メキシコの隅っこ

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アメリカ大陸で一番でかい樹

2006-09-16 07:35:59 | 観光


サンタ・マリア・デル・トゥーレ Santa Maria del Tule という村が
オアハカ市から東に10kmほど行ったところにあります。
小さな村なんだけど、でっかい樹があることで有名。
上の写真がその樹です。
あんまり大きく見えないかもだけど、
手前の市役所が前掛かりに倒れかけているように見えるのは、
決して地盤が緩んでいるわけじゃなくて、カメラの角度のせいなんです。

アメリカ大陸で一番高いのではなく、
一番体積が大きい樹だそうで。



高さは42mですが、周囲が52m、直径14m。
体積80万立方メートル以上、重さは約64万トン。
重さって、どうやって量ったんでしょうか?

学名はTaxodium mucronatum、和名はヌマスギとかラクウショウとかいうようです。
ナワトル語でアウェウェテというそうですが、
これは「水の老人」という意味だとか。
樹齢2000年以上といわれるこの樹がここに育ったころは、
このあたり、今よりもっと水の豊かな土地だったようです。

ちょっととにかくでかくて、一枚の写真には収まりきりません。
樹の下に立って見上げると



まるで森の中。



幹はもこもこと複雑な形を描き、鳥があっちでもこっちでも飛び交って、
巨大な小鳥のマンションです。



まあ2000年のあいだにはいろんなことがあっただろうが、
この枝の形はいったい何があってこんなことになっちゃったんだ!?



ずっしりと緑の細かい葉っぱをつけた枝は、地面まで垂れ下がってます。

ちょっと和名を探していたら、こんなサイトがありました。
うーん、なるほど、これが一本の樹ではなく複数の合体したものだという「疑い」もあるのか……。
まあ一応一本の樹だということになってはいるようです。

しかしどっちにしても、その見事な姿に変わりはなく、
鳥たちの天国であることも疑いようはないし。

そして、この樹は教会の敷地内に生えているんですが
(じゃなくてこの樹の横に教会を作ったんでしょうが)
その庭もなかなかきれいで、散歩をするのに気持ちがよく、
こんなお茶目なものも。



ちょっとわかりにくいでしょうか。
ペナチョ(羽飾り)をつけて両手を掲げた格好に剪定された植木です。



そしてなぜかいきなり日本語が……。
てか、スペイン語訳がついていることにもびっくり。
スペイン語は「人類」だけではなく「地球」すべてと、さらに広大な願いになってますね。



市役所の向かい側も、こんな綺麗な公園になっていて、
うわ~~、い空~い雲~の山脈~い花~、
こんなところで一日のんび~~り座って
そこらで餌をついばむ鳥を眺めたり、
小説書いたり昼寝をしたりして過ごしたい。

と思ったんですけど、まあそういうわけにも行かず。
観光客は無情にも車に押し込まれて次の観光スポットへ。
いやいや、もちろん次の見学地もその次も、充分面白かったんで、
すぐにそんなことは忘れましたけどね。
でも写真見てたらまた思い出した~。
今度オアハカに行くときは、ゆっくり時間が取れるといいなあ。


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3 コメント

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小鳥のマンション♪ (あやたろう)
2006-09-16 09:39:22
「小鳥のマンション」・・・とっても素敵な表現にうっとりしちゃうくらい!!

大きな木・・・このーきなんのき、きになるきぃ・・・♪

ってふとTVのコマーシャルで出てくるあのでっかい木を思い出しましたが、世界中にはもっと大きな木がいるんだって、改めて世界の広さを実感♪



そして、最後の写真、素晴らしいですね!額縁に入れて飾ってずーっと眺めてたい気分。癒されますね。
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Unknown (高校生k)
2006-09-16 14:13:19
大きいですね...

途轍もなく。

なんか登ってみようとか

そんなことも浮かばないです。

なんかそびえ立ってるみたいで。

「高さは42m」

25mプールを泳ぐのに

ヒィヒィ言ってるのに。

「周囲が52m」

何人で囲めるのか?

「直径14m。」

直径って...え゛。

「体積80万立方メートル以上」

やっぱりその辺はアバウト?

「重さは約64万トン。」

待て。

誰が

どうやって測ったの?

単位もトンですヵ。

・・・・・・

ああ、世界って広い...
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樹って ()
2006-09-17 12:37:20
なんか癒されますよね、涼しいし。

って、いやいやそれだけじゃないですけど!(笑



>あやたろうさん

トゥーレの樹自体はもうでかすぎて、

とうてい写真では大きさや迫力が伝わらないのが残念です!

でもそうなんですよ、小鳥たちがとっても寛いで

楽しげに行ったり来たりしていたのが印象的でした。

村も、シティとオアハカ市、両方反対運動で悲惨な状態だったのを見たあとだったので、

よけいに綺麗に見えたんですよね~。

でもホントに綺麗で静かでいいところでしょ?

2000年の時の流れを思うと、人ものんびりしちゃいますよね(笑い。



>高校生kさん

う、確かに、登ろうとは私も思いませんでした~(笑。

幹はもこもこしてて登りやすそうですけどねえ。

まあ一応禁止されてるし(笑。

こんな樹に登って、枝の上で読書、とかもいいですねえ~。

しかし確かに25m泳ぐのにもひぃひぃ言う(てか私はすでに泳げない……汗)のに、

42mは登れんか……。

あ、いやいや、あとのほうアバウトにしちゃったのは私で、

標識にはきっちり最後まで数字が出てました~えへ。

でもそれだってどうやって測ったのか量ったのか、

不思議ですよねえ?

まあこういうおっきい樹を見慣れている人たちには、

日本の盆栽が不思議に思えたりするんでしょうね(笑。

ホントに、世界って広いですよね!

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