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梅が満開の岩国

2013-03-09 | 日記

なんか急に暑くなりました。本日は岩国まで梅見に。隣の県ですが、広島バスセンターから高速バス利用で55分くらいで着きます。

往復乗車券を自販機で買ったら二枚出てきてびっくり。一枚は窓口に返したけど、バスに乗るとき係員の方が「取り忘れた方いませんかあ」と私にも声かけてきた。「いえ、違います。私が買った時二枚出てきたんです」と説明。

でもどうしたんでしょうね。

一番ホームからは広島市民球場跡地がよく見える。今は来月始まる菓子博の準備でパビリオンの建設中。球場のある頃は目隠しがあって全然見えなくなっていたけど。

着きました。錦帯橋はお金がいるので、上流の普通の橋を渡ります。鵜飼用の小舟?が見えます。

きょうは20度くらいあったのでは?初夏みたいな空に梅が暑そう、、、

子供の頃、我が家にはこのタイプの梅がありました。枝を折って砂山に挿して、満山白梅の遊び。隣の節ちゃんと。

節ちゃんは私より早く、お見合いで地元の人のところへお嫁に行ったけど、もうおばあちゃんになってることでしょう。

向こうはロープウェイの山頂駅。

満開。

日差しがきつくて梅も暑いかも。

立派な枝垂れ。立派なカメラを持った年配男性が、すぐに場所を譲ってくれた。人の親切が嬉しかった。

ほしで茶屋で茶屋御膳を食べる。おかずがいろいろでびっくりしたけど、頑張って食べた。こういうことは頑張る。小さな店で、公園の中にあっていい感じのお店だった。0827-41-0057

 

紅葉谷の奥の谷あいには様々な花が。こちら中国原産、ヒイラギナンテン。

アセビ。初めて見たのは中三の春休み、奈良公園で。

渡り廊下。使うときは板を置くのかしら?白山比(しらやまひめ)神社付近で。右、能楽堂。左、社務所。

観光ルートを外れるとこんな静かな路地が続きます。道も昔ながらの土です。静かな城下町の面影が残っています。

いいお天気でした。山は黄砂でかすんでいます。

コメント (2)
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「たまらん坂」 黒井千次

2013-03-09 | 読書

たまらん坂は東京都下国立市に実際にある坂。RCサクセションの「多摩蘭坂」という歌で有名になり、ボーカルの忌野清四郎がなくなった四年前には、ファンが坂の下にたくさんの花を供えたという。

http://blog.goo.ne.jp/asaichibei/e/fbb666062dff291b473ff27d24355bd0

こちらは歩いた方のブログ。簡潔明瞭にまとめてあり、遠い土地だけど歩いてみたくなりました。


武蔵野短編集と副題があり、「たまらん坂」、「おたかの道」、「せんげん山」、「そうろう泉園」、「のびどめ用水」、「けやき通り」、「たかはた不動」の短編から構成される。

作者黒井千次は人生のほとんどの時期を武蔵野の面影の残る、国立付近で生活してきたとのこと。疏水、小さな山、坂、庭園、ケヤキ並木、不動尊・・・それぞれの地名が定年間近な小説の主人公に、遠い記憶を呼び覚まし、ふと出歩いた先で、とらえどころのない人と出会い、何十年ぶりかで出向いた先で会いたい人にはするりと逃げられてしまう。

確かなはずの自然だって、長年の間には変わってしまうし、人も同じ場所にはいられない。もう少し違ったやり方をしていればあんな別れはしなくて済んだかもしれない。主人公の心に去来するのは、人生の半分を過ぎてようやくわかる人と人の結びつきのはかなさ。

波乱万丈の筋があるわけではない地味な小説。人はこれを純文学と呼ぶらしいが、人の心の深いところへ降りて行って、声高にはならないつぶやきのようなものを救い上げてくる、そんな小説の数々。久しぶりに普段は感じていないような人の縁の不思議さを思った。

木があって、水の音が聞こえて、駅前には小さな商店街があるような知らない街をフラフラと歩いてみたいなあと、ふと思った。

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