神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

大塚三業通り

2019-06-15 06:07:38 | 谷端川・小石川3

 大塚駅南口の東端で、谷端川は都道436号(ここからはプラタナス通り)を離れます。地図でもそれとわかるクネッた道路がその名残で、大塚三業通りと呼ばれているところです。通りの名前は大正時代に料理屋、芸者置屋、待合の三業の営業が認可され、大震災からの復興とともに、東京屈指の花街に成長した大塚三業地に由来します。昭和初期の暗渠化の時には、その最盛期へと向かっていたわけで、周囲にはすでに住宅が密集していたのでしょう。通常なら区画整理によってある程度改修してから暗渠化するのでしょうが、この区間は流路そのままをなぞったような、蛇行の跡が顕著に残されています。

 

Sangyo1

    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)  

Sangyom42

    ・ 「陸地測量部発行の1/10000地形図(明治42年測図 / 早稲田)」  上掲地図と同一場所、同一縮尺です。地図中の神社マークは、右上隅が子安天満宮、左下が熊野社です。

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    1. 大塚三業通りの入口です。プラタナス通りより一段低くなっています。

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    2. 右カーブの先は蛇行しながら東南に向きを転じます。

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    3. 左右に蛇行する通りに面して、三業名残の料亭が点在しています。

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    4. 熊野橋(熊野窪橋)が架かっていました。→ 「沿革図書附図」の子安天満宮からの小支流の合流もこのあたりです。