出発の日はくもり。
今年の春節は正月と旧正月が同じ月になり、建国以来最多の休日となった
そうだ。うちの家族もかなり長い間の休みと満喫していた。
でも世の中は不景気が始まり、ついに上海にも押し寄せているという。
KYOKOさんとの会話も家族がどうのより今後の仕事があるかどうかばかり
だった。きっと不安なんだと思う。でもぼくにも読みようがない。
100年の不況、アメリカの崩壊。誰にも先はわかんないのだから。とくに
自分への影響なんて。
個人の仕事に、ミクロレベルにはどう影響があるのか。コンサルでも楽観的
な人と、悲観的な人と半々なご様子。誰だって上海がどうなるかまだ想像も
つかないんだろう。
先は見えない。でもみんな忘れてる。いつだってそうなんだ。個人的にどうなるか
なんて実は神様にしかわからない。だから前を向いていつだって一生懸命に。
だから出発の日はくもり。それもまた象徴していていいんだと思う。
ぼくたちはあと2年、こうして別々にいくことにしました。
後ろを振り返る2年はいろいろあったし、ぼくもひとりのスタイルができて
団体生活に(言い方がよろしくないかな)怖くなってしまったこともある。
これからの2年、ぼくがどうスタイルを変えていけるか。
そして上海はどう変わるだろうか。
2年後、また考えましょう。ということです。
したってしかたがないんだもの。
2 years moratorium, once more.
moratoriumという言葉を使ったのは心理学者エリク・H・エリクソン。
彼ならぼくのこの2年スパンの2回のことを、それでもmoratoriumと
呼ぶんだろうか?
ともかく戦後最大の長期間正月休暇はおわり。またぼくにもいつもの
静寂がやってきた。
いよいよ引っ越し準備です。
(★写真は2009年1月11日record chinaより転載)