花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

2009-05-13 01:13:35 | 西洋絵画
拙ブログは極小ブログなのに、5月9日のアクセス数が異常に多くて驚いてしまった。ベルニーニ「バルダッキーノ」に集中しているのだが、何故??

どうやらその日、TV番組「世界不思議発見」に、映画『天使と悪魔』絡みでベルニーニとガリレオの話が登場したらしい。

『ダ・ヴィンチ・コード』にマイナーな感想を持っていた私は『天使と悪魔』を読んでおらず、内容も把握していなかった。なので、ベルニーニとガリレオが?!、と、思わず書店に走ってしまった(笑)。ただいま文庫本(中)に進んだばかりだ。

いやはや、ローマのご存知どころが次々と出てくる。ということで、カラヴァッジョ作品もあるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会も登場したので、物好きにもデジカメ画像をひっぱりだしてしまった(^^ゞ

 
オベリスクのあるポポロ広場                  広場に面するサンタ・マリア・デル・ポポロ教会

 
小説に登場するラファエッロによるキージ礼拝堂       工事中の被いが臨場感あるでしょう?(笑)

ちなみに、ラファエッロよりもカラヴァッジョの私(^^;;;


チェラージ礼拝堂(3枚の画像を合成した)

チェラージ礼拝堂は私が初めて訪れた時はこんなに綺麗に修復されておらず、アンニバレ・カラッチ《聖母被昇天》は確か祭壇中央にさり気に、両脇のカラヴァッジョは祭壇の下に無造作に展示されていたように記憶している。それゆえ、まじまじと鑑賞することができ、その迫力に参ってしまったのだ。


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聖ペテロの磔刑》の後ろ向きの男の足裏の汚れ、《聖パウロの回心》のストップモーションの沈黙。それは、明確に他のどの画家作品とも違い、リアルに、強烈に、美しく感じられた。カラッチの色彩豊かな《聖母被昇天》が色あせて見える程だった。今ならよくわかるのだが、同じリアリズムから出発した二人が、片や新古典主義に向い、片やドラマチックな写実に向かうという、その志向の違いを…。