KAZのおさんぽ

移り行く季節の中で美しい表情を見せる花や虫たち
みんなに会いにきょうもおさんぽです

カナダの蝶1

2010年08月17日 | 2010年のブログ
カナダではツアー旅行の為なかなか自由に蝶を探すことは出来ませんでしたが、およそ3つの地域で蝶を見ることができました。
カナディアンロッキー観光の基地であるバンフ周辺、カナディアンロッキー中心部のIcefieldsParkway沿い、および西海岸のバンクーバー周辺の3ヶ所です。
初回のきょうは最も標高の高いIcefieldsParkway沿いの蝶たちです。


(IcefieldsParkway 2010/8/8 バンフ国立公園 α300/TAMRON AF18-200)
IcefieldsParkwayはカナディアンロッキーを貫く標高1500mから2000m程度のHighWayで、道端でも高山植物や高山蝶に出会えます。


(アサバスカ氷河付近の草地 2010/8/8 ジャスパー国立公園 α300/TAMRON AF18-200)
写真はアサバスカ氷河下のIcefieldCenter駐車場付近の草地です。標高は2000mを少し越えた程度ですが、北緯50度を超える高緯度地域の為、このあたりが動植物の生息限界のようで、高山性のモンキチョウの仲間やシジミチョウ等が見られました。


(Colias meadii ♂ 2010/8/8 アサバスカ氷河付近 α300/TAMRON AF18-200)
一度は見てみたいと思っていたオレンジ色の高山性モンキチョウです。
ロッキー山脈の高地に棲息し、表は鮮やかなオレンジ色で黒い縁取りがあり、裏面は鮮やかな黄緑色をしています。


(Colias meadii ♂ 2010/8/8 アサバスカ氷河付近 α300/TAMRON AF18-200)
高山性の蝶らしく、少しでも陽がかげるとすぐにこうやって横倒しになり日光浴を始めます。


(Colias canadensis ♀ 2010/8/8 アサバスカ氷河付近 α300/TAMRON AF18-200)
カナダには十数種ものモンキチョウの仲間が生息していて区別はむずかしいですが、どうやらこの白いモンキはColias canadensisの♀のようです。


(Colias christina ♂ 2010/8/8 SaskatchewanRiverClossing付近 α300/TAMRON AF18-200)
これはClossingのドライブイン付近で見つけたColias christina、一見黄色いモンキチョウに見えますが翅表の中央付近はオレンジ色をしています。


(Colias nastes ♀ 2010/8/8 SaskatchewanRiverClossing付近 α300/TAMRON AF18-200)
やはりClossingのドライブイン付近で見つけた白い♀はどうやらColias nastesの♀のようです。


(Boloria SP 2010/8/8 アサバスカ氷河付近 α300/TAMRON AF18-200)
これはアサバスカ氷河付近の草地で見つけたヒョウモンですが、いまいち種が確定できません。


(Boloria chariclea ♀ 2010/8/8 PeytoLake付近 α300/TAMRON AF18-200)
こちらは標高約2000mのペイト湖展望台の駐車場付近で見つけた小さなヒョウモンです。
アサヒヒョウモンなどに近い印象ですが、カナダの小型ヒョウモンはみなBoloriaという属にひとまとめにされているようです。


(Lycaeides idas ♂ 2010/8/8 アサバスカ氷河付近 α300/TAMRON AF18-200)
これは高地性のミヤマシジミの仲間のLycaeides idas、アサバスカ氷河付近の草地で見られました。


(Lycaeides idas ♂ 2010/8/8 アサバスカ氷河付近 α300/TAMRON AF18-200)
やや低い標高に棲むLycaeides melissaなどに比べて裏面はずいぶんくすんだ色合いでした。


(Cercyonis oetus 2010/8/8 SaskatchewanRiverClossing付近 α300/TAMRON AF18-200)
Clossingのドライブイン付近ではジャノメも1種だけ見つかりました。
この種も寒冷地の蝶らしく、地面で斜めになって日光浴をしていました。


(Hesperia nevada 2010/8/8 アサバスカ氷河付近 α300/TAMRON AF18-200)
これはアサバスカ氷河近くの草地で見かけたアカセセリに近縁の小さなセセリでHesperia nevadaと思われます。

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種の特定は複数の海外のサイトを参考にしましたがいまいち確証の持てないものもあります。