KAWAYU EMC スタッフのひとコマ(弟子屈町・川湯温泉・阿寒摩周国立公園・屈斜路湖・摩周湖など)

川湯エコミュージアムセンターの職員が写す日々の季節の移ろい、出来事をどうぞ Kawayu EMC staff diary

自分で「お箸」作ったよ!

2012-07-01 16:55:15 | イベント(Event)

弟子屈町内の小・中学生を対象にした、川湯EMC主催の自然体験活動

「もりのパレット探検隊!」。

 

今年の年間テーマは「ほんとは身近な川湯の森」。

季節を変え、接し方を変え、6回ほど川湯の森へ探検に出かけます。

 

きょうは、その第2回目が行われました。

マイ箸作りに挑戦です。

参加してくれたのは小学生20人。

 

真夏のような日差しが照りつける中でも、

子どもたちは元気いっぱい。

「暑くて気分悪くなってない?」

「水分補給しようか?」

…実は、大人たちがヘロヘロ状態だったのです…。

 

ゲームを通じてお互いの顔と名前を覚えながら、一汗かいた後は木陰に移動。

本を通じてお箸について学びました。

 

 世界には、お箸以外の道具を使って食事をしている人たちが多くいること。

日本のお箸は、食を通して神と人間をつなぐ道具であったこと。

お箸には木の種類や細工のしかたがさまざまあること。

 

毎日使ってはいるけれど、お箸の歴史や文化までは

考えたことがなかったんじゃないでしょうか。

 

なんとなーく(!?)、お箸の奥の深さを感じてから、

材料として使えそうな樹木を探しに川湯の森へしゅっぱーつ。

 

アカエゾマツ、トドマツ、シラカンバ、ケヤマハンノキ、

イチイ(オンコ)、ミズナラ、イヌエンジュなどなど。

 

もちろん、切り倒すわけにはいきません。

なので樹皮や葉を触りながら、木々の違いや特徴などを見て回りました。

 

とはいえ、やっぱり「この木はすごく堅いんだ」「この木は軟らかい」ということを

体全体で感じてほしかったので、

マサカリを使って薪割りに挑戦してもらうことにしました。

 

マサカリを持つのは、みんな初めて。

扱い方の注意事項を聞いてから、いざ挑戦!

 

「手がしびれたー」

「(マサカリの刃が薪に)当たらないよー」

「この薪(硬くて)イヤだ。違うのにする」

 

それでも子どもたちはあきらめません。

「なんとしても割るんだ!」という気持ちが強く見られ、

結局、全員が割ることに成功しました。

 

見た目と、体全体で受けた感触を通じて樹木の違いを実感したあとは、

いよいよお箸作りです。

 

それぞれが好みの樹種を選び、
自分の手にあった長さを測り、

黙々と(?)削って…いたのは始めてから10秒くらい?

 

まもなく、

「かたーい!」

「そうだよ。それは堅い木だもん」

「削れないー」

「刃物の前に手をおいたらダメって言ったでしょ!」

「手がいたーい」

「まだ始まったばっかりだよ」

わいわい、がやがや賑やかにスタートしましたが、

しばらくするとみんな真剣な表情に。

 削りかすがどんどん増え、

紙やすりでこすって表面を滑らかにすると、

だんだんお箸らしくなっていきました。

 

削っているうちにどんどん短くなって、

お箸というには?というお箸もありましたが…。

 

「お箸を作る人ってたいへんなんだね」

「きょうの夜のごはん、これで食べる」

 

どうやら、痛い思いをしながらも、

自分の手で削り上げたお箸は格別だったようで。

 

樹木を見たとき。

食事のとき。

 ちょっとでも、きょうのお箸作りのことを思い出してくれたらいいなー、

と思います。

 

次回の「もりのパレット探検隊!」は9月22日(土)、

草木染めに挑戦します。

 

(スタッフ一同)

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿