KAZのおさんぽ

移り行く季節の中で美しい表情を見せる花や虫たち
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ヤマトシジミの季節変化

2005年11月26日 | 2005年のブログ
庭でも公園でも街中でもどこでも見かけるヤマトシジミ。
冬を除いて一年中身近にいる、ちっちゃくて可愛いヤマトシジミですが、良く見ると夏と春秋では装いが少し違います。
きょうは、そんなヤマトシジミのファッションショーです。


<ヤマトシジミ♂高温期型 2005/8/13 撮影地:水戸市>
夏型の♂です。夏とは言っても、春先と11月頃のいわゆる低温期以外はほとんどこんな感じですね。高温期型と言ったほうがいいでしょうか。特徴は翅の縁の黒い部分が広い事です。
止まっているのは食草のカタバミです。繁殖力の強い植物で、いたる所で見られます。


<ヤマトシジミ♀高温期型 2005/8/13 撮影地:水戸市>
高温期型の♀です。何の説明も要りませんね、とにかく真っ黒です。


<ヤマトシジミ♂低温期型 2005/11/13 撮影地:千葉市>
低温期型の♂です。高温期型に比べ、黒い部分が狭まってほとんど全面が青くなります。縁に近い部分はやや白っぽいですね。


<ヤマトシジミ♀低温期型 2005/11/5 撮影地:千葉市>
いちばん劇的に変化するのがこの低温期型の♀です。
ずっと真っ黒だったのに、秋の紅葉の時期頃から生まれてくる固体は、突然青紫色の衣装をまといます。前翅は半分ぐらいが薄く青紫になりますが、後翅はほぼ全体が青紫になります。
♂のグレーがかった明るいブルーに比べ、♀はやや暗めの紫がかった青が、黒い翅に薄く乗っている感じです。見る角度によっては黒く見えるのですが、別の角度から見ると♂よりも強く光ったりします。
私はこの時期の♀が一番好きなのですが、残念ながら見られる時期が短く、霜が降りる頃には全ていなくなってしまいます。
ヤマトシジミは成虫では越冬ができないのです。

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春になって春型のヤマトシジミが出てきたら、また見てみましょうね。






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