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経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■■【連載 経営トップ15訓】  第11訓 「基本重視の姿勢で、自己管理を忘れない」

2016-11-08 20:24:47 | 【話材】 ビジネス関連

■■【連載 経営トップ15訓】  第11訓 「基本重視の姿勢で、自己管理を忘れない」

 
経営コンサルタント歴40年を記念して、経営トップの皆様だけではなく、経営士・コンサルタント・士業の先生方にもご参考になると信じ、ここにまとめてみました。

 グローバルな視点の経営者・管理職 
 


線-孫悟空

経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる


 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。


 

第 11 訓
基本重視の姿勢で、自己管理を忘れない

■ スクエア・ツー・スクエア理論

 地震を経験したことのない人にとっては、大地が動く、揺れるということが信じられないと言います。

 「地に足がつく」という言葉があります。文字通り解すると、「大地に足がしっかりとついている」ということで安定しているという意味になります。ところが、一般的には、「あの人は地に足がついている」というときには、「堅実な人」というように、人の生き方やあり方の褒め言葉として使われます。

 「地」というのは、基本を意味します。「困ったことがあったら原点に戻れ」ということが言われますが、基本を大切にすることは、ビジネスだけではなく、全てのことに通じるでしょう。

 例えばゴルフを始めようとすると、地に足が着くように、自分にぴったりと合ったゴルフシューズを買うことが必要と考えます。ぴったりフィットしたくつを履いて、キチンとしたスタンスをとり、オーソドックスなグリップでクラブフェースを飛ぶ方向に直角に向けます。スイングは、バックスイングをゆっくりを行い、腰を使ってそのバネの力を利用してクラブを振り落とし、ボールに直角にクラブヘッドを当てて、頭を残したまま、フォロースルーを行う。

 これは、かつての名ゴルファーとして活躍したベン・ホーガンの「Square to Square」理論に基づいたゴルフの基本形です。

 基本を崩して自己流でゴルフを行うと始めは良かったとしても、成長があるところでストップしてしまいます。また、長い間にはスランプの時期を迎えることは、ゴルフだけではなく、全てのことに於いて通じることかもしれません。

 スランプの時に、何処が悪いのかを見極めて、修正することにより、早期にスランプから脱することができます。それが「基本に戻る」ということです。自己流では、何が基本なのか「ものさし」がわからないのです。例え解ったとしても、そのもの差しが正しいかどうかが解りません。

■ 複々線思考

 「当たり前のことが当たり前にできる」ことが重要です。ところが次第に初心を忘れ、創業時の意気込みがどこかに吹き飛んでしまっている経営者にしばしばお会いします。経営理念や創業期の思いをものさしにし、それを原点にすると基本(土台)がしっかりしているので、成長も、スランプからの回復もしやすくなります。

 基本の一つが、自己管理であり、その基本が「P-D-C-A」です。

 私の場合には、「(P-D-C)+SandA」と一般論とは異なることを基本にしています。「Plan-Do-Check」は同じですが、その結果「Action」に繋げるのではなく、Check内容を基に次の「Plan」に入ります。

 私どもの行動は連続していますので、計画Planと実績Doの結果を分析するCheckことをしたら、分析結果に基づき、その改善策の計画Planを立てるのです。そしてPlanの段階にも「Plan-Do-Check」が、Doの段階にも、Checkの段階にも同様に「Plan-Do-Check」があるのです。

 そして「P-D-C」の各段階で、それぞれを行うためのSchedulingや関係者との関係や方法論や思考方法のAdjustingが必要となるのです。

 私たちは、一つの仕事だけをやっているわけではありません。複数の「(P-D-C)+SandA」というスパイラルを並行的に行わなければ成りません。すなわち、私たちには「複々線思考」が求められているのです。

■ トップの自己管理

 複々線思考の下に、自己管理をします。その時に、個人なら「自分の生き方」とか「目指す方向」というものさしや羅針盤という基本と照らし合わせて、できる限り遠回りをせず、正しい近道を歩んでいくことが大切です。

 企業で言えば「経営理念」や「社是・社訓」等々が基本となるものさしです。

 トップとして、自分のものさしをもって、自己管理をしないと、周囲の人は親身になって誤りを指摘したり、アドバイスをしたりしてくれません。「トップは孤独である」と言われるように、その立場をキチンと理解し、自分を律していけなければトップの資格はないといえます。

 トップに限らず、経営コンサルタントに取っても重要なこととして「気力・智力・体力」という「三つの力」を大切にしたいと考えています。

 「智力」は経営コンサルタントに取って不可欠なことです。斬新なアイディアを提供できるためには、その源泉となる知識と智慧が必要です。これを合わせた力のことを私は「智力」と言っています。

 いくら智力を持っていても「体力」がないとトップの役割は務まりません。トップというのは、精神的なプレッシャーと共に、行動で社員(会員)に示すお手本ですので、行動力が必要です。行動力の源泉が「体力」であると考えます。

 しかし、体力があるだけでは行動力として力を発揮できるわけではありません。智力を持ち、体力があっても「気力」がないと、それを行動に移せません。行動し、結果を出すのがトップであり、プロフェッショナルです。

 三力(みりょく)のあるトップは魅力的です。



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11月8日(火) つぶやき改訂版 素人写真を【カシャリ!一人旅】としてご紹介しています 

2016-11-08 16:58:09 | 【話材】 老いぼれコンサルタントのひとり言

◆【経営コンサルタントの独り言】11月8日(火) つぶやき改訂版 素人写真を【カシャリ!一人旅】としてご紹介しています 

ベル

 平素は、ご愛読をありがとうございます。

 「つぶやき」の改訂版ができましたので、ここにお届けしますので併せてご覧下さると幸いです。

晴れ


◆ 素人写真を【カシャリ!一人旅】としてご紹介しています 2016/11/08

【カシャリ!一人旅】は、へたの横好きで撮った写真をここにまとめておくことにより、必要なときに見やすいようにと考え、単なる思いつきで着手しました。

 他人様に見ていただくというより、自分の作品を整理するためのページです。

【今日は何の日】の中で、「今日の写真」として紹介していました。

 2012/08/30 に「ねがい牛」という写真を「今日の写真」というタイトルで独立させたのが【カシャリ!一人旅】の契機です。

 その後、空白の時期があり、2013/01/07 から再開しました。

 最初の【カシャリ!一人旅】は、ドリームゲートの社長ブログでご覧いただけます。

  http://keieishi.dgblog.dreamgate.gr.jp/e107395.html

 当時は、gooやFC2ブログなどは利用していませんでしたので、ブログによってはバックナンバーがありません。

 昨日は、京都五山第二位の相国寺にあります塔頭のひとつ「養源院」の特別展をご紹介しました。

  http://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/7228983e968fd4c55a6db63291325d2e 

  

【 注 】
 URLは、途中で改行している場合に、リンクが切れて表示されないことがあります。
 その場合には、一旦すべてのURLをWordなどにC&Pして、一旦連続した1行にしてからご利用下さい。

 

 


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■■【経営コンサルタントのトンボの目】 お彼岸に考えよう地球温暖化

2016-11-08 12:18:53 | 【専門業】 経営士からのメッセージ

■■【経営コンサルタントのトンボの目 お彼岸に考えよう地球温暖化

  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 常務理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 常務理事」という重責を担うとともに「関西支部長」としても活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm

 ◆  お彼岸に考えよう地球温暖化 


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 徐々にですが、過ごしやすい時期になって来ましたね。所謂お彼岸と言う時期に入りました。「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますから、ちゃんと彼岸には夏の暑さが和らいでくれます。

 今夏の天気予報では、アナウンサーが連日のように「適度に水分を補給して」や「適度にクーラーで室温を調整して」などと言う、過去には耳にしなかった啓発を繰り返してはりました。

 これはまさに、従来の「寒さ暑さも彼岸まで」という慣用句を凌駕する、「まともな暑さ寒さも20世紀まで」という恐ろしい言葉を誕生させたことに他なりません。もう21世紀の夏は、まとまな暑さではなくほっといたら身体を壊す暑さとなったんです。

 これを正常に直すには、対流圏に散在させてしまった温室効果ガスを、産業革命以前の状態にまでに減らさなければなりません。しかし、そんなことが大々的に出来る機械はまだありません。ですから今日、せめてもうこれ以上は温室効果ガスを排出しないようにしましょうと、あちこちで提唱されています。ただこの提唱は、近年の猛暑はとりあえずしょうがないということを暗示しています。

 人間は、温室効果ガス排出を削減することはできても、温室効果ガスそのものを削減することは出来ないんです。

 そして人間はクーラーを発明しました。クーラーをつけると涼しくなりますが、電気を使います。電気を使うと、その分だけ火力発電所から温室効果ガスが排出された換算になります。  今,メディアでクーラーを勧めるということは、温室効果ガスを多少輩出してでも、部屋の温度調整をしなければ危険だということなんですね。正味此れは暑さ対策の最終段階にきていると思うんです。

 でも、太陽が真上からまっすぐ日光を注いでくれる限り、夏の灼熱は毎年終わることがありません。

 さて、太陽が真上から照りつけるのは夏の特徴ですが、太陽が真西に沈むのはお彼岸の特徴です。

 彼岸とは、元々は悟ってる側と言う意味です。仏教では西方に仏の世界があるとされ、正真正銘の西に太陽がくる日を彼岸の中日としたんですね。お彼岸の過ごしやすさと、悟った状態を重ねているのかもしれません。

 また人間は、悟っていなくてもやや苦から逃れる本能として,「なんとかなるやろ精神」を持ち合わせています。温暖化に対しては、ほとんどの人間が何とかなるやろ精神でやり過ごしているはずです。

 ここで、はっきりと提唱します。何とかしてくれるのは、季節です。

 だんだん寒くなる摂理に助けられているだけです。

 未来の子供たちに何を受け継ぐのか、クーラーの進歩を受け継ぐのか、クーラーのぎりぎりいらない夏を受け継ぐのか、過ごしやすいお彼岸に御友達と話し合ってみよう。

              産経新聞掲載「笑い飯哲夫 著」より

 
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