神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

溜池の水路2

2015-09-04 06:37:12 | 千川用水5

 向原溜池からの水路を追っての二回目で、狭い谷筋を抜け、向原団地の敷地に出たところからです。ここで二流に分かれ、向原田んぼを灌漑しエンガ堀と合流するもの、右岸段丘の裾をめぐり、下流の山崎田んぼへと向かうものです。前者に関し板橋区教育委員会「いたばしの河川」は、エンガ堀のところで、「大谷道の地蔵橋付近で、大谷口二丁目35番付近の湧水池から流れる小川と合流し」と書いています。ただ、エンガ堀との合流の様子などは、→ 「段彩陰影図」に重ねた流路と異なり、昭和10年頃の区画整理時に直線化されています。なお、大谷道は下掲地図の中央を横断している通りで、氷川神社前の坂の中腹に地蔵堂があったことが、坂や橋の名前の由来となったものです。

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

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    1. 向原団地の敷地の、ということは向原田んぼのということですが、その東縁に沿って左カーブします。

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    2. 左右に分岐するところです。まず、左手に向かうと、正面に車止めの付いた幅広の歩道があります。

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    3. 大谷道に出ます。右写真の奥の歩道あたりに、エンガ堀に架かる地蔵橋がありました。

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    4. 右手の路地の先です。やはり大谷道に出たところで、地蔵坂下にあたります。水路は正面のアーケードの通りに向かいます。

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    5. 右岸段丘上にある大谷口の鎮守です。延宝2(1674年)の古文書に記載があり、それ以前の創建とされています。