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好きな本(万城目 学 氏の鴨川ホルモー)

2008-05-18 20:07:58 | 好きな本
 本好きのI葉さんから薦められて、図書室から借りてきてあったのに、図書室お手伝い専用鞄に入れたまま、すっかり忘れてしまって、来週集まりがあるので、探し物をしていて、この”万城目 学氏(まきめ まなぶ)”の”鴨川ホルモー”(題名からして、かなり妖しい?)を見つけて、あせって読み始めました。



   
     しみじみ眺めるとかなり妖しい感じの表紙です。



 昨日から読み始めたのですが、だんなさんからは、
「少なくても10回は、大笑いしてたよ~!」
と指摘され、”鴨川ホルモー”の偉大?さを知った訳です。(笑!)



   このごろ都にはやるもの、
   勧誘、貧乏、一目ぼれ。 
   葵祭りの帰り道、ふと渡されたビラ一枚。
   腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、
   出向いた先で見たものは、世にも綺麗な女(鼻)でした。
   このごろ都にはやるもの、
   協定、合戦、片思い。
   祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。
   「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。
   戦いの時は訪れて大路小路にときの声。
   恋に、戦に、チョンマゲに、
   若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈(ばっこ)する。
   京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。
   都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。
   前代未聞の娯楽大作、基盤の目をした夢芝居。 
   「鴨川ホルモー」ここにあり!!
                     表紙裏の解説より
 
 青竜、白虎、朱雀、玄武、鬼に式神とくれば、安部晴明でしょう?って感じで、主人公は、”安部君”ライバル?は芦屋君。おちょくられてるのかなあ~などという読者の心配はよそにこの摩訶不思議な物語は突き進んで行きます。
読み終わると、”鴨川ホルモー”
「鴨川ホルモーでいいんだよね?」
みたいな気持ちになりますよ~。(これでは、説明になってない?)
この物語をただの作り話だとは、思わせない懐の深さが京都の街にはあります。この本を読めば、息子の後輩たちの何人かは、”京都大学”もしくは”京都の大学”に行きたくなるのでは・・・?
あまりの意外なお話に作者は、どんな人かみていたら、なあーんとこの”鴨川ホルモー”の次に書いたのは、”鹿男あをによし”でした。しゃべる鹿の意外性とお話の面白さに負けて、受験生だった息子と欠かさず見ていたドラマでした。このドラマ以来、ハンサムボーイの玉木宏さんも鹿男にしか見えなくなってしまいました。どんな作者なのでしょうか?会ってみたいです。
早く図書室に返して、子供たちに読ませてあげたいわ~。