KAWAYU EMC スタッフのひとコマ(弟子屈町・川湯温泉・阿寒摩周国立公園・屈斜路湖・摩周湖など)

川湯エコミュージアムセンターの職員が写す日々の季節の移ろい、出来事をどうぞ Kawayu EMC staff diary

木が弁当を持っている!?

2013-12-14 16:01:29 | アイヌつれづれ(about Ainu)

先住民族アイヌの人たちが、こう表現したものは、

いったい何だと思いますか?

 

アイヌの人たちにとって、

樹木それぞれはカムイ(神)でした。

 

カムイモシリ(神の国)では、

カムイである樹木は、人間の姿をして暮らしていると考えられていました。

なので、木も食べ物を摂る=弁当をもっている…ということなのですが、

だから、

はたして、

それは何?

 

正解はコレ↓

ヤドリギ(寄生木・宿木)です。

【屈斜路湖畔・砂湯にて撮影】

 

アイヌ語では「ニハル」。

木のことを「ニ」、食料=弁当のことは「ハル」というのです。

 

寄生した木から水分や養分を得つつ、

自らも光合成を行う、ちゃっかりモノです。

 

宿主である樹木が葉を落とした後でも、

このように生き生きとしているようすから、

洋の東西を問わず、昔から生命力の強い存在として神聖視されているのだとか。

 

世界中で1000種類以上もあるというヤドリギの仲間は、

果実が黄色いものが多いようですが、

北海道では果実の赤いアカミヤドリギがよく見られます。

 

高いところにあるので見えにくいかもしれませんが、

皆さんもヤドリギを見つけたら、よ~く観察してみてください。

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