か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

敗者の悲哀

2013年12月22日 | 日常

たった半年しか勤めなかった役所だった。エネルギーをもてあましていた僕は、テレテレしてドンくさい役人達を毎日怒っていた。このバカで、ゴマすりで、ちょうちん持ちで、寄らば大樹と組合にすがり、わずかな利権を期待して生きる便所虫。

今でもその考えに変わりはないが、なにも怒ることはなかったかな。この5万人の役人ども(本省)は、国家という大きな恐竜の一つの細胞にすぎない。人間と思ってはいけなかった。遅れず、休まず、働かず。

上司にペコペコ、組合にペコペコ。

ところが僕の上司だけは特別に僕を優遇した。最初は、ぼくが将来を嘱望された駿馬なのでへつらっているのかと思った。なんと言う思い上がりだ。タイムマシンで当時に戻れたら、そこにいる生意気な僕を完膚なきまでに叩きのめしてやる。

上司は雄藩の筆頭家老の直系だ。しかも名門京城帝大医学部の出身。一秒でも早く退席したら始末書モノの公務員世界で、「例の件で役所を回るぞ」、と言って僕を連れだした。例の件とかある筈もなく、二人で飯を食った。そこで、

「からけんは、正しいとか強いとかにしか価値を置いてないな。」 に対し、「仕事の価値はそれで十分だと思います」、と返答した。

「お前は、職場で正しいことを言っているつもりだろうが、それで人は動いたか。」 に対し、「それは人がバカだから理解できないでいるのです」、と返答した。

「世の中は、たいして頭は要らんのだ。」 ぼくは、この言葉の深さを分からず仕事を辞めた。医者になりたかった彼が、どういういきさつで役人になったかは知らない。ただ、なりたかった自分になれなかったのは確かだ。

そう言えば、職場では何となく悲しそうで元気がなかった。だが肝心の会議になると素晴らしい采配をした。敵を作らずみんなが楽しく仕事ができるよう配慮した。現場を知らぬアホ官僚のたわごとは全部自分が抱えた。とくに僕に知らせないようにした。

遅いが今頃分かってきた。人間はそう賢くない。負けて初めて分かるものがある。そうして初めて身につくものがある。負けた人間だけが持つ背中の勲章。なりたい自分になれた人は、心しなければならない。勝ったが故に失うものがある。

敗者は、悲しんで悲しんでやさしい人間になっているぞ。


ソウル発緊急電!!スパイ天国日本なんだな。この法律でどんどん捕まえろよ。

2013年12月15日 | ニュース

220pxedward_snowden2自分の発言をよく理解しない痴呆は、ほんと始末に悪い。国家の邪魔だ。右翼たち及びその亜流のままごと右翼たちは、日本をスパイ天国と言った。問題はここだ。スパイ天国なので国家の秘密が漏れないよう秘密防止法が必要だと言った。

秘密防止法が成立するとさっと踵を返し、スパイとは関係ないと言いだした。論点を国民と国家秘密との関係にすり替えた。

それは、ぼくがもとより争点として述べていたことだ。無節操に人の意見を切り貼りして自分の意見のように言うのを何と言うか。泥棒という。

国家秘密防止法は、官僚どもが秘密を漏らすと懲役10年を課す。主として公務員に対して、その職責の重大さの自覚と、応分の緊張感を課したように思える。

否。

官僚自身には、下賤の民が持てるはずもない特権があるのだという思い上がりがある。所詮公務員のくせに。じゃあなぜ自分の首を絞めるこの秘密法に反対しなかったのか。バカなことを思っちゃあいかん。特定秘密保全法とは官僚秘密保全法であり、官僚としては待ってました、あるいは、願ったりかなったりの法律だ。

飴を取り上げられて喜ぶ子供はいない。飴を与えられて悲しむ子供はいない。

秘密法で自分の周りを一層高く国民からガードし、それをスパイ防止のためだとする。能天気に納得するオマエらに明るい未来はない。

さあ、スパイ天国だと絶叫していたエセ右翼。これでどんどんスパイが捕まるもんな。そうだろ。あほ。アメリカの法律の劣化コピーで本来の実効性はない

パーティーと言えば高校の文化祭の打ち上げぐらいかしらないド田舎者が、相手の足を踏みながら性的興奮を抑えきれずぐるぐる回るのをダンスと思う低級官僚の利権を、保護する必要はない。早く天下りしろ。そのために生きているだろ。

8割に及ぶ政府提出の法案はすべて課長クラスが作る。一度官僚世界を見ろ。

この法律は今後どんどん改正されていく。第三者機関は矛盾を抱える。国民が知っていいか、いけないかを個別に審議すると言うが、そのとき第三者機関は知っているではないか。

まやかしだ。問題は、密告の奨励、さらには密告をしなかったことへの処罰に向かってエスカレートすることだ。中韓を見ろ。

国歌国旗法ができたとき国は何と言ったか。決して強制はしません、強制は良心の自由を犯します、強制は憲法に抵触する可能性があります。

何のことはなかった。法よりもこの国は指示や通達が具体的で効果的なのだ。不利益処分を受けた者たちは、追い打ちをかけるように裁判でも敗訴している。

(写真 ご存じ、スノーデン氏 我々はこのリークによって得たものが多かったか、失ったものが多かったか アメリカでは、大統領の個人的メールもすべて公開される)


ソウル発緊急電!!スパイはどこだ。どこにいる。

2013年12月14日 | ニュース

Xfkgui韓国には北のスパイが多い。当たり前だ。朝鮮戦争開戦時も、停戦時も無理に引かれた「線」によって民族は分断された。何だか日本に責任があるそうだが、僕は犬を食う原始人と寄生虫の国には興味ない。

POINTは、その線を境として北側にも南にも多くの反体制シンパ(同調者)が残されたということだ。北に残ったものは悲劇だが、社会主義としては通常の殺りく行為だった。一人でも南に通じるものがいたら、一族郎党を処刑するなんて甘いことはしない。その村を抹殺した。

現在でも北には収容所があり、悲惨な生活をおくる反体制のものがいるとか言うが、どうもおかしい。スズメバチは幼虫のうちに殺すはずだ。

南はどうか。韓国軍が米軍に協力し金日成を追いこんで行ったかのようなウソに、このごろは酔っ払ってしまっている。李承晩も朴正煕もただの頭の悪い傀儡でありヤンキーの邪魔にしかなってない。停戦後は国内の赤狩りをしたが、無実の人を殺したのは数千のレベルで北に遠く及ばない。

つまり、北には南のスパイは残っていないし残っていたとしてももう年をとっている。ところが南には社会主義の信奉者が数万単位でいる。北はよくこの信奉者を網の目のように組織化して、どんな司令も可能なロボットにしている。南は血眼になって証拠をあげようと、あるいはでっち上げようと努力した。

時々ソウル大学の先生や財閥の御曹司が反共法違反で捕まっている。自白はするさ。この時代どんな薬品もビデオのねつ造も可能だ。

北の司令はいつ来るかわからない。それは、A→B→C→、と受け継がれ、受けつがれなかった場合の補償回路も二重三重にある。殺す。

金正日は脱北者のある特定の個人を南で射殺させた。実行犯はもちろんわからない。警察は動かない。こんな一人や二人のことで南北のバランスを壊してはいけない。

さて日本。大変だ。赤の手先がいるぞ。思想の違いによって人を逮捕できるようにしなくちゃ。報道はすべて、政府の報道班員がすべきだ。NHKは国営放送に変えろ。民放はやめろ。ネトウヨが闊歩するネットの世界のみ流せ。公務員が職務上知り得た秘密を漏らしたらすべて懲役10年だ。

これに、いちように小学校の教員が怯えるのが面白い。おまえは問題になってない。

クルマ好きのみなさん。クルマ以外のことはあまり考えないでしょう。そこでクルマのこと。公用車のナンバーは「た」で始まるのです。それじゃあ困ります。料亭の前に着けにくい。ばれちゃう。昼間からお姉ちゃんとやりにくい。山崎拓でもあるまいし。こんなことが100も1000もある。そこで「た」以外のひらがなに変えた。

官僚の秘密を守る秘密保護法にこれでも賛成できますか。

(山崎拓。妻がいるのに、3P、放尿、親子どんぶり、女子大生を好んだ元自民党幹事長、元副総裁。夕刊フジ 2002.4 当然これも国家秘密です。口外したら懲役10年です。)


ソウル発緊急電!!秘密法反対デモの声がテロで右翼の街宣は無害なのか。

2013年12月08日 | ニュース

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自民党の石破茂幹事長は11月29日付の自身のブログで、特定秘密保護法案に反対する市民のデモについて「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」と指摘した。         朝日新聞

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つまり、庭の池の鯉のくせに水面で跳ねたりするな、鯉はおとなしく水面下にいろ、という意味のことを、彼はブログで言った。たしかに絶叫戦術は低脳のやることで街宣車などがその例だ。

ルールから逸脱した表現の自由はありえない、ことを述べたわけだ。ここまでで思考停止するのがいる。

無理かも知らんが頑張って考えろ。国が国民を保護して表現の自由を与えているのか。人がここに住む前に日本は存在していたのか。なら、縄文人は渡来したとき転入届を出したんだな。

少なくとも明治以降の国民は、一方でナショナリズムの熱狂に酔い餓死の危機に目をつむり大陸に目を向けた。ところが一方で労基法の改正は進み、現在の労働者に対してすら守られていないほど充実したものになった。このとき、空から労基法が降ってきたのか。そこには弾圧に負けず戦った国民がいたからできたことだ。

その戦いの根拠は言論の自由にあった。自由な言論は情報となり人々に伝搬した。なんとあの戦前のファシズム国家の下ですらそれは可能であった。

デモがテロだという言い方は、飼いならされたよい子は柵の中でおとなしくしてね、という考えに基づくこ。彼、石破は「アホへの子守歌」を歌ってやったつもりになっている。

たとえば、公害対策基準法。大正時代、この法律は、世界最高水準のクリーンさを要求するものだった。

おつむが足りないと、こう言う。公害対策を厳しくすると経済が発展しない。ところが同じバカが、日本の公害対策技術が褒められ欧州の公害が深刻化すると、どうだ日本は先見の明があるだろう、と臆面もなく言う。

あまり長くなる理屈は考えられないんだな。例示はここまで。

さて僕の言いたいことは何だろう。法律が表現の自由を守っているような形態をとりつつも、本当は表現の自由が権利の具体化を進め法律に明記させているんだ。ここにデモの多少の音量はこらえなければならない根拠がある。石破には、理解は無理だろう。

あの戦前ですら、西欧列強と比較すれば極貧で餓死する絶望の平均寿命40才の国民が、ここまで労働三権を、環境権を、普通選挙権を、教育を受ける権利を、曲がりなりにも確保できたのは、隠す国に対して国民が戦ったからだ。

それがまさに表現の自由じゃないか。あの自民党ですら騒音防止を条例にとどめ、法制化を見送っている。まだこの政党には理性のカケラがある。

石破、街宣車の音量も絞ってもらおうな。

 

 

(ソウル発緊急電となっていますが、このブログは福岡で書きました。ただこのタイトルで秘密保護法について続けてきたのでこのままいきます。次回は、戦場カメラマンの渡辺陽一さんとお話しする機会がありましたので、彼のこの法律に関する考え方とぼくの考えを述べます。いろんな有名人(芸能人ではありません)に会っていきます。)(鯉の写真は佐賀県、清音の滝の鯉料理店のものです。絶品。)

 

 

 

 

 


ソウル発緊急電!!秘密保全法の罠。

2013年12月06日 | ニュース

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前回述べた官僚の常とう手段。アホにも分かる危機感をあおってバカを盲従させる。肝心なところは、必要以上に、無駄に、複雑にして国民を思考から遠ざける。そして自らの利権の確保拡大を図る。財務官僚は頑張るんだとかデマを流し、頭のいい人の言うとおりにしようと思わせ、国民をひれ伏させる。

昔、それはときとして「石油の一滴血の一滴」とインドネシアによだれを垂らした。この時、政治は大政翼賛会となり機能していなかったが、政府と官僚は陸海軍の顔色をうかがいつつ商社を派遣した。当時の技術で掘削、生成、運搬、貯蔵、コンビナートの形成による各種製品の製造とは、夢であり質の悪いプラスチック、オクタン価の低いボロガソリンがこぼれ出ただけだった。

官僚はそんなこと百も承知だ。アホが浮かれて南国に猪突猛進するおかげで、天下りしておいしい地位に付けるのだ。石油が出ようとどんな石油だろうとモノになろうとどうでもいいのだ。天下りは明治からの伝統だ。しかも誰ひとり責任をとってない。

頼むから浮かれてくれよ。アホ。「石油の一滴血の一滴」ダヨ。と官僚は棚のぼた餅を待つ。この姿を秘密にするのが秘密保全法だ。まさに官僚のために作ったのに、アホはスパイ防止法だと喜ぶ。踏まれて喜ぶゴミ虫だな。

ああ、「バスに乗り遅れるな」ともいった。大陸に進出し満州平原を開拓しよう。中国大陸を蚕食する欧米列強から東洋を守ろう。東洋解放の戦いだ。ばか。誰と戦ったか。これも同じく、政商や商社のコバンザメとなって天下りの席を作ってもらおう、百万や二百万の無学な田舎の農民が死のうとどうでもいい、と考える政府・官僚の秘密の垣根は高かった。

今も昔も、政府提出の法案は課長クラスがじっくり練りあげるので齟齬が全くない。政治家用にわざと間違いを入れたりする。それを見つけて喜ぶ政治家に仕事を作ってあげるのだ。こんな芸当、官僚にできるはずない。だが、トンビ官僚は課長からあぶらげをさらって、あぶらげは政府に回り法制局に行く。セレモニーだ。その夜トンビは銀座で腹を抱え乳を抱えて笑う。

今回の法律の中で野党との兼ね合いもあり、僕は、消されると思っていた条文がある。いつも法律案は過激に、拙速に、あえて勇み足をして作る。野党も委員会審議でそこを修正できれば、なんか勝った気になるからだ。だが、野党が無能なので、何だかこのまま通りそうな勢いだ。

特定秘密は、同盟国間では共有できるものであり、提供することもできるという条文。

これ恐ろしいものでないかい。アメリカの暗号を使い日本の空をアメリカに遠慮して広い空域を与えている自衛隊なら別にアメリカに与える秘密もなかろうが。政府は国家機密をアメリカには筒抜けにしてもいいですよと法に明記し、その機密は場合によっては、永遠に国民に知らせませんというわけだ。

その秘密を国民が無理に知ったら懲役十年。アメリカには贈呈します。

ソウルは軍事機密を漏らしたら軍法会議(1審のみ)で即銃殺だが、その機密をアメリカに贈呈しても無罪だという条文はない。


ソウル発緊急電!!国家機密漏えい罪で逮捕する。

2013年12月05日 | ニュース

Entry_img_635大使がパーティの最中に僕のところに来てしきりに嘆いた。そのころ僕は官僚をやめ日本で学校の先生をしていた。再び公費留学生試験に通ってまた外国の日本公館に出入りするようになっていた。

総合職試験(上級職)や外務公務員(外交官)、要するにキャリア組は合格のあと研修がある。しかし、これは、難しい試験のために一生懸命勉強してごくろうさん、という意味が強くほとんど遊びだ。

そこでテーブルマナーや儀典のときの立ち位置の指導を受ける。ほんの20年前、キャリアの卵たちには何も教える必要はなかった。誰でも楽器の一つは弾けたし秀でたスポーツ能力があった。なんと言っても体が大きかった。

先ほどの大使が言うには、下品なガリ勉が増えたというのだ。中、低級の公務員独特の権力への怯え、前例主義、怒鳴られると何でもする、事務能力には優れているが、企画力はゼロ。こんな類の人間がキャリアになっている。

20代で県の教育長や前橋駅程度の駅長になり、半年で人の一生分の昇進をしていく。別に悪くはない。そうしないと国の上層部は空っぽになる。

ただ、おまいらのダンスはエロいのだ。大使公邸にふさわしくない。キャリアの給与は気絶するほど高い。外交官の妻には旦那の給与の半額が自動的に出る。100万以下ではないぞ。国は何のためにおまいらを優遇していると思うか。ガチャガチャ音を立てて食うな、むしゃむしゃ食うのもいかん。

その下品さは何につながるか。なめられ切るのだ。アメちゃん外交官が、皿の前5センチに顔を近づけて食うまぐれ合格キャリアをバカにして言った。やっぱりサルだな。

僕がある時酔っ払ってホテルに帰ると、売春婦が待っていた。僕がカネを払うのではないのでこう言うハニートラップは歓迎だ。トリンドルちゃんクラスが10人ぐらい入れ替わり立ち替わり来て、いいのを選んでくださいと言われるとスケベ官僚はすぐ引っかかる。僕も引っかかる。

惚れっちまうのが出ると国家機密は滝のように流れ出る。心配するのはこっちじゃないかい。何も知らない国民の発言を責め立てて頭は大丈夫ですか。

僕?僕は日本の公務員として清廉潔白を通しました。まさか。


ソウル発緊急電!!国民の目をふさぐ法律が国民のためになるか。

2013年12月04日 | ニュース

2yjimage池上彰と話をする機会を得た。あのジャーナリストの旗手池上ですら怯えきっていた。僕が訊いたのに答えなかった。秘密保護法。この法律は、国家機密を扱うに際し、機密の漏えいを防ごうとしたものだ。ところが、

官僚は言われたことは何でもする。意見を挟む余地があってもあえて言わない。その代わり、世の中がどう転ぼうと、彼らはフェニックスのようによみがえり責任をとることはない。言い逃れはいつもこうだ。「私は言われたことをしただけだ。」

官僚は法案の中に種を仕込む。その種は経験と頭の両方がないと発見できない。官僚支配はより貫徹されて行く。種は仕掛けたように芽を吹いていく。ただ言われたことをしているように見せかけて。僕らはこの種を「仕込み」とよんでいた。多くの仕込みがあるのがこの秘密保護法だ。

池上は、その巨大で、無責任で、現場を信用しないで、かつ一部の人間が事実上国を動かす構造を憂いていた。

アフガニスタンはジャーナリストの墓場だが、日本はジャーナリズムの墓場になる。池上は、確固たる現状認識に立ちつつも、ジャーナリストとしてのあるべきスタンスを表明することを恐れた。彼は先頭に立つ者として旗色鮮明にしなければならないことがある。だが、所詮こどもニュースのお父さんだった。

弱虫だ。

池上をはなれて、まず、日本はスパイ天国か。

これだけ言って分からん人は無理に分かろうとするな。あきらめて寝ろ。懲役が10年になったからと言ってスパイをやめようという中共の工作員がいるか。随分ヘタレの工作員だな。そこらの低級公務員に接近しても情報は断片すぎて使用価値がない。官僚や国会議員に接近した場合、脅し、ハニートラップ等をかけても懲役10年はブレーキにならない。工作員がいるなら言うだろう、「殺すぞ」。なかなか効く言葉だ。

何が言いたいかというと、国の秘密の囲いを高めたことは、漫画ごっこのスパイなるものを防ぐのではなく、官僚の利権を国民の目から見えなくしたのだ。バカはスパイと言えばすぐ飛びつく。釣りをしていると、ダボハゼがかかるがこれに似ている奴らだ。

さらにもう一つだけ。

こうして国民が目をふさがれるというのは、右翼チンピラにとってこそ由々しき事態だ。僕はなぜ右翼がこぞって秘密保護法に反対しないか不思議だった。国がリークしたり、あるいはさせたりすることで、オマエらの嫌いなチャンコロやチョンの情報を得てきたではないか。

外交交渉に、相手国の秘密情報を手にして臨むことは100%ない。我々が手にしているのは、既存メディアの情報をとことん分析し要点を抽出し、いくつもの文脈で再構成したものだ。

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