版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

版画家のお友達 歯科医師編(19)Special Column(19)

2007-11-20 10:37:34 | その他 Other
今回も引き続きNORIKO先生に登場していただきます。


フロックス ハナシノブ科 フロックス属 さとランド Photo by NORIKO


「sicko(しっこ)」
マイケル ムーア監督アメリカの医療問題を扱った映画です。
世界でも医療最先端国といわれるアメリカで乳幼児の死亡率が
発展途上国に匹敵し、高額医療費のため治療を受けられない、
保険会社から治療費が支給されないとわかるやいなや
タクシーに乗せられ慈善団体の経営する病院の前に放り出される患者。等
信じられないような場面が数多く出てきます。
アメリカの場合、国民皆保険ではありませんので、民間保険会社に
個人加入になりますが、会社経営としては利益をあげるため、
できるだけ治療費の支払いをしないようにすることで
莫大な利益を得、保険会社所属の医師達には支払いを却下した実績に
応じて高い地位と高収入が支払われます。

一方フランス、カナダ、キューバ等の例も紹介されていました。
医療費は無料、医師達の労働時間、相応の給与も保証されています。

日本ではどうでしょう。
皆保険にもかかわらず、保険料の支払いが滞ると医療機関での支払いは
実費支払いが必要です。高齢者の医療費負担が増えたため、
受診率は下がりました。
医師の激務状態と低報酬は他国に類をみません。

弱者切捨型が良いのか、完全保障型が良いのか一概に決められるものではありません。
もしこの映画をみられる機会がありましたら、こういった問題を
考えるきっかけにしていただければと思います。


「sicko」話題になっていたので是非見てみたいです。

今回も個展期間中ということもあって 
すっかりNORIKO先生に頼ってしまいました。ありがとうございます。 kei





シャジンブルーベル  さとランド


次回は個展の様子等お送りします。


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