展海峰を通り過ぎてもっと先の方まで行くと、白浜海浜公園というきれいなビーチがあります。この日は夕方から友人と会う約束をしていたのですが、まだ少し時間があったので、一人でぷら~っと浜辺をお散歩することにしました


夏はたくさんの海水浴客で賑わう浜辺も、オフシーズンはほとんど人の気配がありません。あまのじゃくの私は、そんな静かな浜辺をお散歩するのが好き。

ほとんど足跡のない砂浜を歩いていると、どこから流れ着いたのか分からないシカの角みたいな流木に遭遇しました。とっても長い旅をして、この地にたどり着いたのかな?それともまだ旅の途中?


砂浜の先にある洗濯板のような岩場に一歩足を踏み入れると、カサカサカサカサという何百、いや何千もの小さな足音が聞こえてきました。

その無数の足音の正体はフナムシ。彼らは私が一歩踏み出すごとに一斉に動き出し、私が止まると、彼らもピタッと足を止める。まるで「だるまさんが転んだ」状態です。よく「ゴキブリみたいで嫌い」って言われるフナムシだけど、私は意外と好き。だってよくよく見ると青く輝く斑点模様があって、とってもきれいなんだもん。カメラを近づけると逃げちゃうので、残念ながらその証拠を写真に収めることはできませんでしたけどね。フナムシは藻類や生物の死骸などを食べるので、浜辺のお掃除屋さんと言われています。もし浜辺からフナムシがいなくなってしまったら、この岩場や潮溜まりはどんなにひどい状態になってしまうことか。生き物はみんな、存在する意味があって生きてるんですよね。

再び砂浜を歩いていると、謎の模様を発見



こっちのは鳥



私の足跡(左)と誰かさんの足跡(右)。人の歩き方ってこんなに違うものなんですね~


こちらは浜辺で見つけた緑色のシーグラス。ただのガラスの破片だけど、長い間波にさらされて角が取れ、つやが無くなってしまったもの。光にかざすとこれがまたきれいなんだな~


浜辺を歩くといろんな発見があって本当に楽しい。特にこの白浜海浜公園は砂浜あり、岩場あり、潮溜まりありと三拍子そろったステキな場所です。西の端っこにあるから夕陽もきっときれいだと思います。静かな気持ちになりたい時は、波音を聞きながら浜辺をお散歩してみては?フナムシたちも歓迎してくれますよ~(笑)
