京の四季 名勝散策 写真集

京都の観光、散策の参考にしていただければ幸いに思います。

祇園祭 鉾巡行  2009/07/17

2009年07月18日 | 京都歳時記

      早がけの雨も上がり曇り空ではありますが、鉾巡行に参加されている方々も見ている方々にとってはありがたい
      天候になりました。
      九時にスタートしました巡行も11時半現在で、最後の辻回しの御池新町まで先頭の長刀鉾がやってまいりました。
      私は、ここからスタートしてコースを逆行してまいります。









               
               三回目の辻回しで、90度を2・3度に分けて方向転換いたします。鉾が回るたび
               に観衆の方から拍手が起こります。








      
      屋根の高さはビルの3階部分に相当するので、結構怖いと思います。








      
      最後の辻を回りますと後は、新町通りを四条の手前まで進み、即日解体が始まります。








               
               長刀鉾の後に、芦刈山・白楽天山・霰天神山と続き函谷鉾がやって来ました。








               
               函谷鉾








               
               前の鉾が辻回しをしている間は、後ろの組は休憩・吸水時間となります。








      
      孟宗山(もーそーやま)「筍山 たけのこ」ともいわれ、中国の史話24孝のなかで、病身の母を養う孟宗が、雪の中で筍
      を掘り当てた姿をあらわしております。

      雨が降りそうな様子でしたので、残念ながら人形や装飾にビニールがかけられております。






               
               月鉾 鉾頭に新月型を付けているのでこの名で呼ばれており、真木のなかほどの「天王座」
               には月読尊を祀っております。








      
      油天神山 古くから町内に祀られていた天神を勧請して作られた山で油小路にあることからこの名前がついております。








          
          蟷螂山(とうろうやま) 「かまきり山」とも呼ばれかまきりと御所車の車輪が動くなど山鉾として唯一のから
          くりが施されております。








               









      
      菊水鉾








               









               
               先日も紹介いたしましたが、菊水鉾や蟷螂山などの組み立てを担当している工務店の
               数奇屋大工の五嶋孝康です。舵取り役を任されております。








      









      
      綾傘鉾 綾傘鉾は、山鉾の非常に古い形態を残している傘鉾の一つで、大きな傘と棒振り囃子の行列として巡行して
      おります。
      棒振り囃子は、赤熊をかぶり、棒をもった者が、鉦、太鼓、笛に合わせて踊りながら巡行いたします。








      
      綾傘鉾








               
               鶏鉾(にわとりほこ) 中国唐堯の時代に天下がよく治まり訴訟用の太鼓も用がなくなり
               苔が生え鶏が巣をつくり宿ったという史話からこの名前がついております。








                    









      
      木賊山(とくさやま) 謡曲「木賊」に取材し、我が子を人にさらわれて一人信濃国伏屋の里で木賊を刈る翁をあらわして
      おります。








               
               保昌山(ほーしょやま) 丹後守平井保昌と和泉式部の恋物語に取材し、保昌が式部の
               ために紫宸殿の紅梅を手折ってくる姿を表しております。





      
      山伏山 この名は山に飾る御神体が山伏の姿をしていることからこう呼ばれております。 昔、八坂の法観寺の塔が傾
      いたとき法力によってそれを直したという浄蔵貴所の大峯入りの姿をあらわしております。








      
      放下鉾 鉾の名は真木の中ほどの「天王座」に放下僧の像を祀るのに由来しております。








               









      
      岩戸山 天岩戸を開いて天照大神の出現される日本神話から取材しており、山とはいえ鉾と同じ車をつけた曳山と呼ば
      れるもので、鉾柱のかわりに屋上に真松を立てております。








               
               四条御池で二回目の辻回しが行われます。








      









      
      船鉾 神功皇后をめぐる説話によって鉾全体を船の型にし、舳先には金色の鷁(げき)、艫には黒漆塗螺鈿の飛龍文様
      の舵をつけております。屋根は唐破風入母屋造りといいます。






      
      舞妓ちゃんも仕事とはいえ3時間じっと座っているのは可哀想ですね。







      
      北観音山 上り観音山とも言われ、後祭巡行列の先頭を行き、山舞台には楊柳観音像と韋駄天立像を安置した曳山で、
      飾屋根を付けたのは1833年といわれております。








      
      停止中で手持ち無沙汰の様子です。








          
          橋弁慶山 謡曲「橋弁慶」より取材し、弁慶と牛若丸が五条大橋で戦う姿を表しております。         








      
      黒主山 謡曲「志賀」にちなみ大伴黒主が桜の花をあおぎ眺めている姿をあらわしております。








      
      鈴鹿山 伊勢国鈴鹿山で道行く人々を苦しめた悪鬼を退治した鈴鹿権現を、金の烏帽子をかぶり手に大長刀を持つ女人
      の姿で表しております。








      
      八幡山  町内に祀られている八幡宮を山の上に勧請したものです。








      
      役行者山(えんのぎょうじゃやま) 山の御神体として役行者と一言主神と葛城神の三体を安置しております。








      
      鯉山 山の上に大きな鯉が躍動しており、龍門の滝をのぼる鯉の奔放なな勇姿をあらわしております。








      
      浄妙山 平家物語の宇治川の合戦で三井寺の僧兵筒井浄妙と一来法師の戦いをあらわしております。








               
               最後尾をしめる南観音山  「下り観音山」ともいわれ、後祭巡行列の最後を行く曳山です。
               本尊の楊柳観音像を安置しております。








      
      留学生でしょうか? 外国の方も毎年みかけます。








               









      


      一箇所で留まって見ているのもいいですが、進行が遅いため、すべての鉾を見ようと思えば3時間半掛かります。 
      炎天下であれば尚更つらいものがあります。 今日私は、御池新町で先頭の長刀鉾を見て御池通りの北側を逆走しまし
      たら、最後の南観音山は河原町の蛸薬師のあたりで、約1時間ですべてを見ることが出来ました。 
      時間の無い方は、来年の参考になさってください。









               



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