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<ムラサキツバメ 2005/9/3 撮影地:千葉県富浦町>
最近、地球の温暖化が問題になってきていて、南方系の動植物が分布を広げてきているという話を耳にします。このムラサキツバメもその代表的な例とされていて、10年前頃までの図鑑などでは、四国や九州などに生息しているとされていました。
ところが現在は近畿・中部はおろか東海・関東でも幼虫の食樹であるマテバシイの多い公園などをさがせばまず見つかります。
どうも最近の温暖化で分布を広げたという話になってますが、実際にはかなり前から街路樹や公園樹として使用されたマテバシイとともに分布を広げていた様な気がします。誰も街中に珍しい蝶が隠れているとは気がつかなかった様ですね。
ところで、私の住んでいる千葉県は全国でもマテバシイの植樹がかなり多い県らしく、南房総の照葉樹林では、樹木の80%以上がマテバシイなんていう場所もめずらしくないそうです。
上の写真もそんな照葉樹林内の、木漏れ日の差す開けた場所で撮影したもので、他にもいくつかの固体が見られましたが、残念ながら紫色の表を撮影する事はできませんでした。
余談ですが、このムラサキツバメを撮影したあたりにはナガサキアゲハが結構見られ、モンキアゲハに混じって民家のハイビスカスに飛来していましたが、残念ながらシャッターチャンスには恵まれませんでした。
ムラサキツバメはマテバシイの移植が分布拡大の原因と言っておきながら、さすがにナガサキアゲハが地植えのハイビスカスで蜜を吸う姿を見ると、温暖化を意識せずにはいられませんね。
自分が今日本のどこにいるのか、良くわからくなってきた一日でした。