6/12 フィリヒリアナの村で。あるお宅の壁に村の成り立ちを説明するタイル画がありました。
白い村の昼下がり、観光客以外、誰もいません。ひたすら暑いです。
ヨーロッパ、中東を得意とする旅行作家。1927年生まれなので、まだ海外旅行が贅沢な時代、そして不便な時代に各国を旅行され、日本にはない珍しい文物に多く触れられたことだろう。
世の中に旅行関係の本はたくさんあるけれど、この方の本は歴史的な教養に裏付けられて、説明がいちいちわかりやすく納得できるので、旅行前に読むことにしている。
そして帰ってからまた読むと、紙の上で得た知識と実際の記憶が結びついて、今回の場合だとスペインを一層深く知ることができるのでした。
歴史のあらすじ、各都市の見どころ紹介、コラムと過不足がありません。コラムはちょっと深く説明したいものを取り上げているようで、これもまた面白いです。
旅行に持って行く、地図付きのガイド本の他に一冊と言われれば、私は迷わず紅山氏の本を勧めたいと思います。
今もう一度読み返し、あれはそういうことだったのかと、改めて納得しているところです。