先住民族アイヌの人たちが、こう表現したものは、
いったい何だと思いますか?
アイヌの人たちにとって、
樹木それぞれはカムイ(神)でした。
カムイモシリ(神の国)では、
カムイである樹木は、人間の姿をして暮らしていると考えられていました。
なので、木も食べ物を摂る=弁当をもっている…ということなのですが、
だから、
はたして、
それは何?
正解はコレ↓
ヤドリギ(寄生木・宿木)です。
【屈斜路湖畔・砂湯にて撮影】
アイヌ語では「ニハル」。
木のことを「ニ」、食料=弁当のことは「ハル」というのです。
寄生した木から水分や養分を得つつ、
自らも光合成を行う、ちゃっかりモノです。
宿主である樹木が葉を落とした後でも、
このように生き生きとしているようすから、
洋の東西を問わず、昔から生命力の強い存在として神聖視されているのだとか。
世界中で1000種類以上もあるというヤドリギの仲間は、
果実が黄色いものが多いようですが、
北海道では果実の赤いアカミヤドリギがよく見られます。
高いところにあるので見えにくいかもしれませんが、
皆さんもヤドリギを見つけたら、よ~く観察してみてください。
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川湯エコミュージアムセンター http://www6.marimo.or.jp/k_emc/