kenharuの日記

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エッセイ

2011-05-24 | その他
今日はブログネタ切れ。
穴埋めとして、ボクのホームページから野鳥エッセイを転載。
ご興味あれば、お読み下さい。

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野鳥への給餌

毎冬2~3回だが、狭い我が家の庭が雪化粧を見せてくれる。
雪の積もった庭のバードフィーダーを見ていると、いつも思い出す話がある。

日本の話ではないのだが、雪の多い土地に住んでいる人が庭にバードフィーダーを設置し、毎日欠かさずに給餌を続けて、訪れる野鳥を眺めては楽しんでいた。
そんなある時、旅行のため留守をすることになり、ほんの数日間バードフィーダーの給餌をストップした。
旅行から帰って庭を見ると、雪の上に、飢えて死んだ小鳥が何羽も落ちていたそうである。

野鳥が雪国の冬を生き延びるのは容易ではない。
食いだめの出来ない野鳥は、苦心して餌場を開拓し、春までを食い繋ぐための、毎日の行動パターンを見つけ出す。
しかし、この野鳥たちはバードフィーダーが出現したため、地道な開拓努力を放棄して、すっかり人の給餌に依存しきっていたのである。

昨今はバードフィーダーがブームである。雪の多い山間部のペンションなどが、宿泊客サービスのために設置する例も見られる。
さらに大規模なのは、町や村を挙げて実施している、白鳥やその取り巻きであるカモ類への給餌である。
一見これらは愛鳥的な行為なのだが、実際は逆で、野鳥たちのリスクを増大させているのだ。
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