特別展「なつかしの日光軌道展」

東京都墨田区にある東武伊勢崎線・東向島駅高架下にある東武博物館では、来年平成23年１月10日（月・祝）まで特別展「なつかしの日光軌道展」を開催中です。入館料のみで見学できます。


今年は東武鉄道日光軌道線が明治43（1910）年８月10日に「日光～岩ノ鼻」間を開業してから100周年です。その後に、馬返まで開通しました。この馬返駅は当時、標高838mで日本の路面電車の最高地点でした。しかしモータリゼーションの波に押され、昭和43（1968）年２月24日限りで58年間の歴史に幕を下ろしました。

日光軌道廃止後、100型電車全10両は岡山電気軌道へ譲渡されました。現在は３両が在籍しており、3005号は当時の日光軌道色に復元されています。しかし運転される機会は少なくなっています。200型連接車６両のうち、203号は東武博物館で保存展示されています。


花上東武博物館長によると、現在では日光市の人には日光軌道の存在を知らない人が多くなってきているそうです。また貨物輸送不足を補うため、国鉄からアプト式電気機関車ED600形を借り受けました。しかしこの機関車は大きな歯車を持っているので走行中の揺れが大きく、いつ脱線してもおかしくないくらいの運転士泣かせの電機だったそうです。この電気機関車は、さいたま市の鉄道博物館にて展示されています（ED4010号）。

また、図録を一部700円で販売しています。また入口付近では、「東武博物館だより」を無料配布しています。東京スカイツリーを見てから散歩して東武博物館へ来て見ては？



東京スカイツインタワー？

では。