北海道行きの準備を始めた。
6月の北海道には花と鳥を楽しめる特別な魅力がある。
以前に書いた話の繰り返しになるが、魅力の一例としてオロロンラインを紹介する。
天塩のあたりから稚内に向けて北上する海沿いの道は、北海道の広大さを味わえる人気のドライブウェイとなっている。
紹介するのは海側に延々と続く、原生花園でも何でもない、一見普通の狭い草地である。
それを車窓から眺めるとこんな風である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/b7/3588b751d3d24247fb73f9611adebf3b.jpg)
大抵の人は「花が咲いてるな」とは思うものの、わざわざ車を止めたりはしない。
この同じ場所を双眼鏡で覗くと景色は一変し、一気に華やかになる。
黄色はエゾカンゾウ、赤はハマナス、白は花ウド?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/14/7122071c3a6bf1fb5f664b24df9179ec.jpg)
この時期、北海道の花々は一斉に咲く。
ほとんどのドライバーが見過ごす、ただの草むらだが、よく見れば見事な花園になっている。
人の背丈ほどもあるエゾニュウの白い花。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/8e/50c68371f4a86e5cec374b547fb7e6af.jpg)
エゾニュウのつぼみは、キャベツほどの大きさがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/e7/335741012414b22d600aa57159b6a4cf.jpg)
車窓から双眼鏡で観察すると、花々の根本にある背の低い植物たちも、一斉に花を咲かせていることに気づく。
草地の向こうはすぐ日本海である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/51/425b61a9f44890f404274717c0f144d7.jpg)
6月は小鳥たちの繁殖期でもある。
この時期の小鳥は巣や縄張りを守るために、見通しの良い場所(ソングポスト)にとまってさえずるのだが、天然の花園のソングポストはたいていが花の上になる。
ノゴマ♂
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/6e/79bb08d322d2063c40d61f0979191cec.jpg)
ノビタキ♂
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/09/eeadf65f1852a1bfd5c344a08d57e42e.jpg)
コヨシキリ♂
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/cd/b6866a16514949104ed68ec2a61e1012.jpg)
6月の北海道は、花とバードウォッチングと野鳥撮影が楽しめる、最高の季節である。
.