ゲストハウス・プリ / Guest House Puli

日月潭、廬山温泉、合歓山(登山)等へ向かう拠点になる町≪埔里≫で生活する日本人オーナーの個人日記。

紹興酒作りに初めて使われた井戸 & 廣興紙寮(和紙工房)

2016年07月28日 | 名所案内
愛蘭地区/紹興酒作りに初めて使われた井戸

前回のブログでご紹介した井戸です。
場所は埔里市内から少し離れた愛蘭地区と言う丘の上です。
大昔この辺りには井戸がなく、嫁ぎ先として敬遠されていた土地だったそうです。
後に、この井戸ができてからその水質の良さに惚れ込んだ中国から来た兄弟たちが紹興酒作りを始めたのが発端らしいです。

当時実際に使われていたポンプ。記念品として収蔵しておけば良いのに、どうしてこんな色に塗ってしまうのか理解に苦しみます。



現在この’水場’は’洗濯場’となっています。指定された時間になると、こちらの地下水(別に管がある)を汲んで持ち帰る事もできます。



廣興紙寮(和紙工房)

私のお勧めは、古井戸の近くにあるこの『廣興紙寮』まで先にタクシーで訪れて、古井戸を見学してから紹興酒記念館まで徒歩で移動するコースです。








観光客向けだけではなく、専門的な紙も購入することができます。




この辺りは高台にあるので、風光明媚な景色を楽しめます。


以前5年ほど前ですが、私が宿を始めてまだ間もない時、お客さんがいない時はよくこちらに本を持ち込んで時間を潰していたことが懐かしいです。

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『紹興酒』作りで有名な埔里

2016年07月28日 | 名所案内
【埔里酒廠】

埔里は昔から醸造酒で有名な土地です。
台湾人なら誰でも認める台湾一豊富な柔らかい地下水は、台湾全土に出荷されています。
ここの水は醸造酒にも適しているようで、昔から紹興酒作りが盛んに行われて来ました。




震災後に再建した酒造工場。(一般の人は立入禁止となっています。)

現在あるこの埔里酒廠(紹興酒記念館)は、20年近く前に起きた921大地震で全焼してしまいました。その後の復興で現在の記念館を建造しました。


921大地震の傷跡。今ではこの柱だけが残されています。 
因みにこの大地震で最も被害が出たのは埔里市内でした。私の何人かの知合いも、この大地震でご家族を亡くされています。


埔里酒廠の中の様子。
(一階部分はお土産コーナー)



紹興酒関連のお土産が多いです。

(二階部分は主に写真の展示とお酒の試飲コーナー)


日本語でも解説が記されているので安心して楽しめます。


初めて紹興酒に利用した井戸。

現在の様子。場所は市内の愛蘭地区です。


試飲コーナー

こちらでは一杯50元で試飲することができます。私のお勧めはやはりここでしか飲めない『20年物紹興酒』ですね。

館内の様子





ちょっと子供騙しな部分もありますが、けっこう楽しめます。

埔里酒廠:埔里市内にあり、中央バス駅から徒歩25分ほど。私の宿からは徒歩20分ほど。


私がこの町埔里から離れられない最大の理由は、この素晴らしい『水』が気に入っているからです。
(近所のプールは全て地下水。ウォーターサーバーの水も地下水を濾過した水でただ。水が美味しいと料理も美味しい)
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台湾四大仏教の一つ『中台禅寺』

2016年07月28日 | 名所案内
【中台禅寺】


台湾には四大宗派と呼ばれている特別大きな仏教団体が存在しています。

台灣佛教四大名山 - 佛光山.中台禪寺.法鼓山,慈濟功德會

私の住んでいる埔里には『中台禅寺』の総本山があります。場所は町から7キロほど離れた丘の上です。
現在バス等の公共交通機関がないため、タクシーや自分で交通手段を確保しないと行くのが難しいです。


総本山の入り口を入るとすぐに巨大な仏教博物館があります。
こちらに収蔵されているのは、ほとんど中国から運ばれた重要文化財レベルのものばかりです(本当にすごいですよ)。
私が特に好きなのは、1000年を超える『木造の仏像』や『石佛』たちです。

※注意:現在隣の山にもう一つ巨大な博物館を建設中です。完成にはまだ少し時間がかかりそうです。



2001年にこちらへ建築された総本山は、元々中国にあった『蓮華寺』が台湾に移って来たものらしいです。
建物の設計は台北の101ビルの設計者です。
総本山の建物の形は人が’座禅’を組んでいる形をしています(上の金色部分は’頭’ですね)。



天界を守る『四大天王』が柱になって、ロビーを睨んでいます。死角がないのでちょっと緊張しますよ。

韋駄天:『四大天王』の部下みたいな存在で、やはり天界の守護神です。
『韋駄天』は更に何百もの守護神のリーダー的な存在だそうです。

【大雄寶殿】

お釈迦様とその側近たち


こちらは三国志で有名な関羽さん。ちょっと注目してもらいたいのは、本来あるはずの’薙刀’ではなく髭をなでている事です。
この動作は当時の’ハンサム’をイメージしたものらしいです。


こちらは誰でもご存知の【達磨(ダルマ)】さん。


以下、仏教の伝来図。ちょっと面白いです。

先ず、インドの小国の王子が悟りを開いてお釈迦様になり、仏教の歴史が始まります。
注目してもらいたいのが、’始祖’の継ぎの人の’西天’と言う部分です。’西天’とはこの時代のインドを指しています。


お釈迦様の正式な名前です。『shi jia mo ni fo』ちょっと強引ですが、ローマ字読みしてみました。


『達磨』は元々中国へ仏教を伝えるために渡った人です。
’東土’と言うのは、この時代の’中国’の事です。第28代目の仏教の代表者と言う事になります。
始め中国には仏教と言うものが存在しなかったので、1人で渡った達磨は孤独との戦いだったそうです。洞窟にこもって生活していたとかいろいろな言い方がされて、その修行の厳しさや精神力から中国では武道の達人とか、日本では’起き上がりこぶし’にされたりしています。

【中庭】

蓮華池と名前のついた池があり、元々中国から渡った来たこのお寺の歴史をイメージさせられます。



この『中台禅寺』の裏には(徒歩で15分ぐらいの所)、私の友人が経営する珈琲農園もあるので、見学ついでにそちらでコーヒーをいただく事も可能です。





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