日本・中国・韓国による3カ国の勝ち抜き戦、第13回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第2ラウンド(韓国・釜山)は12月2日の第9戦に日本選手の5番手として山下敬吾九段が登場し、韓国の金志錫七段と対戦した。結果は白番の金七段の中押し勝ちとなった。
これで日本チームは勝ち星なしの5連敗。日本チームが勝ち星なしで敗退するのは農心杯が創設されて以来初めてのこと。
■日本出場棋士
山下敬吾九段、結城聡九段、羽根直樹九段、高尾紳路九段、坂井秀至八段
(日本棋院HPより抜粋)
「日本早すぎる終戦」
(週刊碁、見出しより)
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しばらく国際棋戦の記事から遠ざかっていました。
日本棋院発行の雑誌・週刊碁でも記事のスペースが減っていますが、日本勢の不調で内容も湿りがちのようです。
それにしても農心杯の5連敗は屈辱ですね。
三村智保プロのブログ「12/04・立ち上がれ日本」という記事には、100件以上のコメントが載っています。
問題点はいろいろですが、下記のような内容でしょうか。
1.プロ棋士の勉強不足
2.棋院の棋士育成システム
3.囲碁の普及活動
4.日本の教育・世情
1と2は強い棋士をつくるということですが、日本の国情を考えると中韓の囲碁棋士育成システムは困難な気がします。
個人的には当面、3番手、4番手の成績でも、大きく離されない程度で止むおえないと思っています。
日本は伝統文化(武士道、禅、茶道、華道など)として、独自の囲碁カラーをアピールしてはどうか。
あと日本では、どこにいっても多くの老若男女が囲碁を楽しむ風景が見られる等々・・・。
世界戦を制する戦士の存在が、囲碁大国とは云えないと思います・・・。
勝負の世界は栄枯盛衰、潮流の変化もあるでしょう。