包まれ、その上にかけられた白いホーローのポットからは香ばしいコーヒーの香りが漂ってきます。この空間が私はたまらなく好き

私の手みやげを お茶うけに、しばし3人でコーヒーブレイク。案の定、松尾家のビワは他のビワと同じように全滅だそうで、寒さで果実の芽が枯れてしまったとのこと。完全無農薬栽培の松尾家のビワは親戚にも好評で、今年もあちこちに送りたかったのですが、残念ながらそれは叶わなくなってしまいました。やはり我々は自然の力に抗う事はできませんが、それが土と共に生きるということ。自然の治癒力を信じて、来年はビワの樹々が再びたわわに果実を実らせてくれる事を期待しましょう

コーヒーブレイクの後はちょこっとだけ畑のお手伝い。長崎市にあるイタリアンレストラン『ピアチェーボレ』にお届けするイタリアンパセリの収穫を任されたので、籠いっぱいに収穫しました~フレッシュなパセリの香りに包まれてとっても幸せ

お手伝いの後は晩ご飯の準備に取りかかります。と、その前に「デザートにみかんを取りに行きましょう!」とお母さんがみかん山へと連れて行ってくれました。 みかん山には八朔、甘夏、レモン、ライムなど様々な柑橘類が植えられていて、しばらく見ないうちにどれも大きく育っていてビックリ最初にお手伝いに来た7年くらい前はもっと小さかったのになぁ

お次はメインのブラウンシチュー作りのお手伝い。お母さんの指示に従い、小麦粉をサラダ油でじっくりローストする事40~50分、シチューのルーが完成しました最初は粉っぽかったのにこんなにサラサラになるなんて不思議~奥の土鍋ではお母さんが事前にとっておいてくれた鶏ガラスープでお肉と野菜をグツグツ煮込んでいます。ルーはそのまま入れるとダマになるので、少しずつスープで延ばしてある程度馴染んだら土鍋へ投入~ 

後は薪ストーブの上でコトコトと煮込みます。すっごく美味しそうでしょう?(ってこの写真は食べた後に撮ったものですけどね

私が来るまで取っておいてくれたワインで乾杯3人での宴会が始まります。ちなみにランチョンマットは私が随分前にプレゼントしたもの。家に着いた時にはテーブルの上にセッティングされていてとっても嬉しかったです

お酒好きなお父さんと差しつ差されつ語らい合っているうちに、お母さんがもう一品料理を作ってきてくださいましたこれ、何の天ぷらか分かりますか?右はヨモギで、左はなんとツワブキの新芽なのだそうですこれがまた美味しいのなんのって、天ぷら好きにはたまりません私が「美味しい~」と感動しながら天ぷらをパクパク食べていると、「農家のお楽しみよ」とニコニコしながらその様子を嬉しそうに眺めていたお母さん。その笑顔を見ながら、「あ~、私もいつかこんなステキな女性になりたいな」と思った35歳の私なのでした

こちらは松尾家の末っ子りんちゃん。とっても甘えん坊なんだけど、すごくお利口さんなワンちゃんです。翌朝私が目を覚ますと、すぐに気付いてペロペロとご挨拶をしにきてくれました。何度も来ているからすっかり覚えてくれているようです。もう10歳位になり老犬の域に入ってきたりんちゃん。どうかこれからも長生きしてね

来年度は今のお仕事を辞める事にしたので、松尾家にお手伝いに行ける回数も増えそうです。MY長靴も置かせてもらったし、これからまた楽しみが増えそうな予感何もない日常を意味のある毎日に変えて行けるように、日々楽しみたいと思います


ハツユキカズラのリース

2012年03月21日 | 手作りのお話

冬の間放置していたベランダのハツユキカズラが随分伸びていたので、長い部分をカットしてグリーンのリースを作ってみました。適当にぐるぐる巻いただけのリースなので、手作りというにはちょっとお粗末ですが、キノコのオーナメントと一緒に飾るとなんだかいい感じすぐに枯れると思っていたのですが、うまいこと乾燥してくれて、3週間ほどたった今も緑色のままきれいに残っています。しばらくはキノコと一緒にリビングのアクセントになってくれそうです

これまた冬の間ほとんど放置していたパンジーが、春の訪れを感じたのか、いっせいに花芽を付け、「待ってました!」と言わんばかりに次々と花を咲かせています。あんなに寒かったのに、あんなに何度も霜が降りたのに、生きていてくれてありがとう今日は朝からぽかぽかとうららかなお天気。長崎はもう春です 


カフェOWL MOON(長崎県長崎市恵美須町)

2012年03月20日 | 美味しいお話

先日、友人satomiに連れて行ってもらったカフェ『OWL MOON』のお話です

小雨の降る中、お店の入り口で傘を畳み中に入ると、まるで太陽のように明るい笑顔の女性が「いらっしゃ~い」と私達を明るく出迎えてくれました店内には星野道夫さんの写真が何点か飾られていて、自然を愛する気持ちがふわ~っと伝わってくるような雰囲気。satomiと店主は以前からお付き合いがあるようで、二人が話をしていると、どこからかともなく可愛らしい小鳥のさえずりが…。あれ?CDかな?それとも小鳥の鳴き声がするチャイムか何か?声のする方をよくよく見てみると、なんと黄緑色の小鳥が店内をパタパタと飛び回っているではありませんか~

店主のお話によると、去年6月頃、近所の子ども達が目の前にある公園で巣から落ちてしまったメジロのヒナを拾い、「助けてあげて欲しい」とこのお店に連れてきたのだそうです。店主の介抱の甲斐あって、メジロは立派に成鳥となったのですが、店主のことを母親だと勘違いしてしまい、お店の中に住み着いてしまったとのこと。このメジロは『めじろう』と名付けられ、子ども達も時々めじろう君に会いに来るのだそうです。自分が助けた鳥だから、やっぱり成長が気になるのでしょうね

めじろう君の優雅なさえずりを聞きながら、ケーキセット(1000円)に舌鼓ケーキやクッキーは店主の手作りだそうで、この日のケーキはふわふわのシフォンケーキでした。ソースはキャラメルとチョコレートの2種類から選べて、私もsatomiもキャラメルをチョイス。ソースが味のアクセントになっていて、とっても美味しかったですよ

めじろう君がおこぼれをもらおうとやってきました~こんなに間近でメジロを見たのは初めて本当に目の周りが白い絵の具で描いたみたいに白いんですね~可愛いなぁ

めじろう君は新聞やテレビの取材もいくつか受けていてたようで、つい先日あるローカル番組でめじろう君が巣立ちした事を知りました。もう会えないのかと思うとちょっぴり寂しいような気もしますが、それもまた自然の摂理。店主の方も巣立ちする事を望んでいたので、私もめじろう君の巣立ちを祝福したいと思います。どうかどうか、めじろう君が自然界でもちゃんと生きていけますように。

まるで森の中にいるような気分になれるカフェOWL MOON。あなたもこのカフェでほっこりとした時間を過ごしてみませんか

 

カフェOWL MOON

場 所:長崎県長崎市恵美須町3−3
営 業:11:30~19:00(お菓子やケーキが売り切れたら閉店)
定休日:不定休 


カフェVANTOUGH(長崎県長崎市中里町)

2012年03月17日 | 美味しいお話

以前にもご紹介したカフェVANTOUGH』(→過去の記事)へ久々に行ってきました~

今回はランチではなく、友人tamiとお茶をしにこちらのカフェへ。ケーキセットは650円で、飲み物はオーガニックコーヒー紅茶天然ジュースのいずれかを選ぶ事ができます。その中で我々が選んだのは、店主オススメのガトーショコラとオーガニックコーヒーのセット。これが大正解でとっても美味でした~チョコレートとコーヒーのコンビは最高です

VANTOUGHの薬膳カレーはテイクアウトもできます。お値段は398円とリーズナブルこの日は旦那さんが出張でいなかったので、tamiとカレーを2つ買って我が家で温めて食べました。今回はカレーのみをテイクアウトしましたが、ご飯(一人前150円)やナン(二枚組で600円)もテイクアウトできます。一人暮らしの方、仕事で疲れて晩ご飯を作る気力の無い主婦の方にオススメですよ~

ちなみに、二階にはまつげエクステができるアイラッシュサロン『スイートピー』と岩盤浴ができるお店『Sion』もあります。久々に行ったらお店が二つも増えていてビックリしました。私達が会計をしている時にちょうどお店の方がいらして『Sion』の方を少し見せてもらったのですが、岩盤の上にうつ伏せになったり仰向けになったりするいわゆる「岩盤浴」のスタイルではなく、ベッドに横になるだけで岩盤浴と同じ効果が得られるという今までに見た事の無いスタイルの岩盤浴でした。なんだか気持ち良さそうですよね~お値段は45分で1000円とのこと。体の冷えが気になるので近々行ってみようと思いまーす

 

カフェVANTOUGH

場 所:長崎県長崎市中里町1186−1
電 話:095−839−6258
営 業:11:30~17:00
定休日:火・水
駐車場:有り


Bar nagare(長崎県長崎市浜町)

2012年03月12日 | 美味しいお話

フレッシュのイチゴを使ったカクテル

久々に美味しいお話です

先日、高校の同級生shihoちゃんと、浜町にあるBar nagareに行ってきました。実はここの店長もまた高校の同級生。お店の存在は前々から知っていたのですが、なかなか行く機会が無く、気が付けばお店ができてからもう10年近い月日が流れていました。店長のK氏は、高校時代の面影を残しながらもすっかりバーのマスターの風格で、その表情や立ち居振る舞いには仕事に対する真摯さや直向きさのようなものがしっかりと現れていました。カクテルのメニューは特になかったように思いますが、好みの味を伝えればK氏がそれに合わせて美味しいカクテルを作ってくれます

この日はなんとたまたまお客様から頂いたというGodivaのチョコレートを丸ごと使ってカクテルを作ってくれました。これがまたいい意味で予想を裏切るさっぱりとした美味しさで、shihoちゃん共々ビックリ他にもフレッシュの果物をふんだんに使ったまるでスムージーのようなカクテルも作ってもらい、どれも美味しくてついつい飲み過ぎてしまいました

 

ちなみにK氏は先日ご紹介したRAINBOW OF HOPEの主催者の一人でもあり、当日は会場を忙しく動き回っておりました。みんな自分の得意分野を生かして、様々な形で東北を応援しているのですね。「困っている人がいたら何か自分のできることで助けてあげたい」、そう思っている人がたくさんいるのです。国や政府の援助より、むしろこのような一般の人たちの活動が東北復興の鍵を握っているのかもしれません。

独創的なカクテルを作ってくれるBar nagare。週末は混み合うようですが、お一人でも、お友達とでも、ぜひ一度訪れてみてください。カウンターの中からマスターが優しい笑顔で迎えてくれますよただし飲み過ぎには注意してくださいね~

 

Bar nagare

場所:長崎市浜町11-2 2F
電話:095-824-6437
営業:19:00~3:00 


3.11東日本大震災から1年

2012年03月12日 | いろんなお話

あの日から1年が経ちました。この1年間、被災地から遠く離れた長崎に住んでいる私は、テレビに映し出される被災地の映像からその甚大さと恐ろしさを想像し、被災者の方々の心情に想いを馳せ、涙を流すことも少なくありませんでした。しかし、体感するのと想像するのとでは雲泥の差があり、想像の中にリアリティは存在しません。そのせいか、時間の経過に伴い、震災の事を深く考えたり、家族や友人と震災について話したりする機会も徐々に少なくなっていったような気がします。

14時46分。被災地と同じように、ここ長崎でもサイレンが鳴り、1分間の黙祷を捧げました。現地で被災者支援に奔走する主人の兄嫁が記したSNS上の日記には、その時の心情が綴られており、現地には私には推し量る事のできない様々な想いや感情があるのだということを改めて気付かされました。私の中で震災の事を風化させないためにも、本人の許可を得てその日記をここに転記させていただきます。

 

今日、14時46分は街の中で迎えました。

時間が近づくにつれ、頭痛がしてきました。
そして、奥歯を噛み締めている自分がいました。

雑踏の中で黙祷…

涙ぐむ女性、黙り込む男性…足早にその場を立ち去る人。

音が一瞬消えました。

どんな感じでこの時を迎えるのか二、三日前から考えてました。

今、過ぎてみると心が軽くなるどころか次第に重くなるのを感じています。
日々の流れる時間と心の回復は関係なく、むしろ心が取り残されていく感じです。

私の性格もあるのでしょう。
でも、この気持ちを無理にあげようとは思いません。
深海に沈むこの感覚は大切にしていこうと思います。

 

 

昨夜は友人が関わっている震災復興チャリティーイベント『RAINBOW OF HOPE』に参加してきました。このイベントを通して、友人や同僚が様々な形で支援活動に携わっていることを知り、私の中に「私は震災とどう関わっていけばいいのだろう」という問いが生まれてきました。その問いに現地でのイベントや被災者の方々と関わっている兄はこう答えてくれました。

 

ただ、寄り添ってあげようという気持ちだけでいいのではないでしょうか?

 

実は誰も何もできない。でも寄り添ってあげようという気持ちを持つ事が大切なのだと。

リアリティーのある兄の言葉。確かにその気持ちさえ持ち続けていれば、震災のことを生涯忘れる事はないでしょう。その気持ちさえ持ち続けていれば、それが今回のようなチャリティーイベントへの参加やボランティア活動に繋がっていくかもしれません。

 

自分がその時々にできることをちょっとずつやっていこう。

2011年3月11日にあった出来事をずっと忘れない事が一番大事。


兄夫婦の言葉が、私に3.11とじっくりと向き合う時間を与えてくれました。震災直後から懸命に走り続けてきた兄夫婦の存在に感謝。兄夫婦を含め、被災地で懸命に生きる被災者の方々が、どうか一日も早く明るい笑顔と震災前の日常を取り戻せる日が訪れますように。あの日のことを忘れないように、また来年の3月11日もこのブログに震災のことを記したいと思います


久住登山(大分県竹田市久住町)その5

2012年03月09日 | 山のお話

天狗ヶ城を登頂した後は、いよいよ九州本土最高峰の中岳へ。再び山を下り、写真右手に見える中岳を目指します

左手に見えているのは平治岳(1643m)大船山(1786m)。この美しい山並みを見ていると、どの山も登頂してみたいという衝動に駆られます

ふと天狗ヶ城の頂上を振り返ると、少し傾きかけた太陽が頂上からひょっこりと顔を出していました。まるでダイヤモンドのように光り輝いていてとってもきれい 

目の前にそびえ立つのが最高峰の中岳。こうして見るとまだまだ先のように見えますが、実はそうでもないんですよ~。ここからだと10分程度で登れちゃうんです。

何とも不思議な物体を発見木の棒に霧氷がびっしりと付いていて、まるで鳥の羽みたいです。これを見ていると、どちらが風上であったかがよくわかりますよね

ゴツゴツとした岩場を少しずつ登っていきます頂上はもう目の前です 

天狗ヶ城から約15分で中岳(1791m)に到着~これまた絶景だ~

登頂の喜びに沸くT小登山隊の面々。最高峰で皆さんが見せてくれた笑顔はやっぱり最高 頂上は結構狭くて三脚をセットするのも難しかったけど、とってもいい写真が撮れました 自分の中ではこの写真が今回のベストショットです

頂上からの絶景。ここから夕日が沈む様子や星空を眺める事ができたら、一体どんな感動を覚えるのだろう。そっと目を閉じて、しばしその様子を想像してみました。

徐々に紅く染まりゆく空。
青と紅の狭間で黄色味を帯びてゆく山々。
その姿が見えなくなると、頭上には満点の星空が広がっていく。
まさにWhat a wonderful world!

山に登って心が震えるような感動を覚える度に、この美しい世界をいろんな人たちと共有したいという思いが強くなっていくkero-keroなのでした

さて、最高峰に登って帰路につく前にもう一ヶ所、この時期しかお目にかかれないお楽しみポイントへ立ち寄りましょう 

それは一面氷で覆われた御池(みいけ)。 温かい九州にもこんな所があるんですね~

中岳の頂上が見える御池の氷の上で最後の集合写真をパチリ 最後はちゃんと真ん中に収めることができました これまで景色の写真はたくさん撮ってきたけど、初めて集合写真の撮影を任されて、人物と背景と光のバランスを考えながら写真を撮ることを意識することができ、とても良い経験をさせていただきました。もっとステキな写真を撮れるようにこれからも頑張ろうっと

氷の上はツルツル滑るはずなのですが、アイゼンのお陰で難なく歩く事ができました。この後、御池の脇でアイゼンを外したのですが、その時に足がツルッと滑って逆にビックリ やっぱり雪山ではアイゼンは必需品ですね~

時刻は15時を少し過ぎ、山に映る影も徐々に伸びてきました。さあ、後は来た道を戻るだけ。 

真っ赤なコケモモの実を発見ジャムにして食べることのできる実です。美味しそう~

よく見ると岩から湯気が上がっています。表面の雪が温められて蒸発したのかな?

この鮮やかなピンク色はアセビの花芽。花の色は白いのに花芽の方が目立つ色をしているのは、真っ白な雪の中でも見つかりやすいからでしょうか?

駐車場が見えてきました。ゴールまであと少しです。

約2時間かけて下山しました時刻はすでに17時。約6時間の久住登山を終え、登頂の充実感と旅を終える時の寂しさのような感情が入り交じります。私やっぱり山が好きだなぁ。またここに戻ってきたい。大自然の中に身を置くと、人も植物も動物もこの地球上に暮らす同じ生き物であることを実感することができます。普段は気付かない自然の強さや美しさに気付き、たくさん感動することができます。そんな感動を仲間と分かち合っていると、いつの間にか小さな悩みもどこかへ吹っ飛んでしまいます。これからももっといろんな山を登ってみたい。今回の久住登山は自然の素晴らしさを今まで以上に感じることができた最高の登山でした

このような機会を与えてくださった隊長に感謝。そしてたくさんの感動を共有できた皆さんの存在に感謝。本当にありがとうございました今年もいろんな山を登ってその素晴らしさをこのブログを見てくださっているたくさんの人たちに伝えたいと思っていますので、今後とも『I Love Nature』をどうぞよろしくお願いします

2012年久住登山(完)


久住登山(大分県竹田市久住町)その4

2012年03月06日 | 山のお話

さて、我々T小登山隊一行は、いよいよ最終目的地である中岳へと近づいてきました

右側の斜面を登ると久住山、左に進むと中岳に向かいます。この辺り一帯は岩場で案内標示が立てられないからか、岩そのものに黄色いペンキで道案内の矢印が書かれていました。でもこれ、雪がもっと積もったら見えなくなってしまいそうですよね

星生山(ほっしょうざん)三股山(みまたやま)の間からもくもくと上がる水蒸気もだんだん近くに見えるようになり、この辺りまで来ると硫黄の香りが漂ってくるようになりました。雲仙と同じにおいがします。

もう少し進むと三股山(1745m)の全貌が見えてきました。その名の通り、3つのこぶが連なってできている山です。その右側の奥にうっすらと浮かんでいるのが…

東峰と最高峰の西峰の二つのピークを持つ由布岳(1583m)です 由布岳は見事な円錐状をしていることから豊後富士とも言われています。その右側に見えるのが鶴見岳(1375m)で、どちらもうっすらと雪化粧していてとってもきれい 登山のベテランTさんによると、ここまではっきりと由布岳の姿を見られることは滅多にないのだとか。お天気に恵まれて本当によかった

目の前にそびえ立つのは天狗ヶ城(1780m)。3枚目の集合写真はなかなかいい感じに撮れました~ 私のスパッツが半分くらいずり下がっていることを除けば…ですが

ここにきて初めて小さなつららを発見 草についた水滴が固まったもののようです。去年宝満山で見たつららとは比べ物にならないほど小さなつららですが、普段なかなか見ることも無いので、つららを見るだけでテンションが上がってしまいます

さあ、中岳登頂の前に天狗ヶ城(でんぐがじょう)を登頂しましょう 

途中下を見下ろすと、完全に凍ってしまっている御池(みいけ)の姿が見えてきました~ 天然のスケートリンク状態で、みんな氷の上を歩いたり滑ったりして遊んでいます。こんな風景を見たのは初めて

左手に九州本土最高峰の中岳を望みながら、岩場をどんどん登っていきます。これがなかなかしんどかった 雪が無い岩場ではアイゼンがほとんど役に立たず、逆にすごく登りにくいのです それでも頂上を目指して一歩一歩進んでいきます。

 ピークまで後少し あの岩の天辺からは一体どんな景色が拝めるのでしょうか

ちょっとふーふー言いつつも、天狗ヶ城(1780m)の頂上に到着~ 周りの景色はほとんど見えないけど、4枚目の集合写真はある程度バランスよく撮れたような気がします

こちらが天狗ヶ城の頂上からの絶景。三股山を含む九重連山はもちろん、奥の方には由布岳の姿もきれいに見えました。

ところで皆さんは久住九重の表記がごっちゃになったことはありませんか?どちらも「くじゅう」と読めるし、どちらもこの辺りの地域を指すようなのですが、その使い分けがよく分からなかったので、少し調べてみました。

その起源は延暦年間(800年頃)九重山白水寺久住山猪鹿寺の二つの寺院が開かれたことに由来し、近代に入ると山群の北麓に九重町(ここのえまち)、南麓に久住町(くじゅうまち)が誕生。それぞれの表記が特定の地域を指すようになり、全体を指す時にどちらを用いるか問題になったのだそうです。現在では、火山群や周辺地域全体を指す場合には「九重山(くじゅうさん)、九重連山(くじゅうれんざん)」、その主峰である単独の山を指す場合には「久住山(くじゅうさん)」を用いるのが一般的ですが、近年では『阿蘇くじゅう国立公園』など、混乱を避けるために平仮名の「くじゅう」と表記する場合も多いのだとか。

なるほど、そういうことか~ これで長年のモヤッと感が解消されました

違いが分かってスッキリしたところで、その5に続きます


久住登山(大分県竹田市久住町)その3

2012年03月01日 | 山のお話

扇ヶ鼻への分岐を越えると…

霧氷銀座(←隊長命名)に突入~この辺りの霧氷が一番見事でした

 

霧氷を近くで見ると、まるで磁石の棒に吸い寄せられる砂鉄ように、細い木の枝の先まで氷の細かい粒がびっしりと付いているのが分かります。霧氷はマイナス5度以下の環境で生じるもので、風上側に向かって羽毛状に成長していくため、このような形になるのだそうです

空がとっても青かったので、見事に成長した霧氷の姿をはっきりと見ることができました。自然が作り出す造形の美しさにまたまた感動です

徐々に久住山に近づいてきましたが、久住分かれはまだまだ先のようです

雲一つない青空にポッコリと浮かぶのは山から吹き出す水蒸気。雲のように見えるけど、雲ではありません

風のないところではこのように枝全体に霧氷が付きます。これまた随分と成長してますね~。

 右手の方に久住山が見えてきました~ かっこいい山だなぁ

久住山を背景に二枚目の集合写真 あれ?やっぱり右に寄ってる??しかもちょっと逆光だし、空が多すぎるような… なかなか納得のいく一枚が撮れません 

次のポイントを目指し、久住山を右手に見ながら、再び山を登っていきます。 

最初の分岐点から30分ほどでトイレ休憩ポイントが見えてきました。

遠くには阿蘇五岳(あそごがく)杵島岳(1270m)烏帽子岳(1337.2m)の姿が見えます。阿蘇五岳は涅槃像(お釈迦様が横になっている様子)の姿に見えるのですが、杵島岳と烏帽子岳はその頭と胸の部分にあたります。

最初の扇ヶ鼻の分岐から45分かけて久住分かれに到着~ここから三股山を左手に見ながら天狗ヶ城(1780m)と九州本土最高峰の中岳(1791m)の二つの山を登ります

その4へ続く