KAZのおさんぽ

移り行く季節の中で美しい表情を見せる花や虫たち
みんなに会いにきょうもおさんぽです

ムラサキツバメの日光浴

2005年11月25日 | 2005年のブログ

<ムラサキツバメ♂の日光浴 2005/11/23 撮影地:千葉市>
紅葉した桜の落ち葉で日光浴中のムラサキツバメです。
2005/11/4投稿の「ムラサキツバメは南国の蝶?」で、その渋過ぎる翅の裏側はお見せしましたが、やっと今頃になってその魅惑の深い紫色の写真が撮れました。
「また来年の宿題が一つ増えたかな」と半分諦めかけていたのですが、赤く紅葉した葉に止まって紫色の翅とのコントラストを見せてくれるというおまけ付きでポーズを取ってくれて、めでたしめでたしです。
成虫のまま冬越しをするムラサキツバメは、気温が高い間はなかなか羽の表を見せてはくれません。ところが越冬前後の気温の低い時期には、写真の様に陽だまりで翅を広げて体を温めます。変温動物である昆虫は10度近くにまで気温が下がると活動が出来なくなる為です。
この日の最高気温は15度、この写真を撮った午後2時頃は13~14度ぐらい。一般的な昆虫が活動するにはほぼ限界の温度です。
この日他に見かけた蝶は、モンシロチョウ、キタテハ、ヤマトシジミぐらいで、しばらく前まで盛んに花に来ていた、ヒメアカタテハ、モンキチョウ、イチモンジセセリはもうあまり見かけなくなりました。
南方系のイメージの強いムラサキツバメですが、結構低温の環境でも元気な印象を受けました。もっとも、近い仲間のムラサキシジミは冬に-5~-6度に下がる所でも平気で越冬してるので、案外寒さには強いのかも知れません。
これから長い冬が訪れますが、暖かい日にはまた探しに来てみましょう。

「おまけの写真」

<寝ぐらへ帰ったムラサキツバメ 2005/11/23 撮影地:千葉市>
夕方寝ぐらに戻ったムラサキツバメです。
本当は写真の反り返った葉の上にもう1~2枚葉が重なっているのですが、撮影の為にそーっとどけてみたら、運良く逃げなかったので撮影させていただきました。大変失礼をしましたね。
今の時期は日中気温が高ければ寝ぐらを出て活動し、気温が下がるとまた戻ります。毎日同じ所に戻るという話もありますが、みんな似てるので同じ子が来てるかどうかは疑問です。
でも、風当たりや日照や葉の重なり具合で条件の良い所はおのずと決まってくる様で、マテバシイに囲まれた陽だまりで葉が割と密な所で夕方待っていると、飛んで来て寝ぐらにもぐりこむ姿が見られます。夏にたくさんの個体を見かけた所で、風の当たらない所が見つけやすいです。条件が良いと、複数の個体が集まって集団を作る様で、そのまま気温が下がると集団越冬へ入ります。

今年の冬、どこかで越冬集団を見かけたら、またお目にかけましょうね。

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