近所なのでママチャリに乗って行った。講師は松崎先生。
あまり期待しなかったが、聞いてみてびっくり。さすがプロだなと思った。めんどくさく細かくまれな使い方を説明されたらいやだなとか、・・・。
さにあらず。こんな先生から習えるなんて学生は幸せだ。
Oxford English Dictionaryによると前置詞は200以上あるそうだ。先生は、こんなにあるからしっかり勉強しろ、じゃなくて、こんなにたくさん理解できるはずない、ということから話を始めた。
ちょっと安心したが、テキストの英文についての質問をする。( )に何が入るか受講者に指名し発問。僕は当たった。
英文はこんなふう。
I bought this computer ( ) 50,000yen.
ぼくは、 withと答えた。またある人は、at と。
で正解は、for。ここからが先生の腕の見せ所。
先生 said,
buyがあるので前置詞はforと覚えていた人もいるでしょう。まちがってもbyじゃないぞと考えたでしょう。図星を言われてドキッ。with, at でも通じますと慰めてもらった。
だけど正解は for だが、そんな覚え方をして正解にたどり着くという方法では面白くありませんというようなことを言ったのだ。
目からうろこ。
学生のころさんざんイディオムをたたき込まれた。ところが外人は、イディオムという単語自体を意識してない。どころか、知らない人が多いそうだ。
in front の次には of が来ますと教え込まれた。そうやって僕の頭の中には膨大な英単語が入った。高3のときにはそのバカな暗記作業はピークを迎え一日50の単語試験が毎日あった。
高校はバカな苦痛を与えただけだ。学校は間違った英語を熱心に教えた。
forの使い方というかイメージみたいなものを解説された。今回、多くの意味を覚えるより概念として for のイメージをつかむことが大事だと教えてもらった。
最後には僕ですらこの文章の意味が分かるようになった。
I cannot speak for everyone.
「私は皆の意見を代弁しているわけではない。」 ここでは、for だなとよく納得した。
僕は今更遅いけど悟ったよ。
丸暗記は百害あって一利なし。問題は理解なのだ。丸暗記ばかり強調するバカな高校を出た。