か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

ウソはしきりと絶叫する 84

2021年10月20日 | 韓国
<前回のつづき>

[2-3.ハーグ密使事件]

柳寛順の話と似ているものとして。1907年、高宗の密書を持ってオランダのハーグに派遣されていた 李儁(リジュン)一行に関する神話がある。私はおさないころ、教師から 李儁烈士が第2次バンコク平和会談が開催されているハーグまで行き会議場入り口で入場を拒まれるとそれを振りほどき会議場の中に入り刀で自分の腹を切り内臓をまき散らして死んだと聞いた。学生たちの話を聞いてみると今日でも教師たちはこのように教えているという。だから韓国では 李儁を烈士というのだ。


しかしながら、李儁(リジュン)一行は高宗から15万ウォンという莫大なカネと信任状を持ってロシアからヨーロッパまで行ったのだが会議場の近くにすら行けず会議参加を拒絶されていたことが知られている。外国語ができる一行の一人が現地で新聞記者たちに自分たちの身分と派遣目的などを知らせたことでこの事件が世界に知られるようになり高宗が強制的に退位させられるきっかけになったのである。明白なのは、 李儁は自決したのではなく病気で死んだのであり、一行の中でヘルベルトとイサンソル、イウィジュンらは本国に帰らずアメリカに行ったのだ。彼らは高宗から受け取った莫大なカネで新世界を遊覧しながら幸せに生きたと思える。このように客観的な事実が明白なことでも韓国政府と教師たちが歪曲、誇張し教えている理由は、そのように教えなければ学生たちがさらに日本を憎むことにならないからではないだろうか。彼らは日本に対する憎しみを持つように学生たちを洗脳するのが自分たちの使命であり国を愛することだと信じているようだ。



[3. 反日教育に対する日本の対処]

紙面に限りがあるのでいくつかの例のみを挙げ考察してきたが、日本に関連して韓国で事実と異なる教育を受けている事例は数百個を軽く超えて列挙できるほど多い。ほとんどすべてが歪曲されたものであるため事実通りに記述されているところを探し出すのが難しいほどだ。


韓国の反日教育は過去の歴史に対する恣意的な解釈、教科書のあまりにも感情的な文章、そして意図的な数値や資料の捏造に基づいて出来上がっているといえる。例を挙げると、「国史」の教科書を任意に開いた一ページを見てみても「日帝は…韓日新協約を強制的に結んで…司法権と警察権を奪ったあげく…国権まで強奪した。…強奪した日帝は…自由を奪い…独立運動を抹殺しようとし…官吏はほとんど日本人が占め…懐柔する手段に過ぎなかった‥武断植民統治をおこない‥独立運動家をあぶりだして処断‥過酷な植民統治を隠ぺいするために悪辣で狡猾な統治方式…日帝を追い出すまで…民族を離間させ分裂させ‥太平洋戦争を挑発しながら‥植民地収奪を強化‥完全に抹殺しようと‥資源の収奪に狂奔した‥」(国史、P342)。わずか1ページを見てもこのように日本に対する感情的に激高したほとんど罵り(ののしり)に近い表現に満ちている。これがはたして歴史の本なのか。そうでないなら便所の落書きではないかと疑いたくなる。


<次回へつづく> 訳 からけん 

真鍋 淑郎さん、おめでとうございます

2021年10月09日 | 学問
<引用 読売新聞オンライン>

スウェーデン王立科学アカデミーは5日、2021年のノーベル物理学賞を、地球の気候変動予測の道を開いた真鍋 淑郎しゅくろう ・米プリンストン大上席研究員(90)らに授与すると発表した。高性能のコンピューターを駆使し、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが、地球規模の気候変動に与える影響などを予測した先駆的な研究が評価された。


<引用終わり>

僕が掛け算の九九を覚えていたころ、「CO2が2倍に増えると地上気温が2・36度上昇する」 という予測を当時のコンピューターを使って建てた人がいる。当時の高速コンピューターなんて今の家庭のパソコンの1/10の能力もない。ま、関数電卓程度だ。

凄いと同時に誇らしく思う。


ただしだ。1967年の話なのだ。教養もないうえに学もないのが首相になると自分の手柄に直結しないものにはトンと興味を抱かない。


安部は、基礎研究という地味だが結局その国のソフトパワーを規定する理論的な研究の予算をごっそり減らした。

将来を嘱望された九州大学の核融合研究者が、先日あったらある新聞の配達専従になっていた。


つまり、僕らは、50年前の日本人の快挙に酔っている。

いま日本の貧困はついに学問の世界にも押し寄せている。

菅は、SCIENCEを全く理解していない。学者を敵視するその姿勢は彼自身の首相としての寿命を縮めた。学問や学歴や生い立ちにコンプレックスを持ちながら首相がつとまるはずはない。

案の定、彼の劣等感は暴走した。

日本学術会議は基本的に戦争の反省の上につくられた平和を求める研究者の集まりだ。問題もあるがそれはここでの本筋ではない。

加藤陽子先生をパージするという愚かな行為は歴史に永遠に日本の恥として残る。


50年前の日本に酔うのは無能なネトウヨだけにしてほしい。今の日本は学問が先細っている。政府が銭をけちるからそうなるのも当然だ。



戦前、戦艦大和を作って世界一の軍隊だとうぬぼれた日本は餓死者を出す国だった。うぬぼれが高じて戦争を仕掛け、結果300万人以上が死んだ。

現在、空前の株高に酔う国は、一方で子供が貧困の中にいる。かつ、勉強に価値を置かない風潮が増大している。






真鍋 淑郎さんが受賞を機会に日本に帰ろうかなと話したら、アメリカは即座に難色を示した。その理由が面白い。

頭脳流出だ、と。(自分勝手なアメリカファーストだが、真贋を見抜く力は生きている。)


学問に価値を置かない国は必ず落ちぶれる。