か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

ファンを減らすいけない日々の告白   7

2015年06月23日 | 日常

博多湾の東の先から西に30キロほど大きな砂州が伸びる。その砂州の先はいまや陸けい島となった志賀島(しかのしま)に連結する。

僕が学生の頃はまだ完全には繋がっていなくて、夏の日差しを避けて広い橋の下ではイロんなことが出来た。南区からここまでNコロでよく来た。いくら若くても非人道的なNコロのサスは僕を苦しめた。

が、僕のダイオウイカは、くじけることはなかった。戦時中の標語は実に正しい。「ガソリンの一滴、血の一滴。」モーテルごときに払うカネはない。トラックは油を盗みやすかった。一升瓶が立つのでドレインから無駄なくガソリンが取れた。しかもタンクが大きい。時々仕方なく灯油を入れた。チョークを引きっぱなしにすると支障なく走った。

やりたい盛りの18歳。その18歳とやること以上に熱狂させたのが車だった。雁ノ巣(がんのす)というところからは島に向かってほぼ直線に道が伸びる。金持ちのバカはスカイラインを持っていてそこで200キロ/時出したと威張っていた。

(左がその直線、向こうが志賀島)

車外に顔を出すか三角窓を開けるとさすような冷たい風が来る。高速も自販もコンビニもスマホもない時代、県に数箇所しかない深夜スーパーめがけてドライブした。

自宅から通う女の子はきわめて残念な存在だ。アパートの階段を足を忍ばせて降りてきてくれる子は天使に見えた。女子寮の塀を乗り越えてきてくれる娘は勇士、Warroirだ。

夜が更けだいぶ灯りが消えた夜景でも僕らにとっては、Hong Kongのそれだ。

皆でコーラのビンを探した。たまには盗った。デポジット制と言うやつだ。5本集めれば50円、すなはち1リットル。

今日志賀島を一周しサザエを食った。40年前の僕たちにそんなことができようはずがない。食ったことはなかったが、確実に昔が幸せだった。僕は国家試験の勉強のため戦列を離脱したが、だからこそ、なんとしても合格するぞという気合が入った。

その判断が正しかったのかはいまだにわからない。少なくともそのとき思ったことがある。こんな楽しいことを犠牲にするのだから、ただの合格はいやだ。僕の上に人がいない1番になってみせる。

今日一緒に行った内縁の妹は、「バカなことしたね。」と言った。僕が「どっち?、勉強、夜遊び。」と聞くと即座に「勉強。」と言った。

そうだ。聖書も言う。光あるうちに光の中を歩め、と。光が消えるともう二度とその楽しみはやってこないのだ。聖書は、人間を矮小化し懺悔を強要する堅物の書ではない。

この妹、久々にいいことを言った。

海岸で恋人が抱き合っていた。よくこのごろの人はダイオウイカがおとなしくしているな。

 

 

 

 

 

 


頑張れ、「イスラム国」。   4

2015年06月19日 | 国際・政治

ゆっくり流れる川は深い。と、中国では言う。僕の故郷朝鮮では、吠える犬は噛まない、と言う。

僕がだれかれかまわず議論するから、子供からたしなめられた。パパはもっと建設的なことをしなさい、と。IT業の彼はいろいろ設定してくれて、僕はブログをはじめることとなった。

その時は日本に来てまもなくだったので変な日本語で書いている。当時は、その日本語で満足していたから恥ずかしい。

しかし、僕という犬は、一貫して噛むことを忘れていない。アホ犬は吠え続ける。それを「キチガイ」とか、「基地外」とか、何が怖いかまともに日本語を使わないのがいる。「気違い」は「気違い」である。

自分で考えたフリをして自分の直感に合致する意見に無制限に賛同し、直感と意見が乖離すると得意の思考停止だ。学習がない。たいてい義務教育以来。

主水さんに言われた。読者が増えれば、変なのはでて来る。そうだな。日本はいい国だ。

ところで期待してなかったが、Isis(Islamic State of Iraq and Syria、「イスラム国」)からメールの返事が来た。

 

「イスラム国」が人の首を切り落としてあるいは捕虜を処刑して、喜んだのはアメリカのポチ安倍だ。日本人の頭に「世界はこんなに危ない」と植えつけた。

電波少年有吉がヒッチハイクでロンドンに着き、彼ら「猿岩石」は異口同音に、アラブがよかった、キリスト教世界は苦しい、と言った。当時も今も相互扶助の精神は生きている。

いまアラブをヒッチハイクすればかならず死ぬ。こんな世界にしたのはアメリカだ。

日本人は全員が政府の尖兵というわけではない。しかし、物事にはかならず相手がいる。相手は日本人をアメリカの子分と見るようになった。アメリカの無人機は非戦闘員を何千人/月も殺している。その何十倍もアサドは面白半分に人を殺した。・・・と書いた。

Isには、わざわざ敵を増やしてほしくないと思ってさらにこう書いた。アメリカの傀儡国の国民まで殺す必要はなかったのではないか。戦争会社を作ろうとするやつは早めに処分すべきだが。

アメリカ。石油のために世界に乗り出し人殺しをする国。国内では、若者は希望なく麻薬におぼれ、貧乏人は救急車も呼べず病院にも行けない。学問もあらかじめ貧乏人には閉ざされている。Ivy Leagueを卒業しようと思ったら2000万円かかる。MIT,ハーバード・・・

決して世界をアメリカにしてはいけない。そのための貴重なIsisなのだ。・・・

だからこそ自重してほしい。という結論で書いた。

 

頭の弱い人生の落ちこぼれたちがIsisに向かうという図式が一般的だ。違う。まったく違う。彼らは世界一流の戦闘員だ。勝っている。

銀行強盗と石油の横流しで軍資金を得るただの悪党だ、とのデマもマスコミでは通説だ。石油の横流しが軍資金なら得意の無人機で石油施設を空爆したら?Isの支配地と隣国と接してないけど、タンクローリーに石油を満載して敵地を通り隣国に売るわけ?。そもそも戦闘中に石油を精製できるの?

20年前まで反政府組織にされたクルドは、今度はよい人達になった。そんなプロパガンダに納得する無節操なバカもでてきた。

Isはイラクシリアの政権確立を目指すもので、国外拡大の意図がないことは何度も声明を出している。それをかつてのブッシュ政権のデマ、axis of evilsとしてありもしない恐怖をあおったように、Isは世界制覇を狙う、イエメンにも、アフガニスタンにも、チュニジア、スーダン・・・。根拠のない空想だ。なぜイスラム国が生まれたか。フセインを生んだのは誰か。それらがわからぬなら先ほど述べた空想を繰りかえしてマスをかけ。

ちょうど左翼が70年代、本気で患っていた空想を思い出す。

人民の怒りは燎原の火のように世界に広がり資本家階級を追い詰めていく。失うべきものは何もない。われらが獲得するのは世界である。

アホ。国名をもう一度読め。Isは激しく防御する勢力だ。

 

 

 

Isが送った返信メールの内容に関しては書けない。僕に送られたものであり親書だからだ。良心的な人には読んでほしいが残念だ

 

 

 

 

 

 


疑惑の香り

2015年06月14日 | 旅行

平成8年に僕は招かれて「香りの博物館」に行った。知事平松が公費44億を投じて誰が見てもわかる無駄な施設を山中に造った。

もちろんとたんに来館者は途絶え、県は毎年1億円を持ち出した。

バカは限度を知らない。「施設の中身は別府大学に移されたので安心しました」、という能天気がいた。ポイントをつかめないでいるのは、きっとその本人のDNAに異常があるのだ。ポイントは、巨額の県予算を私物化した横領事件だということにある。

その「香りの」施設も建設費が40億とはかかりすぎだ。ともかく匂いを嗅ぎに山奥の頂上までだれが行くと考えたのか。現在どうなっているのかと思い、数日前、僕は行こうとしたが道が消えていた。

話はこうだ。

大分香りの森博物館は、44億円をかけ平成8年に開館したが、その後入場者激減により運営が困難となり、平成16年9月閉館。17年平松学園に2億2千万で売却。(Public Culitual Institution in Oitaより一部抜粋)

このとき知事の平松と平松学園に何らかの関連性を感じなかったらアホだ。きわめて近い一族だ。収益を上げていない施設だから40億で売れなかったのを責めているのではない。しかし、不動産鑑定士が8億相当と結論を出しながら、なぜただ同然で売ってしまったか。

一族経営のひとつ、東明高校にも行った。私学最高の進学校ですと自慢げだったが中身はそうでもない。

県立を落ちればいやでも私立に来る。田舎では公立が私立よりよい学校なのだ。ここで見込みのある者には勉強に燃えさせ高校入試の仕返しをせよとせきたてる。アホはスポーツだ。

文武両道ならぬ文武分業。その他多くの専門学校。

人の弱みに付け込み山に捨てた公金を買い叩く、そのしたたかさ。行き先のない子供をべらぼうな学費で釣る。あくどい。

平松知事は平松学園の施設買収の動きを知らなかったといった。

そう思うと「一村一品運動」も怪しさが増してきた。その代表選手、大山町。

(この右手にその町はある)

平松が知事になった頃その村は水不足に悩んでいた。村民にとっての焦眉の課題は、一村一品ではなく、また梅干でもなく、ましてやハワイに行くことではなく、水、目の前に水がほしかったことである。

平松が知事になる頃、村民は過大な個人負担をして水道を開通させた。つぎからつぎにアドバルーンを打ち上げるのは官僚のくせである。そのたびに大型工事に業者は喜んだが、住民は水道のない原始人の生活をしていた。

年号を見てほしい。平松知事就任とほぼ同時だ。100軒、200軒のための目立たぬ水道工事に彼が尽力した形跡はない。誤った梅干の品種を特産だと強弁し住民は塗炭の苦しみを味わった。

(平松は昭和53年に知事になる、平成14年8月まで)

県の指導で一村一品運動が成功した例はない。村民の自助努力を、自分の功績であるかのように自画自賛してはならぬ。

 

 

 

 


風光る

2015年06月06日 | 日常

(今は風が光っている)

 

採用を 喜ぶ母や 風光る

 

人間は意地汚く出来ている。友の採用や成功、出世を心から喜ぶものはいない。いたらホモ同士だろう。しかし親子の場合は心からうれしい。

僕の親は僕の採用をカネヅルが出来たので心から喜んだ。父はめかけ遊びの障害だった僕が家を出て行くので非常に喜んだ。

僕自身は、短気者の悪人だ。バカにされると殺意をもち一生消えることはない。ひとつの欠陥だ。しかし、そんな僕のような悪人も我が子たちの就職には、人脈の限りを尽くし、刑務所に行く覚悟で脅迫し何とかいい会社に押し込んだ。

僕自身の反省があるのだ。バカ正直に努力して、試験に合格し就職しても出世なんか出来やしない。コネと閨閥で日本は動いている。僕なんか地方の役所か学校で飼い殺しになる運命だ。

そして組織の圧力に下の写真のように押しつぶされて死ぬ。

(車庫の門で圧死したヤモリにわが身を見た)

 

辞めると僕は満足したが、家族は世間体がよくなかったようだ。

人間は人生という限られた距離のレースをする。やり直しをするたびに残りの距離は短くなる。最初はその有限さに気がつかないでいる。

そうして僕は、限られた人生という自覚はなく、組織の奴隷、幕府の犬たちを散々罵ってきたが、じゃあお前は何だ、と問われたとき、最近これだと思えてきたモノがある。

バイク屋の親父が、「私はナットを締めているだけでも楽しい」といっているのを聞いた。僕もバイク修理は楽しいが、指が黒くなるのがいやだ。

これだ。直径1mmのビス3mm角のプリズム、今流行の太陽光起動。フリマで100円で買ってきて修理する。楽しい。

僕が就職して初めて上司と写真を撮りに行った。その上司の住所と名前が彫られたカメラを偶然手に入れた。すごい確率だ。いつも僕の味方をしてくれた数少ない人だ。

なぜボクをカバーしてくれたんだろう。とにかく死んだんだな。遺品はフリマか。

(一番奥のLEICAは分解修理できませんがボクのお気に入りです)