か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

不易流行。鳥越俊太郎。

2014年08月01日 | 国際・政治

彼は僕より10年ぐらい早く、僕と同じ筑後地方で生まれた。表面的なスローガンを威勢よく繰り返し自民党の尖兵になった気でいる人には、なかなか邪魔な人物だ。

弱者は無条件に強者に寄り添う。愚者は無条件に賢者に寄り添う。なぜか。そういうお粗末な行動をとることで自分も強者や賢者になったと錯覚できるからだ。

ただし野良犬の群れは記憶力が悪く歴史を100年さかのぼることがない。その無能に任せて短兵急に結論を出されても日本は困る。

いいか。事柄は単独で意味を持つものではない。意味(価値)とは事柄同士の関係のなかにある。

はるか昔、僕は鳥越と同じ私立高校を受けた。試験問題を見て愕然とした。数学は得意だったからよかったものの、中学範囲では到底解けない、あるいは時間が不足する問題だった。偏差値60程度の理系の高校より、県内のあらゆる私立高校より、九州大以外のあらゆる国立よりはるかに難しかった。それを中学生に解けというのだ。

福岡大学には学生が2万人いるがこの学校の世界史が解ける人間は一人もいない。

いいたいのは、絶対に家庭教師がいないと合格するはずがないということだ。塾もない時代、まだ日本が貧しかった60年代50年代、何%の人が家庭教師をつけることが出来ただろう。

久留米大学付設高校。東大合格者はラサール、灘を抜く。勉強青二才ではない。ガン飛ばしてみろ。道の反対側に投げ飛ばされるぞ。

僕は落ちた。ソフトバンクの孫の苦労話はウソだ。10分でも勉強のことを考えない時間があったら取り戻すのに2時間かかる。その孫正義、堀江貴文、そして鳥越、合格者たちだ。

この高校に通れば東大は期末考査程度の勉強で通る。鳥越はあえて京都に行った。難易度に差はない。

すばらしい能力と努力の結晶たちだ。あほが何ちゃって高校を出て安倍万歳を叫ぶのは、とくに邪魔にはならぬが、外務省の前には鉄の門がある。

何が言いたいのか。わざわざアホを馬鹿にして喜ぶことはしない。面白くない。ポイントは、二つ。一つ、頭(ず)が高い。二つ、基礎的社会科学の習得には時間がかかる。さらによい先生につかないと絶対にその能力は伸びない。

軽々に批判するとは頭(ず)が高いのだ。彼は人権を振りかざし加害者を擁護したのではない。「イエスの箱舟」事件。彼を除く100%の人が千石イエスをセックス教祖として糾弾した。事実は違った。鳥越の功績は大きい。

自国防衛を口実にアメリカの子分として行動することを世界に言い放った安倍。世界情勢が緊迫しているから防衛は必要になってきていると安倍は言う。誰が緊迫させたか。アメリカだ。海外派兵のないところに殺戮はない。フセイン時代のイラクと今のイラクを比べよ。

別角度のものの見かたを提示すると言うジャーナリストの責務をよく果たしている。

僕は4月からは公職を退いた。ので誰とも会うことはなくなった。清々している。例外的に鳥越さんにあった。彼の一言がとっても優しかった。

からけんさんはタバコは吸いませんでしたよね。吸わない。ああ、そりゃよかった。

ジャーナリストの部分は、もう封印していた。僕は、さかんに集団安全保障の問題や、安部の危険性について水を向けたが、彼は聞こえないフリをした。

彼は十分な働きをしてきた。彼は引き際と言う線を引いているようだった。



   


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