I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

白浜海浜公園(長崎県佐世保市)

2010年11月11日 | 長崎県北部のお話
これは一体何の模様!?

展海峰を通り過ぎてもっと先の方まで行くと、白浜海浜公園というきれいなビーチがあります。この日は夕方から友人と会う約束をしていたのですが、まだ少し時間があったので、一人でぷら~っと浜辺をお散歩することにしました


夏はたくさんの海水浴客で賑わう浜辺も、オフシーズンはほとんど人の気配がありません。あまのじゃくの私は、そんな静かな浜辺をお散歩するのが好き。


ほとんど足跡のない砂浜を歩いていると、どこから流れ着いたのか分からないシカの角みたいな流木に遭遇しました。とっても長い旅をして、この地にたどり着いたのかな?それともまだ旅の途中?


浜辺の砂をひとつかみして掌の上にのせると、サラサラと小さな音をたてながら、指の間を流れ落ちていきます。真夏の日に焼けた砂とは違って、ちょっとひんやりとした秋の砂。きめ細やかで気持ちいい。


砂浜の先にある洗濯板のような岩場に一歩足を踏み入れると、カサカサカサカサという何百、いや何千もの小さな足音が聞こえてきました。


その無数の足音の正体はフナムシ。彼らは私が一歩踏み出すごとに一斉に動き出し、私が止まると、彼らもピタッと足を止める。まるで「だるまさんが転んだ」状態です。よく「ゴキブリみたいで嫌い」って言われるフナムシだけど、私は意外と好き。だってよくよく見ると青く輝く斑点模様があって、とってもきれいなんだもん。カメラを近づけると逃げちゃうので、残念ながらその証拠を写真に収めることはできませんでしたけどね。フナムシは藻類や生物の死骸などを食べるので、浜辺のお掃除屋さんと言われています。もし浜辺からフナムシがいなくなってしまったら、この岩場や潮溜まりはどんなにひどい状態になってしまうことか。生き物はみんな、存在する意味があって生きてるんですよね。


再び砂浜を歩いていると、謎の模様を発見なんだこりゃ~?まるでナスカの地上絵みたい!


こっちのは鳥よくよく見ると、石の下に小さな穴があって、そこからこの模様を描いている数ミリほどの丸い砂の固まりが出てきているようです。これらの芸術作品の作者の正体が分かりますか?そうです、その正体はこの浜に住む小さなカニです。どうやらカニたちが巣穴を作る時に掘り出した砂が、偶然にもこのような模様を描くことになったようです。潮が満ちるとあっという間に消えてしまう砂の芸術。もしかしたら毎日毎日巣穴を掘っているうちに、お互いの模様を競い合うようになっていったのかも…なんてね(笑)


私の足跡(左)と誰かさんの足跡(右)。人の歩き方ってこんなに違うものなんですね~ サイズも大きいし、すっごいがに股だから、男性の足跡かな?


こちらは浜辺で見つけた緑色のシーグラス。ただのガラスの破片だけど、長い間波にさらされて角が取れ、つやが無くなってしまったもの。光にかざすとこれがまたきれいなんだな~


浜辺を歩くといろんな発見があって本当に楽しい。特にこの白浜海浜公園は砂浜あり、岩場あり、潮溜まりありと三拍子そろったステキな場所です。西の端っこにあるから夕陽もきっときれいだと思います。静かな気持ちになりたい時は、波音を聞きながら浜辺をお散歩してみては?フナムシたちも歓迎してくれますよ~(笑)

藤山神社(佐世保市小舟町)

2010年07月19日 | 長崎県北部のお話

またまたずっと前のことになりますが、5月8日に佐世保市にある藤の名所『藤山神社』に行ってきました。去年の4月24日に訪れた時はちょうど満開でとてもきれいでした。今年はそれより二週間も遅かったので、もう花の頃も終わりかなと思ってはいたのですが、たまたま別の用事で母と姪っ子mizukiと一緒に近くを通りかかったので、二人にもあの見事な藤棚を見せてあげたいと思い、ちらっと立ち寄ってみたのでした 神社の裏にある駐車場に車を停めて、境内に入っていくと・・・



嬉しいことに、そこにはまだ無数の薄紫色の花を垂れた藤棚の美しい情景が広がっていたのです 私達が一般に「フジ」と呼んでいるのはこの房の長い野田フジで、藤山神社の境内にはこの野田フジの藤棚が一面に広がっています。



「すごーい!まるでお花のシャワーだね!」って言いながら、藤棚から見事に垂れ下がる美しい藤の花に興奮気味のmizuki。連れて来てよかったぁ



この藤山神社のもう一つの見どころである紅白フジは、野田フジよりも花期が早く、残念ながらほとんど枯れてしまっていました。紅白フジは野田フジと比べると房が短く、花も少し大振りで、全体にまるっこい感じです。同じ枝からピンクと白の二色の花が咲くことから、紅白フジと呼ばれているようです。

それにしても見事なまでに張り巡らされた藤の蔓。今もなお成長を続け、毎年立派な花を咲かせるその姿には、とても力強い生命力を感じます



神社の境内より一段下にある川沿いの藤棚は、上の藤棚に比べると日当たりが少し悪いせいか、より瑞々しさを保っていました。蔓の隙間から差し込む木漏れ日と、花房を優しく揺らすそよ風が、藤棚をより美しく見せてくれます。



境内にある池の中には色とりどりの鯉がなんとも涼しげに泳いでいました。と!その傍らに一匹の亀を発見



まるで置物のように全く動かず、岩の上にじーっと佇んでいるミドリガメ。その視線の先には気持ち良さそうに泳ぎ回る鯉の姿が。なんで動かないのかなぁと思って近づいてよくよく見てみると、なんと紐で繋がれているではありませんか!これは神社の飼いガメ??自由が利かなくてなんだか可愛そうな感じがしました。お散歩には連れて行ってもらってるのかなぁ

ともあれ、この藤山神社ほど規模の大きな藤棚を見られる場所は長崎県内にはないので、藤を見るならこの藤山神社がおススメです 花を観賞するには4月20日前後くらいが一番良いみたいですが、5月の上旬くらいまではこのような美しい景気を見ることができることがわかりました。まだ行ったことのない人は是非訪れてみてくださいね~


波佐見の枝垂桜

2010年05月05日 | 長崎県北部のお話

3月14日に樹齢100年と言われる波佐見の枝垂桜を見に行ってきました

普通の桜より開花の時期が早い枝垂桜は、うっかりすると満開の時期を逃してしまいがちですが、今年はそれを見越して早めに見に行ってきました。

ソメイヨシノと比べると、花は小振りで少し濃いピンク色をしている波佐見の枝垂桜。美しいというよりは幼い女の子のような愛らしさを持つこの枝垂桜に多くの人が魅了され、まるでわが子の成長を見守るかのように、毎年たくさんの人たちがその姿を見に波佐見町を訪れます。この時期に集まってくるのは人だけではありません。花の蜜を目当てにしたメジロ達もたくさんやってきます 一生懸命蜜を吸うその姿もとっても可愛いんですよ~

ちょっとお天気が悪くてあまりきれいに撮れなかったけど、椿の花とのコラボレーションもとてもきれいでした  
どうか来年もまた愛らしい姿を見せてくれますように!


きらきらフェスティバル(佐世保市島瀬町)

2009年12月09日 | 長崎県北部のお話

神戸のルミナリエを思わせるイルミネーションを発見!!

気がつけば今年もあと20日で終わり。街に出るとクリスマスムード一色で、至る所に色とりどりのイルミネーションが施されています。近年、様々な場所で豪華なクリスマスイルミネーションを見ることができますが、ここ佐世保では、街の中心地にある島瀬公園をメインにきらきらフェスティバル in SASEBOというイベントが行われていて、 11月の終わりから辺り一帯が美しいイルミネーションの光に包まれます

島瀬美術センターの壁面に施されたイルミネーションは、毎年その年の街の話題や地元をイメージしたデザインを公募するそうで、今年は佐世保パールシーリゾート内にクラゲとイルカをメインにした海きららという水族館をイメージしたイルミネーションが施されていました

今年の流行はスロードロップといって雪が降ってくるように見えるイルミネーションが人気のようです。写真じゃちょっと分かりにくいですが、実際に見ると光の粒が落ちてくるように見えてなかなかステキです

このきらきらフェスティバルは12月25日まで行われていて、イルミネーションは1月中旬まで毎日17時~23時の間点灯されています。神戸のルミナリエと比べると規模はかなり小さいですが、出店などもあり佐世保バーガーを食べることもできるようなので、この時期に佐世保を訪れる機会があればぜひ立ち寄ってみてください。おススメでーす  


Autumn Leaves

2009年12月04日 | 長崎県北部のお話

四季の変化が著しい日本では、植物たちは春夏秋冬それぞれの季節に異なった表情を見せてくれます。中でも秋は落葉樹たちが華麗なる変身を遂げる季節。毎年どこかしら紅葉を探しに出かけるkero-keroなのですが、先日、とてもお天気の良い日があったので、家事と仕事の合間にドライブがてら紅葉を探しに行ってきました

今回紅葉を見に行ったのは、うちから車で15分ほどのところにある吉井町おはし観音。夏に訪れた時に、モミジの新緑がとても美しかったので、秋になったら絶対紅葉を見に来ようと思っていたのですが、なかなか行けずにいたのでした。果たして、私の期待通りの紅葉は見られるのでしょうか!?

駐車場に車を止め、本堂の方へ脚を進めると、まず目に飛び込んできたのは赤と黄色に染まったモミジの葉。う~ん、これは期待できるかも 

紅葉していたのはモミジの葉ばかりではありません。赤一色に紅葉しているこちらの葉はドウダンツツジの葉。これまた見事な紅葉っぷりです

こちらは神社仏閣には欠かせないイチョウの木。イチョウの黄色は青空に映えてとってもきれい ちなみに葉が黄色に染まる場合は「紅葉」ではなく、「黄葉」と書きます。読み方は同じ「こうよう」ですけどね。

本堂の近くにはとっても大きなモミジの木がたくさんあります。

本堂の奥にはお地蔵様や不動明王様が並んでいて、その背後にはそれらを包み込むように枝を伸ばしたモミジの葉が見事に紅葉していました

足元にもモミジの葉がたくさん落ちていました。葉の集合を遠くから観賞するのもいいけど、足元に落ちた一枚一枚の葉を観賞するのも好き。近くで見ると、色よりもむしろ形の美しさに目がいくもので、枯れかけて丸みを帯びた葉にもその形の美しさを見出すことができるからです。質素なものの中にも品や美しさを感じてしまうのは、日本人特有の「侘びさび」の感覚があるからでしょうか。

おはし観音の『おはし』とはこの巨大な自然石のこと。まるで橋のような形をしているのでそう呼ばれてきたのでしょう。社叢の木々はまるでこの天然石を守るかのように繁茂しています。

参道の傍らになんだか可愛らしいお地蔵様たちを発見 みんな表情が穏やかで、彼らと対面していると自分の顔が思わずほっこりと微笑んでいるのに気が付きました。傍から見たらちょっと怪しい人だったかも知れませんね

ほんの一時間のドライブ&紅葉見物だったけど、自然の美しさを存分に堪能でき、私にとってはとても貴重な時間となりました。あのまま家事と仕事で一日が終わっていたら、この感動はなかった訳だし、 思い切って外に出てみて本当によかったです。師走に入り忙しい毎日を送っている方も多いとは思いますが、皆さんもちょっと仕事の手を休めてぷらっと近くの山へ出かけてみませんか?きっと心身ともにリフレッシュできると思いますよ~


大島大橋公園(西海市大島町)

2009年11月10日 | 長崎県北部のお話

明日11月11日は大島大橋の10回目の誕生日です Happy anniversary! 

平成11年11月11日、長崎県本土と大島を結ぶ大島大橋が開通しました。その長さは1095mで、通行料は当初700円でしたが、平成17年から300円に引き下げられ、以前より島に渡りやすくなりました。大橋を渡ってすぐのところにあるここ大島大橋公園からは、青空に映える真っ白な大島大橋の全景を望むことができます

こちらはウォーターデッキステーションと呼ばれる長さ260mの木造の遊歩道。天気の良い日は大島の豊かな自然と青い海を眺めながらお散歩ができ、なかなか気持ちの良い場所です。

ウォーターデッキの先にはちょっとしたレストランがあり、この日は閉まっていましたが、裏では可愛らしい猫ちゃんがのんびりとお昼寝をしていました。起こしちゃってごめんね~

公園を歩いていると、花の写真がついている看板を見つけました。どうやらこの周辺では、絶滅の危機に瀕しているハマボウの木を植え、その数を増やそうという運動が行われているようです。五島ではたくさん見ることができたハマボウですが、護岸工事などで住む場所を奪われ、その数は激減しているのだとか。植樹されたハマボウはまだ頼りなく、花を咲かせるまでには至っていないようだけど、いつの日かこの公園で満開のハマボウの花が見られるといいなぁ。そんなことを願いつつ、大島大橋の姿を眺めていたkero-keroなのでした 

大島でのお仕事ですが、職場の雰囲気にも慣れ、徐々に自分のペースを掴んできているところです 久々の職場復帰ですが、とてもやりがいを感じています。やっぱり私、この仕事好きだな。よーし、明日もしっかり頑張るぞ!


太田尾カトリック教会(西海市大島町)

2009年11月09日 | 長崎県北部のお話

西海市大島町の太田尾という集落で小さな教会を見つけました

ここ太田尾カトリック教会は、太田尾漁港から道路を挟んで山側の方へ少し上った所にあります。この町におけるキリスト教の歴史は文政年間(1820年頃)にさかのぼりますが、この教会堂自体は昭和4年11月建てられたもの。教会内部は一見すると普通のリブ・ヴォールド天井(こうもり天井)に見えますが、今まで見てきたものとどこか雰囲気が違うような…

あーっ、柱がない普通は天井の垂れ下がった部分から床に向けて柱が伸びているものですが、この教会には柱が一切ないのです。教会自体が小さいので、信者さんが座るスペースを確保するための工夫だったのでしょうかね?

 

ステンドグラスはとてもシンプルな模様で、使われている色も赤・黄色・青の3色のみ。中から見るとあまり分かりませんが、外から見ると窓枠がかなり傷んでいて、その歴史の古さを感じます。

外壁はモルタル吹き付け仕上げといって、木造の教会を強化するため、砂とセメントを水で練り混ぜたものを外壁に塗布しているようです。遠くから見ると汚れで黒っぽく見えているのかと思いましたが、そうではなく、その色はセメントの中に混入された無数の細かな石の色でした。独特なリブ・ヴォールド天井と同じく、このような外壁も今まで見たことがありません。

教会の入り口には聖像が二体建てられていて、まるで外部から侵入を妨げようとしているかのようです。ここ太田尾は隠れキリシタン集落と言われていますが、現在カトリック信徒の数は三分の一にも満たず、仏教徒と区別することも難しいのだとか。しかし目の前には教会が運営する保育園があり、その信仰は今も次世代の子ども達に受け継がれているようでした。小さな島のちょっと珍しい小さな教会、太田尾カトリック教会。今後もその風格のある姿を残していって欲しいものです


秋のハウステンボス

2009年10月23日 | 長崎県北部のお話

10月の連休に、旦那さんと一緒にハウステンボスに行ってきました~ 

佐世保に住んでいる私達にとって、ハウステンボスはとても身近な存在でありながら、ある意味ではとても遠い場所。つまり、しょっちゅうハウステンボスの側を車で通るけど、なかなかその中に入ることはありません。それはなぜか?

理由その1 入場料が高いから。入るだけで3200円もかかります。

理由その2 以前行った時に食事がおいしくなかったから。

理由その3 アミューズメント施設が充実してないから。

とまあこのような理由から、すっかり脚が遠ざかっていたのでした。今回はバスケット仲間のおくさんから『Sunset Jazz Inn』のチケットを2枚頂いたので(おくさん、ありがとうございました)、それならばと旦那さんを誘って足を運んでみたというわけです。さて、経営の危機に瀕していると言われるハウステンボスですが、中は一体どのようになっているのでしょうか

うちからハウステンボスまでは車で40分ほど。駐車場(一日800円)に車を停め、Jazzライブの会場であるユトレヒト広場まで歩いて向かいます。そこまでの風景はまるでヨーロッパの片田舎に来たかのよう

ハウステンボスといえば春のチューリップのイメージが強いですが、秋のハウステンボスも花であふれていました 今はダリアの花が満開でとってもきれいでしたよ~

ガーデンの中の水路には色とりどりのダリアの花がたくさん浮かべられていてこれまたステキ Jazzライブのことも忘れて、しばし花の方に夢中になってしまったkero-keroなのでした

Jazzライブ自体は会場がちょっと狭くて、私達が座る場所もなく、なかなかゆっくりとは楽しめませんでしたが、ちょうど近くでワインの祭典が行われていて、おいしそうなワインを2本、なんと半額でゲットすることができました 別のお店でチーズのセットとパンチェッタをゲットし、ちょうど日が暮れた頃に帰宅。その日の夜は買ってきたパンチェッタでカルボナーラを作り、ワインで乾杯したのでした 久々に飲んだワイン、美味しかったなぁ

で、今回の感想です。

久々に訪れた秋のハウステンボスは、閉まっているお店もちょこちょこあって、連休の中日にしてはちょっと閑散としていたような気もしますが、花好きな私としては結構楽しめました ヨーロッパ風の景色や雰囲気をゆっくりと楽しみたい方にはおススメしたいと思います。いつでも入場無料、アミューズメント施設も無料、さらにバイオパークの入場も無料になる年間パスポートがなんと8000円で購入できるようなので、買ってみてもいいかなという気持ちにもなりました。レストランやショップはあまり期待しないほうがいいとは思いますが、夜のハウステンボスの景色もきれいですし、中のホテルに泊まってゆったりとヨーロッパ気分を味わうのもいいかも知れません。地元にいるとなかなか宿泊はできませんが、いつか私も泊まってみたいものです


秘密の場所で山登り

2009年10月22日 | 長崎県北部のお話

晴れの日が多いと言われる10月10日(旧体育の日)、いつも普通の人には思いも寄らないネイチャースポットへ連れていってくれる川漁師さんファミリーから久々にお誘いがあり、とある場所へ山登りに行ってきました

登山や自然散策と聞くと、いつも「いってらっしゃ~い」と言って留守番を決め込むインドア派の旦那さんも、珍しいことに今回は一緒に行くとのこと。私自身も本格的な山登りは去年の屋久島以来ということで、私達夫婦が果たして健脚の川猟師さんファミリーについていけるのかというプチ不安を抱えつつも、お昼ごはんのおにぎりとあったかいコーヒー、スポーツドリンクなどをザックに入れ、朝7時半に我が家を出発!果たして登頂できるのか

最初に述べておきますが、川猟師さんのお話によると、今回案内していただいた場所は希少な植物が多く、その珍しさゆえにそれらの植物を盗掘する人がおり、それが原因で今や絶滅の危機に瀕している植物も多いとのこと。それらの植物を守るためにも、今回は詳しい場所はご紹介できません。どの山に登るときもそうですが、むやみに山野草を持ち帰ったり、足元にある植物を踏みつけたり、樹木を傷つけたりするようなことはしないようにしたいものですね。

人って不思議なもので、興味のない物には全く気づきもしないんだけど、興味のあるものには自然と目が行ってしまうもの。私の場合は植物が好きなので、今回もいろいろな植物を発見することができました 浜辺で見つけた赤い実のついた松の葉のような葉を持つこの植物は、なんと野生のアスパラガス!アスパラガスはユリ科の植物で、和名はキジカクシ。5~6月の花期には可愛らしい白い花を咲かせるのだそうです。一方、私が手のひらにのせているのはハマゴウの実。ハマゴウと言えば、五島の海岸でもよく見かけた薄紫色の花を咲かせるクマツヅラ科の植物ですが、その実を見たのは初めて 山椒のような強い香りがするのにも驚きました

海岸から山に入り、薄暗い森を抜け、山の上まで来ると、無数の小さな石が固まってできたような岩がむき出しになっていました。一見触ると崩れそうに見えますが、一つ一つの石がしっかりとくっついていて、そう簡単には外れません

今回登ったのは300m弱の山ですが、結構スリリングな場所もあり、途中ひやっとしながらも、2時間ほどかけて無事登頂

この日はとっても天気がよく、頂上からの眺めは最高でした 初めて一緒に山に登った旦那さんも、「自分の脚で登らないと、この感動は味わえないよね」と、山登りの楽しさを実感した様子。そうそう、その通り。決して楽ではないけれど、時間をかけて自分の脚で登ったからこそ、登頂の喜びや感動を味わえるのであり、またそれらの喜びや感動があるからこそ、山頂からの景色が私達の目により美しく映るのでしょう。もしかしたら人生もそんなものかも知れませんね

岩場にはマンネングサ科の多肉植物や、希少なユリ科のイトラッキョウ、乾燥すると丸くしぼんでしまうイワヒバ科のイワヒバ、クマツヅラ科のダンギクなど、岩場ならではの植物を観察することができました

こちらは島自体が国の天然記念物に指定されているという阿値賀島(無人島)。ここからでは分かりませんが、玄武岩の柱状節理(→生月塩俵断崖)が発達して断崖をなしており、亜熱帯性植物群落の北限を代表する原始林となっているのだとか。やはりこの島にも希少な動植物が生息しており、貴重な繁殖地ともなっているそうです。珍しいものを見たいという欲求に任せてそこに足を踏み入れ、彼らを絶滅に追い込むようなことだけはしないようにしなければいけません。私自身、常にそのことを肝に銘じておきたいと思います。

目にも留まらないような小さな動植物が、健気にも厳しい環境の中で生きている。

私達人間が誕生するずっと前から、この地で命のバトンを繋ぎ続けているのだ。

そのバトンを途切れさせることは絶対にしてはいけない。

なぜならそれはこの地球を育んできた大切な“命のリレー”なのだから。

そんなことを思いながら、眼下に広がる美しい景色を眺めていたのでした。川猟師さんと一緒に山を歩くと、その山の歴史やそこに息づく植物の生態などを知ることができ、足元に転がっている小さな石の一粒一粒にさえ命が宿っているように感じます。初めて一緒に山に登った旦那さんも、登山の醍醐味を十二分に味わえたようだし、私達夫婦にとっても貴重な一日となりました。 このような貴重な体験を共有させてくださった川猟師さんファミリーに感謝 本当にありがとうございました うちの旦那さんも味を占めたようなので、また近々誘ってください。お待ちしてまーす


生月サンセットウェイ

2009年09月15日 | 長崎県北部のお話

                    怪しい人影を発見!果たしてその正体は…!? 

さて、ついにこのドライブの締めくくり、「水平線に沈む夕陽を眺めながらサンセットウェイを走る」のにちょうどよい時間帯となってきました 大バエ灯台を後にし、いよいよサンセットウェイへと向かいます

道すがら何度も私達の目に飛び込んできた黄金色に輝く田園風景。すでに収穫が終わっている田んぼもいくつかあって、収穫された稲がガードレールにズラリと干されている様子がとても印象的でした。そういえば久賀島でも同じような景色を見かけたなぁ。島ならではの風景なのかも。

と、辺りが徐々に薄暗くなり、サンセットウェイの中ほどに差し掛かったところで、車の中から数人の怪しい人影を発見 何か気になることがあるとそのまま通り過ぎるなんてことのできない好奇心旺盛な私達は、車を停めてその正体を確かめてみることに。するとそこに現れたのは…

カールおじさん!?…じゃなくて、なんとも可愛げな河童達 どうやら池の中にいるのはファミリーで、外に座っているのはカップルのようです。しかしなぜこんなところに河童が!?その理由はちゃんと説明板に書いてありました。

河童のモニュメントについて

この下の宝倉(ほうくら)神社は水天宮(すいてんぐう)を祀った神社で、ここの祠の前には小さな沼があり、昔この沼には99匹の河童が棲みつき、住居とする為、夜毎小石を取り除いて沼を造ったという言い伝えがあり、河童たちの造ったこの沼にはどんな嵐の時も小石一つ転がり込まなかったとの事です。

現在この沼には河童の化身と言われている大うなぎが棲息し、人々はこれを「神うなぎ」とよび捕獲することなどはせず、漁家の人たちは大漁祈願に参詣している。

このような事からこの地に言い伝えのある河童をモニュメントとして設けたものである。

なんと、日本各地に様々な形で伝わる河童伝説がこんなところにもあったとは。気になるのは河童の化身と言われる大うなぎ。どうやら今もご健在のようですが、この時は日も暮れかけていたので見に行きませんでした。宝倉神社も次回のお楽しみということでご了承を!

河童の像の由来も分かり、再び周囲を散策していると、そこにまたまた気になる生物を発見 第一発見者tamiが草むらからおもむろに取り出したのは…

生命が宿っていそうな、なんとも可愛らしいボールでした つぶらな瞳がたまりません

夕陽を眺めるたまひよちゃん(←勝手に命名)。その横顔には哀愁が漂っています。こんなに可愛いあなたを置いて、ご主人様はどこに行ってしまったんだろうね?見覚えのある方は迎えに行ってあげてください 

そんな悲しげなたまひよちゃんと一緒に水平線を眺めていると、西の空がいよいよ琥珀色に染まってきました。水平線に近づくにつれて、まるで線香花火が最後に勢い良く光を発するように、その輝きを増していきます。

「さあ、サンセットウェイを走るよ!車に乗って!」

ここからはtamiにデジカメを預け、私は運転席に、tamiは後部座席に乗りこみ、サンセットドライブスタート!ドライブ中、tamiが西の空に沈み行く太陽と東の空から上り来る三日月を上手に撮ってくれました 毎日こうやって昼と夜が入れ替わっていくのですね

 

The long  and winding road

That lead to your door

Will never disappear

I've seen that road before

It alway leads me here

Leads me to your door

 

なんてThe Beatlesの名曲が聞こえてきそうな風景。本当に美しかった。日々の営みの中にこんなにステキな瞬間があることを、私達は普段気づかないことが多いけど、もしオフィスの窓から赤い光が差してきたら、ちょっとだけ手を休めて窓の外を眺めてみてください。その瞬間、大切な一日が過ぎ去っていく寂しさを感じると同時に、あなたの心の中に明日への希望が湧き上がってくるはずだから。

今回の生月ドライブはこれでおしまい。アップするのにとても時間がかかってしまったけど、それだけ皆さんに紹介したい場所が多かったということです(←若干言い訳)。平戸・生月には他にも人津久の浜山田教会など見どころがたくさんありそうなので、またもう少し涼しくなってからドライブに出かけてみようと思います。次はどんな発見があるのやら乞うご期待!

生月ドライブ(完)


塩俵断崖と大バエ灯台

2009年09月11日 | 長崎県北部のお話

塩俵断崖にたどり着いたのはちょうど6時頃。次第に日も暮れかけてきて、真っ青だった空も少しだけ赤みを帯びてきました。 

実はこの前日、旦那さんとも同じ場所を訪れたのですが、その時は見る場所が悪かったようで、どこが珍しいのか分からず、さっさと次の大バエ灯台に向かってしまったのでした。前日の印象があまりよくなかったので、tamiに「たいしたことなかったよ~」なんて言いながらも、今回は前日とは違う草の生い茂った展望台の方からその姿を見てみることに。するとそこからは前日には見られなかった断崖の全景を見ることができたのです

こちらが私達を驚かせた塩俵断崖の全景です 写真では分かりにくいかも知れませんが、きれいな多角形の柱が何本もそびえ立っている姿は、とても自然が作り出したものとは思えないほど整然としていて、とっても不思議です

そもそもこの不思議な断崖はどうやってできあがったものなのでしょうか?展望台の近くにこの断崖についての説明書きがあったので、そのまま引用させてもらいます。

生月島塩俵断崖の柱状節

生月島は南北約10km、東西(最大幅)3.8キロの細長い島で、新第三期(約2500万年前~200万年前)に平戸層群(約1500万年前)の上に松浦玄武岩(約800万年前)が重なった溶岩台地です。

柱状節理は溶岩流が厚い部分に発達する場合が多く、玄武岩の柱はほぼ垂直で、さらに水平に亀裂が生じてくる。当地の姿や断面5~7角形の蜂の巣状の俵を重ねた様は、これらを物語るものです。

本摂理は県内でも代表的なもので、南北に約500mの長さと海面から約20mの高さの規模をもち、景観的にも優れ貴重なものです。

ふむふむ、なるほど。この塩俵の断崖は玄武岩の特徴がきれいに現れた場所なのですね。ちなみに『玄武』とは、中国神話で方位を司る神(四神)のうち北方に相当する蛇と亀が合体した神体で、黒色の意味もあるそうです。確かに長細い蛇と甲羅に多角形の模様を持つ亀の特徴を併せ持った岩なので、そのような名前が付けられたのにも納得がいきます。

一緒に来る人が違うと同じ場所でも新たな発見があるものだなぁと感心しながら、次に向かったのは塩俵断崖から3~4kmほど離れたところある大バエ灯台。ちょうど太陽が赤く染まり始めてきた頃に到着しました。

灯台の上からは風力発電の風車が立ち並ぶ大島が見えます。 橋でつながってはいませんが、大島も平戸市の一部です。島から島へ渡り、さらにそこからまた別の島が見えるのは、水平線が日本一長い長崎県ならではですよね

さあ、いよいよサンセットウェイを走るのに最高の時間が近づいてきました 車のCMにも使われたというサンセットウェイからは、一体どんなステキな夕景が望めるのやら

長くなりましたが、次回はいよいよ生月ドライブ最終回です


生月大観音

2009年09月11日 | 長崎県北部のお話

                         この逞しい背中の持ち主の正体は…!?

今回のドライブの最大の目的は、水平線にちょうど夕陽が沈む頃、生月島西部を通るサンセットウェイを走ること。その目的を果たすべく、ちょうど日が落ちかけてきた夕方5時頃、私達は生月島へと渡りました

まだ夕陽が沈むまでには時間があったので、まずは島の東側の道路を通って島を左回りに走ることに。すると生月大橋から少し走ったところでやたらと大きな観音様を発見 とりあえず『生月大魚藍観音』という案内板を道しるべに近くまで行ってみることにしました。

木々の間からちらりと覗く観音様。まだその大きさを実感できませんが…

近くまで行くと「デカーッ!」と思わず口にしてしまうほどの大きさです

その高さは18m、基壇は3m、合計21mあるそうで、ブロンズ像としては日本一の大きさなのだそうです。この観音様は世界の平和と海難者および魚介類の霊を追悼し、漁船の航海安全を祈願して昭和55年に建立されたもの。一見あぐらをかいているように見えますが、脚のように見える部分は実は波の形をした台座で、買い物かごに魚を入れた観音様が海の中からザバーッと現れた、という感じのデザインです。五島の魚藍観音もそうですが、魚藍観音を見るとどうしても観音様が買い物かごをもって魚を選んでいる様子を想像して楽しくなってしまうのは私だけでしょうか

観音様以外にも目を引いたのは、なんともアクティブな姿勢を保ち続ける狛犬たち。みんな元気いっぱいです

観音様の大きさもさることながら、ここから眺める景色もなかなかのもの。生月大橋や生月の町並みも一望することができますよ。ちなみに今回は気づきませんでしたが、なんと観音様の中にも入れるのだそうです。もしこれから行かれる方はその入り口も探してみてくださいね!

次は不思議な形をした塩俵の断崖と島の最北端にある大バエ灯台に向かいます


平戸教会めぐり

2009年09月10日 | 長崎県北部のお話

川内峠で平戸の自然を満喫した後は、平戸の教会を巡ることに。目指す教会は、平戸教会宝亀(ほうき)教会、そして紐差(ひもさし)教会。まずは平戸のキリスト教の歴史を語る上では欠かせない南蛮貿易の歴史を少しだけご紹介しましょう。

1550年 ポルトガルの貿易船が初めて入港
       聖サンフランシスコ・ザビエルが平戸でキリスト教(カトリック)を布教

1580年 スペインの貿易船が入港

1609年 オランダが商館を設置

1613年 イギリスが商館を設置

1641年 オランダ商館が長崎へ移転
       平戸の南蛮貿易終了

今ではなかなか想像できませんが、当時の平戸には外国商館が立ち並び、たくさんの外国人が居留していたようです。平戸におけるキリスト教の歴史はおよそ460年前にさかのぼりますが、1873年(明治6年)に禁教令が解かれるまでは弾圧と潜伏の歴史があり、平戸や生月の信仰は次第に隠れキリシタン信仰へと変容していったのだそうです。これから紹介する教会は、弾圧を乗り越えてきた信者さんたちの強い思いによって建立された大切な祈りの場所なのです。

まず最初に訪れたのはカトリック平戸教会。1931年(昭和6年)に設立され、40周年を迎えた1971年(昭和46年)には、聖サンフランシスコ・ザビエルが3度訪れたことを記念して聖サンフランシスコ・ザビエルの像が聖堂の傍に建立され、それ以降『聖サンフランシスコ・ザビエル記念教会』とも呼ばれているそうです。外観はゴシック様式、中は美しいリブ・ヴォールド天井で、荘厳な雰囲気が漂っています

この平戸教会は入り口までしか入ることはできません。近年見学者の数が増え、中には大変マナーの悪い方もいると聞いています。教会を見学するときは決して大声を出したりゴミを残したりせず、きちんとマナーを守るようにしたいものです。

次に訪れたのはレンガ造りで瓦葺のちょっと珍しい宝亀教会。1898年(明治31年)に建立され、翌年に紐差教会から分離・独立した教会で、世界遺産暫定リストに決まった『長崎の教会群とキリスト教関連遺産』を構成する教会の1つです。

 

この教会の最大の特徴は教会の両サイドにベランダがあること。これは珍しい 今までたくさんの教会を見てきましたが、このような造りは初めてです

ベランダへの出入り口も兼ねている大きな窓は床面まで達し、教会の中は外から差し込む光で満たされています。こじんまりとした小さな教会ですが、装飾がとてもカラフルで、天井から吊り下げられた照明も可愛らしく、優しい印象を受けました

最後に訪れたのは紐差教会。この教会は、長崎市の旧浦上天主堂が原爆の被害を受け、新たに建てられるまでの間、日本で最も大きな教会と言われていたそうです。確かに近くで見るとなかなか大きいです

1929年(昭和4年)に五島の教会も多く手がけている鉄川与助によって造られた鉄筋コンクリート造りのこの教会は、外観はロマネスク様式で、日本最大級とあって内部も立派 天井が高いのでますます空間が広く感じられます

大きなステンドグラスからは色とりどりの光が差し込み、それが教会の床に映ってとてもきれいでした なんか天使が舞い降りてきそうだなぁ~

教会の裏にある『十字架山』にはたくさんの十字架が立ち並び、それぞれにキリストの歴史が刻まれていました。ゴルゴタの丘をイメージしているのかな?

建物だけを見れば完全に洋の雰囲気ですが、教会の周囲に植栽されている樹木はきれいに剪定され、和の雰囲気を漂わせています。完全に西洋のものではなく、日本の文化とうまく融合しているところが長崎の教会群のステキなところ。皆さんも平戸を訪れた際にはぜひ教会めぐりもしてみてください。ただし、どの教会も現役で、今も信者さんたちの大切な祈りの場となっているので、見学するときはくれぐれもお静かにお願いします

次回は生月に渡ります


川内峠(平戸市川内町)

2009年09月08日 | 長崎県北部のお話

『Sea View Ranch』でお腹いっぱいランチを食べた後は、カロリー消費も兼ねて平戸の絶景が広がる川内峠へ。

ここは私が大好きな場所で、平戸に来たら必ず立ち寄ってもらいたいネイチャースポット。青々とした草原が広がり、頂上からは平戸周辺の景色を一望することができます。 日差しの強い8月の終わりに、30代女性にとっては大敵の日焼けも恐れず、頂上を目指してLet's go!

まずは一つ目の山頂に到着!いつもならここで終わりですが、この日は二つ目の山頂まで歩くことにしました。

草原に続く階段を上り、私もまだ行ったことがなかった二つ目の山頂へ。さて、どんな絶景が私達を待っているのやら!?

 

若干息を切らせつつも、頂上に到着!誰が立てたのかはわかりませんが、山頂には紅白の旗がハタハタとはためいておりました。とりあえず記念に一枚。

「着いたどー!!」

これが二つ目の山頂からの眺めです。遠くに見える島はこれから行こうとしている生月島。空を見上げると、風に流れる雲がまるで大空を羽ばたく鳥のように見えます。これぞ自然の美しさ 空気も美味しいし、気持ちいい~

後から調べて分かったのですが、ここから見える道路は『日本百名道(須藤英一著)』という本に載っているらしく、ちょうどその百名道を今年の5月に走破した人のホームページを発見しました(→『絶景を走る!日本百名道』)。ここ川内峠の他にも私が学生時代に住んでいた山口県の秋吉台や、熊本県の阿蘇ミルクロード、鹿児島県の指宿スカイライン、長崎では雲仙にある仁田峠循環道路など、これまで私が通ったことがあるお気に入りの道もたくさん紹介されていて、私も自分の車で全国の百名道を走破してみたくなってしまいました いつかこのブログで紹介できる日が来るといいなぁ。

平戸の中でも一際美しい風景が広がる川内峠は、平戸大橋を渡って車で20分くらいのところにあります。平戸の自然に包まれて疲れを癒したい方にはおススメですよ~ 

次は平戸の教会を巡ります 


潜竜ヶ滝(佐世保市江迎町)

2009年09月08日 | 長崎県北部のお話

この夏も親友tamiが佐世保に遊びに来てくれました 二人のドライブはいつもステキな発見が盛りだくさんで、特に計画を立てなくても満足のゆく旅になってしまうのが本当に不思議。さてはて、今回はどんな発見があるのやら!?

今回のドライブコースはコチラ

潜竜ヶ滝 → 平戸大橋 → 『Sea View Ranch』でランチ → 川内峠 → 教会めぐり(平戸教会・宝亀教会・紐差教会) → 生月大橋 → 生月大観音→ 塩俵断崖 → 大バエ灯台 → 生月サンセットウェイ

まずは以前から気になっていた江迎町にある潜竜ヶ滝へ。

 

こちらは文政12年(1830年) に平戸藩主観中公が「潜竜」と命名し、周辺を神域と定め、石垣や鳥居などを整備したと言われているそうで、苔むした古い灯籠や石段がその歴史を物語っているかのようです。

駐車場からしばらく階段を上って行くと、展望所のようなところがあり、そこから一つ目の滝を望むことができます。この滝はまるで竜が体をくねらせながら勢い良く山を下っているかのようにも見えます。

もうしばらく歩いていくとさらに大きな滝が現れました こちらは落差が約20m、滝つぼの深さが約6mあり、近くで見るとなかなかの迫力です。高くそびえ立つ木々の隙間からは光が降り注ぎ、まるでスポットライトのように滝を照らし、辺りはとても静かで、水が流れ落ちる音しか聞こえない。日常では味わえないこのような空間だからこそ、人々はそこに神様の存在を感じたのでしょうね

滝の傍には石碑二つが並んで立っていました。いつ頃のものかは分かりませんが、石の形や筆跡からして古そうです。

滝の周辺は県立公園として整備されていて、ちょっとした遠足やピクニックにもちょうど良い感じです。 MR潜竜ヶ滝駅から歩いて30分ほどで来れるようなので、MRを利用して来るのも楽しいかも知れませんね!

公園内を散策していると、tamiが変わった気の実を発見 辺りにたくさん落ちていたので手で割って中身を見てみると、サクランボのような果肉が詰まっていて、ほのかに甘い香りがします。これは食べられそうだなと思い、試しにペロッとなめてみると甘くて食べられそうな感じでしたが、とりあえず正体が分からなかったので食べるのはやめておきました 帰ってから調べてみると意外な事実が判明。この実の正体は…


(6月4日皿山公園にて撮影)

なんとこちらのヤマボウシ(ミズキ科)の実だったのです 花はよく知っていたけど、このような実が成るとは知りませんでした。しかもサクランボと同様にちゃんと食べられるんですって。今度は安心して口に入れてみようっと

ムクゲ(アオイ科)の花は今が最盛期で、この公園の入り口にもたくさん咲いていました。潜竜ヶ滝周辺には大きなモミジの木もたくさんあったので、11月~12月にかけての紅葉の季節もまた別の趣があってきっとステキだと思います 秋もぜひ訪れてみたいな~