今回は、2009年を締めくくる超大作「Avatar アバター」
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実は、僕はあの名作「タイタニック」を観ていない。
基本的にDVDは借りないので、劇場でのロードショーを見逃したから、よほどの事がない限り、その作品を観る機会はない。
まして、ディカプリオは最初から顔が苦手なので、結局観ないまま今に至る。
どうでもいい前置きだが、その、「タイタニック」のジェームス・キャメロン監督の2009年暮れの一番の話題作。
構想に14年をかけた作品とか12年ぶりの監督作品とか言われている、巨匠が練りに練った作品だ。
主演は、「ターミネーター4」で主演のクリスチャン・ベイルよりも存在感をアピールしたサム・ワーシントン。
そして、あの「エイリアン」で戦う女のキャラクターを確立したシガーニー・ウィーヴァー。
「エイリアン2」ではキャメロン監督の元で仕事をしている。
もう1人「スター・トレック」でヒロイン役を演じたゾーイ・サルダナと、主要キャストは全て新旧SF大作の役者で固めている。
他にも「ワイルド・スピード MAX」の戦う女路線の女優ミシェル・ロドリゲス。
「パーフェクト・ストレンジャー」でハル・ベリーに殺されてしまった、情けない男、狡賢い男役が得意のジョヴァンニ・リビシ。
僕にはお初の、年老いてもマッチョなスティーヴン・ラングが共演している。
サム・ワーシントン演じるジェイクは、軍人だが怪我を負って下半身不随になり、軍人としては役に立たなくなっている。
そんな彼が、彼のDNAでしか動かないアバターを手に入れる。
そのアバターは、衛星パンドラで原住民ナヴィ族のDNAと彼の兄のDNAを掛け合わせて造ったもの。
目的は、原住民ナヴィ族が住む地域にある貴重な鉱物を採掘するために、彼らの中に入り込み、侵略の機会をうかがうことだった。
彼は、その任務中にナヴィ族の長の娘ネイティリと恋に落ちてしまう。
そしてパンドラの生命の神秘にも触れ、ナヴィ族とそこに暮らす全ての生き物が、パンドラ自身と共存していることに、心を打たれる。
そして、いよいよ強硬手段をとろうとする人間側と戦う決断をする。
侵略、略奪、立ち退き、自然破壊...こういう言葉が浮かんでくる。
人の土地に入り込み、自分の利益のためなら、平気で侵略し、略奪し、彼らの平和を破壊する。
今、アメリカをはじめとする驕った国々がしている事を作品にした、とてもわかり易いテーマの作品だ。
メッセージがストレートで誤解のしようがない。
最初、パンドラの生物たちは獰猛で醜く映った。ナヴィ族も決して美しいものではなく、どちらかというと醜かった。
中盤から、人間が醜く映ってきた。
同じ役者がやっているのに。
ネイティリがきれいに見えてきた。
ナヴィ族がパンドラでやっていることは、昔理科の時間に習った事。
食物連鎖、食う食われるの関係、生産者-消費者-分解者、全ての生き物が自然の一部のはずだった。
こんなことを、キャメロン監督はナヴィの尻尾を使って表現している。
話題の3Dもすごい。
パンドラの自然、夜景が奥深く広がって見える。
そうかと思うと、光の粒や種子は、まるで自分の周りを舞っているようだ。
昔の赤と青のセロファンで観てると目がチカチカする3Dとは隔世の感がある。
こういう、超大作、話題作は、期待はずれが怖いのだが、この作品は全く問題なし。
2009年の締めにふさわしい作品だ。
アバター - goo 映画
トリビア
この作品の実際の演技シーンは40%で、あとの60%は全てCG。
マイケル・ビーンが、クリオッチ大佐として最有力候補だったが、シガーニー・ウィーヴァーがすでに出演が決まっていて、これ以上「エイリアン」との重複を嫌った監督が、起用しなかった。
そうそう予告編では「青い半漁人?」がちっとも魅力的じゃなくって、逆に不気味な位だったのに、ネイティリがどんどん可愛く見えてきましたよー。
3Dはちょっと疲れたのだけど、あの映像は観て良かったです。
今年もよろしくお願いいたします。
人間は先入観で物事を判断する動物になってしまいました。
肌の色が黒だとか、髪の毛が金髪とか、見た目でどんどん判断してます。
怖い習性です。
3Dの映像がすごかったですね。
パンドラの神秘的な自然も、とても綺麗でした。
3Dを映像としてもストーリーとしても、生かしきった作品でした。
私のブログにコメントありがとうございました。(*^-^*
>最初、パンドラの生物たちは獰猛で醜く映った。ナヴィ族も決して美しいものではなく、どちらかというと醜かった。
万人に愛されるかわいい造型ではないけど、
観ているうちに美しくに見えてきましたね。
予告で観た段階では、青い人ナヴィに全然魅せられませんでしたが、映画を観ているうちにどんどん彼らたちが好きになっていきましたね~
私も人間の方が醜く思えてきましたよ。
迫力の3D映像とパンドラのしっかりとした世界観に夢中になりました。面白かったですね!
この映画、ストーリーは決して目新しいものでは無く私は前半は退屈にも感じましたが、映像美は素晴らしく後半の戦うシーンは見入ってしまいました。
しかし、字幕3D鑑賞は非常に目が疲れてしまいました(苦笑)
やっぱり、見た目ではないんですよ。
中身なんですよ。
外見の悪さには慣れることが出来ますが、性格の悪さには慣れることが出来ません。
ちょっとしたナヴィ語の字幕でもチカチカしましたから。