■■気晴らし 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.130<o:p></o:p>
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昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。<o:p></o:p>
【本書の読み方】 脚注参照<o:p></o:p>
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■12 第二創業期始まる 6 通算130回 気晴らし <o:p></o:p>
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印刷会社ラッキーの取締役会の場である。荒れた取締役会であるが、五カ年計画の第二議案まで何とか可決されるところまできた。<o:p></o:p>
幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう育猛が何故ブログの話をしだしたのか気になって仕方のない幸である。<o:p></o:p>
そのうちに幸は竹根と再会した1980年代に再び引き戻された。幸がプリダ印刷機の販売の件で、竹根の古巣である福田商事を訪れた。そこで偶然竹根の元上司である角菊にあった。<o:p></o:p>
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【回想2 1980年代】 <o:p></o:p>
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何となくすっきりしない気持ちで、帰社した。愛子がすぐにコーヒーを入れてくれた。<o:p></o:p>
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――愛子さんを相手に気晴らしでもするか――<o:p></o:p>
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「愛子さんは、先日竹根先生からお土産をもらって、お礼でもしたの?」<o:p></o:p>
「いいえ、いただいたままですが、何かお礼をした方がよろしかったでしょうか。先生は、湯飲み茶碗のお礼だからって言ってらしたので、そのまま何もしてないのです」<o:p></o:p>
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「そうね、やっぱり、した方がいいのじゃないかね」<o:p></o:p>
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幸の気晴らしにはもってこいの話題である。<o:p></o:p>
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「食事にでも誘ってみたら?」<o:p></o:p>
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「そうですね。そうしようかしら」<o:p></o:p>
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「それがいいよ」<o:p></o:p>
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「でも、竹根先生のような方ですと、口が肥えているのでしょうね。どのようなところにお誘いしたら失礼にならないのかしら」<o:p></o:p>
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「そんなこと、心配はいらないよ。いいところを知っているから・・・きっと先生も気に入るよ。もちろん、愛子さんもだけどね」<o:p></o:p>
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「そうですか、その時にはそのようにお願いできますか?でも、まず、竹根先生のご都合をお伺いしてからにしますわ」<o:p></o:p>
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――これはおもしろくなりそうだ。うまく二人の間が狭まればおもしろいな――<o:p></o:p>
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幸は、そのような下心で日頃の憂さを晴らそうとしている。<o:p></o:p>
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そのような悪だ組の空想を破るかのように内線電話が鳴った。竹根からである。<o:p></o:p>
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急な話だが、今日これから来てもよいかという内容であった。<o:p></o:p>
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とりわけスケジュールもないことだし、愛子さんとの会話の件もあることから下心丸出しで、早速来てもらうことにした。<o:p></o:p>
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< 次回に続く お楽しみに ><o:p></o:p>
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■■ 脚注<o:p></o:p>
本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。<o:p></o:p>
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