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「誰かと暮らすということ」 伊藤たかみ

2013-07-03 | 読書

濡れた文庫本。このブログ、編集画面で写真を自由に縮尺できなくなった。クリックしてください。

昼間、急に空が暗くなり、竜巻発生の恐れなんてテレビで言ってたので、夫の仕事場へ避難、移動の途中、文庫本を落とした。

大雨警報も出ていたので、当然ずぶ濡れ、3分の2は未読、一ページずつドライヤーを当て乾かしながら読んだ。うるさい読書。そしてページを持つ手が熱かった。熱い読書。

本を濡らしたのは20年くらい前、愛媛高知県境の笹が森で「四国百名山」を、そして高校二年の今頃、通学途中に高松一高の前で、通学かばんを水たまりに落として古語辞典だったか、英和辞典を落として以来。

本って濡らすと膨らんで読みにくい。今まで三回しか事故がなかったのは少ないと言うべきか、アバウトな性格は墓場までと言うべきか。


感想ですが、なかなか面白かったです。絲山秋子の人物はどれも男気があって、でも小説にとんでもない悲劇が仕組まれていて、その落差に読む方も元気づけられかつ辛いけど、この作家は男で、かつ普通の人の普通の心のひだをうまく書いてると思った。

会社の同期、たまたま近くに住むあまり社交性のない二人、何となく話をするようになり、ぎくしゃくしながらも少しずつ近づいて行く。その話をメインに、離婚や、脱サラや、流産などをする同じ地区の人たちの話を織り交ぜた短編集。

人と暮らすということは相手の良さも悪さも受け入れ、一人でいるよりはいいと寛容になること。幸せとは平凡な暮らしを淡々と続けること。忘れてしまうような一日の中にこそ、生きる喜びがある。

作者は1971年生まれ。2006年には芥川賞受賞。角田光代さんと結婚していたこともあったらしい。


私のささやかな幸せ。その日の用事を片付け、夕方から好きなことすること。

三男のお嫁さんからもらったハーヴティを自分で絵付けした器で飲むことかな。夏なので、テーマは海。金の砂粒もついてます。

こちらはティーバッグ受けに。元々はコースターのつもりだったけど。金の網目模様は金に見える絵具で。ピカピカしてなくて、こっちの方が使いやすいかな。

上の写真と二つ、いずれもずいぶん前に作った。

一人静かにお茶を飲む。。。至福の時かも。


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