「ラメの定数の導出」のエッセイがほぼ完成した。今回は最後までやり抜くつもりではあったが、なかなか難航した。なにせ計算が面倒なのである。
もちろん、すでに計算を何十年も前にしてはいるのだが、それをチェックして間違っていないことを確かめなくてはならない。それに式の番号を入れるのに苦労した。一度紙にプリントして式の番号を確認した上で文章中の式の番号を入れる。それでもどこがどこだったかわからなくなる。
そういうことで、とうとう年末には片がつかず年を越した。これを「数学・物理通信」8巻10号の原稿にしようと思ったからである。
それも完全に出来上がったというわけでもないが、まあほぼ終わった。やれやれ。これでようやく8巻10号の編集にとりかかることができる。
(2019.1.15付記) 地球物理学者だった竹内均さんの『弾性論』(裳華房)を古本で購入した。ラメの定数という語はこの本の中にはないが、ちょっとちがった導出が述べられていそうである。
まだまったくこの点については読んではいないが。
- (2020.1.14付記) 「ラメの定数の導出」は実は岩波講座『現代物理学の基礎』の古典物理学のIだったかIIだったかに載っている豊田利幸さんの書かれている内容を逐一フォロウ―したものである。
- 私のオリジナリティはまったくない。しかし、ここまで「ラメの定数の導出」を追ったものはないであろう。テクストにはこういうことは書くことができないから。