

ブラッド・ピット主演。
共演は、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーサル。
やぁ、感動した。
ナチスを徹底的に憎んで闘う男たちと、人を殺すことに正義を感じない新米兵士。
そんな新米兵士が先輩たちに揉まれながら成長していくドラマ。
戦車というとっても狭い空間で生死を共にし、信頼と友情を築き上げていく、武骨な男たちの物語。
そして究極のリアリティを求めた戦争映画。
見る人によって、いろいろ楽しめる作品だ。
そして、この映画売り物の、戦車での対戦、待ち伏せするドイツとの銃撃戦の迫力はすごい、そして痛い。
ブラッド・ピットの演技の上手さを改めて実感。全ての表情がとってもいい。高倉健に近づきつつある。
共演者もみんな上手い。
私生活ではちょっと問題児のシャイア・ラブーフもやっぱり役者としての実力はすごい。
そして、僕の好きな名脇役マイケル・ペーニャ。この人の「ワールド・トレード・センター」の演技は今でも忘れられない。
今回初めて見たローガン・ラーマンの、オドオドした新米兵士もよかった。そもそも元の顔が泣き顔だからな。
そして一際目立っていたのが悪役顔のジョン・バーサル。新人をいじめながら、優しくフォローをする男。
1945年4月、ウォーダディー率いる戦車“フューリー”の部隊に、前の戦いで失った副操縦士の代わりに、まだ入隊したてのノーマンという若者が入って来た。
ウォーダディーは、アフリカからドイツへとナチスと闘い続ける叩き上げの軍人。
彼の部下も彼を慕い、強い絆で結ばれたチームだった。
早速新しい命令が下り、“フューリー”を先頭に次のポイントに隊をすすめるが、途中でドイツ軍の攻撃にあう。
そして、ノーマンが銃撃を躊躇したために、味方の兵士が殺される。
責任を感じるノーマンだが、人を殺すことへの罪悪感は消えなかった。
彼らは隊をすすめ、田舎の街を占拠する。
その街に住んでいるエンマという女性と彼女のいとこイルマの部屋で、ウォーダディーとノーマンは休憩をとる。
ノーマンとイルマすぐに惹かれ合いベッドを共にする。
翌朝、また進軍の命令がありイルマとの別れを惜しんで外に出た途端、ドイツ軍の砲撃があり、イルマのアパートも破壊され、瓦礫の中にイルマの死体があった。
“フューリー‘”を含む3台の戦車で進行中にドイツのティーガー戦車が向かってきた。
世界最強の戦車に、アメリカのシャーマン戦車では歯が立たなく2台が破壊され、ウォーダディーの冷静な指示と、4人の的確な操縦と射撃技術で何とか、ティーガーを倒す。
1台でさらに進んで行ったが、地雷でキャタビラを壊し立ち往生してしまう。
修理も終わらぬうちに、300人のナチス親衛隊が迫ってくる。
ウォーダディーは、仲間には逃げるように勧めるが、自分は“フューリー”で闘う決意をする。
300対5人の戦争がはじまった。

トリビア
ローガン・ラーマンとシャイア・ラブーフはユダヤ系アメリカ人
ローガン・ラーマン in Tonight Show
キャストのインタビュー