何かとドタバタしていて、大切な情報を載せるが遅くなってしまった。ボローニャのFさんからの逆輸入情報です(Fさんに深謝!)
■ボルゲーゼ美術館展(仮称)
開催期間:2009年10月31日~2009年12月27日 京都国立近代美術館
2010年1月16日~2010年4月4日 東京都美術館
「この展覧会では、高い評価を得ているボルゲーゼ美術館所蔵の最高傑作のなかから、その一部が初めて日本に上陸します。展覧会には、ラッファエッロ、ボッティチェッリ、カラヴァッジョ、ヴェロネーゼの絵画、ベルニーニの彫刻を含む、最高水準の45点が展示されます。
さらに、同展覧会では、肖像画、衣服、日用品の展示を通して、ボルゲーゼ家の歴史を詳しく紹介します。」(イタリア文化会館サイトから)
□主な出品予定作品(東京都美術館サイトから)
・ボッティチェリ 「聖母子、洗礼者ヨハネと天使」
・ラファエロ 「一角獣を抱く貴婦人」
・カラヴァッジョ 「聖ヒエロニムス」
・ヴェロネーゼ 「パドヴァの聖アントニウスの説教」
・伝ジョルジョーネ 「フルートを持つ歌手」
・ベルニーニ 「枢機卿シピオーネの胸像 」
日本におけるイタリア年事業の一環のようである。2009年は映画『天使と悪魔』公開で話題のベルニーニ、2010年は没後400年記念上映『カラヴァッジョ』のカラヴァッジョ、なんだか陰に商魂がありそうな気もするが(笑)、いづれにしても嬉しい展覧会だ。2001年の「カラヴァッジョ展」にも出展された《聖ヒエロニムス》が再来日ということで楽しみにしたい。→ ゲストのTakさん情報だと《洗礼者聖ヨハネ》に変更になったようだ。(Takさんに感謝)
《聖ヒエロニムス》カラヴァッジョ
↓ 変更
《洗礼者聖ヨハネ》カラヴァッジョ
ボルゲーゼ美術館のコレクションはローマ教皇パウルス5世の甥であるシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の収集が元になっている。建物自体もボルゲーゼ家のヴィッラだった。シピオーネは大の美術愛好家であり、カラヴァッジョ作品欲しさに、パウルス5世の名の下、カバリエーレ・ダルピーノが持っていた作品を半強制的に接収するという、実にやんちゃな枢機卿である(笑)
以前、拙ブログ「ペルジーノ展」でも触れたが、ラファエッロ《キリストの埋葬》もペルージャの教会から掠奪し、地元に悪いからと、代わりにダルピーノに描かせた模写を与えて黙らせたというんだから、ったく(^^;;
でもね、ベルニーニのパトロンとしても有名で、ボルゲーゼの「シピオーネ胸像」には親愛の情がうかがえるのだ。今回の展覧会にも「シピオーネ胸像」が展示される予定だが、2作品の内どちらが来日するのか私的に注目している。「シピオーネ胸像」の第一作にヒビが入り、ベルニーニは急遽第二作を彫り上げている。もちろん、ヒビの入った第一作の方が魅力的なのだけどね。
ボルゲーゼ美術館(ローマ) 「シピオーネ・ボルゲーゼ胸像」(第一作)(ベルニーニ)
ちなみに、伊達政宗の派遣した慶長遣欧使節・支倉常長はローマ(1615-16年滞在)でパウルス5世やシピーネと会見している。支倉が仙台に持ち帰った遺品の中にパウルス5世の肖像画があり、現在も仙台市博物館で見ることができる。ボルゲーゼ家も支倉の肖像画をロレーヌ出身の画家クロード・デリュエに描かせており、現在はボルゲーゼ家の子孫が所蔵している。
「
「パウルス5世」(仙台市博物館) 「支倉常長」(クロード・デリュエ)
この展覧会で、ボルゲーゼ美術館の所蔵作品との再会はもちろん、ボルゲーゼ家の歴史も併せて楽しみたいところだ。
■Street Caravaggio
それから、同じくFさんにご紹介いただいた楽しいサイトを...(Fさんに感謝!)
「Street Caravaggio」、ローマにはこんな素敵な通りがあるのね(^_-)-☆
■ボルゲーゼ美術館展(仮称)
開催期間:2009年10月31日~2009年12月27日 京都国立近代美術館
2010年1月16日~2010年4月4日 東京都美術館
「この展覧会では、高い評価を得ているボルゲーゼ美術館所蔵の最高傑作のなかから、その一部が初めて日本に上陸します。展覧会には、ラッファエッロ、ボッティチェッリ、カラヴァッジョ、ヴェロネーゼの絵画、ベルニーニの彫刻を含む、最高水準の45点が展示されます。
さらに、同展覧会では、肖像画、衣服、日用品の展示を通して、ボルゲーゼ家の歴史を詳しく紹介します。」(イタリア文化会館サイトから)
□主な出品予定作品(東京都美術館サイトから)
・ボッティチェリ 「聖母子、洗礼者ヨハネと天使」
・ラファエロ 「一角獣を抱く貴婦人」
・カラヴァッジョ 「聖ヒエロニムス」
・ヴェロネーゼ 「パドヴァの聖アントニウスの説教」
・伝ジョルジョーネ 「フルートを持つ歌手」
・ベルニーニ 「枢機卿シピオーネの胸像 」
日本におけるイタリア年事業の一環のようである。2009年は映画『天使と悪魔』公開で話題のベルニーニ、2010年は没後400年記念上映『カラヴァッジョ』のカラヴァッジョ、なんだか陰に商魂がありそうな気もするが(笑)、いづれにしても嬉しい展覧会だ。2001年の「カラヴァッジョ展」にも出展された《聖ヒエロニムス》が再来日ということで楽しみにしたい。→ ゲストのTakさん情報だと《洗礼者聖ヨハネ》に変更になったようだ。(Takさんに感謝)
《聖ヒエロニムス》カラヴァッジョ
↓ 変更
《洗礼者聖ヨハネ》カラヴァッジョ
ボルゲーゼ美術館のコレクションはローマ教皇パウルス5世の甥であるシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の収集が元になっている。建物自体もボルゲーゼ家のヴィッラだった。シピオーネは大の美術愛好家であり、カラヴァッジョ作品欲しさに、パウルス5世の名の下、カバリエーレ・ダルピーノが持っていた作品を半強制的に接収するという、実にやんちゃな枢機卿である(笑)
以前、拙ブログ「ペルジーノ展」でも触れたが、ラファエッロ《キリストの埋葬》もペルージャの教会から掠奪し、地元に悪いからと、代わりにダルピーノに描かせた模写を与えて黙らせたというんだから、ったく(^^;;
でもね、ベルニーニのパトロンとしても有名で、ボルゲーゼの「シピオーネ胸像」には親愛の情がうかがえるのだ。今回の展覧会にも「シピオーネ胸像」が展示される予定だが、2作品の内どちらが来日するのか私的に注目している。「シピオーネ胸像」の第一作にヒビが入り、ベルニーニは急遽第二作を彫り上げている。もちろん、ヒビの入った第一作の方が魅力的なのだけどね。
ボルゲーゼ美術館(ローマ) 「シピオーネ・ボルゲーゼ胸像」(第一作)(ベルニーニ)
ちなみに、伊達政宗の派遣した慶長遣欧使節・支倉常長はローマ(1615-16年滞在)でパウルス5世やシピーネと会見している。支倉が仙台に持ち帰った遺品の中にパウルス5世の肖像画があり、現在も仙台市博物館で見ることができる。ボルゲーゼ家も支倉の肖像画をロレーヌ出身の画家クロード・デリュエに描かせており、現在はボルゲーゼ家の子孫が所蔵している。
「
「パウルス5世」(仙台市博物館) 「支倉常長」(クロード・デリュエ)
この展覧会で、ボルゲーゼ美術館の所蔵作品との再会はもちろん、ボルゲーゼ家の歴史も併せて楽しみたいところだ。
■Street Caravaggio
それから、同じくFさんにご紹介いただいた楽しいサイトを...(Fさんに感謝!)
「Street Caravaggio」、ローマにはこんな素敵な通りがあるのね(^_-)-☆