片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

小野沢逸夫さんの水彩画

2012年08月21日 | Weblog
今から35年ほど前のこと。
SOMPOMATEという損害保険代理店システムを作った。
当時マイコンといわれた超小型コンピュータ用のパッケージソフトだ。
ソフトを一個作って、それを何万という代理店で使ってもらう。
そんな夢から出発した。
その夢を客の立場で支えてくれたのが、当時安田火災事務管理部の課長だった小野沢さんだた。
安田火災から受託開発したわけではない。当時CACというソフト会社の社員だった私が、押しかけ女房的に保谷の事務センターにエンジニアと二人で行き、代理店業務を聞き出し、勝手に作ったシステムだ。それを大企業の課長という立場で、周囲を説得し、最後は、当時安田火災の社長だった後藤さんにまで合わせていただいて、我々の活動を支援していただいた。
その上、日本中の支店でのデモを裏で支えてくださった。
ただ若さだけで突っ走る私(我々)を、小野沢さんは、問題が起こらないように影で支えてくださった。
その小野沢さんが水彩画を描いていると知ったのは、定年後ご自宅に伺ったときだ。
その時、好きなのを持って行っていいよと言われて選んでもらってきたのがこの絵だ。
その後小野沢さんは亡くなってしまった。
この絵を見ると、当時小野沢さんがどんな思いで私たちを支えてくださったのか、ほんとうにご心配をおかけしましたという気持ちでいっぱいになる。
思いは、投資してくれたCACの経営陣への感謝と、支えてくれた仲間たちへの思いも重なる。
自分ひとりがいい気になってやったことではないかという思いが最近強い。

たまに、しみじみとこの絵が見たくなる。