◆【話材 知り得情報】 「東京駅」という駅名決定経緯と地下の秘密
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■ 「東京駅」という駅名が決まった日
東京・丸の内に建設中であった、「中央停車場」の建物に、1914年12月5日、正式名称が付けられました。「東京駅」という駅名の誕生です。
東京駅を設計したのは、日本の近代建築を代表する建築家・辰野金吾です。建物正面は約335メートルの鉄骨レンガ造りです。東京タワーが、333メートルの高さがありますので、ほぼ、東京タワーを横に寝かせたくらいの横幅を持っている、当時の日本としては、驚くべき大きさの建物といえます。
南北に八角屋根をしたドームを持っています。外観は、オランダのアムステルダム駅に酷似していますので、辰野は、アムステルダムに行ったか、その写真をみたかしたのでしょう。
東京駅には、東京ステーションホテルという、高級ホテルがあることは、意外と知られていません。ましてや駅舎内に「東京ステーションギャラリー」とい美術館があることは、知る人が少ないのではないでしょうか。
そこに展示されている「東京駅」と題する油彩画は、1932(昭和7)年に、熊本県出身の洋画家・櫻田精一(1910-1999)によって描かれました。その絵画により当時の東京駅の様子をうかがうことができます。
当時の建物は、3階建てでしたが、戦災により消失してしまい、戦後、3階部分を取り壊して、2階建ての建物として生まれ変わりました。その後、3階建ての駅舎復原を求める声が大きくなり、2007年(平成19年)5月30日に起工され、2012年(平成24年)10月1日に、今日の東京駅舎が完成しました。
東京駅は、東海道新幹線や東北新幹線など、全国の新幹線網における最大の拠点であるだけではなく、在来線の東海道本線や東北本線など主要幹線の起点駅でもあります。ここからは、乗り換えなしで、33都道府県を結んでいて、1日当たりの列車発着本数は約3000本という日本を代表するターミナル駅の一つです。とりわけ、プラットホームの数は、日本一多く、在来線が地上5面10線と地下4面8線の合計9面18線、新幹線が地上5面10線、地下鉄は地下1面2線を有しています。
首都圏の玄関口となっていますし、現在、品川駅を起点とするリニア新幹線も2027年を目途に工事が進められています。
東京駅には、知られざる秘密が地下にあります。東京駅にあった貨物駅ホームの地下と東京中央郵便局がトンネルで結ばれていました。1915年にはトンネル工事が完了し、1917年には地下電車の運行が始まりました。
日本で最初の地下鉄である上野-浅草間(現在の東京メトロ銀座線の一部)が開通したのが1927(昭和2)年ですから、それよりも10年以上も早く地下電車が運行されていたことになります。
その痕跡が、公開されてはいませんが、いまでもレンガトンネルとして残っています。私が子供の頃、東京駅の通路に直角に交わっているレンガトンネルを見た記憶がかすかに残っています。
【カシャリ! ひとり旅】を映像にして紹介しています。
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